ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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過去編 4

ゾル「…あ?」

 

俺が目を覚ますと、そこは見知った場所だった。オーガスタ聖堂。その礼拝堂に、横たわっていた。

 

ゾル「…おれ、は?」

 

辺りを見渡す。大量のベッド。

 

 

そこには、死体が並んでいる。

見知った顔だ。

 

ゾル「…あ、ああ、、ああぁあぁぁぁ……!」

 

その瞬間全てを理解した。してしまった。

 

ゾル「み、皆を、、俺、が?」

 

 

 

ゴルコンダ「ええ。悲しいですが。」

 

ゾル「……誰?」

 

聖堂の入り口から一人の大人が歩いてくる。

 

ゴルコンダ「これは失礼しました。私はゴルコンダ。そしてこちらがデカルコマニーです。」

 

デカルコマニー「そういうこった!」

 

ゾル「…俺を、どうするつもりだ?」

 

ゴルコンダ「…悲しいことに、貴方の仲間は死んでしまいました。…ベアトリーチェと私が開発したネオジオングによって。」

 

ゾル「……は?」

何を、言ってるんだ?

こいつとベアトリーチェが犯人?俺がこうなったのも、全てがそうだったのか?

 

 

…ふざけるな。

ゾル「…てめぇっ!!」

 

ゾルはゴルコンダに詰め寄ろうとするが、倒れ込む。身体がまだ治ってもいないのだ。

 

ゾル「ぐっ……クソッ!!!」

 

ゴルコンダ「…丹内ゾル。貴方に提案があります。」

 

ゾル「……あ?」

 

ゴルコンダ「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その言葉は、信じられないものだった。

 

 

 

 

オーガスタ聖堂の地下に向かう階段を、杖をつきながら歩く。

ゾル「…おい、どこに向かうつもりだ?しっかり約束は守るんだよな!?」

 

ゴルコンダ「落ち着いて下さい。もう少しです。それより、こちら側の提案も飲んでいただけるのですね?」

 

ゾル「…()()()()()()()()()()()()()()って話だったな?」

 

ゴルコンダ「ええ。それと引き換えに、貴方の仲間を蘇らせましょう。…もちろん、時が来た時の協力は惜しみません。」

 

デカルコマニー「そういうこった!!」

 

ゾル「……クソッ!」

 

 

 

 

地下室。

ゾル「ここに何がある?嘘だったら…!」

 

ゴルコンダ「…貴方は、グレイズアインを覚えていますか?」

 

ゾル「…まさかアインをあんな姿にしたのは…!!」

 

ゴルコンダ「勘違いしないでください。あのような姿にしたのはベアトリーチェなのですから。」

 

デカルコマニー「そういうこった!!」

 

ゴルコンダは一つの物体に近づく。それは、巨大な箱だった。しかし…

 

ゾル「……ヘイロー?」

その箱には、ヘイローが浮かんでいた。

 

ゴルコンダ「ベアトリーチェの実験、アレは下らないものでした。貴重な神秘を潰すとは…よって私は、ベアトリーチェの指示を、わざと無視しました。

…自我を消せ、という指示を。」

 

ゾル「…まさか。」

 

ゴルコンダ「ええ。この生徒、樽度イアはまだ生存しています。…そして私は、彼女を殺してやることも、新しい身体を作ってやることもできます。」

 

ゾル「…。」

 

ゴルコンダ「…少し時間を置きましょう。心が決まったら、この地下室に来て下さい。…ベアトリーチェも、あなたを呼んでいるようですから。」

 

ゾル「…ベアトリーチェが?」

 

ゴルコンダ「ええ。…ですが、決してことは荒立てないで下さい。貴方の選択は、それだけではないのですから。」

 

デカルコマニー「そういうこった!!」

 

 

 

 

 

 

アリウス バシリカ

ゾル「……は?」

ベアトリーチェの元で聞いた言葉。それは、信じられないものだった。

 

ベアトリーチェ「ですから、貴方はもう不要です。」

 

…意味が分からない。今まで散々やっておいて。

 

ベアトリーチェ「心配しなくても大丈夫ですよ。あの子達のように処分はしません。貴方は優秀ですからね、ゾル。」

 

 

 

…ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな。

 

あの子達の、俺たちの命を弄んでおいて、本命が見つかったからすぐポイだと?

 

ゾル「……了解しました。」

 

 

 

 

 

 

 

地下室

ゴルコンダ「お早いお戻りですね。」

 

ゾル「ゴルコンダ。てめぇの提案受けてやる。」

 

ゴルコンダ「そうですか。そうなると思って」

ゾル「ただし、一つ条件がある。」

 

ゴルコンダ「…なんでしょう?」

 

ゾル「…俺に、ネオジオングを使わせろ。」

 

ゴルコンダ「…それはできません。アレは神秘の坩堝。一度キヴォトスの生徒が乗ればどうなるか…」

 

デカルコマニー「そういうこった!!」

 

 

ゾル「うるせぇんだよ!!俺は、もうどうなってもいいんだよ……!」

 

ゾルは声を荒げる。

 

ゴルコンダ「…貴方がそこまでする理由とは何です?」

 

ゾル「…憎悪。」

 

ゴルコンダ「憎悪?」

 

ゾル「…このキヴォトスは、不公平だ。俺たちを生み出して、失敗作として捨てておきながら、平和なフリをしている。

 

 

許さねぇ。ベアトリーチェも、アリウスも、キヴォトスも、俺たちを見捨てた全て。俺たちを憎む全てを…!

 

 

必ず、俺が滅ぼしてやる……!」

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