ゾル「…あ?」
俺が目を覚ますと、そこは見知った場所だった。オーガスタ聖堂。その礼拝堂に、横たわっていた。
ゾル「…おれ、は?」
辺りを見渡す。大量のベッド。
そこには、死体が並んでいる。
見知った顔だ。
ゾル「…あ、ああ、、ああぁあぁぁぁ……!」
その瞬間全てを理解した。してしまった。
ゾル「み、皆を、、俺、が?」
ゴルコンダ「ええ。悲しいですが。」
ゾル「……誰?」
聖堂の入り口から一人の大人が歩いてくる。
ゴルコンダ「これは失礼しました。私はゴルコンダ。そしてこちらがデカルコマニーです。」
デカルコマニー「そういうこった!」
ゾル「…俺を、どうするつもりだ?」
ゴルコンダ「…悲しいことに、貴方の仲間は死んでしまいました。…ベアトリーチェと私が開発したネオジオングによって。」
ゾル「……は?」
何を、言ってるんだ?
こいつとベアトリーチェが犯人?俺がこうなったのも、全てがそうだったのか?
…ふざけるな。
ゾル「…てめぇっ!!」
ゾルはゴルコンダに詰め寄ろうとするが、倒れ込む。身体がまだ治ってもいないのだ。
ゾル「ぐっ……クソッ!!!」
ゴルコンダ「…丹内ゾル。貴方に提案があります。」
ゾル「……あ?」
ゴルコンダ「
その言葉は、信じられないものだった。
オーガスタ聖堂の地下に向かう階段を、杖をつきながら歩く。
ゾル「…おい、どこに向かうつもりだ?しっかり約束は守るんだよな!?」
ゴルコンダ「落ち着いて下さい。もう少しです。それより、こちら側の提案も飲んでいただけるのですね?」
ゾル「…
ゴルコンダ「ええ。それと引き換えに、貴方の仲間を蘇らせましょう。…もちろん、時が来た時の協力は惜しみません。」
デカルコマニー「そういうこった!!」
ゾル「……クソッ!」
地下室。
ゾル「ここに何がある?嘘だったら…!」
ゴルコンダ「…貴方は、グレイズアインを覚えていますか?」
ゾル「…まさかアインをあんな姿にしたのは…!!」
ゴルコンダ「勘違いしないでください。あのような姿にしたのはベアトリーチェなのですから。」
デカルコマニー「そういうこった!!」
ゴルコンダは一つの物体に近づく。それは、巨大な箱だった。しかし…
ゾル「……ヘイロー?」
その箱には、ヘイローが浮かんでいた。
ゴルコンダ「ベアトリーチェの実験、アレは下らないものでした。貴重な神秘を潰すとは…よって私は、ベアトリーチェの指示を、わざと無視しました。
…自我を消せ、という指示を。」
ゾル「…まさか。」
ゴルコンダ「ええ。この生徒、樽度イアはまだ生存しています。…そして私は、彼女を殺してやることも、新しい身体を作ってやることもできます。」
ゾル「…。」
ゴルコンダ「…少し時間を置きましょう。心が決まったら、この地下室に来て下さい。…ベアトリーチェも、あなたを呼んでいるようですから。」
ゾル「…ベアトリーチェが?」
ゴルコンダ「ええ。…ですが、決してことは荒立てないで下さい。貴方の選択は、それだけではないのですから。」
デカルコマニー「そういうこった!!」
アリウス バシリカ
ゾル「……は?」
ベアトリーチェの元で聞いた言葉。それは、信じられないものだった。
ベアトリーチェ「ですから、貴方はもう不要です。」
…意味が分からない。今まで散々やっておいて。
ベアトリーチェ「心配しなくても大丈夫ですよ。あの子達のように処分はしません。貴方は優秀ですからね、ゾル。」
…ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。
あの子達の、俺たちの命を弄んでおいて、本命が見つかったからすぐポイだと?
ゾル「……了解しました。」
地下室
ゴルコンダ「お早いお戻りですね。」
ゾル「ゴルコンダ。てめぇの提案受けてやる。」
ゴルコンダ「そうですか。そうなると思って」
ゾル「ただし、一つ条件がある。」
ゴルコンダ「…なんでしょう?」
ゾル「…俺に、ネオジオングを使わせろ。」
ゴルコンダ「…それはできません。アレは神秘の坩堝。一度キヴォトスの生徒が乗ればどうなるか…」
デカルコマニー「そういうこった!!」
ゾル「うるせぇんだよ!!俺は、もうどうなってもいいんだよ……!」
ゾルは声を荒げる。
ゴルコンダ「…貴方がそこまでする理由とは何です?」
ゾル「…憎悪。」
ゴルコンダ「憎悪?」
ゾル「…このキヴォトスは、不公平だ。俺たちを生み出して、失敗作として捨てておきながら、平和なフリをしている。
許さねぇ。ベアトリーチェも、アリウスも、キヴォトスも、俺たちを見捨てた全て。俺たちを憎む全てを…!
必ず、俺が滅ぼしてやる……!」