ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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15話

“…ここは?”

先生が目を開けると、そこは見覚えのある空間だった。

 

セイア「…始めましてかな、先生。」

 

“セイア…。”

 

セイア「もしかして初めましてではないのかな?まぁいいさ。大事なのはそこではなく、君と私がこうして会えていることだからね。さて、では、話を紐解いて行くとしよう。」

 

 

 

 

トリニティ生徒「どうしてゲヘナの車両がここに…!?」

 

トリニティ生徒「救急車?今の状況分かってんの!?」

 

トリニティ生徒「運転席から引っ張り出してでも、、!」

 

セナ「負傷者を輸送しています。道を空けてください。」

 

トリニティ生徒「なんで、ゲヘナの負傷者のために…!!」

 

??「やめてください!!」

 

トリニティ生徒「救護騎士団…?」

 

ハナエ「どうして負傷者の乗ってる救急車を襲おうとするんですか!そんなことこの救護騎士団が許しません!」

 

セリナ「ミネ団長がいたら、きっと悲しんだでしょうね。」

 

トリニティ生徒「ミネっていったらあの問題児でしょ!?冗談も大概にしなさいよ!」

 

セリナ「い、いえ団長は…」

 

トリニティ生徒「あの人は狂ってる!」

 

ハナエ「どうして逆効果に…?」

そんなことを言っている内に、周りはトリニティ生徒に取り囲まれる。

 

???「すみません、閃光弾投擲します!」

瞬間、周りが光に包まれる

 

トリニティ生徒「きゃあああ!目が!」

 

トリニティ生徒「くっ、これは…!?」

 

スズミ「申し訳ありません、手荒な真似を…。」

 

ハナエ「じ、自警団の…!」

 

スズミ「ご無沙汰しております。…学園の所属に関わらず、負傷者に手荒な真似をさせるわけにはいきません。」

 

トリニティ生徒「またヤバいヤツじゃん…。」

 

トリニティ生徒「…付き合ってられませんね、行きましょう。」

 

 

セリナ「ありがとうございました!」

 

スズミ「いえ、これも仕事ですから。それより、、」

スズミの目が救急車に向く。

 

ハナエ「中に、トリニティの患者さんが?」

 

セナ「シャーレの先生です。」

 

セリナ「……はいっ!?」

 

救護騎士団生徒「あ、あの!」

 

セリナ「……!その声は、◯◯ちゃん!?良かった!無事だった……っ!?」

 

その救護騎士団生徒の背負っていた生徒は、無残な姿だった。身体中に火傷を負っており、生存しているのが不思議なほどだ。

 

セナ「どうやらそちらもただ事では無さそうですね。救急車にその子も乗せて下さい。」

 

救護騎士団生徒「!お願いします!」

 

セリナ「何かこの子の名前とか分かる物はありませんか?」

 

救護騎士団生徒「この子が持っていた生徒証なら……」

 

 

その生徒証には、こう書かれていた。

 

アリウス分校2年生 ()()()()

 

 

 

 

“アズサが……?”

 

セイア「私はアズサに警告をしていた。このような結末になるだろうということも。それでもアズサは…

…これが物語の結末だ。全てが終局に向かう話。不快で、不愉快で、忌まわしく、眉を顰めたくなるお話だ。…そうは思わないかい。しかし紛れもなく、真実の物語でもある…。

…君は以前、5つ目の古則にこう言っていたね。「ただ楽園があると信じるしかない」と。結果がこれだ。

元よりエデン条約など、不可能だったのだよ。」

 

“……君は、この先を見ていないんだね?”

 

セイア「…?見る必要があるのかい?この後は苦しい物語が続くだけだ。何が「分かった」というんだい?」

 

“…この後のお話を確認するのは、怖かったよね。”

 

セイア「何を…」

 

“だからずっと彷徨ってたんだよね。”

 

セイア「先生…君は一体、何を…?」

 

“私はやらなきゃいけないことがあるから戻るよ。”

 

セイア「戻る…?君の体は、まだ治ってもいないというのに?何が変わるわけでもないのに?…それが、「七つの古則」にも記された、この世界の真実なのに…!」

 

“実のところ、七つの古則はあまり気にしてない。”

 

セイア「…七つの古則を、否定するつもりかい?

…先生。君は未だに、楽園を信じていると?」

 

“ごめん、今は生徒たちを助けに行かなきゃ。”

 

セイア「待ちたまえ。もう一つ、聞いて置きたいことがある。

ただ信じても何も変わらない、その先には、何の意味もないだろう…!?」

 

“水着じゃなくて下着だと思えば、それは下着だから。”

 

セイア「…は?下着?えっと、それはどういう…?」

 

“待ってて、セイア。”

 

 

 

 

セイア「行ったか。

君は、この先のエピローグを目指すんだね。

…確かに、そうだったのかもしれないな。この先を、、たとえ怖くても、私は確認しなければならない。それが私の義務か…。

…私もこの目で最後まで見届けるとしよう。」




先生視点です。
お分かりの通り、アリウススクワッドとアズサ戦の全カット、
セイアのセリフをかなり削っています。本編見てりゃわかるのでね。
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