ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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猫撃って降ろした時からスタートです


8話

驚いた人達「アリウスってあの大量破壊兵器を使ったっていう…?」

 

驚いた人達「まともじゃねぇよあいつら…」

 

驚いた人達「私の家だってアリウスのせいで…!」

 

警戒する姉「ほらこっち来て!あの人たちに近づいちゃ駄目よ…!」

 

子供「どうして…?」

 

 

スバル達の周りから人が離れていく。そこからは、警戒や、畏怖と言った感情が感じられた。

 

スバル(……外に出たら─きっと何かが変わると思っていた…。

 

逃げた先に楽園なんてない。

 

それでも…夢を見たかった。

 

希望はあるんだ、って…私も、信じてみたかった。

 

でも、やっぱり…)

 

マイア「せ、先輩?」

 

スバル「…はい?ああ、大丈夫ですよ。心配する必要はありません。」

 

マイア「先輩…私は…。」

 

スバル「大丈夫ですよ。きっと、すべて上手くいきます。

…私まで夢を見てしまうところでした。やはりシャーレの先生、侮れませんね。」

 

マイア「先輩…。」

 

スバル「…私たちも戻りましょう。ここにいても、いいことなんてありませんから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェ

アリウス生「ティータイムだ!」

 

アリウス生「昔はお湯だったのに…なんだか贅沢みたい。」

 

アリウス生「これもスバル先輩のお陰だね!」

 

スバル「……ふぅ。」

 

“大丈夫?”

 

スバル「え?…ああ、心配ありませんよ。」

 

 

 

 

スズミ「こんにちは先生。まさかこんなところでお会いするとは。」

 

レイサ「こんにちは先生!そして名前も知らない皆さん!!」

 

先生に、トリニティ自警団の2人が話しかけた。

 

“こんにちは。2人とも、ちゃんと勉強はやってる?”

 

レイサ「はい!街も勉強も守ります!」

 

スズミ「ともかく、こちらはなんとか。ところでそちらの方々は…?」

 

スバル「…私たちも、先生の生徒です。」

 

 

スズミ「……アリウスの方々ですね?」

 

アリウス生「!!!」

 

スバル「…!」

 

レイサ「アリウス…?」

 

スズミ「ほら…あの事件の。」

 

スバル「…。」

 

 

 

 

 

 

 

レイサとアリウス生が話している。その様子はとても和やかだ。

 

スズミ「…すぐに仲良くなったようで、安心しました。」

 

アリウス生「…。」

 

スズミ「おや?あなたたちは…。」

 

アリウス生はスズミから遠ざかる。

 

スズミ「うっ…。」

 

“大丈夫?”

 

スズミ「覚悟はしていましたが…やはり、心は痛みますね。」

 

アリウス生「…先輩…私たちは…。」

 

スバル「…。」

 

レイサ「こんにちは!私は宇沢レイサです!あなたは確か…スバルさんでしたよね?」

 

スバル「…ええ。そうですよ?」

 

スズミ「…もしかして私たち、何か失礼なことを…?」

 

スバル「…いえ。とんでもありません。」

 

レイサ「私あなたたちに会えてとっても嬉しいです!」

 

スバル「…なんだか、あなたと話していると、生きていれば何でも上手くいくように思えてきます…。」

 

レイサ「私もそう思います!この世界には愛も平和もありますから!」

 

スバル「…少し聞かせてください。」

 

レイサ「はい!何でもどうぞ!」

 

スバル「…もし、愛も平和もある世界で、全てが上手く行かなかったら、どうすればいいんでしょうか?」

 

レイサ「は、はい…?」

 

“………。”

 

先生は思い出す。公園でスバルにされた生への問い。

 

“スズミ、自警団の立場から話せる?”

 

スズミ「私が…ですか?分かりました。

 

スバルさん、私たちだってすべて上手く行くと思っているわけじゃありません。上手く行かないことの方が多いです。それは仕方がないことです。

ですが、それでも信じるんです。私たちは、そういう理想を持っていますから。」

 

スバル「…理想、ですか。」

 

スズミ「もちろん今すぐここで、その理想が叶うなんて思っていません。

でも、そこに近づけるなら、進む意味があると、私は思っています。だから、そのための自警団なんです。」

 

レイサ「そうです!さすがスズミさん!」

 

スバル「ふふっ。なるほど。とても参考になりました。」

 

スバルに二人のアリウス生が近づく。

 

アリウス生「あの、先輩…?」

 

スバル「…ああ、分かりました。先生、少し外します。」

 

“分かった。あんまり遠くには行かないようにね。”

 

 

 

 

スバル「どうしたんですか?…なんて聞かなくても大体は分かります。さぞ耐え難かったでしょうね。」

 

アリウス生「はい…どうしても私たちはトリニティを…。」

 

アリウス生「それに、ゾルのやったことが私たちのことになってるのも…。」

 

スバル「それらの感情を抱くのは当然のことです。少なくとも、私はそう思います。

彼女たちが生きてきた世界と私たちの世界は違うのだから。

 

…もちろん、彼女たちに気を配れというわけではありません。

しかし、もし既に地獄が現れているとしたら、彼女たちはどうするのでしょうか。

 

自分たちが、その地獄の歴史を作った当事者という事実から──

いつまで目をそらし続けるのでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリウス自治区。

アツコ「おかえり先生。いいタイミングに帰ってきたね。

ちょうど今事件が起こったところで…。」

 

“ただいま。事件…?”

 

 

 

先生がその場所に向かうと、見知った顔がいた。

 

ミネ「誇りと信念を胸に刻み!救護が必要な場所に救護を!

こんにちは先生、そして他の皆さん。」

 

セリナ「こ、こんにちは…あははは…。」

 

ハナエ「先生!来ちゃいました!」

 

“皆…どうしてここが?”

 

ミネ「救護が必要な予感がしましたので──

救護騎士団一同、参りました!」







ハサウェイ面白かったです。ネタバレになるのであまり言いませんが、是非映画館で観てほしい作品でしたね。
今回でオラトリオ編1章は終わりです。ある程度展開は考えているのですが、これから一体どうなるのでしょうか
ご期待ください。
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