呪霊王におれはなる!!   作:トックー0322

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アンケートで思ったよりも糞爺が嫌われてなくて驚きました(嫌いが半分くらい行くと思ってた)。



第十八話:腹の底

 

 

 駅から少し歩いた先の公園は、朝と昼の間みたいな顔をしていた。

 

 陽は出ているのに、賑わいがない。

 遊具はない。滑り台も、ブランコも、子どもの声も。

 あるのは、ぽつりぽつりと置かれたベンチと、角の丸いゴミ箱と、遠くに見える公衆トイレだけ。

 舗装された広場の真ん中には、なぜかやたら広い空間が空いていて、そこを渡る風が落ち葉を転がしていく。木陰が伸びて、日なたが眩しい。

 人間にとっては「何もない場所」だ。

 呪霊にとっては、「何もないからこそ」戦える場所だった。

 

 俺は、息――というより呪力の流れを整えながら、拳を握っていた。

 

 

 黒閃

 

 

 あれは――たぶん、俺の中で一番“生きている”瞬間だった。

 

 拳が、ぴたりと呪力と噛み合って、衝撃が空気を裂いた。

 当たった瞬間、世界が一瞬だけ遅くなって、次の瞬間に全部が取り戻される。

 音も、痛みも、光も、全部が一気に来る。

 “俺が今この世界にいる”という実感が、殴打の形をして胸に流れ込む。

 

 だから俺は、少しハイになっていた。

 勝った。

 生き残った。

 それだけで頭の奥が白くなりそうになる。

 

 その隣で、老人呪霊が大げさに手を広げていた。

 

 「どうだ! どうだ! 俺がいなきゃお前さん、今ごろミイラにやられてたぞ! 命の恩人ってやつだ! 感謝しろ! ほら! 感謝の言葉は!?」

 

 風が、その長い白髭を揺らす。

 茶色い着物の袖が、誇らしげにひらひらする。

 顔は能面の翁みたいで、笑っているのかしかめているのか分からない。

 でも声だけは妙に生々しい。人間の老人みたいに、言葉の端に図々しさが乗っている。

 

 俺は、黒い靄をふっと落ち着かせてから、カタコトで言った。

 

 「……そもそも、おまえが、でんしゃで、へんなこと、しなければ、こんなこと、なってない」

 

 言った瞬間、老人呪霊の肩が、目に見えて落ちた。

 

 「……え」

 

 小さな声。

 大げさな芝居が止まって、急に背丈が縮んだように見えた。

 白髭がだらりと垂れて、笑いの皺が消える。

 能面の「翁」から、ただの情けない小老人になった。

 

 「そ、そうだがよぉ……」

 「……」

 

 しょんぼりしている。

 呪霊がしょんぼり。

 笑えるはずなのに――なぜか、胸の奥がちくりとした。

 

 (……何だこれ)

 

 罪悪感。

 ミイラ呪霊の術式で味わったのと同じ。

 俺は呪霊だ。罪悪感なんて持つ必要はない。

 でも、今の一言が“意地悪”だったのは、自分でも分かる。

 感謝を要求されて腹が立った。図々しさがムカついた。

 それを、言葉で殴った。

 

 俺は目を逸らし、何もない広場の空を見上げた。

 青い。やけに澄んでいる。

 その澄んだ青が、余計に気まずさを強調する。

 

 「……でも、まぁ…、たすかった」

 

 ぼそりと、言った。

 カタコトなのに、なぜか照れが混ざる。

 言った直後に、しまったと思った。

 

 老人呪霊が、顔を上げる。

 能面みたいな顔が、さらに気持ち悪く歪む。

 笑みが広がり、目がいやらしく細くなる。

 

 「素直じゃねぇなぁ!」

 「お前さん、そういうとこだぞ! 可愛いぞ!」

 

 可愛い、という言葉が俺の耳に刺さって、靄が一瞬だけ濃くなりそうになった。

 俺は咳払いみたいに呪力を揺らし、話を切り替えようとした。

 

 そのとき――思い出した。

 

 倒した呪霊。

 

 スーツミイラ呪霊と、スマホ型呪霊。

 二体とも、すでに輪郭がほどけ始めている。残穢になりかけている。

 放っておけば霧散して、俺の栄養にならずに消える。

 

 (……喰う!)

