トリニティ郊外。そこで先生は、サオリと出会った。
“サオリ…?”
サオリは銃を捨て、先生にひざまずく。
サオリ「…先生、アツコが、連れて行かれた。仲間も逸れて、生死不明だ…。
あれから何日も…逃げてきたが…。このままでは、
明日の朝…夜明けとともに姫は殺される…。
アツコは…元よりそのように育てられた存在なんだ…。
彼女に見つかってからずっと…生贄として育てられた…。
「彼女」は、、全ての作戦を成功させれば…彼女を生贄にしない、と…。
だが…アリウススクワッドは、任務を失敗した…
いや、任務を守ることだけでなく、仲間まで…
…今の私は落伍者だ。トリニティにもゲヘナにも─アリウスにだって助けを求めることなど出来ない…。
だから、頼れるのはもう…先生しか…。
…頼む。命を賭けて、どんな指示だろうとやってみせる。
「ヘイロー破壊爆弾」これも、預ける。
私を信用できないと思ったらそれを使ってくれ…だから、頼む。
…どうか…アツコを…姫を、助けてくれ…。」
“………。”
サオリ「…。」
“立って、サオリ。”
サオリ「だ、だが…」
“私はサオリと、対等に話がしたい。”
サオリは立ち上がる。
“先に質問させて。「彼女」って誰のこと?”
サオリ「「彼女」はアリウス自治区の代表であり、アリウス分校の主人。他の生徒からは「マダム」とも呼ばれている。
…背が高く、赤い肌で、白いドレスの大人だ。
名をベアトリーチェ。私よりも、姫や、ゾルがよく会っていた。」
“他のスクワッドは?”
サオリ「襲撃を受け…今は場所が分からない。もしかしたら、今も…。」
“連れ去られたアツコがどこにいるかは分かる?”
サオリ「アリウス自治区、アリウス・バシリカ。おそらくそこだろう。何故かは私にも…
彼女は…明日の夜明けと共に儀式を行うそうだ…」
“分かった。状況は大体把握したよ。”
先生は、サオリに手を差し伸べた。
サオリ「…?…本当、に?
手を貸して、くれるのか?」
“生徒のお願いは、無碍にできないからね。”
サオリ「…それだけの理由で?…そんな。
忘れたのか!?私は、お前を撃ったんだぞ!?
お前の命を奪おうとしたのに、どうしてそんな簡単に…。」
“でも、爆弾は没収。起爆装置だけじゃなく、爆弾全部。”
サオリ「ば、爆弾も…?…分かった。お前がそういうのなら…」
“生徒が危険物を持っているのを、見過ごすわけには行かないからね。”
そういうと先生は、起爆装置を破壊した。
サオリ「な、何を!?」
“さぁ、時間は無いよ。急ごう。”
サオリ「ち、ちょっと待ってくれ先生。私はまだ理由を聞いていない…」
先生は振り返らず、歩みを進める。
サオリ「ま、待ってくれ…!」
サオリは、先生の後を追いかけた。
────────
アリウス、オーガスタ聖堂。
大量に並ぶ墓の前には、一人の生徒と機械が立っていた。
ゾル「これでよし、っと。」
イア「…よろしいのですか?彼女達の武器を置いていくなんて。」
墓の前には、武器、遺品、花が並んでいる。
ゾル「いいんだよ。…これは俺の憂さ晴らしだ。あいつらは関係ねぇ。」
イア「ですが…。」
ゾルは墓を眺めていたが、一つの墓の前で立ち止った。
ゾル「お!なかなかいい出来じゃないの。」
イア「…ゾル姉、やはりあなたは…」
ゾル「…ああ。悪いなイア。…またお前を、一人にしちまう。
だが、あの優しそうな先生やアズサ達のとこなら、お前を受け入れてくれるだろう。」
イア「ゾル姉、私も…。」
ゾル「…駄目だ。これは俺の仕事だ。
…そろそろ時間だ。俺は準備に戻る。」
アイン「ゾル姉…。」
ゾル「じゃあな、イア。
元気でな。」
??「行っちゃったね。」
イア「ええ。」
??「付いていかなくてよかったのかい?」
アイン「…仕方ありません。あの人のことは、貴方達も知っているでしょう?」
??「…ああ。そうだな。」
機械とナニカは空を見上げる。
??「ゾルタン。君の行く先に、幸多からんことを。」
ミカ脱獄はここと同時進行でやってるんですけど長いのでやめました。