クソ雑魚マキマさんの日常(ボツ回) 作:TuT
2025/01/19 投稿
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その日も、何の代わり映えもない1日だった。
学校が早く終わったからデンジと2人で食料の買い出しに行って。
私がシールを集めているチェンソーマンカレーパンが半額だったから4つ買ってもらった。
その帰り道にザコ悪魔が現れた。
デカい図体で歩道をのそのそと歩いていたソイツは、直ぐ側にいたデビルハンターの真似事をしている学生たちに剣で刺し殺された。
「デビルハンター部の奴らか···」
「結構部員数多いんだって?」
「あ〜そうだな。アサとヨル、それにレゼが目当てで入る男が多いんだってよ」
「女目当てなんだ、すぐ死にそう」
「俺も時々センセー役で参加してるけど、それなりにいいセンいってるぞ」
「ふ〜ん···デンジなら大丈夫だとは思うけど、浮気はダメだよ?」
「しねーよバーカ」
「あれ?そう言えば
「あんな大食い女の食費を払える高校生なんかあの高校にゃいねーよ」
「確かに」
そんな軽口を叩きながら、そのまま素通りして家に帰ろうとした。だけど──
「──私だったら、もっと早く倒せたのに」
訓練しているとはいえ所詮は部活動、お遊びの一環。なんで自分から危険に飛び込むんだ、という軽い苛立ちが口から漏れ出た瞬間。
「(なに···これ)」
私は、此処とは違う、未来を見た。
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私の家が燃えている。
二階建てのアパートは、今私が住んでいる場所じゃない。だけどなぜか、アレは“私”の家なんだと分かった。
「や〜っぱ燃やすなら家族だよな」
バルエムさんが、優しいはずの顔をいやらしく歪めて嗤っている。
「家焼いたけどな!それが世界を救う鍵になるんだよ!」
ミリさんが、わけのわからないことを喋っている。
そうだ、アパートの中には“ニャーコ”がいるんだ。でも、もう······。
「っ!!糞野郎!!」
“支配の鎖”は悪魔を操って人間を助ける為のモノだ。だけど私はそれを、怒りに任せてバルエムさんの脳に打ち込んだ。
「死ね!今すぐ!舌ぁ噛み切って死ねェ!!」
鎖を打ち込んだ相手は、多少私よりも“格上”だろうと問答無用で私に隷属する。
なのにバルエムさんはなぜか立ち上がってきて。
「ぎャ!」
「ナユタ!!」
私の首を掴んで持ち上げて、ギリギリと締め付けてくる。
「動くな···いつでも殺せるぞ···」
「ッ······!!」
デンジが怒気を滲ませて
パン
その一発をきっかけに、デンジと特異5課の人たちが戦い始めた。
指を鳴らし、手首を、脊髄を引き抜き、胸のスターターロープを引っ張った。
「今“チェンソー”になるのはマズいよ!逃げよ!」
「ナユタ···邪魔」
「······!」
なんで?
私だって戦えるのに!
それなのに、“私”の体は動いてはくれなかった。
私じゃない“私”は弱くて、割り込んでもすぐに殺されちゃうと嫌でも分かるから。
「ナユタはさ〜、俺と一緒にいねえ方がいいかも! 俺さあ!今がちょうど痛くて気持ちがイイわ!!」
そう言うとデンジは大笑いした。
血だらけでボロボロなのに、半分くらいは強がりじゃなくて、本心で言っているように見えた。
いつもと違う···こんなふうに言いたくないけど“狂った笑い声”だった。
「私と···いないほうが良い···?」
私のことを好きだって、大事だって言ってくれた
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当人らは知らない事だが、“マキマ”が存在しなかったためにナユタが単独で現世に現れてしまい、大幅に弱化した世界線も存在する···というかそっちが“正しい”世界線である。
もっともその場合、拐われて殺害されるのはナユタの方だったろうが。
◆◆
「ナユタ?」
「······
「···ナユタ?どうした?」
「ううん、何でもない」
◆◆
お風呂も入ってご飯も食べて。
歯磨きしたらあとは寝るだけ···というタイミングで、切り出した。
「マキマ、今日は一緒のベッドで寝たい」
「え、別にいいけどなんで?」
「···ちょっとヤなことがあったから、その気晴らし。あ、デンジも一緒に寝よ」
「俺もか?さすがに窮屈だろ」
「いいから。それがbestなの」
「わあ発音良い」
永遠の悪魔に“もしもの未来”を見せられたせいで、今の気分は最悪。
それを上書きするたった一つの冴えた方法がこれ。即ち、おっぱいサンドイッチである。
