トリニティ救護騎士団本部
元アリウス生「もう調子はいいの?
エレク「ええ。何とか…まだ思い出せないことも多いですけれど。」
元アリウス生a「良かったぁ…とにかく無事で。」
元アリウス生b「とにかく後は回復を待つだけかな。」
エレク「ええ。団員の方からもそう言っていただけました。
……あの、一つ聞きたいことがあるのですが…」
その時、病室に一人のトリニティ生が入ってきた。
トリニティ生「部長に副部長!ちょっと来てください!」
元アリウス生a「何?」
トリニティ生「このままじゃ、CQB研究部が廃部になるかもしれないんです!!」
元アリウス生b「え!?ヤバい、早く行かなくちゃ!!
ごめんエレク、聞きたいことって何!?」
エレク「………いえ、やめておきます。」
元アリウス生b「?いいの?」
エレク「ええ。ただ……
誰か、私を友と思ってくれた人が、もう一人いた気がして。」
イアは、墓場にいた。
オーガスタ聖堂の墓地ではなく、陽の光が当たる外の墓場である。
イア「……みんな。」
その時、足音が聞こえた。
マイア「イアさん……。」
イア「マイアさん…!?それにあなた達は…」
墓地に訪れたのはマイアと、数人のアリウス生達であった。
イア「皆さん…あの時はありがとうございました。」
イアは頭を下げる。
マイア「い、いえ!いいんです!……あの日陰の墓場に入れるのも、可哀想ですから。
それに……。」
マイアは墓場の一角を見る。そこには、
アリウス生「隊長……。」
マイア「あの人も、いますから。」
『加露ロナ ここに眠る』
イア「そうですか…それより、時間は大丈夫なのですか?」
マイア「時間?」
イア「私は今回参加できませんが……
マイア「………あっ。」
“マイア達、まだ来ないなぁ……。”
先生は、試験会場で生徒達が来るのを待っていた。
“もうすぐ試験が始まるのに……”
その時、玄関前に土煙が舞い上がった。
“何!?”
マイア「せ、せんせぇ……お待たせ…しました……。」
アリウス生「……。」
そこには、イアと、その背中に乗せられた生徒達がいた。
イア「さあ早く降りて!試験に遅れますよ!」
マイア「う、うぅ……。」
“頑張って!試験は目の前!!”
マイア達は試験会場に向かった。
イア「では先生。私はこれで。」
“うん。あ、そうだ!!”
イア「?なんですか?」
“君のことを話したら、ミレニアムのエンジニア部の子たちが是非会いたいって。”
“今度紹介したいんだけど、いいかな?”
イア「ああ、お願いします。私もそろそろ、本格的な改修が必要だと思っていましたから。」
“改修……。”
先生は、ウタハのことを思い出し、それと同時にBluetoothや自爆機能のことを考えたが、言わないことにした。
イア「では先生、私はこれで。」
イアは道を走り、アリウスに戻る。
フロンタル「……おい。」
イア「!!………その感じ…まさか……!」
フロンタル「……ああ。元気か?イア。」
イア「…やっぱり、生きていたのですね。」
フロンタル「今は一介のうどん屋だがな。お前もいつか……
いや、食えねぇんだったな。」
イア「……いつか、食べに行きますよ。
待っててくださいね。ゾル姉。」
フロンタル「……おう。楽しみにしてるぜ。」
試験は終わり、先生達は少しティータイムをとった。
そこでは、アリウスの新しい生徒会長だとか、テストの点数とか、今までのアリウスでは出来なかったような会話があった。
これこそ、学生のあるべき姿なのかもしれない。先生はそう思った。
アリウス入口前
アツコ「みんな、先に行っててくれる?」
サオリ「アツコ?何か用事でもあるのか?」
アツコ「うん。先生と行かなきゃ行けないところがある。」
サオリ「……そうか。じゃあ先に行って待ってる。」
アツコ「うん。じゃあ行こうか先生。」
“でも、場所分かるの?”
アツコ「多分ここかなって所は何個かあるよ。じゃ、行こうか。」
原石うどん。
フロンタル「いらっしゃい。」
アツコ「ほら、やっぱりいたでしょ?」
“本当にここにいたんだ……。”
先生は少し驚いたが、その感情は店主の姿に掻き消された。
前は暗くてよく見えなかったが
その髪色、声、身長、そしてヘイローのどれをとっても…
“……ゾルだよね?”
フロンタル「……いえ?私は一介のうどん職人に過ぎませんよ。
ご注文は?」
アツコ「すだちうどん2つ。」
フロンタル「……了解。」
しばし、調理の音のみが響き、
その後に、2つのすだちうどんが提供される。
アツコ「……いただきます。」
“いただきます。”
“……やっぱり美味しいね!”
フロンタル「お褒めいただき光栄ですね。」
アツコ「知らなかったな、あなたがうどん好きなんて。」
フロンタル「………誰のことを言っているのか分かりませんが…
人の名面なんてそう簡単に分かるものではないでしょう。」
アツコ「確かにね。……ごちそう様。」
“ごちそう様。”
アツコと先生は器に箸を置く。
“……本当に、ゾルじゃないんだよね?”
フロンタル「…何度も言いますが、私はそんな人知りませんよ。」
アツコと先生は席から立ち、店の外に出る。
アツコ「あ、言い忘れてた。」
アツコは再び暖簾を腕で上げ、フロンタルに向かって言った。
アツコ「また、来てもいいかな?」
………ああ、いつでも来い。お姫……いや。
完結です。
メモロビとかは気が向いたら書きます。
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