前回からの反省として展開を早くしすぎないよう、丁寧に描写という意識を持って書こうとおもいます。それでは本編、どうぞ!
太陽が昇り、大地に光が差していき、温かさを与えていく。そんな素晴らしい朝なわけだが…ブウウン
雲を裂く鋭く強い風圧が、地まで震わしている。
最高の朝を最悪にしてくる酷いものだ。
発生源は山頂。原因は言うまでもなく、…閻羅だった。
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「想像以上だ」
雲を裂きながらつぶやく閻羅。
(今の力を試そうと思ったが、先に手加減をできるようにするべきか。)
突き出していた拳を引っ込め、空中に拳を振り抜いたり、軽めに地面やそこらの突起部分に拳を当てていく。
「なるほどな。」
石を上に投げ、拳が当たる直前にのみ力を込める。
ついでに、手のひら全体で響かせるように打つ。
「面白い。」
石は、内側から崩れるようして粉屑になる。力を込めるタイミングが大事といったところだろう。はたしてこれは手加減なのか?という疑問はあるが、新たに技となるのは間違いない。
閻羅には、他にも力がある。
その一つが能力。
『変化を操る』その能力は、永い時の流れのなかで力をつけ続けていた。結果、能力は形を変えた。
変化を操る改め、『変化を司る』
これが意味するのは、限界もなく、変化ということにおいて、ありとあらゆる全てを超えているということ。
そして同時に閻魔はこうも考えた。
(あまり乱用すると、つまらなくなる。)
この能力は、言ってしまえば全能にも近い。
変化を司るということは、状態の変化を操ることや、状態を操り、変えてしまうことなどができるわけだ。
つまり、やろうとおもえば、地球を壊すことも、寿命を無限にすることも、種族を覆すことも、時間や空間を操ることも、死んだ生き物を蘇らせてしまうこともできる。
そんな『世界を操れる』能力だ、ということだ。
(蘇らせてしまうこともできるわけだが、生物とは死ぬものだ。彼奴等は死んだ。それを覆そうとすることは、彼奴等にだって失礼だ。)
(能力のことはもういいか。)
「それじゃあ次は、妖力の確認だな!」
先程から内側から溢れてしまいそうになるほどの妖気、これを解放する。途端、一変する。
「ククク、、、ハーハッハッハッハッ」
解放しただけで地は裂け、雲は消え失せ、あらゆる生き物が逃げようと必死に動き出す。
獲物を見つけ飛び出し一撃で粉砕する。
溢れ出る妖力で、身体が高揚しているのだ。
どれだけ恐ろしく映るのだろう。こころなしかその青く美しいはずの目は、紅く、おぞましくみえた。
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とりあえず妖力は抑えるようにした。というのも、己を誇示したいわけでもないからだ。
自分の体をさらにうまく使えるよう鍛錬を重ねる。力は増しても、技術は依然の方が圧倒的だった。
体は多少感覚を覚えているため0からのスタートというわけではない。記憶を思い出すというのは、そう簡単にはできない。だからこそ、こうやって手当たり次第に試していかなければならない。
(そういえば、妖怪って今はどうなっているんだ?)
「探してみるか!」
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「見つけた。」
閻羅が見つけた妖怪には、後ろ姿はただの狼に見えたりするが、この時代にそもそも狼は居ない上、正面から見ると顔が3つある妖怪だった。
閻羅は、近づいて踏み込むと同時に一撃入れる。衝撃波で、周りの気が揺れている。
「弱いな。」
一撃でぐちゃぐちゃに弾け飛んでしまったそれを見ながら呟く。
(今の妖怪はこんなものか。)
興味が失せ、背を向け、早々と山に帰っていく。
強いですねぇ閻羅君。単純にパワーがめちゃくちゃ強くなってるって感じです。古代では、地形やらが現代より不安定だからこそ、殴りやすいのもあると思うんです。それは一旦置いといて、
お読みいただきありがとうございました。
次回、邂逅