バグやメンテナンスが日常的に発生するゲームみたいな世界の雑談掲示板   作:くず

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2月3日は節分の日

 

『司令。《タイプコードC》接続失敗です』

 

司令と呼ばれた女はそれに対し、感情を隠さず声を荒げ言葉をぶつける。

 

「AでもBでも構わないから、さっさと繋げなさいっ!でなければ取り返しの付かない事になるわよ」

 

「了解しました。コードBを試してみます」

 

それに対し、部下であろう女は表情一つ変えずに一瞬だけ司令に目を合わせた後。頷いて再び手元のキーボードを忙しなく叩き始めた。

 

『貴方はどう?敵の捕捉は出来そう?』

 

「姿を捉える事に成功しました。映像をモニターに映します」

 

別の男がキーボードを操作すると、ある場所が写る。

 

「此処は日本の秘境です。奴らはとあるバグにより存在を得た可能性がありますが、それは確かではありません」

 

『?……まぁ、良いわ。調査を続けて』

 

「私はそれを追求します」

 

『変な喋り方。最近のアニメの影響?』

 

「流行りという観点で言えば、私はそれを否定してしないでしょう」

 

理解するのを諦め、司令は溜息をつく。若者の流行についていくのは難しい。それは、神や天使である彼らもまた変わらなかった。

 

『良い?奴等は、確実に存在する。その証拠に被害は今も拡大しているわ。もうこれ以上鬼を増やす訳にはいかない』

 

此処は、神殿に併設するターミナル司令室。そこでは、昼夜関わらず発生するバグに対応する戦士(社畜)達がひたすらモニターと向き合っている姿が見れる。彼らには、イベントなど関係無い。クリスマスも年末年始もお正月もゴールデンウィークすら無い。あるのは、来る日も来る日も現れるバグを潰して行く作業のみ。休みなど彼らの辞書には存在しない。

 

『掲示板もチェックしなさい。極たまに、有益な情報が載っている場合もあるわ。もしかしたら鬼の情報が掴めるかも』

 

そもそも、今回の鬼の件も最初の通報は掲示板からだった。節分の日に鬼が現れたと。最初は冗談かと思われたが、あまりにも多い目撃証言でその節は消えた。だが、ふざけた話である。多くの人物が口を揃えて言った。

 

「鬼が外にいる」

 

どうやら、家の中で豆を撒くと何処からともなく鬼がやってくると言う致命的なバグが各地で無差別に発生しているらしい。そんな嘘みたいな話がある訳ないだろうと思われてもそう言う物と思うしか無い。階段ダッシュをすればケツは床をすり抜けるし、年明けジャンプをしたら並行世界へ飛び。トイレの前には見えない壁で用が済ませなくなるのがこの世界の常識であり。

 

この世界にはそんなしょうもなく、そして致命的すぎるバグが多すぎる。だからこそ、彼らがいるのだ。

 

『早く端末の充電を済ませなければ……。この状況を実際に何とか出来るのはアイツしかいないのよ』

 

既に手は打っていた。鬼に対しての有効打、それは豆。だが豆をばら撒く事で鬼は増えるのだからそれでは逆効果。なら。

 

『悪い事をした鬼は昔から桃太郎に倒されるって決まってるのよ』

 

目には目を、歯には歯を。バグにはバグを。並行世界から桃太郎を呼び、鬼を倒してもらう。それが、司令の作戦であった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

551:訳知りジジイ ID:HtpCq3IWW

この後、司令室の一人がバグって鬼になって現場がパニックになるんだよね

 

552:名無し ID:PlEO99Xzs

そこに現れるのが最終人型決戦兵器桃野太郎って訳

 

553:名無し ID:sxpmw2Ols

ほえ〜。これが封印された歴史ちゃんですか。

 

554:名無し ID:ynptqiZm8

そして、桃野太郎のお陰で人類は救われて。今平和に年の数だけ豆食いながら、節分が出来るって訳。

 

555:訳知りジジイ ID:HtpCq3IWW

他にも封印された歴史はあるぞ。例えば、クリスマスにリア充爆発事件とか。まぁ、また今度な。

 

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