 

 俺は慌てて駆け寄った。

 ミイラ呪霊の包帯が裂け、黒い血の染みが空気に溶けていく。

 スマホ型呪霊は、割れた画面に顔がちらつき、ノイズのように消えかけている。

 

 俺は、迷わず喰った。

 

 まずスマホ型から。

 口を開き、画面の部分に歯を絡ませて引き剥がす。

 そして飲み込む。

 

 ――熱い。

 

 甘いだけじゃない。

 耳の奥に、怒声が残る。

 誰かの怒鳴り声。責め立てる声。罵倒。叱責。

 画面越しに浴びせられる言葉の暴力。

 それが味になって、舌のない口の奥を焼く。

 

 (うま……!)

 

 俺は目を見開いた。

 美味い。

 嫌な味なのに、美味い。

 恐怖と羞恥と硬直が絡まった味が、癖になる。

 

 次に、スーツミイラ呪霊。

 

 包帯の隙間から漏れる乾いた匂い。

 謝罪。

 後悔。

 “自分が悪い”という呪い。

 

 俺はその核へ噛みついた。

 

 ――甘い。

 

 だがその甘さの奥に、苦い粉が混じっている。

 胃の底に沈むような自己否定。

 胸を潰すような自己嫌悪。

 思い出したくない負の記憶が、強制的に引きずり出される痛み。

 頭痛の味。

 涙の塩味。

 そして、その全部を飲み込んだ末に残る“諦め”の乾き。

 

 (……すげぇ)

 

 俺は、感動すら覚えた。

 

 今までの呪霊は、基本的に“甘い”だけだった。呪力の濃さの違いはあっても、味の方向は似ている。

 でも術式持ちは違う。

 術式の元になった感情が、味としてはっきり残る。

 甘いのに苦い。

 濃いのに刺さる。

 食べた瞬間、頭の中に景色が走る。

 

 (これが……術式持ちの呪霊)

 

 俺の体の内側に、力がみなぎる。

 呪力量が増えるだけじゃない。

 呪力の“使い方”が広がる感覚がある。

 腐食の靄が、より繊細に操れる。膜が薄く均一になり、刃にも鎧にも変わりやすい。

 身体能力も底上げされる。脚が軽い。視界が明瞭だ。

 世界が少し近く感じる。

 

 老人呪霊が、ドン引きした声を出した。

 

 「…お前さん、やけに呪霊を……美味そうに喰うな…」

 「呪霊なんざ、美味いもんでもねぇだろ……普通……」

 

 俺は口元を拭いながら答えた。

 

 「……うまい、ぞ」

 

 感情を込めた一言。

 それだけで、老人呪霊がさらに引いた顔になる。

 

 俺の中の感動が落ち着き、体内の熱が均されていく頃――視界の端に、まだ残っているものがあった。

 

 スーツ男。

 

 公園の広場の端で、うずくまっていた。

 ミイラ呪霊の術式を何度も受けたせいで、まだ身体の震えが完全には収まっていない。

 肩が小刻みに揺れ、手が地面を掴む力が弱い。

 それでも、少しずつ呼吸は深くなっている。

 

 (……こいつ、どうすれば)

 

 俺は一瞬、どう扱っていいか分からなくなった。

 

 食えばいい?

 人間は食わない。食いたくない。

 放置すればいい?

