ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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35話

黒服「サイコシャード?」

 

ゴルゴンダ「ええ。かつて私とベアトリーチェが作ったジャック機能の話は覚えていますか?」

 

黒服「ええ。神秘に干渉し、操る装置。しかし威力の調整に難があると言っていましたね。」

 

ゴルゴンダ「あのジャック装置では、意識を持ったまま操るか、意識を失い暴走させるかの2つしかありません。

そこで、私はサイコシャードを生み出しました。」

 

デカルコマニー「そういうこった!!」

 

マエストロ「…経緯は分かった。しかし、アレは何だ?」

 

ゴルゴンダ「ジャック装置が神秘に触れる装置だとするのであれば、サイコシャードは神秘を吸い上げる装置。強力な神秘の持ち主の神秘を吸い上げ…自らの力とする。」

 

黒服「弱体と強化を兼ね備えているわけですか。

…ですが、それでは負担が大きいのでは?」

 

ゴルゴンダ「ええ。普通の生徒が大量の神秘を自らの身に取り込めば…

─間違いなく、死亡するでしょう。」

 

 

 

 

 

ヒナ「ぐっ!こ、れは…!」

 

コハル「頭が、、割れそう…!!」

 

“皆大丈夫!?”

 

アツコ「こ、れは…ごめん先生、戦えそうにない…!」

 

“ゾル!一体みんなに何を…!?”

 

ゾル「…ごふっ!!」

 

ゾルの目と口から血が噴き出す。

 

“ゾル!?”

 

ゾル「こふっ…!こんな時に敵の心配かよ!随分お優しいな、先生ってのはよ!!」

 

“ゾル…!”

 

ゾル「これでお前は一人だ!!もうお前に助けてくれる生徒達はいない!!これでもお前は、

まだ戦うって言うのかよ!!!」

 

“…うん。だって…”

“私は、生徒の味方だから。”

 

 

 

“大人のカードを出す。”

 

ゾル「何だぁ、それはよぉ!?その程度で俺を止められるとでも!?」

 

“止めて見せるよ。だって…”

 

“君も私の生徒だから。”

 

ゾル「…だったら、もう一度言うぜ。

 

俺を救ってみろよ、ヒーロー!!」

 

 

───────────

1:名無しの先生

 

ゾルタン戦第2回

 

 

 

 

 

 

2:名無しの先生

 

ここで大人のカード使うの!?

 

 

 

 

 

 

3:名無しの先生

>>2

でもベストタイミングではある

 

 

 

 

 

 

4:名無しの先生

 

ゾル大量出血してたけど大丈夫か?

 

 

 

 

 

 

5:名無しの先生

 

分からん

 

 

 

 

 

 

6:名無しの先生

>>5

戦闘中スリップダメージ受けてなかった?

 

 

 

 

 

7:名無しの先生

 

何か第一形態より弱い気がする

 

 

 

 

 

 

8:名無しの先生

>>7

まじ?こっちは大苦戦したんだけど

 

 

 

 

 

 

9:名無しの先生

>>8

どうやら火力が高く設定されて、防御力が低いみたい

 

 

 

 

 

 

10:名無しの先生

 

やっと倒したぞ!!!

 

 

 

───────────

ゾル「…。」

 

Ⅱネオジオングが、沈黙する。

 

“やった…のかな?”

 

ヒナ「…ええ。そうみたいね。」

 

サオリ「あの不快感が消えている…つまり…。」

 

“…皆!無事で…!”

 

 

 

 

 

 

銃声。

 

サオリ「!」

 

コハル「ま、まさか…!」

 

ヒヨリ「ま、まだ立ち上がるんですかぁ?」

 

アツコ「…ゾル。」

 

先生達の前には、血塗れのゾル。所々の服は破れており、そこから見える。

痛ましい手術痕たち。本来ないはずの羽根をもがれたようで、ないはずの痛みを想起させる。

 

ゾル「…!」

 

サオリ「もうやめろ!このままでは…!」

 

ゾル「…やめられるか……!!そうやって片しちまうから、キヴォトスはいつまでたっても…!!」

 

サオリ「丹内ゾル…!」

 

 

 

 

 

“あれは…?”

 

先生は見た。ゾルに影が寄り添うのを。

 

ゾル「…!お、まえは…!?」

 

??「もうやめよう。ゾルタンは十分頑張ったよ。

 

ゾル「まさか…ずっと…?」

 

??「ああ。僕たちは、ずっと君の側にいた。気づかれることはなかったけどね。

 

ゾル「死ねば、溶け合えるのか…?」

 

??「…ああ。俺達はそうやって、成り立ったからな。

 

サオリ「誰と話しているんだ…?」

 

“(みんなには見えていない…?)”

 

ゾル「…そうか。」

 

“……ゾル。”

 

ゾル「先生。アンタのおかげかは分からねぇが、最期に良いもの見れた。感謝するぜ。」

 

“……君は”

 

 

 

 

アロナ「先生!大変です!!」

 

“何!?”

 

アロナ「このままだと、その兵器は爆発します!!」

 

“爆発!?”

 

ヒヨリ「ば、爆発ですか!?」

 

ミサキ「確かに、あの兵器、どんどん膨らんでる…!」

 

ヒナ「みんな逃げて!!」

 

 

ゾル「…先生。大人の罪とエゴが、俺たちを産んだ。」

 

“…ゾルもこっちに…!!”

 

ヒナ「先生!急いで!!」

 

ゾル「だから、アンタが生徒を守る存在だって言うなら…。」

 

ヒナ「っ!!」

 

ヒナは先生を引っ張り、連れて行く。

 

“待って!まだゾルが…!!”

 

 

 

 

ゾル「俺達のような失敗作が生まれないように、精々頑張れ。」

 

笑顔のゾルの姿は、爆炎の中へと消えた。







ということでエデン条約編は後エピローグだけです。
そしてオラトリオ編へと続くわけですが…どうしようかな?
アイデアがあったら元スレか感想で教えて欲しいです
特に元スレは私が巻き込み規制されて落ちそうなので。
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