日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。   作:wakaba1890

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制圧後、時々イモリ

早速、彼女らの方へと早速元受刑者らが横並びに山道を駆け上がってくる。

 

「「ヌァぁぁ!!」」」

 

時雨とマトリの女が倒した元受刑者を才亮が糸で拘束するという流れが、うまくいっている中、空中から10個弱の黒い球が降り注ぐ。

 

「っ...しゃがめっ!!」

「「っ...!?」」

 

彼のいう通りにその場にしゃがむと、彼のイッタンモンメンが何重にもなって平べったいカマクラのように彼女らを爆風から守った。

 

「ぁ...っ...かっはぁ...」

「うぅ...」

「っ...っ!」

 

しかし、爆風が静まってからイッタンモンメンの防壁を解くと、そこにはモロに爆発を食らった元受刑者らが痛みに悶えていた。

 

「っ...何人か間に合わなかったか...」

 

トラップとして同線に仕込んでいた糸で彼らを引かせたが、才亮は皆は救えなかったと眉間を歪ませる。

 

「...っ!」

「!!」

 

ーーーーウィィィン!!

 

反射的に応急処置をしようとする時雨であったが、その隙を狙っていた昆虫型召喚獣チェーンクワガタを持った能面男が彼女目掛けて振りかぶる。

 

「...シッ!!」

「ぬぅ?!」

 

血飛沫が舞う寸前で、マトリの女が村人の脇腹に中段蹴りを喰らわし山下へ吹き飛ばす。

 

「応急処置は金髪に任せろ、役割を忘れるな!!」

「っ...はい!」

 

ボマブドウを牽制しながら、爆速で糸で肉片と重要臓器をつなぎ合わせ、回復薬を飲ませている彼の代わりにマトリの女が彼女を叱咤し、時雨は向かってきている元受刑者らへ向かう。

 

「っ...欠損が多い、シゲモチ。出来るだけ...っ!」

 

『グラぁっ!』

 

容量が限られているシゲモチ分体を左肩を持ってかれて臓器が剥き出しになっている重症者の患部を任せて一度離れると、地面からモグラ型の爪が彼を捉えて片足を地面の中へ引き摺り込まれる。

 

「金髪っ!!」

 

「「「!!!」」」

 

彼女らが取りこぼした元受刑者らは体にボマブドウのボムを体に身につけて、彼を埋め尽くすように密集して彼へ吸着する。

 

ーーーーーバァァァァァン!!!

 

肉片や臓器が爆風に焦がれながら飛び散り、気化しかけた沸騰した血の雨が降る。

 

「....ぁ」

 

完全に逃げ場を失いゼロ距離であの威力の爆発を受けた彼の残骸は、降り注ぐ血の雨の中に孕んでいると思い、時雨の頭は真っ白になった。

 

「っ....金髪....っ!!」

 

鳥養は彼の死に浸る暇なく、未だ向かってくる元受刑者らにその怒りをぶつける。

 

しかし、黒煙の中から月夜に寵愛された金色の人影が現れる。

 

「.....ツゥ、見境なしだな」

 

「!....んな所で死なせてくれないわな...っ!」

 

鳥養はこういった危険な任務に尽くしている同士、簡単には死なせてくれない加護というのを噛み締めて向かってくる奴らを倒し続けた。

 

そして、時雨とボーイッシュ女らが接近戦闘で暴れ、クゥさんがボマブドウの爆弾房を深淵で飲み込み、才亮は元受刑者らを糸で捕縛して戦域外に飛ばし続けていた。

 

そして、向かって来る数としては峠を越えた頃、森林の中からチェーンソーのチェーンが飛んできて才亮の右腕にめり込みながら巻き付いた。

 

「....っ...!」

「へはっ!スクランブルエッグにしてやラァ!!」

 

ーーーーウィィィンっ!!

 

チェーンは急速に巻き戻されて、彼はチェーンソーの様態をしている召喚獣を持った村人へと引き寄せられて、クワガタの二枚刃チェンソーに迫る。

 

ーーーーヴィ"ィ"ィ"ィンっ!!

 

「.....」

 

しかし、金髪の男は涼しい顔で挟み切撃で火花散る右腕を他所に、まさかこれだけじゃないよな?といった目で能面とエプロンを着た村人を見つめる。

 

「?!....っ...んな薄ぃのが切ねぇとはな....行け」

 

「「「ァァァァ!!」」」

村人はチェーンを解いて才亮から一度離れ、周囲に集まった元受刑者らを彼へと向かわせる。

 

「っ...」

 

視界が元受刑者らの肉壁に埋まり、才亮は一度後ろに引いて余白を確保しようとした。

 

「真っ二つにしてからぁ!!その右腕切って貰うぜ!!」

 

「っ!!」

 

肉壁越しに聞こえる調子良い掛け声に、拡張したチェーンクワガタの刃を肉壁ごと真っ二つにしようとしているのを理解し、下がろうとした足を踏み締めて前へと駆ける。

 

ーーーーヴリィィ"ィ"ィ"ィンっ!!

 

挟む範囲を拡張してもなお最高ギアで最速循環する刃が外側の肉壁に伝う。

 

「っ...体が...」

 

「....昆虫型は毎度ギリギリになるな」

 

攻撃のその瞬間、わずかな隙間が開かない昆虫型チェーンクワガタのチェーンを止め、体の厚い元受刑者らに熱い抱擁を解除させながら、才亮は村人を捕縛した。

 

ーーーヒューっ...ストン

 

そして、制圧されたと共にフレンドリーファイアを無視して、ヤケクソのボマブドウの房が数十個降ってきた。

 

「....っ...時雨!!」

完全に起爆時間を把握した上で、一個をちょうど良いところにいた時雨に投げて残りは糸網で包んで空へそのまま投擲した。

 

「っ...はいっ?!...っストぉ!!」

 

残り少ない元受刑者らを薙ぎ倒していた時雨は、条件反射で彼の声に返事をして受け取り、足元の穴の中にボマブドウの房をぶん投げた。

 

ーーーーーバァァァァん!!

 

『...ムキィっー?!』

 

爆風を逃しきれなかったモグラ型は穴から排出されて空を舞った。

 

『ピョォォー!...っ』

 

すると、夜空に溶けた夜色の羽毛に赤黒い紋様を持った、体長2mはありそうな鳥型召喚獣ブラッドホークがそれをキャッチして丸呑みした。

 

「今来るんかい」

 

「え、あの子が鳥養さんの?」

 

「あぁ、一応な」

 

ーーーーーババァバァァァァァン!!!

 

ボマブドウの本体がいる山下の方から今日1の爆音が響き渡り、その方を向くと才亮が投げた房を打ち消すために温存していた房を吐き出し、枝のような貧相な姿になったボマブドウと白旗を挙げた村人を捕縛していた才亮であり、こちらをチラッと見てジェスチャーで先に行っていると合図を出して村長の方へと走っていった。

 

「よし、捕縛装備使って残りを....しぐっ」

 

『..ピチャ』

 

「...え...っ」

 

爆破による捕縛された人らの巻き添えが無くなったため、捕縛装備を使って残党を捕まえようとしたその時、木の上から子トカゲが時雨の肩に落ちて彼女の口の中へと入っていった。

 

 

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