 放置すれば、勝手にどこかへ行くだろう。

 だが、今は立ち上がる力がないように見える。

 

 そこへ、老人呪霊が近づいていった。

 

 小さな足取りで、男の隣へ。

 そして、男の肩に手を置いた。

 

 慰めるように。

 励ますように。

 

 その仕草が、意外すぎて俺は瞬いた。

 変態趣味の小物が、今さら何を――と思ったが、老人呪霊の目は笑っていなかった。

 

 男の肩が、ゆっくりと落ち着く。

 呼吸が整う。

 そして男は、ふらりと立ち上がった。

 

 足取りはまだ不安定だ。

 だが、さっきの千鳥足とは違う。

 今度は目的がある歩き方だ。

 

 男は広場の反対側の端の公衆トイレへ向かっていった。

 

 (……術式?)

 

 俺は老人呪霊に問いかけた。

 

 「いま、なにした」

 

 老人呪霊は、男の背中を見送ったまま、ぽつりと言った。

 

 「……少しだけな」

 「美女以外に使うのは癪だがよ……」

 

 そして、しみじみと続ける。

 

 「辛いときこそ腹の中スッキリさせて、前を向くしかねぇんだよ」

 「俺は背中を押しただけだ」

 

 その口調が、妙に人間くさい。

 どこかで同じことを言ったことがあるみたいな響き。

 俺は、さっきの罪悪感とは別の違和感を覚えた。

 

 (こいつ……何かあったのか)

 

 老人呪霊が、ふっと踵を返した。

 そのまま、さりげなく去ろうとする。

 勝手に“いい話”で終わらせようとしている。

 

 俺は、反射で動いた。

 

 「……いや、にがすわけ、ないだろ」

 

 首根っこをひっつかんで、持ち上げる。

 

 老人呪霊が喚いた。

 

 「いい流れだっただろ!? なぁ!? 今の、ちょっと感動する感じだっただろ!? やめろ! 首が! 首が伸びる!!」

 

 俺は無表情で言った。

 

 「おまえ、にはまだ、つみが、ある」

 

 老人呪霊が、ぶら下がったまま口を尖らせる。

 

 「……ちぇっ」

 

 その情けない声を聞いて、俺は少しだけ笑いそうになった。

 

 

 

 

 

 

   §

 

 

 

 

 

 

 ファミレスの中は、明るすぎるくらい明るかった。

 

 昼の光と店内の照明が重なって、テーブルの木目がはっきり見える。

 天井から流れるBGMは、無難で、誰の感情にも触れないように作られている。

 ドリンクバーの氷が落ちる音。食器が重なる音。店員の「いらっしゃいませ」の声。

 すべてが“平和”の形をしていた。

 

 俺は人間形態に戻り、フードをかぶったまま席に座っていた。

 目の前に置かれた水のグラスが、やけに透明に見える。

 

 老人呪霊は、俺の向かいの席に座っている。

 人間には見えないが、俺には見える。

 小さな体で腕を組み、偉そうに足をぶらぶらさせていた。

 

 俺はメニューを見て、指差しで注文した。

 

 チーズインハンバーグ。

 

 注文した瞬間から、妙に落ち着かない。

 手がテーブルの端をなぞり、視線が厨房の方へ何度も行く。

 早く来い。

 まだか。

 いつ来る。

 そんな焦りが、胸の奥で小さく跳ねる。

 

 老人呪霊が呆れた声を出した。

 

 「人間の子供かお前は!」

 「さっきからソワソワしやがって!」

 

 俺は無視して、話を切り出した。

 

 「……なぜ、俺を助けた?」

 

 老人呪霊が目を細める。

 

 「無視かよ……」

 「……まぁいい」

 

 老人呪霊は小さく咳払いしてから、ゆっくり語り始めた。

 

 「昔な……俺は、人間と呪霊が共存できるって夢見てたんだよ」

 「人間の負の感情から生まれるのが俺らだろ? なら、人間と俺らは切っても切れねぇ」

 「だったら、うまく折り合いつけて生きる道もあるんじゃねぇかってな」

 

 俺は黙って聞いた。

 ドリンクバーの機械音が、話の間を埋める。

 老人呪霊の声は、意外と落ち着いていた。

 変態趣味の時の下卑た響きが薄い。

 

