ちょっと投下ペース早いですか?
ホームの端に吹く朝の風は、金属みたいに冷たかった。
線路の下から上がってくる油の匂いと、鉄粉の乾いた匂いが混じって、鼻の奥をざらつかせる。電車が通るたび、空気が吸われるように引っ張られて、頭を覆うフードがふわりと揺れた。
俺は、老人呪霊の首根っこを掴んだまま、呪霊の観察を続ける。
千鳥足のスーツ男。
その背後の、スーツを着たミイラの呪霊。
朝のホームの喧騒は、すぐ隣にあるのに遠い。
人々は階段へ吸い込まれ、改札の方向へ流れていく。足音が粒になって弾み、アナウンスが反響し、駅員の笛が短く鳴る。
それら全部が「いつもの朝」として回っているのに、俺の視界の中心だけが別の温度を持っていた。
スーツ男はフラフラと歩き続ける。
肩は落ち、背中は丸まり、ネクタイは緩み、ジャケットの肩のラインが崩れている。
顔色が悪い。血の気が薄く、目は半開きで焦点が合っていない。
酒の匂いがわずかに漂う――けど、それだけじゃない。薬っぽい匂い。寝不足の匂い。汗の乾いた匂い。
“壊れかけた人間”の匂いがする。
その背後にいるミイラ呪霊は、さらに異様だった。
包帯が全身を巻き、古い布が湿って皮膚に貼りつくみたいに皺を作っている。
黒い血が滲み出て、それが布を濡らしているのに、滴り落ちない。染みが広がって消えてを繰り返している。
着ているスーツは、サイズも丁度良く、呪霊のクセに妙に様になっている。
そのスーツの上にボディバッグを前掛けしており、バッグには毒々しい色合いの人型キーホルダーが3個ついている。
そして――電話。
ミイラは片手にスマホを持ち、耳に当て、もう片方の手で何度も頭を下げていた。
ぺこ、ぺこ、と、律儀に。
謝罪の所作。
誰かに怒られ、頭を下げ続ける人間の動き。
(……笑えない)
滑稽さが、胃の奥をひやりと冷やした。
呪霊の姿をしているくせに、やっていることが“会社員の謝罪”だ。
それはつまり、この呪霊が何から生まれ、何を糧にしているかが透けて見える。
疲労感と罪悪感。
過労と自己否定。
失敗の記憶。
そして、謝り続けるしかない人生。
新宿の朝の薄い呪いとは違う。
これは、もっと深い層の味だ。
乾いていて、重くて、逃げ道がない匂い。
老人呪霊が、俺の手の中で小刻みに震えた。
「……な、な? 分かったろ? アイツはやべぇ……アイツに比べたら俺なんて可愛いもんだろ…?」
さっきまでの卑猥な調子が消えて、急に哀れな声になる。
この老人は弱い。だから強いものに怯える。自分の縄張りで増長して、外では縮む。典型的な小物だ。
俺は首根っこを掴む指に少し力を込めた。
「黙れ」
老人呪霊は喉を鳴らし、口をつぐんだ。
俺は視線を戻す。
スーツ男は、ホームの端をふらふら歩いている。危ない。黄色い線の近くを、酔いか眠気かで当たり前みたいに踏み越えそうになっている。
ミイラ呪霊はその背後を、同じテンポでついていく。距離は一定。寄りすぎない。離れすぎない。
まるで影。まるで取り立て屋。まるで――飼い主みたいだ。
(ただ憑いてる、って感じじゃないな)
呪霊が人間に取り憑く時、多くはもっと直接的だ。肩に乗る、背中に張りつく、耳元で囁く。
でもこの呪霊は、距離をとって歩いて追いかけている。
配慮でもしてるみたいに。
スーツ男が、急に立ち止まった。
足がもつれて、よろける。
片手で柱に触れて何とか体を支える。
ミイラ呪霊も止まる。
スマホを耳に当てたまま、ぺこ、と頭を下げる。
そして、口の位置の裂け目がかすかに動いた。
――声は聞こえない。
普通の人間には聞こえないし、俺の耳にも「言葉」にはならない。
ただ、“謝罪の形”だけが空気に残る。
低姿勢。繰り返し。執拗さ。
それが、呪いとして圧になって漂ってくる。
スーツ男が、吐きそうな顔で口元を押さえた。
脂汗が増え、呼吸が浅くなる。
目が泳ぐ。
足が、逃げたいのに逃げられないように、その場で小さく揺れる。
(……こいつ、"養殖"してやがる)
