東方万化録 〜変幻自在なこの世界を〜   作:人間の端

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どうもおはこんばんにちは。妖怪っぽい何かです。
ついに終わりに近づく都市編。
さっそく本編、どうぞ!


第十話 移住計画と妖怪

 

あれからまた時が経ち、朝が来る。

 

「おはようさん。ルーミア。朝ご飯できてるぞ。」

 

「うぅ〜…おはよう。凍夜。」

 

飯を作り終えたとき、リビングに寝起きのルーミアが伸びをしながら入ってくる。

 

「今日は本部の方に招集がかかっててな。ほかの部隊の隊長も集められてるみたいだし、だいじな話でもするんだろう。ルーミアも来てみるか?」

 

「そうねぇ…せっかくだし、行ってもいい?」

 

「それはよかった。もちろん来てくれていい。」

 

朝ごはんを食べ終え支度する。ルーミアに声をかけ、闇に入ってもらい、家を出る。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「よう!凍夜。」「おう!」「どうも、凍夜さん。」「久しぶり。」

 

そういった調子で、久しぶりに会う他部隊の隊長たちと挨拶をしていく。

 

そんなことを話していると、司令官が到着し、辺りの話し声が静まっていく。

 

「では、会議を始める。」

 

司令官が話し出す。

 

「今回の本題、それは…移住だ。」

 

「移住?」「どういうことだ?」「??」

 

隊長達のほとんどが首を傾げ、意味を理解できない。

 

「説明する。今回、移住先として選ばれたのは…月だ。」

 

さらに困惑が広がる。同時に納得するものも現れる。

 

「理由として、穢れがないことがそれにあたる。」

 

穢れとは、生きるや死ぬたいったことであり、今現在の地上の弱肉強食という状態から脱退しようということだった。

 

「ここからは…計画を説明しよう。」

 

「まず、開発班の作ったロケット、四基を使い、月に向かう。だが、問題がある。ロケットの耐久性だ。万が一妖怪が攻めてきたとき、諸々を考慮すると、ダメージを負いたくない。なので、ギリギリまで妖怪を抑え、四基目のロケットを使い、月に来てもらうことを引き受けてもらいたい。特に危険なのが殿(しんがり)になってもらう隊だ。」

 

空気が重くなる。

 

「もう分かっただろう。殿(しんがり)の役割についてもらえる隊はいないだろうか?」

 

誰も声を発さない中、凍夜が手を挙げた。

 

「俺の隊がやりましょう。」

 

「いいのか!?」

 

「ええ…適任ですし。」

 

「すまんな…ありがとう。」

 

次々と守る場所や役割が割り当てられていく。そうして予想よりも早く会議は終わることになった。皆に別れを告げて、帰り道を歩く。

 

「会議とやらは終わりましたか?」

 

途中で依姫に話しかけられる。一応、ルーミアが来てからも稽古をつけていたから久しぶりというわけでもない。

 

「ああ…今回はなかなか遊べるぞ。」

 

「そうやって笑ったあなたには苦労を増やされた思い出しかありませんよ。」

 

「ククク…それはすまんな。今回もなかなか大変な役回りを買った。楽しんでくれよ。」

 

そんな事を言うと、依姫は頭に手を当て、“またですか…”と呟く。実はこういうようなことをするのは初めてではない。

 

「そう悲観するな。じゃあ、ここからへんで俺は。」

 

依姫に別れを告げ、家に着くとルーミアが影から出てくる。

 

「月、行くの?」

 

「行かない。」

 

「即答ね。理由は?」

 

「妖怪が月に住むとどんどん衰退していき死ぬことになる。あそこは穢れを浄化する。妖怪は穢れ。」

 

「そりゃ、行きたくないわね。」

 

「クク…都市から離れてもお前となら楽しめるだろうしな。」

 

「んん…そうね。貴方とならいいかもね。」

 

「それなら俺がお前を連れてってやるよ。」




お読みいただきありがとうございました。
あけましておめでとうございます。
楽しんでいただけたでしょうか?私は楽しかったです。

次回、月移住作戦…①
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