ロイヤルブラッドの失敗作【完結】   作:セルビア

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16話

マイア「う、うう…。」

 

マイアは歩く。どこに?

…分からない。

 

スバル『…マイアさんを、バシリカの外へ。』

 

マイア「……先輩…私は……。」

 

雨。マイアにはもはや歩く体力も、気力もなかった。

 

 

ふと、昔のことを思い出す。

かつてアリウスを導いた英雄。彼女ならこんな時、なんと言うであろうか?

 

 

───────────

ロナ「…マイア。」

 

マイア「はい!なんでしょうか?」

 

ロナ「そんなに畏まらなくてもいいさ。

……君には次の作戦から外れてもらう。」

 

マイア「…はい?」

 

ロナ「次回の任務は危険な任務だ。…君はまだ未熟。こんな任務で命を捨てるなど…。」

 

私はあの時、なんと答えただろう?

 

────────────

 

 

 

マイア「……。」

 

マイアの前に、一人の人物が立つ。

 

“あれ?君は…。”

 

マイア「先生……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“大丈夫?”

 

マイア「……はい。」

 

マイアは先生の滞在場所に連れられた。

 

マイア「……。」

 

“何があったのか、教えてくれる?”

 

 

 

 

 

 

 

 

“そうか……。”

 

マイアは先生に話した。スバルから、追い出されてしまったこと。

 

マイア「…私が悪いんです。先輩達の言うことだって…。」

 

“……マイア。これからどうするの?”

 

マイア「…とりあえず、アリウス自治区を出て…。」

 

“違うよ。マイア。”

“君は、どうしたいの?”

 

マイア「……私は………。」

 

 

 

 

 

─────────────────

マイア「…嫌です。」

 

ロナ「…マイア?」

 

マイア「嫌です。皆が戻って来れないなんて、私は嫌です!」

 

ロナ「マイア…。」

 

マイア「私は、皆と一緒の未来が見たいんです!」

 

─────────────────

 

 

 

 

マイア「私は…スバル先輩達にとって邪魔なのかもしれません。追放されたのだって、仕方ないです。

でも…私は、皆と一緒の未来がいいです……。

一緒にお喋りして、笑っていたいです……!」

 

“……そうだよね。”

 

マイア「先生……?」

 

“マイア。明日も授業をするよ。”

 

マイアは自分のスマホを確認する。そこには確かに、明日の日程が書かれていた。

 

“明日、皆とまた話そう。”

“大丈夫。きっとマイアのことだって分かってくれるよ。”

 

マイア「……はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早朝。バシリカ。

スバル「それでは、ポルタパシスに向かいます。」

 

アリウス生「まだ日も上ってないのに…?」

 

アリウス生「昨日早く寝ろって言ったのはこのため?」

 

スバル「だから、目を覚ましていなさい。

その日その時が、貴方がたには分からないからである。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリウスの教室。

そこには、マイア以外の生徒の姿は無かった。

 

マイア「……。」

 

“あれ……?”

 

サオリ「これが、無断欠席というやつか?」

 

アツコ「一体皆何処に行ったんだろ。」

 

“ちょっとスバルに電話してみるよ。”

 

アツコ「…分かった。お願い。」

 

先生はスバルに電話をかける。

 

 

しかし、何度コール音が鳴っても、電話に出る気配は無かった。

 

ヒヨリ「繋がりませんね…。」

 

“マイアは知らない?昨日一緒に…。”

 

先生はそこで口籠る。

 

マイア「気にしなくても大丈夫です。私のことは話しても大丈夫ですから。」

 

サオリ「……?」

 

マイア「……先輩達が行った場所に、心当たりがあります。」

 

ミサキ「それは?」

 

 

マイア「たぶん、皆……

「ポルタパシス」に行ったと思います。」

 

 

その言葉で、スクワッド達は驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上。

 

フロンタル「……頃合いか。」

 

フロンタルは屋台を動かし始める。

 

獣住民「あれ?フロンタルさん何処行くの?

分かった!他の学園に売り込みに行くんだろ?」

 

フロンタル「……ええ。概ねそうですね。」

 

獣住民はガッツポーズをとる。

 

獣住民「よっしゃあ!こういう時の感はよく当たるんだよ俺!

それで、何処の学園に売り込みに行くんだい?ミレニアム?百鬼夜行?……ああ、レッドウィンターってのもあるね!」

 

フロンタル「……そうですね。

 

私の古巣、とだけ言っておきます。」

 

 

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