呪霊の主食である負の感情を最大限生み出すため、一気にではなく少しずつ、精神が削られている。
「謝らなきゃ」と思わされる。
「まだ足りない」と思わされる。
「お前が悪い」と、何度も何度も刷り込まれる。
それは人間にとって、ほとんど拷問だ。
俺の中に、二つの感情が同時に湧いた。
ひとつは、冷たい興味。
(美味そう…)
もうひとつは、嫌なざわつき。
(……覚えのある感覚だ)
前世の記憶は薄い。
でも、謝罪という行為の重さだけは、身体のどこかが覚えている気がした。
ミスをして頭を下げる。たとえ理不尽でも下げる。下げないと終わらない。
そういう“社会の重さ”を、俺は知っていたのかもしれない。
それが、胸の奥に小さな棘を残す。
(……俺、何をしてたんだっけな)
すぐに思考が霧散する。
思い出せない。
思い出せないのに、不快な感触だけ残る。
俺はその棘を、舌の裏で転がすみたいに意識したまま、もう一歩だけ前へ出た。
老人呪霊が、慌ててささやく。
「や、やめとけって……! あいつはヤバいって…! 大人しく逃げようぜ…!」
「黙れと言っただろ」
俺は低く言って、老人呪霊の首根っこを持ち上げたまま、柱の陰へ移動した。
ホームの端から少し内側。人の流れから外れた位置。
人間が見ていない角度。監視カメラの死角――とまでは分からないが、少なくとも“目立たない場所”。
(ここで派手なことはできない)
昼間の駅。
人間が多い。
呪術師が来る可能性も、夜より高い。
ここで呪霊同士の戦いを始めるのは、悪手だ。
でも、放置もできない。
俺は呪霊だ。
人間を守る義務なんてない。
それでも――目の前で人間が“飼われている”のを見て、何もしないのは気持ちが悪かった。
(……どうする)
狩るか。
逃げるか。
今日は“人間社会に溶け込む日”のはずだった。牛丼を食って、観光して、夜まで静かに過ごす――その予定だった。
なのに、予定はすぐ崩れる。
新宿はそういう街だ。予定調和を許さない。
俺は、決めた。
(追う)
ここで戦わない。
あいつがどこへ向かうのかを見る。
人が減る場所へ出たら――狩る。
スーツ男が、また歩き出した。
フラフラと、千鳥足で。
ミイラ呪霊が、ぺこぺこと頭を下げながら付いていく。
俺は老人呪霊を掴んだまま、二人――いや、一人と一体の後を追った。
§
駅構内に入ると、空気がさらに乾いた。
蛍光灯の白い光。
床のタイルの反射。
人の足音が反響し、アナウンスが天井から落ちてくる。
スーツ男は改札の方へ向かわず、構内の隅へ逸れた。
人の流れから外れる動き。
柱の影を歩く。
視線を上げない。
「誰にも見られたくない」動き。
ミイラ呪霊も同じように、影を歩く。
電話を耳に当て、頭を下げ続けながら。
(逃げ場が欲しいのか…)
トイレか。
それとも、どこかで座り込みたいのか。
俺は距離を保った。
近づきすぎると、ミイラ呪霊がこちらを認識する可能性がある。
それが“戦い”に繋がるのはまだ早い。
俺は今、人間形態だ。羽は出せない。逃げの手が少ない。
(……戻すか)
呪霊形態に戻れば、力も出るし、最悪飛べる。
だがここは駅構内。人間が多い。変身して瞬間的に自分が人の視界から消えれば、騒ぎになるかもしれない。
俺は迷った。
老人呪霊が、俺の手の中で小さく呻いた。
「お、おい……いつまで掴んでんだ……そろそろ離してくれよ……」
俺は小声で言った。
「おまえ、アイツを知ってるのか」
老人呪霊は、目を泳がせた。
さっき“高専と関わりがある”とか言っていたくせに、自信がない顔だ。
「し、知ってるってほどじゃ……でも、見たことはある……アイツ、最近産まれたやつだ……」
「ほう、アイツの能力は?」
「し、知るか! あんなヤツ、近寄りたくもない……!」
(使えないな…)
俺は心の中で毒づいた。
そんなことをしてる内に、スーツ男が、駅を出る。
そのままフラフラと歩道を歩いていく。
(どこに行くんだ……?)