後方にデンジ、前方にマキマ。
最近になって少しゴツくなったデンジの雄っぱいに背を預け、未だに少しずつだけど成長を続けているマキマのどたぷんマシュマロおっぱいに顔を埋める。
「あんっ♡!? ちょっナユタちゃん! 揉むのはいいけど手つきがいやらしいよ!」
「揉むのはいいんだ」
毎晩揉まれてるからこんなに大きいのかな。
ふん、なにが「ちょうど痛くて気持ちがイイ」だ。この女を毎晩鳴かせているのはお前だろ。
それにしても本当に凄いなこのおっぱい。
柔らかいしあったかいし、なんかミルクみたいないい匂いするし。
ぁ゙〜癒される。おっぱいは地球を救う。
「···ねむくなってきた」
2人の手が、私の頭を優しい手つきで撫でる。
その度に脳がとろけて、微睡みにずぶずぶと沈んでいく。
···でも、これだけは言っておかなきゃ。
「2人とも、ありがとう···」
「···おう」
「おやすみ、ナユタちゃん···」
「ちゃんと戻ってくれるなら、わたしが眠ったあと、えっちしていいからね···おやすみ」
「「!?!?!?」」
2人の動揺をよそに、私は心地良い微睡みに身を委ねて···意識を手放した。
◆◆
「·········寝たかな?」
「···そっすね」
「···私、喉乾いたから水飲んでくるね」
「あ、俺も···」
“喉が乾いた”というマキマの言葉は嘘である。
マキマとデンジはナユタの言葉を真に受けて、寝室を出てヤる気なのだ。
本来なら片時も離れずにナユタに寄り添ってあげるべきだと知っている上での行動である。
ナユタを起こさぬようにそっとベッドから降りて、2人連れ立って部屋から出る。
どちらからともなく手を握り合う。
マキマは「(さて、どこでヤろうか···)」などと考えながらリビングへ通じるドアを静かに開けた。
そこには、常夜灯だけを点けて温かい紅茶を楽しむ“支配”がいた。
「「あ」」
「えっ?」
「「「············」」」
気まずい沈黙。
2人の指を絡ませ合う手繋ぎ。
常夜灯の下でも分かる、発情しきった女の顔。
「···ああ、成る程。どうぞ続けて?」
「「······」」
2人は何も言わずに水だけ飲んで、とっとと寝室に戻って寝た。
ナユタは無事に快眠できた。
めでたしめでたし。
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〇
※デンジが暴徒と化した市民からリンチにされるシーンはさすがに見せていない。それをやったらナユタがぶっ壊れる可能性があるから。
※この後めちゃめちゃ殴られた。
〇セクロスキャンセル
“支配”ちゃんは3人が寝静まっているのだと思い、起こさないように常夜灯だけを点けて紅茶を飲んでいた。
しかしバカップルはそれを知らずにヤる気満々であったため、今回の珍事が起きた。
〇ナユタが公安で働く理由
①人手が足りない
原作第101話で街頭演説していた男が言うには、「日本人は20人中7人(つまり35%)が悪魔によって殺されている」らしい。
例えば、私たちが生きる現代日本の死因と言えば「ガン」だが、占める割合は30%に満たない程度である。
つまり単純に考えるなら『悪魔>ガン』。
なのでデビルハンター業界は常時総戦力・根こそぎ動員せざるを得ない。
②ナユタがクソ強い
原作第154話時点のナユタは「支配の鎖は3本しか出せない」と自己申告していたが、今作のナユタは上限不明。10本でも20本でも出せる。
フィジカル面についてもマキマと同じく“自己支配”によって常時魔改造している。コウモリの悪魔程度なら能力無しで撲殺余裕。
岸辺隊長に鍛え込まれたので対人戦もこなせる。
こんな戦力を遊ばせるのは勿体ない。
③ほっといたら自分で勝手にデビルハントする
マキマさんにとってはこれが一番の理由。
ナユタはデンマキ+支配ちゃんの愛を一身に受け、他者を思いやる心も育まれた。
その結果、自分の身を顧みること無く···とまでは言わないが、ストップを掛けられるか体力が尽きるまで、エンドレスでデビルハントする。というかした。
それならいっそ、指定された区域と時間だけ守ってもらった方が比較的安全じゃね?というマキマさんの判断の結果が『小学生デビルハンター』。
未だに賛否両論だが話題性は抜群であるため、ちょくちょくTV出演してたりする。
······余談だが、とあるTV番組で「こんな小さくて可愛い子をなぜデビルハンターにするんだ」「公安は無能の集まりなのか」といった趣旨の発言をしたMCにナユタがブチギレ、ブチギレ過ぎて逆に冷静になったナユタが理詰めでそのMCをボコボコにするという事件があった。
MCはちょうめちゃくちゃ謝った。