シノン「今この番組をご覧のみなさんこんにちは!クロノススクールのアイドルレポーター川流シノンです!
本日はついに締結されるエデン条約調印式の会場前に来ています!
私は今、「通功の古聖堂」の前にいるのですが……。」
TVにトリニティ、ゲヘナの両生徒が写し出される。しかし、その様子は和気あいあいとしたものではなく、むしろ殺伐としていた。
シノン「誰かが一歩間違えば、大惨事となりそうな雰囲気です!
…はい?余計なことを言うな?仕方ないですね、画面外から飛んでくる言葉が拳に変わる前に、ちゃっちゃと話を進めましょう!」
TVに古聖堂が写し出される。
シノン「ここが調印式の会場の古聖堂です!なんとここを指定したのはゲヘナ側とのこと!かつてトリニティの「第一回公会議」が開催された場所だからでしょうか?
情報によると、権威のある場所がいいとのことで、つまり「デカい場所の方がカッコいいだろ!」とのことです!
第一回公会議のユスティナ聖徒会に関連するのでしょうか、トリニティのシスターフッドも参加しています!
はい?難しい話は視聴率が落ちる?しかし我々はジャーナリストとして」
TVは画像に差し替えられた。
シノン「この調印が終了すると、「エデン条約機構」が結成されます!そうするとこの二つの学園は、紛争を共に解決するという義務を負うことになります!
この古聖堂で締結されるということもあり、神聖な戒律の守護に従い、その義務を誠実に果たすことが期待されるのではないでしょうか!
簡単に言うと、この二つの学園が、平和のため手を取り合おうとしているのです!」
とあるカフェ。
アズサ「…騒がしいな。」
ヒフミ「なにせ今日はエデン条約か締結される日ですからね!」
ハナコ「そうですね。せっかくのお祭り騒ぎなので、先生も一緒だったらよかったのですが…どうやら条約の方でお忙しそうです。」
コハル「…で、私はどうしてここに呼ばれてるわけ?」
ハナコ「それはもちろん、私たちはまだ補習授業の仲間だからですよ、コハルちゃん♡」
アズサ(仲間、か。)
アズサは思い出す。あの時、ゾルタンが自分に言った言葉。
ゾル『アリウスには、戻ってくるな。』
アズサ(ゾルタン、お前は何故、、?)
ヒフミ「あ、あの、アズサちゃん?」
アズサ「……!あぁ、少し考え事を。」
ヒフミ「アズサちゃん、もしかしてそのぬいぐるみ、ずっと持ち歩いているんですか?」
ヒフミはアズサのぬいぐるみに目をやる。かつて自分があげたものだ。
アズサ「うん。大事な物だから、やっぱり持ち歩かないと。」
ヒフミ「そ、そこまでですか。しかし、モモフレンズの魅力はそれだけではありません!ぜひ今度、ショップにでも、、。」
アズサ「うん、楽しみにしてる。」
ヒフミ「はい!今度アニメも公開されるんです!仲間達と悪を打ち砕き、共に苦難を乗り越え、最後には皆笑顔で終わるエンディングが、、、!」
コハル「それってネタバレじゃない?」
ヒフミ「え!あっ!?今のは忘れて下さい!?」
ハナコ「ふふっ。ヒフミちゃんはそういったハッピーエンドが好きなんですか?」
ヒフミ「はい!」
アズサ「私は、ハッピーエンドはよくわからない。頑張っても世界はそうそう変わらないし、傷はなかったことにはならない。世界はそういうものだ。」
ヒフミ「あうぅ、、皆ダーク寄りなんですね……。
私はやっぱり、みんなで幸せになれるハッピーエンドが好きです。」
アズサ「とはいえ、ヒフミが好きなら悪いとは思わない。それもそれで良いのだと思う。」
ヒフミ「あ、アズサちゃーーん!!!」
ハナコ「あらあら♡」
コハル「ひゃぁぁぁ……っ!?」
ハナコ「これが終わったら、先生とゆっくり話したいですね。」
アズサ「…うん。私も。」
アズサ(それに、ゾルタンとも。)
コハル「…先生、ここにいれば良かったのに。」
ヒフミ「そうですね…今先生は、古聖堂にいらっしゃるのでしょうか。」
古聖堂内部。
“暇だなぁ。”