俺は慎重に付いていった。
§
スーツ男が辿り着いたのは、駅の近くの広い公園だった。
学校の時間だからか、それとも遊具がないからか、子供はおらず、それを見守る大人もいなかった。
ミイラ呪霊を引き連れたスーツ男は、公園の端を歩き、やがて大きな広場のような場所へ入る。
広い敷地にベンチとゴミ箱があるだけの寂しい空間。
男はそこで、地面に手をついてうずくまった。
肩が震える。
口元を押さえる。
やけに苦しそうだ。
ミイラ呪霊は、男の背後に立った。
電話を耳に当てたまま、ぺこ、と頭を下げる。
ぺこ。
ぺこ。
ぺこ。
回数が増える。
動きが早くなる。
謝罪が“儀式”みたいに反復される。
男の喉がひくついた。
涙が滲む。
声にならないうめきが漏れる。
(……これ以上やると壊れる)
俺は直感した。
呪霊が狙っているのは、ただの苦しみじゃない。
“折れる瞬間”。
折れた人間の感情は濃い。罪悪感も、絶望も。
それを食う。
俺は息を吐いた。
決めた。
(今、狩る)
ただし、静かに。
俺は老人呪霊を持ち上げたまま、広場のさらに奥――木の陰へ移動した。
ミイラ呪霊から見えない角度。
そして、老人呪霊の耳元で囁く。
「叫ぶなよ」
老人呪霊は慌てて首を振る。
「わ、わかった…! わかったから降ろせ……!」
俺は無造作に老人呪霊を離した。
片手を塞がれたままじゃ満足に戦えない。
「あ、ありがとうよ…! じゃ、じゃあ俺はこれで…!」
「逃げたらお前も狩るぞ」
逃げようとした老人呪霊を脅しの言葉で牽制しながら、俺はフードの中で、呪力を捻った。
人間形態の輪郭を揺らす。
骨格が変わる感覚。
背中が痒くなり、肩甲骨のあたりが割れるように開く。
(……戻れ)
ローブが膨らみ、外套から黒い靄へ変わる。
爪が伸びる。顎が強くなる。
羽の感覚が戻る。
変身は一瞬ではない。
だが、短時間で切り替えられる程度には慣れてきた。
「………!?!?」
目の前の老人呪霊が驚愕し、目が飛び出そうなほど見開く。
俺はそれを無視して、変身を完了させる。
(よし)
俺は、呪霊形態で木の陰から一歩出た。
人間には見えない。
でも、呪霊には見える。
ミイラ呪霊の目元の包帯の隙間が、こちらを向いた気がした。
電話を耳に当てた手が止まる。
ぺこぺこと下げていた頭が、一瞬止まる。
(気づいたか)
俺は距離を詰めない。
まず様子を見る。
相手がどんな反応をするか。
ミイラ呪霊は――電話を続けた。
ぺこ。
ぺこ。
だが、その動きが少し変わった。
謝罪する先が、こちらへ向けられている。
俺に向かって頭を下げているように見える。
(……何だ、それ)
嫌な予感が走った。
その瞬間、記憶が蘇る。
人間の財布を盗み、金を抜き取ったこと。
命乞いをするチョウチンアンコウ呪霊にトドメを刺したこと。
廃ビルで、逃げ惑う蝿頭を食いもせずおもちゃにしたこと。
そして…、さらに前…前世の記憶…俺は…────
瞬間、頭が割れるように痛む。
「ぐ、ガァ…!!」
(これが、アイツの術式か……!?)
