ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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エデン4章です


エデン条約編4章
20話


トリニティ郊外。逃げている4人。

アリウス生「いたぞ!!」

 

アリウス生「諦めるんだな。もうこれ以上は…!」

 

サオリ「…。」

 

ヒヨリ「ひ、ひっ…。」

 

アツコ(スッ、ススッ…)

 

ミサキ「弾薬がもう…。このままじゃ……。」

 

サオリ「…最後の手段なら……。」

 

ミサキ「…ヘイロー破壊爆弾。」

 

アツコ「…サオリ。」

 

サオリ「ここを離れて…そうしたら…」

 

 

アツコ「……もういいよ。私たちは頑張った。」

 

ミサキ「…。」

 

ヒヨリ「ひ、姫ちゃん…どうしたんですか…?」

 

アツコ「私が行くよ。だから、他のメンバーは見逃してほしい。」

 

サオリ「アツコ!?…一体何をっ!?」

 

アツコ「…もういいよ、サオリ。ぜんぶ、無意味だよ。ここを切り抜けて、一体どこに行くの?」

 

サオリ「…。」

 

アツコ「このキヴォトスで私たちは逃げ隠れ続けなきゃいけない。でも、それも私がいるから。

だから、私が終わらせる。」

 

ヒヨリ「ひ、姫ちゃん…。」

 

ミサキ「…姫。」

 

サオリ「駄目だアツコ、戻ったら殺される…あのゾルタンでさえ…」

 

アツコ「ごめんね。今回くらいは、私に決めさせて?」

 

 

ベアトリーチェ『なるほど?いいですよ。』

 

アツコ「その名にかけて誓って。必ず約束は守ってほしいから。」

 

ベアトリーチェ『いいでしょう。全ての巡礼者の幻想であるこの「ベアトリーチェ」の名にかけてお約束します。』

 

アツコはマスクを手渡され、それを装着する。

 

ベアトリーチェ『傷一つないように丁重に扱いなさい。儀式は明朝、日の出とともに始めます。』

 

アツコ「元気でね、みんな──さようなら。」

 

 

 

サオリ「だめだアツコ…私は、お前まで守れなかったら…私は…

一体何のために今まで…

何のために、生きているんだ…?」

 

アリウス生「残りのスクワッドは?」

 

ベアトリーチェ『全て始末なさい。』

 

 

 

 

先生は、セイアの治療室を訪れていた。

“大丈夫?顔色が悪いよ?”

 

セイア「先生…無事、だったのか。いや、都合のよい夢かもしれないな。」

 

“ど、どうしたの…?”

 

セイア「…そうか、今日は君がトリニティを訪れる日だったな。最近の私は、夢と現実との境目が曖昧でね…。」

 

“皆が心配しているよ。何があったの?”

 

セイア「何があったか、という問いに正確に答えることは難しい。…ただ、一つ言えるとするならば。私は、誰にも告げられない未来を見てしまった。

先生…私の言葉に、耳を傾けてもらえるかい?」

 

“うん、もちろん。”

 

セイア「ここからは、今まで君が経験してきた事件とは全く別種の、完全に異なる類のものだ。荒唐無稽と感じても、どうか聞いてほしい。」

 

“分かった。”

 

セイア「…夢で見たのだよ。言うならば、「予知夢」で。

その日、私は…世界が、キヴォトスが終焉を迎える光景を視たんだ。」

 

“……終焉?”

 

セイア「…ああ。終焉を迎え滅亡したのか、滅亡して終焉するのかは分からないけれどね。」

 

 

 

先生はセイアから話を聞いた。終焉のこと、そしてミカのこと。セイアはミカと

“それじゃあ、私もナギサの所に行って、このことを伝えてくるよ。”

 

セイア「ああ…ありがとう先生。私は、、少し横になってくる。…悪いが、失礼。」

 

“…それじゃあ、明日。”

 

 

 

 

 

 

…ここは……なるほど、また予知夢か。

 

??「…。」

 

ん?誰かいるようだね。…君は一体?

 

??「…今すぐここから帰って。それがあなたのため。」

 

…それは、どうしてかな?

 

??「このまま進めば、あなたは取り返しのつかないことを知ってしまう。」

 

…ならなおさら私が行かないといけないね。その情報を知ることができるのは私だけなのだろう?

 

??「…その結果、傷ついたとしても?」

 

…ああ。それが、私にできることなら。

 

??「…分かった。もう止めない。先に進んで。」

 

…ありがとう。

 

セイアは先に進む。先に進む前に、ふと思った。

 

…そういえば、君は結局誰なんだい?

 

返答は、無かった。

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