 「でもよ……」

 老人呪霊は少しだけ視線を落とした。

 「人間を知れば知るほど、呪霊を知れば知るほど……それが夢でしかねぇって分かってくる」

 「人間は俺らを祓う。俺らは人間を喰う」

 「綺麗事じゃどうにもならねぇ。そんな当たり前のことが、分かってくる」

 「そのうち、夢のことも忘れちまった」

 

 そこで老人呪霊は、俺の方を見た。

 

 「でも、お前さんを見て……思い出した」

 「呪霊なのに、理性的で」

 「人間を助けようとする」

 「……しかも、人間から呪霊に変わると来た、正直ビビったぜ」

 「お前さんは変だ。変だけど……その変さが、昔の俺を引っ張り出したんだよ」

 

 俺は、その話を聞きながら――ハンバーグを待っていた。

 

 厨房の方が気になる。

 腹が空いているわけじゃない。

 でも、牛丼の時と同じで、人間の食い物は俺の中の何かを変に刺激する。

 “幸福”という感情を、思い出させる。

 

 料理が来た。

 

 鉄板の上で、チーズがとろける。

 肉の匂い。焦げた香ばしさ。ソースの酸味。

 俺の目が少しだけ開く。

 

 俺は一口食べた。

 

 (……うま)

 

 チーズが重い。肉が熱い。ソースが濃い。

 呪霊の味とは違うのに、満足感がある。

 俺は黙々と食べ続けた。

 

 老人呪霊が喚く。

 

 「おい! 話聞け! 俺の感動的な過去語りの最中だぞ!?」

 「返事くらいしろ!」

 

 俺は口を動かしながら、ちゃんと聞いていた。

 ただ、返事をするタイミングが分からなかった。

 話が重い。

 そして俺の中に、“それに応えるだけの言葉”がない。

 

 だから――俺は別の言葉を出した。

 

 「……悪かった」

 

 老人呪霊が一瞬、止まった。

 

 俺は続けた。

 

 「お前は弱くて、変態趣味で、その趣味を満たすために人間を使うだけの悪だと思っていた。謝罪する」

 「……あと、あの壺、割らせてしまった。すまない」

 

 言ってしまってから、妙に恥ずかしくなった。

 視線を皿に落とし、チーズをすくって口に運ぶ。

 謝罪の味は、チーズより苦い。

 

 老人呪霊は、しばらく黙っていた。

 そして、ぷいっと顔を背けるような仕草をして言った。

 

 「……いいってことよ」

 「別に、照れてねぇし」

 

 照れている。

 分かりやすい。

 能面みたいな顔なのに、声が照れている。

 

 老人呪霊は、続けて言った。

 

 「それにあの壺はな、土と水と呪力がありゃ、すぐ作れる」

 「だから気にすんな」

 

 俺はフォークを止めた。

 

 「……は?」

 

 想像していたのは違う。

 あの壺は呪霊としての核に関わる重要なもので、壺が壊れたら弱体化するとか、存在が不安定になるとか。

 そういう“存在意義めいた重要アイテム”だと思っていた。

 

 それが、土と水で作れる?

 

 俺の顔が引きつったのを見て、老人呪霊は鼻で笑った。

 

 「なんだよ、そんな大層なもんだと思ってたのか?」

 「ただの道具だ。趣味の道具」

 

 俺の中の罪悪感が、すっと冷えた。

 

 (……謝って損した)

 

 俺はぼそりと言った。

 

 「……やっぱお前、悪だな」

 

 老人呪霊がまた喚く。

 

 「おい!? 今の謝罪返せ!!」

 「人間みてぇに手のひら返すな!!」

 

 俺は無視して、ハンバーグを食べ切った。

 腹の底が熱い。

 幸福に近い熱。

 

 会計を済ませ、店を出る。

 

 外の空気が少し冷たい。

 昼の新宿の匂いが戻ってくる。

 排気と人の匂い。遠くの工事の音。

 

 俺は老人呪霊に言った。

 

 「……もう、女に変なことするなよ」

 

 老人呪霊は腕を組み、ふん、と鼻を鳴らした。

 

