デート・ア・ライブ春野ナイト   作:蒼穹ノ昴

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 四糸乃、よしのん、登場です。

 やだこの子達書くの難しい。


第4章 貴方の傍で

 

 〈五河家〉

 

 士道は夕飯を食べ、風呂に入った後、自分の部屋のベッドで寝そべって考え事をしていた。

 頭の中はスプリングの事だけだ。

 

 「…………………スプリング」

 

 小さく、彼女の名前を呼ぶ。

 

 スプリングが何を考えて、何を目的にしているのかが全く分からない。

 何気なく時計を見てみると針は既に9時をさしていた。

 

 「もう寝るか………」

 

 まだ寝るには早い気がしたが、スプリングの事をもうあまり考えたくなかった。考えると、どういうわけか思考が良くない方へと行ってしまうからだ。

 そして、布団に潜り込み、寝ようとしたところで―――

 

 ノック音がした。

 

 『士道………さん………起きてますか………?』

 

 「その声……四糸乃!?」

 

 ドアを開けると、可愛らしい青のパジャマに身を包み、左手にパペット…通称よしのんを着けた、四糸乃が立っていた。

 

 「どうしたんだ?もう寝る時間だろ?」

 

 士道が言うと、よしのんが手をバッと広げて言い返す。

 

 『やーだなー!士道くん!夜はこれからだよ?長くて熱い夜が始まるんもぐぁ!?』

 

 「よしのん……っ!」

 

 四糸乃は慌ててよしのんの口をふさぐ。それにしても、四糸乃は何故自分の部屋を訪ねてきたのだろうか?

 すると、四糸乃とよしのんが、何やらひそひそと話始めた。

 

 『…ほーら、四糸乃。早く言っちゃいなよー』

 

 「で…でもッ………。やっぱり迷惑だよ…」

 

 『いーからいーから!がんばっ!』

 

 「う、うん………」

 

 四糸乃は意を決したように士道を見上げ、

 

 「し、士道さん……」

 

 「ん?何だ?」

 

 「あ、あのッ……。あの…今日のお昼に…七罪さんと…怖い映画を見てしまって……。それで…夜…眠れなくなってしまって………それで……。そ、それで…………」

 

 それを言った後、黙ってしまう四糸乃。どうやらよしのんが四糸乃に何かを吹き込んだようだが、何がしたいのだろう。

 口をぱくぱくさせ、何かを言いたいが何も言えないような四糸乃に、よしのんが『あー!もうっ!』と叫ぶと、

 

 『よーするにー!士道くんと一緒に寝たいんだよー! 』

 

 「!!!!」

 

 「そうなのか?四糸乃」

 

 「あ……う………」

 

 顔が真っ赤になってしまった四糸乃。士道はそんな四糸乃に笑みを浮かべる。

 

 「入れよ、四糸乃によしのん」

 

 「!…いいん、ですか?」

 

 「うん。怖いのは嫌だもんな」

 

 

―――――

 

 (あれ?ちょっと待てよ?)

 

 四糸乃とよしのんを自室に入れたときに気付く。

 

 (四糸乃と俺が…同じベッドで寝ると言うことか?)

 

 その瞬間、体の中に形容しがたい何かが士道の中に這い上がってきた。

 確かに琴里とベッドで一緒に寝たことはある。でも琴里はあくまでも妹……。目の前のこの子は血の繋がりもない女の子だ。

 いいのか?いやいやいやいや!でも小さい子だし…。

 

 「士道…さん?」

 

 「うぇっ?!」

 

 思わず変な声が出てしまった。そして高鳴りつつある心臓の音。四糸乃もそうなのだろう。顔を赤らめ、体をもじもじさせている。

 

 「えっと……もう寝ようか…あはは…」

 

 「っ!……は、はい」

 

 『寝るだけ?士道くん寝るだけ?』

 

 「よしのん……っ!士道さんを困らせちゃダメ……っ」 

 「ははっ。じゃあ、ベッドに入って。電気消すぞー」

 

 

 

 

         パチン。

 

 

 

 電気を消して士道がベッドに入ると、そこは既に温かかった。ゆっくりとした温もりが伝わってきて、暗闇の中でも四糸乃がそこに居るということが分かる。

 久々に、誰かが居るベッドに入った気がする。

 

 「士道…さん」

 

 「ん?」

 

 「何か…悩んでいるんですか?」

 

 「ぇ………」

 

 驚いた。自分は顔に出るほど酷い顔をしていたのだろうか?

