ミサキ「…クリア。ここまでは安全。」
ヒヨリ「は、はい!大丈夫です!」
サオリ「おかしい…街が静か過ぎる。元々人通りが少ない場所だったが、ここまでではなかったはずだ。」
ヒヨリ「な、なんか知らないものがいっぱいあります…。」
ミサキ「そうだね。長く離れていたとはいえ、全く知らない街になってる。」
ヒヨリ「思えば、少しずつ変なものが増えていたような気がします。あのミメシスだって、すごく変なのに、受け入れちゃってました。」
その時、先生たちの目に、ミメシスの姿が入る。
ヒヨリ「せ、聖徒会!?ユスティナ聖徒会ですよね?それにあの姿は…。」
サオリ「何故だ?エデン条約は取り消されたというのに…。
アリウス自治区は、彼女はすでにミメシスの力を手にしている…?」
その時、音が聞こえる
ウォォォォーーン
サオリ「これは…!あの時私たちが使っていたアンブロジウスの悲鳴か?」
ミサキ「つまりミメシスは一度成功させればいいだけで…。彼女の本当の目的は、姫を古聖堂に連れて行くことだった…?」
サオリ「…つまり、ゲヘナもトリニティも、彼女にとってはどうでもよかったのか…?」
ヒヨリ「…。」
サオリ「では、私たちの任務は…。」
??「一体、なんの意味があったのか。」
周りから大量の聖徒会が現れる。
サオリ「チッ…罠か。」
ベアトリーチェ『ええ。もちろんです。』
先生たちの前に現れたホログラム。その姿は、まさしく異形。
サオリ「…マダム。」
ベアトリーチェ『ここは私の支配下。皆さんの全ては、私の掌の上です。愚かな子供たち─私に隠し事など、不可能ですよ。』
サオリ「…。」
ベアトリーチェ『ええ。あなた達の任務は「ロイヤルブラッドを古聖堂に連れて行き、聖徒会を顕現させること」…それだけです。マエストロは自分のパスを使われるのを嫌がっていましたがね。』
サオリ「…。」
ベアトリーチェ『まぁ、トリニティやゲヘナなど、私にとっては些末なことです。私は、あの学園に興味もありません。』
サオリ「…!!」
ベアトリーチェ『あなたは特にいい子ですねサオリ。ミメシスを顕現させ、アツコを生贄として捧げた。死んだあのゾルとは大違いです。』
サオリ(?マダムはゾルが生きていることを知らないのか?)
ベアトリーチェ『まぁ、不毛な話はこのくらいで。はじめまして、先生。』
“………!!”
ベアトリーチェ『私はベアトリーチェと申します、既にご存知かもしれませんが「ゲマトリア」の一員です。』
“あなたが…ベアトリーチェ?”
ベアトリーチェ『ふふっ。私のことが気になりますか?よければ、あなたが知っている情報とも交換できますよ?』
“必要無い。”
ベアトリーチェ『ほぉ、そうですか。私は特殊な能力など使ってはおりませんよ。洗脳や超能力…まぁ、ないことにはないのですが、あいにくあれは失敗作ですのでね。
ええ。憎悪、怒り、軽蔑、嫌悪─そういった負の感情を利用し、偽りと欺瞞で子供たちを支配して来ました。貴方もよく分かるでしょう?
…そもそもこの自治区は、私が来る前から内戦をしておりました。─私は、ただソレを活用しただけ。
最初は抵抗してきた愚か者もいましたが、所詮子供。頭を落とせばどうということはありません。
生の謙虚さを教える金言は、無価値な空虚へと歪曲し…
堕落を警戒する厳格な自責は、逃れられない罪悪感へと歪曲し…
他人を、他人を、他人を、─永遠に、お互いを、他人とさせること。
ええ─誰かにとっては地獄でしょくが、これこそ大人の安らかなる楽園。
ですから、理解していただけますよね、先生?
そして、ロイヤルブラッドをこのまま放っておいていただけませんか?彼女はやっと見つけた天然のロイヤルブラッド。ゾルのような養殖とは違います。
…おや?知らなかったようですね。ゾルは私が生贄のために作った生徒。言わば…強化人間、といったところでしょうか。天然のロイヤルブラッドが見つかったので、用済みとして始末しましたがね。
まぁ、そんなことはどうでもいいとして、私がどんな偉業に到達するのか、興味はありませんか?
ええ─今ここで、教えて差し上げることもできます。
先生、あなたはこのキヴォトスがどのような場所なのか、知りたくはないですか?私は、この世界の真実を教えることもできます。いかがでしょうか?』
“そこまでにして。”
ベアトリーチェ『ほぉ?』
“そんなことに興味はない。”
ベアトリーチェ『…くくくっ。そうですか…やはり、こうなるのですね。ええ─あなたこそ私の敵対者で、間違いありません。
あなたの楽園は「エデン条約」だったのですね。みんなの友情で悪を退ける、単純で理解しやすい世界。
くくくっ。やはり子供は単純です。その楽園こそ、原罪が始まった場所だというのに…。』
“ベアトリーチェ。”
ベアトリーチェ『?』
“あなたは生徒を、私たちを侮辱した。”
“そして「教え」を、「学び」を侮辱した。”
“私は大人として、あなたを絶対に許すことはできない。”
ベアトリーチェ「それは、宣戦布告と受け取っても?
いいでしょう、バシリカでお待ちしております。
─もし到達できるなら、ですが。
さあ─先生、不可解な者よ。
黒服はあなたを仲間と認識し、互いに競い合えると信じ。
マエストロはあなたを理解者と認識し、互いに高めあえると信じ。
ゴルゴンダはあなたをメタファーと認識し、互いを通じて完成されると信じ。
そして私はあなたを敵対者と認識し、互いに反発すると信じています。」
ベアトリーチェ『あなたは、私の敵です。』
サオリ「…。」
ミサキ「…。」
ヒヨリ(は、はい!準備出来ました!)
ベアトリーチェ『ミメシス、始末しなさい。』
ベアトリーチェは通信を切る。
“行こう!スクワッド!”
サオリ「ああ!」
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どこかの掲示板
1:名無しの先生
丹内ゾル総合スレPart5
3:名無しの先生
今回怒涛の展開だったね
7:名無しの先生
>>3
まさかゾルが実験台の一人とは
8:名無しの先生
でもそんな感じはあったよね、目の傷跡とか
11:名無しの先生
そもそもロイヤルブラッドってなんなんだろ
15:名無しの先生
洗脳、超能力の兵器あるって言ってなかった?もしかして仲間殺しの理由って…
19:名無しの先生
>>15
その考察当たってたらとんでもないぞ…
24:名無しの先生
ベアトリーチェの元にいないみたいだけど、どこのタイミングででてくるかな?
28:名無しの先生
ゾルたん(´・ω・`)
30:名無しの先生
>>28
どういう感情?
スレはこの先も続いている。