ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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14話

『オーガスタ聖堂の墓地には、死体などない。

亡霊に出会い、全てを確かめろ。』

 

先生達は、その言葉を参考にオーガスタ聖堂へと戻ってきた。

 

“あの娘は一体…。”

 

ミサキ「……墓地ってのは、ここだよね?」

 

アツコ「……うん。」

 

先生は周りを見渡す。どうやら、イアは戻ってきていないようだ。

 

アツコ「イアはいないみたいだね。」

 

“イアはどうして…。”

 

ヒヨリ「そ、それでどうするんですか?その手紙だと、死体はないって話ですけど…。」

 

ミサキ「さすがに全部掘り起こす…ってわけにはいかないよね。」

 

“そうだね…どうしよう。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナラティブ『教えてあげようか?』

 

“!?”

 

アツコ「!?」

 

サオリ「?」

 

先生は振り返る。そこには、先程までいなかったはずの人型の「ナニカ」がいた。

 

“君は…?”

 

ナラティブ『…私達の名前は、ナラティブ。先生には、一度会ったことがあったよね。』

 

先生は思い出す。あの丹内ゾルが瓦礫に押し潰される直前。

この()()()が、ゾルの近くにいた。

 

“君は…一体…?”

 

ナラティブ『俺達は…そうだね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、とでも言っておく。』

 

サオリ「…な、なあ先生。」

 

“サオリ?どうしたの?”

 

サオリ「さっきから先生は、何と話しているんだ?」

 

“!?”

 

ナラティブ『…どうやら、先生と…。』

 

アツコ「…。」

 

ナラティブ『そこのロイヤルブラッドは見えているらしいな。ちょうどいいね。君たち2人になら、伝えておいてもいいだろう。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は、サオリ、ミサキ、ヒヨリに別の部屋で待機するように言った。

 

“…それで、君は一体?”

 

ナラティブ『さっきも言ったが、アタシたちは死んだ実験台たちの成れの果てだよ。』

 

アツコ「…ロイヤルブラッドの実験、だよね?」

 

ナラティブ『…ああ。これは、私達の口ではなく…。』

 

ナラティブは一つの場所を指し示す。そこは。

 

アツコ「ゾルの墓…?」

 

先生は指し示された場所を調べる。前回は分からなかったが、何か硬いものがある。

 

“これは…ビデオテープ?”

 

 

 

 

 

 

 

先生はそのビデオテープを再生する。

 

ゾル『あー、あー、録画できてるか?』

 

“………!”

 

アツコ「ゾル…!」

 

そのビデオには、ゾルの姿が映し出されていた。

 

“もしかして…!”

 

ナラティブ『…残念だけど、これはエデン条約事件より前に撮影されたものだよ。』

 

先生は肩を落とす。もしやゾルが生きていて、ビデオを撮影していたのかと思ったが、そんなことはなかった。

 

ゾル『…これは、ただの録画だ。俺が死んだ後、事実を知ってる奴がいなくなって、アイツラのことが忘れ去られる…

それは嫌だ。だから、ここに全ての記録を残す。

 

最初から、最後まで、何があったのかを。』

 

 

 

 

──────────────────────

過去編1〜4が再生される

 

 

 

1:名無しの先生

 

……………マジ?

 

 

 

 

 

 

2:名無しの先生

 

仲間殺しってこういう…

 

 

 

 

 

 

3:名無しの先生

>>2

誰かの考察当たってたな…こんなもの当たっていて欲しくなかったんだけど

 

 

 

 

 

 

4:名無しの先生

 

ベアトリーチェが酷すぎる……いや、今までもそうだったか

 

 

 

 

 

 

5:名無しの先生

 

いっぱい出てきて、いっぱい死んだ…

 

 

 

 

 

 

6:名無しの先生

>>5

癖に刺さったキャラがすぐ死んでまいったゾ

 

 

 

 

 

7:名無しの先生

 

今思えばエデン条約編の時のセリフも、そういうことだったんだよね

 

 

 

 

 

 

8:名無しの先生

>>7

・エデン条約だのアリウス分校だの、下らんお題目のために全てを犠牲にしてきた!だったら…ここでさっぱりさせようぜぇ!

 

・これでお前は一人だ!!もうお前に助けてくれる生徒達はいない!!これでもお前は、まだ戦うって言うのかよ!!!

 

・…だったら、もう一度言うぜ。俺を救ってみろよ、ヒーロー!!

 

今見ると余計お労しい

 

 

 

 

 

 

9:名無しの先生

>>8

当時もそうだったけど、今見ると余計に悲哀を感じる…

 

 

 

 

 

 

10:名無しの先生

 

なんで仲間殺したの?

ベアトリーチェに操られて気づいたら

 

これで嫌われてるの可哀想過ぎるだろ

ベアトリーチェが嫌われるようにした

 

仲間の復讐をしなかったのは何故?

イアの命だけでも助けるため

 

 

嫌な説得力があるよね

 

 

 

 

 

 

11:名無しの先生

 

やったんですよ!必死に!この結果がこれ(仲間全滅)なんですよ!!

 

 

 

 

 

 

12:名無しの先生

>>11

それでもと言い続けろ。

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

ゾル『…以上が、ここまで至った経緯だ。別に共感してほしいとか、そういうことは求めちゃいない。

だが、そうだな…。

 

せめて墓に花でも供えてやってくれ。俺からの最後の頼みだ。』

 

そこでビデオは終了した。

“………。”

 

アツコ「先生…。」

 

先生は言葉を失った。

酷い。その一言で言い表せることができないほど、

悲惨で、陰鬱で、救いようのない話だった。

 

ナラティブ『…酷い話だろう?だが、この話には続きがある。』

 

“………イア。”

 

ナラティブ『そうだよ。

彼女、私たちの生き残りの彼女が何故君たちに銃を向けたのか。

そして、私たち亡霊が何故存在し続けているのか。

 

…できる限り、全てを話そう。』

 

 

 







元スレの方が落ちましたが、話す話題が尽きてきてたので今はまだ立て直しません
完結したら立て直そうかな
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