 「言われなくても分かってる……と言いたいが」

 「……俺はお前さんについていく」

 

 俺は立ち止まった。

 

 「……は?」

 

 老人呪霊は、妙に真面目な声で言った。

 

 「お前さんは、どこか危なっかしい」

 「誰かが付いてなくちゃならねぇ」

 「それに、俺はこの街の呪霊事情に詳しい。どこにどんな呪霊がいるか、教えてやれる」

 「……お前さんが呪霊を喰うのが好きだって、今日分かったしな」

 

 俺は、嫌そうな顔をした。

 正直、こいつは面倒だ。

 口がうるさい。嗜好が汚い。信用できない。

 でも――情報は欲しい。

 都心の広さは、廃ビルの比じゃない。強い獲物を探すには、土地勘が要る。

 

 それに、放っておいたらまた電車で変なことをするかもしれない。

 それを考えると、連れていた方がまだマシだ。

 

 (……監視だ)

 

 俺は自分に言い訳した。

 

 「……分かった」

 

 そして、姿勢を低くして手を差し出した。

 

 老人呪霊が驚いたように目を丸くして、次ににやりと笑う。

 

 「お、握手か?」

 「呪霊同士で握手なんざ、初めてだな」

 

 老人呪霊の手は、意外と温かった。

 温いというより、ぬるい。土の匂いが少しする。

 

 その瞬間、老人呪霊がふと真顔になって聞いた。

 

 「……で、お前さん」

 「目的は何だ?」

 

 俺は一瞬だけ黙った。

 

 自分の目的を言葉にすると、妙に幼稚に聞こえる気がした。

 でも、隠す必要もない。

 俺は胸の奥の熱を思い出した。黒閃の瞬間の実感。呪霊を喰った時の感動。

 強くなることが、今の俺の生き方だ。

 

 俺は答えた。

 

 「俺は……呪霊の王に、なりたいんだ」

 

 老人呪霊が、しばらく俺を見つめた。

 能面みたいな顔が、今は笑っているようにも、驚いているようにも見えた。

 

 そして、ゆっくりと笑った。

 

 「……いいねぇ」

 「無茶だが、面白ぇ…!」

 

 新宿の昼の風が、二人の間を抜けた。

 俺の外套が揺れる。

 老人呪霊の白髭が揺れる。

 

 この街で、俺はもっと喰う。

 もっと強くなる。

 そして、その先で――本当に“王”になれるのか、確かめる。

 

 

 




じっくり書きすぎてテンポ悪いかも。でも糞爺を仲間にするんだからこれぐらい必要だよね。ちなみにアンケートであまりにも糞爺が嫌われていたら、敵にするつもりでした(原作突入前の大ボス的な感じで)。


オリジナル呪霊紹介
スーツミイラ呪霊
アイデア元:"mirusenn"さん

会社に行きたく無い、と言う感情から生まれた呪霊
・外見は服装だけは一部の隙もないキッチリしたサラリーマンだが、それを着ているのは血の涙を流すグズグズに腐ったミイラ。鞄には複数の人型のストラップが吊るされている。常に電話をしながら歩いていて、頻繁に頭を下げるような動作をする。電話からは聞き取れない怒鳴り声が漏れており、その声が時折大音量になる。それを聞いた人間に自死衝動を抱かせ、死んだ場合は鞄のストラップが1つ増える
・パワハラで病んで飛び込んだサラリーマンの呪詛が核。何年も通勤ラッシュの悪感情を吸い、電車に乗って駅から駅に移動しながら被害をまき散らしていた。自分が怒鳴られると相手の強さに関係無くビクッと数秒硬直する

 都会といえばみたいな呪霊。かなり書いてて面白かったです。
 術式を「ぺこりと頭を下げることで、頭を下げた対象の負の記憶を呼び覚まし、自己嫌悪と自己否定と激しい頭痛を引き起こす術式」に変えました(さすがに強すぎたため)。また、最近産まれたという設定に変えました(あまりにも犠牲者が増えると呪術高専が対応すると考えたので)。
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