 

 「…うん。ちょっと、な」

 

 「…精霊さんの、ことですか」

 

 なんだか全部四糸乃に見破られてしまっている。

 少し、哀しくなった。

 

 「七罪さんと、言ってたんです。前の空間震から…ちょっと士道さんの様子がおかしいから…精霊さんのことで、何か悩んでいるんじゃないかって………」

 

 「七罪にも見破られてたか…。そんなに顔に出てたかな」

 

 「…どんな、精霊さんなんですか?」

 

 「わからない」

 

 士道ははっきりと即答した。 

 分かっているのは名前や武器くらいだけ。

 情報量の少なさに、彼女を救えないかもしれないという可能性があることに、自分は焦っているのかもしれない。士道は自嘲気味に笑う。

 

 「士道さん…」

 

 「四糸乃?」

 

 その時、四糸乃がそっと小さな体で士道を抱き締めた。

 優しく、けれど、どこか力強く。

 

 「…士道さんは、いつだってみんなを救ってきました。いつだって士道さんは、希望をくれました。だから、大丈夫です……。また今回も…精霊さんを救えます」

 

 「でも」

 

 「信じて下さい……。士道さんのこと…。私も…協力します」

 

 月明かりが、カーテンの隙間から差し込んだ。

 

 光は四糸乃の頬を撫で、照らした。

 

 「………きっと、大丈夫です」

 

 微笑み、優しく四糸乃は言った。

 

 (一人で解決しようとしてたのかな。俺は)

 

 いつだって誰かが傍にいて、困ったとき、誰かが救いの手を差しのべてくれる。

 

 「ありがとう、四糸乃」

 

 気付かせてくれて。

 

 「………おやすみなさい、士道さん」

 

 「おやすみ」

 

 瞼を閉じる。

 

 そして二人は、静かな眠りについた。

 

 

 

        ★★★★★

 

 〈来禅学園〉

 

 「五河くん」

 

 朝、クラスに入ろうと士道がしたとき、ふいに呼び止められた。  

 振り返ってみると、そこには昨日会った美少年、春野尊がいた。

 

 「春野センパイ?どうしたんですか?」

 

 「これ、落としたよ」

 

 「え?」 

 

 尊が差し出してきたのは、1枚の紙。

 見てみると、そこにはあまりにも丸の数が少ない数学の小テスト。名前の欄に、しっかりと五河士道と書かれていた。

 

 「うわあぁあああぁあああぁああっ!!?」

 

 「わっ!」

 

 慌てて尊の手からテスト用紙を奪うように取る。

 

 「見ました…?」

 

 おそるおそる士道が尋ねると、尊は苦笑いをしながら、

 

 「うん」

 

 「うわあぁあああぁあああぁああ……」

 

 最悪だ。こんな点数を人に見られたくなかった。て言うか何で落としたんだよ俺!!!!

 

 「い、五河くん…そんな気を落とさないで…。誰にも言わない…とゆうか言えないしね」

 

 グサリ。

 

 「大丈夫!僕、口は固いから、五河くんが小学生レベルの計算ミスが原因でほとんど点数を削られてたなんて言わないから!」

 

 グサグサグサグサグサッ! 

  

 「むしろスゴいよね!高校何で受かったの?って言うぐらいだよね!いっそもう一度産道逆走したらいいんじゃないかな!!」

 

 「途中からフォローになってなぐぼえあ」

 

 「あれ!?五河くん!?何で吐血したの!?五河くーーん!!!?」

 

 アンタのせいだ!

 士道は声を大にして叫びたかったが、心の傷があまりにも深すぎてそんな気力は残ってなかった。

 

  

 





 尊くーーん!!!?

 前回と性格が違いすぎないかい!?
 尊「そうかな?」
 もっと大人なイメージだったぜ尊くん。
 尊「ちなみに士道とのやりとりだけど、僕が惚けてるだけだよ」
 サド男だったぜ尊くん。
 尊「次から僕が活躍するよ!」
 活躍しないのに嘘の告知しちゃったぜ尊くんつーかヤメロ。
 尊「活躍させろよ」
 活躍するのはもうちょっと先なんだよ…。

 というわけで、次もよろしくお願いいたします。
 
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