マイア「う、うう…。」
マイアは歩く。どこに?
…分からない。
スバル『…マイアさんを、バシリカの外へ。』
マイア「……先輩…私は……。」
雨。マイアにはもはや歩く体力も、気力もなかった。
ふと、昔のことを思い出す。
かつてアリウスを導いた英雄。彼女ならこんな時、なんと言うであろうか?
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ロナ「…マイア。」
マイア「はい!なんでしょうか?」
ロナ「そんなに畏まらなくてもいいさ。
……君には次の作戦から外れてもらう。」
マイア「…はい?」
ロナ「次回の任務は危険な任務だ。…君はまだ未熟。こんな任務で命を捨てるなど…。」
私はあの時、なんと答えただろう?
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マイア「……。」
マイアの前に、一人の人物が立つ。
“あれ?君は…。”
マイア「先生……?」
“大丈夫?”
マイア「……はい。」
マイアは先生の滞在場所に連れられた。
マイア「……。」
“何があったのか、教えてくれる?”
“そうか……。”
マイアは先生に話した。スバルから、追い出されてしまったこと。
マイア「…私が悪いんです。先輩達の言うことだって…。」
“……マイア。これからどうするの?”
マイア「…とりあえず、アリウス自治区を出て…。」
“違うよ。マイア。”
“君は、どうしたいの?”
マイア「……私は………。」
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マイア「…嫌です。」
ロナ「…マイア?」
マイア「嫌です。皆が戻って来れないなんて、私は嫌です!」
ロナ「マイア…。」
マイア「私は、皆と一緒の未来が見たいんです!」
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マイア「私は…スバル先輩達にとって邪魔なのかもしれません。追放されたのだって、仕方ないです。
でも…私は、皆と一緒の未来がいいです……。
一緒にお喋りして、笑っていたいです……!」
“……そうだよね。”
マイア「先生……?」
“マイア。明日も授業をするよ。”
マイアは自分のスマホを確認する。そこには確かに、明日の日程が書かれていた。
“明日、皆とまた話そう。”
“大丈夫。きっとマイアのことだって分かってくれるよ。”
マイア「……はい!」
早朝。バシリカ。
スバル「それでは、ポルタパシスに向かいます。」
アリウス生「まだ日も上ってないのに…?」
アリウス生「昨日早く寝ろって言ったのはこのため?」
スバル「だから、目を覚ましていなさい。
その日その時が、貴方がたには分からないからである。」
アリウスの教室。
そこには、マイア以外の生徒の姿は無かった。
マイア「……。」
“あれ……?”
サオリ「これが、無断欠席というやつか?」
アツコ「一体皆何処に行ったんだろ。」
“ちょっとスバルに電話してみるよ。”
アツコ「…分かった。お願い。」
先生はスバルに電話をかける。
しかし、何度コール音が鳴っても、電話に出る気配は無かった。
ヒヨリ「繋がりませんね…。」
“マイアは知らない?昨日一緒に…。”
先生はそこで口籠る。
マイア「気にしなくても大丈夫です。私のことは話しても大丈夫ですから。」
サオリ「……?」
マイア「……先輩達が行った場所に、心当たりがあります。」
ミサキ「それは?」
マイア「たぶん、皆……
「ポルタパシス」に行ったと思います。」
その言葉で、スクワッド達は驚愕した。
地上。
フロンタル「……頃合いか。」
フロンタルは屋台を動かし始める。
獣住民「あれ?フロンタルさん何処行くの?
分かった!他の学園に売り込みに行くんだろ?」
フロンタル「……ええ。概ねそうですね。」
獣住民はガッツポーズをとる。
獣住民「よっしゃあ!こういう時の感はよく当たるんだよ俺!
それで、何処の学園に売り込みに行くんだい?ミレニアム?百鬼夜行?……ああ、レッドウィンターってのもあるね!」
フロンタル「……そうですね。
私の古巣、とだけ言っておきます。」