過去の記憶、おそらく罪悪感を感じた記憶を呼び起こされ、感情が沈んだと思ったら頭痛が来た。
ミイラ呪霊の包帯が、微かにうごめく。
布が風もないのに揺れる。
黒い血が滲み、染みが広がる。
そして、ミイラ呪霊の裂けた口から、乾いた声が漏れた。
「……すみません…すみません…」
人間の謝罪の声。
でも温度がない。
録音のように平坦で、感情が削ぎ落とされている。
その声を聞いた瞬間、俺の背筋がぞくりとした。
(……コイツは、ただの呪霊じゃない)
老人呪霊の言った通りだ。
危害の方向が明確で、術式が“人間の弱いところ”に刺さっている。
俺は歯を噛みしめた。
スーツ男はまだうずくまっている。
周囲に人間はいないが、それも時間の問題だ。
ここで戦えば、いずれ人が来る。
だが、放置すれば男は折れる。
幸い、術式の効果は長くない。
俺は――、一歩だけ前へ出た。
ミイラ呪霊の包帯が、ぴくりと動いた。
その瞬間、背後で老人呪霊が小さく息を飲んだ。
「……な、なぁ……やっぱ逃げていいかぁ……?」
俺は小声で言った。
「黙ってろ。今、狩りの途中だ…!」
俺は、腐食の靄を指先に集めた。
派手に飛ばさない。
空気を汚さない。
糸を切るような細い一撃で。
狙いは――ミイラの頭部。
どんな生物だろうと頭部は弱点だ。そこを潰されて生命活動を維持することは出来ない。
(ヤツの"術式"は割れた。察するに、頭を下げることで相手の負の記憶を呼び覚ます能力…!)
この術式の弱点は、発動するには相手の方向を向いて、頭を下げなければならないこと。頭を下げる、弱点をこちらに差し出してくる。
俺の指先の靄が、刃の形に薄く伸びる。
(ぶった切ってやる…!)
次の瞬間――
ミイラの呪霊が、スマホをこちらに向けてきた。
『テメエェェェェェッッッ!!!』
巨大な怒声が響く。
公園の木々に止まっていた鳥が一斉に羽ばたく。
俺はその声に思わず圧倒され、動くことが出来ない。
いや違う。実際に身体が硬直している。
(2つ目の、術式…!?)
まずい。動けない。このままだと"アレ"が来る。
動け、動け、動け、動け!
健闘虚しく、ミイラ呪霊が、ぺこりと頭を下げた。
瞬間、呼び覚まされる負の記憶。
「ぐギ、アァア!!」
頭が割れる。視界が揺らぐ。
たまらずスーツ男のようにうずくまる。
身体が動かず、頭も回らない。
頭痛が治まると怒声が響き、怒声が止むと頭痛が始まる。
繰り返し、繰り返し、繰り返す。
どうしようもない。なにもできない。
(俺、死ぬのか…?)
絶え間ない攻撃の最中、死を意識する。
(こんなところで?こんな相手に?)
頭痛が治まるたび、次に来る頭痛への恐怖が来る。
(まだ、呪霊王になってないのに…?)
すぐ死なないように、耐えることしかできない。
(俺、死んだらどうなるんだろう?また転生できるかな…?)
