デート・ア・ライブ春野ナイト   作:蒼穹ノ昴

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 書き終わりました…

 ヤバい、文章力ない。。。

 やっぱり大変だぁ(/ロ゜)/


第1章 始まり

 『時間だよ。さぁ、行っておいで』

 

 誰かの声がする。

 

 (時間?なんのことだろう?)

 

 途端に、強い風を感じた。

 

 (……………!?)

 

 眼を開ければ、雲が次々と通りすぎて。

 

 目の前には街が小さく見えた。

 

 自分が落ちていくということを、ようやく理解した。

 

 (そうか。約束の時が来たんだ)

 

 手を伸ばし、呟く。

 

 「グングニル」

 

 手に現れる、漆黒に染まった細身の槍。

 

 「さぁ、始まりの時だ」

 

 そしてその日。

 

 強く気高い、漆黒の精霊が現界した。

 

        ☆☆☆☆☆☆

 

 「あぁ…腹へったぁ」

 

 放課後、士道は家に着くと真っ先にリビングへと向かい、冷蔵庫を開ける。

 士道の弁当は、あのあと色々あってその弁当を折紙にあげてしまったのだ。

 

「あー。そうだ、食材切らしてたか…。後で買いに行かないと」

 

 仕方なく脇に置いてあったカップ麺を手に取る。

 もうこの際、空腹を満たせるのならば何でもよかった。

 やかんに水を入れて、火をかける。

 後は沸騰するのを待って…

 

 

           瞬間。

 

         空が、啼いた。

 

 「え?」

 

 何の比喩でもない。

 確かに、空が啼いた。

 

 「何が…」

 

 そう思った矢先、けたたましいサイレンの音が響き渡った。

 その音が知らせる警告は――

 

 「空間震―――ッ!」

 

 空間震。精霊が現れる時に生じる、世界を殺す災厄。

 

 急いで携帯を手にとって、琴里へ電話する。

 

 『士道?状況は分かるわね?』

 

 司令官モードの琴里が、電話の向こうで淡々と告げた。

 

 「精霊、だな?」

 

 「えぇ。急いで家から出て、〈フラクシナス〉で拾うわ」

 

 

          ☆☆☆☆☆

 

 「……廃ビル」

 

 〈フラクシナス〉の瞬間移動装置で送られたのは、廃ビルの最上階だった。

 

 (…ここに、新たな精霊がいるのか)

 

 見渡して見るが、それらしき影はない。

 姿を隠しているのか、それとも下の階にいるのか。

 

 『士道?聞こえてる?』 

 

 「あぁ。大丈夫だ」

 

 『…こっちに、問題が発生したわ。どうやらモニターが壊れたらしくて、音声しか聞こえないの。士道、そこに誰かいるでしょう?話しかけなさい』

 

 「え?」

 

 もう一度、士道は辺りを見渡す。

 

 やはり影もなく、気配も感じない。

 

 「琴里、本当にいるのか?誰もいないぞ」

 

 『はぁ?そんなはずは…』

 

     

 

          「動かないで」

 

 「『!?』」

 

 うなじに、何かの先端が突き付けられている。

 恐怖が、士道の心を一瞬にして支配し、動けなくなる。

 

 「苦しんで、死にたくはないでしょう…?」

 

 「ッ!!」

 

 綺麗な声。

 だが、冷たく、じわじわとやって来る確かな殺気。

 

 『何してるの士道!!やめさせなさい!』

 

 「ま、待て!俺は、君の味方だ!」

 

 何とか声を出して、静止を求める。

 だが、何かの先端はうなじにかすかに刺さった。

 

 「いっ…!?」

 

 「時代遅れの安いセリフね…。嘘だってバレバレよ?武器だって隠し持ってるんでしょう?」

 

 「嘘じゃない…!武器だって持ってない!なんなら確かめてくれ」

 

 「……………」 

 

 長い沈黙が続く。

 血が背筋を通って流れていく。

 1秒1秒が、とても長く感じた。

 

 

 沈黙を破ったのは、精霊の方だった。

 

 「…まぁ、いいわ。敵だったとしても、私には勝てないもの」

 

 先端が引き抜かれた。

 士道の回復能力を見せない方がいいだろうと考え、うなじに手を置く。

 

 「…後ろを、向いてもいいか?」

 

 「えぇ」

 

 ゆっくりと、後ろを向く。

 

 そこには、漆黒に染まる鎧、仮面で顔半分を覆い、手に黒光りする細身の槍を持った1人の騎士。

 

(反転体?!) 

