どうもおはこんばんにちは。
前回から約二月ほど、
因みに一章からここまで数千年経っています。
そのうち番外編かなんかで間の話するかも…
そんじゃ本編、どうぞ!
「なにか面白い噂はないか?」
現在、どこにでもある居酒屋にて…
情報収集をしている。
「そうだね〜そういえば、ここよりちょっと西に行ったところに花畑があるらしい、なんでも妖怪が住んでいるんだとか。」
「成る程、悪くないな。」
「それにしても銀髪なんてここらじゃめず…………あれ?」
いつの間にか姿は消え、まるで最初から誰もいなかったように静寂に包まれる。
場面は変わり、美しい花畑のなかに一匹の妖怪が現れる。
「なんだ子供なのか。」
そう、子供なのだ。
「妖怪!?」
閻羅の存在に気がつくと、即座に振り返り構える。
「成る程、誰かに荒らされた。もしくは自分で腐らせてしまった…てところか。未だ未熟な妖怪には、少し広すぎる。」
閻羅が見たのは、元の姿がわからなくなるほど、悲惨な姿になってしまっていた花畑であった。横にいるのは小さい妖怪の少女。
「花々はこんなに美しい、こんなことで失われてはいけない。」
手を前に向け、何もない空間を掴む。
手首をゆっくりと反時計回りに回していく。
カタン
手首の動きを止め、集中を解き、指を鳴らした。
“パチン”と音が鳴り、花々の様子が…
まるで巻き戻るように、
まるで取り戻すように、
見事にまた花を咲かせていく。
美しき花畑が広がったのだ。
「え?」
「こういうのは、あるべき姿でないとな。だがまさか、ここまでの景色は見たことがないな。」
「一体…どういう…」
「あなたの名前は?」
「え、あえ、風見幽香…と、いい、ます。」
「幽香ちゃんか、良い名前ねぇ。」
「あ、ありがとう、ございます?」
「ふふ、私はルーミア。そして「閻羅だ。」よろしくね。」
「どうやって…幻?」
「綺麗ねぇ、どうやったの?」
「得意なのさ、能力ってところだ。」
『変化を司る』その実態…。
抽象的概念である“変化”これを時計などの物として具現化し、その状態を変えることで行う。広大な範囲や複雑な変化であればあるほど、脳にかかる負担も、必要な技術も、可能にする力もより必要になるというものだそう。
例えば…
桜を見たければ時間という変化を時計の針を無理やり変えてしまえばいい。そのためには“力”がいる。
花畑を大きくしたければ時計の針をより大きくすればいいが、細かな部分まで気を配らないと、花畑がきれいではなくなってしまう。集中と複雑な思考、“脳には負担”がかかる。
死んだ者を蘇らせたいのなら、無くなった針を付け直さなければならない。どんな針であったかを読み取ること、もう一度回るように付けることなど、凄まじい“技術”がいる。
「凄いわねぇ〜。」
「俺にとってはルーミアの能力も十分強いけどな。」
「“強さ”ね、あなたは何故そこまで強さを求めているのかしらね。実は何か隠して「閻羅さん!花たちを治してくれてありがとうございます!!」……。」
幽香の声が割り込んできた。やっと理解が追いついたということなのだろう。
「どうってことはないさ。
ルーミア、俺はなんにも隠し事なんざしてないぞ。」
「ふ〜ん。とりあえず今は深掘りしないでおくわ。」
「助かるよ。」
「二人は仲が良いんですね。」
「かなり長い間二人で旅をしているからなぁ…」
唐突な幽香の疑問に、閻羅は苦笑いをし、。
「…あえて言うなら、俺はやりたいことがあってな、付き合うなんざしてられないってだけさ。」
「…よく分からないですね。」
「分からなくていいさ。」
「そういえば、幽香はここらへんで、面白い噂とか聞いたことあったりするか?」
「すいません。そういうの聞く相手がいなくて…」
「そりゃそうか、そもそも妖怪相手に聞くことじゃないな。」
ちらりとルーミアに視線を向ける。
「そろそろ行くとするよ。」
「幽香、また会おう!」「またね、幽香ちゃん!」
「はい!また会いましょう!!」
『美しき花畑と花好きの妖怪』
未来でまた会うのであろうことを感じる。きっと必要になる。そんな気がする。
「そろそろか…」
晴れ渡った空を見つめながら、呟く。
長い旅はここまでだ。
舞台は…
「心を、強さを、示せ!」
また変わる。
お読みいただきありがとうございました。
閻羅さん、一体何が目的でこの旅を始めたのか。
あんな動機で旅を始めるなんてこと…するはずがない。
次回、闇を統べし