そうして俺の精神が弱りきり、現実逃避し始めたその時――
「オルァアアアアァァァッッ!!!」
怒声とは別の大声が響く。
ミイラ呪霊に別の呪力が衝突する。
「あ…お、まえ…!」
それは、老人呪霊の壺だった。
常に掲げて、俺に掴まれている時も肌見放さず持ち続けた土色の壺。
その壺がミイラ呪霊とぶつかる。
パリンと小気味良い音が響く。
壺は、あっけなく割れた。
そして――中から、ドス黒い呪力がこぼれ出た。
「コツコツ貯め続けた美女の負の感情を食らいやがれコノヤロー!!」
本来、呪霊にとって負の感情は食料である。だが、老人呪霊が長い間自らの壺に蓄え続け、自分の呪力と混ぜ合わせ続けた"ソレ"は、他の呪霊にとっては猛毒だった。
「あっ、あっ、あっ…すみません…すみません…!」
ミイラ呪霊の身体から黒い煙が立ち昇る。
スーツは溶け、黄ばんだ全身の布の内側が、ボコボコと泡立つ。
猛毒の呪力をその身に浴びたミイラ呪霊は、渇きにあえぐ人間のように悶え苦しむ。
もう頭を下げるどころではないようだ。なんとか傷を治そうと呪力を練ることに集中している。
そしてそれは、最初にして最後にして最大の隙。
「やれぇぇぇぇっ!!」
老人呪霊が無駄にデカい声で叫ぶ。
言われなくても、やるに決まってる。
「ガァアッ!!」
柄にもなく獣の唸り声のような声を出して全身に気合いを込める。
うずくまった状態から一気にトップスピードで飛び出し、全身の関節を連動させ、あらん限りの呪力を右腕に込めて、"拳"を悶えるミイラ呪霊の頭部に叩きつける。
瞬間、呪力と打撃が、完全に一致した。
"それ"は、打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した時にのみ起こる奇跡。空間は歪み、呪力は黒く光る。
────黒閃
ソレが起きた途端、ミイラ呪霊の頭部が爆散した。
呪力の肉片が飛び散り、首から上が消失する。
ミイラ呪霊の全身から力が抜け 、膝から崩れ落ちる。
またその際に、手に持っていたスマホも手から滑り落ち、地面に衝突した。
『オ、オマエッ!ナニ、ヤッテン――!!』
そのスマホを思い切り踏み潰す。バキャッ!と壺に負けず劣らず小気味の良い音を立てて、スマホ型呪霊は祓われた。
「まさか、術式持ちが2体で組んでるとはな…」
そう、敵はミイラ呪霊だけではなかった。ミイラ呪霊とは別に、ミイラ呪霊が持っていたスマホもまた、術式持ちの呪霊だったのだ。
さすがにこんなこと、予想外だ。
まさに、間一髪だった。
自分よりも強者である術式持ちが、徒党を組んでいたのだ。まともにやり合って勝てるわけがない。
今回勝てたのは、たまたま黒閃が発生したことと――
「うぃーーっ!! どうよ! 俺様のファインプレー! これはお前さんも俺のこと見逃したくなっちゃったんじゃないのぉ!?」
認めたくはないが、老人呪霊のおかげだろう。
本当に認めたくないが。
老人呪霊は両手の指先でこちらをツンツンと突きながら、自画自賛を続けている。
(なんか、こいつに感謝したくねー…)
自画自賛がいき過ぎて"実は自分は特級呪霊だ"などと無茶な嘘をつきだした
本当は今回でスーツミイラ呪霊とスマホ呪霊を食べるとこまで行くはずだったんですが、思ったよりも長くなってしまい中途半端な所で切ってしまいました。
オリジナル呪霊紹介
老人呪霊(通称:糞爺)
アイデア元:"ステーキ大好き"さん
トイレのない場所での腹痛、大便を漏らす恐怖から生まれた呪霊。見た目は幼児ほどの大きさの老人。美女が便意を我慢している姿が大好き(漏らしている姿も好き)。主に都内の路線を走る電車内を縄張りとしており、都内さまざまな場所のことを知っている情報通。人間に対しての敵意は持っておらず、なんなら美女はむしろ好き。かなり古くから存在している呪霊らしく、その分知能も高い。
呪術高専とは実際に縛りを結んでおり(人間に直接攻撃をしない、高専所属の呪術師には術式をかけない、呪術高専からの質問には正直に答えるなど)、主人公が彼を祓っていたら呪術高専に察知されていた可能性がある(今の高専からは大していい扱いはされていないが)。また、自主的に電車内の下級呪霊を祓うなど、勤勉な一面もある(美女にたくさん電車に乗ってもらうためでもある)。
術式は誘便呪法(ひどい名前)、その名の通り相手に便意を催させる術式。そもそも排便機能がない呪霊には効かない。術式を除いた戦闘能力は三級以下(つまり雑魚)なのだが、やたらとすばしっこく頑丈(つまりメタスラ)なため、高専以外の術師や呪詛師からは無視されている(でもたまにブチギレる人もいる)。大事に抱えた壺の中には、コツコツ貯めた美女の怨念が籠っている。
過去に高専に入学するために電車に乗ってきた禪院真希に術式をかけ、殺されかけたことがある。