 

 そう、その姿は以前反転体となった十香や折紙と同じように黒く染まっていた。

 

 つまり、この精霊は世界に絶望したということ。

 仮面の奥で、絶望した瞳をしているということ。

 

 士道が大嫌いな、あの顔を。

 

 『士道。何してるの、話しかけて』

 

 琴里の声で、意識が引き戻された。

 そうだ、自分が今すべきことをしなければ。

 

 「…君の名前は?」

 

 「あなたが先に言いなさい、常識でしょ、バカなの?死ぬの?」

 

 「え?あ、あぁ。俺は」

 

 『待って、選択肢がでたわ』

 

 選択肢が出たスクリーンの内容はこうだ。

 

 ①「俺は五河士道。君に恋した、哀れな男さ…」

 ②「正義のヒーロー、五河士道!君を救いに来た!」

 ③「僕は惨めな豚です!さぁもっと罵って!」

 

 「総員、選択開始!」

 

 琴里の声が響いた。

 最も票が多いのが、①。

 どういうわけか、一番あり得ない③に入っているが、誰が入れたのかすぐに検討がつく。

 

 「神無月」

 

 「はい、司令」

 

 「③に入れたのはあなたね」

 

 「はい!罵られて踏まれるなんて士道くんにとって夢みたいでしょうか」

 

 「死んできなさい」

 

 琴里が指を鳴らすと、がたいのいい男たちが神無月を捕らえてどこかへ連れていく。

 

 「司令!ダメです!!慈悲を!!慈悲をあぁああ――――…」

 

 「全く…。士道、①よ」

 

 

 廃ビル

 

 「お、俺は五河士道。君に恋した、哀れな男さ…」

 

 「よほど死にたいのね」

 

 「おおぉお!!!?」

 

 槍が士道の頬を掠める。

 同時にけたたましいアラームが聞こえた。

 

 『間違ったみたい』

 

 「死ぬとこだぞふざけんな!」

 

 「ふざけんな?こっちのセリフなのだけれど?」

 

 「あっ、違う!お前に言ったんじゃなくて…あぁもう!名乗ったぞ!お前の名前は?!」

 

 半ばやけくそだったが、精霊は槍を引く。

 

 「……スプリング」

 

 静かに呟く。 

 スプリング。確かにそう言った。

 

 「そうか…スプリング。いい名前だな。春って意味だろ?」

 

 「…………………」

 

 「…スプリング?」

 

 「もう、行かなきゃ…」

 

 「え?」

 

 「士道、また私に会いたい?」

 

 「え?」

 

 「もしそうなら。もう1人の私をみつけなさい」

 

 すると、スプリングは窓の方に向かうと、戸を開け――――――そのまま飛び降りた。

 

 「なっ……!」

 

 精霊だから落ちて死ぬことはないだろうが、外にはAST がいる。もしかしたら無傷では済まないかもしれないのだ。

 慌てて窓ガラスへ身を乗りだし、下を、空を見たが、ちらほらと見える機械に身を纏ったAST が、次々と去って行く。

 

 『…逃げられた――。士道、精霊が消失(ロスト)したわ。〈フラクシナス〉で拾うから、外へ出てきて』

 

 

 「わかった」

 

 この時は、まだ知らなかった。

 

 〈もう1人の私を見付けなさい〉

 

 この意味が招くのは悲惨な結末だと言うことに。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

  




 
 登場しました。

 精霊、スプリング。

 よーし、次も頑張るぞー
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