東方万化録 〜変幻自在なこの世界を〜   作:人間の端

21 / 28

投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
遅い投稿ではありますが、絶対に完結はさせるので、何卒最後まで見て頂きたく思います。本編、どうぞ!


第三章 神と妖怪、大和と諏訪
第二十話 神の住まう国 大和


 

夢を見た。

…始まりとなる2つの出来事の…夢を

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にかそこに存在した。

…ただ存在した。何か要因があったわけでもない。

 

本当にいつの間にか存在した。

 

 

ひとりではなかった。

同胞がいた。

銀色の髪に狼のような耳と尻尾を持った者たち。

 

 

 

…遥か遠い遠い昔の話。

 

 

 

それらは、 天銀狼 と名乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天銀狼として生まれた妖のひとり。

 

小さな命。

 

 

 

ただ違いがあったとすれば…

 

 

 

 

 

 

“それ”は…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「懐かしいな…」

 

もう記憶はほとんど修復されていた。

 

 

ベッドから起き上がり、リビングへ赴き軽く朝食を取る。

少し体を動かす。

 

「ルーミアは起きてるかな?」

 

ルーミアは基本的に遅くに起きるため、まだ寝ていたりすることもあるのだ。ルーミアの部屋へ赴き、様子を見る。

 

「相変わらずだな…寝坊助は。」

 

「んん、えんらぁ?」

 

「そろそろ起きろ。もう日は昇っている。」

 

ふあ〜、と欠伸をしながら、まだ寝ぼけている状態のルーミアを食事処まで連れていき、支度を終わらせたら、散歩にでも行くように軽く歩み出す。

 

 

 

山脈を通り抜け、見渡す。

 

とても大きな人の集落“国”。

 

 

その中でも大きい、“大国”。

 

「これを見たくて誘ったの?」

 

「そんなくだらないわけないだろ。」

 

閻羅が上に掌を上げ、直後…

閻羅がいた位置に斬撃が飛ばされる。

 

「ほら来た。」

 

地上から猛スピードでこちらへと来る。

 

「消えろ妖怪!」

 

まさに神の一撃。刃が閻羅へとまっすぐに向かっていく。

その高速で繰り出される一閃を閻羅は、

 

前に踏み込み、最小限の動きで避けた。

 

「何!?こいつ…」

 

「クハハ、吹き飛べ!」

 

やって来た神の服を掴み、真下へと思い切り放り投げる。

 

「ぐぅぅー…」

 

地面に強く打ち付けられ気を失う。

 

「弱いわね、マシなのもいるっぽいけど」

 

「だが面白いだろ?複数の神が人間と同じ地に住んでいる。」

 

「確かに、見たことないわね。」

 

「でもまあ、やっぱり面倒くさいし、おびき寄せるか。」

 

 

 

 

 

 

 

妖怪の気配を感じる。

だが妖力の量を見る限り、低級といったところだろう。

 

自ら出るより下の者たちに経験を積ませ

 

 

「…は?」

 

 

どうなっている?

 

妖力が…増えた?

 

いや、それどころではない。この量…

 

今までのどんな妖怪よりも多い。

 

 

「スサノオ!…行けますか?」

 

後ろから話しかけられ、

 

「はい、出来る限りのことをしてみせます。」

 

強く刀を握る。

 

 

 

閃光を走らせる。

 

 

 

地上から一息で妖怪のいる少し上まで飛ぶ。

 

相手は二人組。

 

「ツァナトス」

 

男の方の妖怪がそう言うと、いつの間にか刀を握っていた。

 

(何処から出した!?)

 

刀と刀がぶつかり合い、鍔迫り合いになる。

女の方の妖怪は未だに動かず、笑みを浮かべている。

 

「名前でも聞こうか」

 

ニヤリと笑い、妖怪の男が話す。

 

「妖に名乗る名など、ない!!」

 

横に振り払う。

 

次の一撃に移ろうとして腹を殴られる。

 

(速い!?)

 

連続で八連撃が来る、刀身で受けるが少しヒビが入る。

 

「その刀、何かあるな。」

 

「正解だ!!」

 

手詰まり…

ここまで刀へ負担が来ているということは妖力に関係した性質を持った刀ということ。それもかなり強い。

こちらが小細工をしても踏み倒してくるだろう。

 

 

どうする?

 

 

「今回はこの辺で終わろう。」

 

圧力は消え、ため息をつきながら男の妖怪が言う。

 

「その刀じゃあ俺の刀とは打ち合えない。」

 

「情のつもりか?」

 

「次までにもう少しマシな刀でも用意しとけ。どうせまた会う、そんな気がするしな。」

 

男は刀を何処かへ消す。

 

「でもなぁ…このまま帰るのも少し味気ない、ちょっと暴れてもやっていいぞ?ルーミア。」

 

「そうねぇ〜じゃあ…」

 

女の妖怪が男の妖怪の隣までやってきて、

真上に手を伸ばす。

 

「待て!貴様ら何を…」

 

突如、空が闇に覆われる。

 

「フフフ…」

 

「やらせん!」

 

ルーミアと呼ばれた妖怪に向かい突撃する。音をも置き去りにする速度から繰り出される剣戟…

だが何処からか取り出してきた大剣で防がれると、強引に地面に向けて吹き飛ばされる。

 

(何なんだ。こいつらは…)

 

無数に黒い何かが大和国へと降り注ぐ。

 

 

神たちが総出で対応し、何とか被害を抑えている、先程の妖怪の姿はもう見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「意外と悪くなかったろ?」

 

「ふふ、急に妖力を解放したときは、驚いたわよ。」

 

空を横に並んで飛びながら話している。

 

「クハハ、実はもう一つ、大して強さは感じんが面白そうなところがある。」

 

「珍しいわね。閻羅が力以外に興味を持つなんて…」

 

「俺をそこらのつまらん奴と一緒にするなよ。さて、行くぞ。」

 

 

2つの影はより速く、空を駆ける。





お読みいただきありがとうございました。
姿とかのイメージとして
挿絵でも見せたいんですけどね…

この世の中にある著作権というものが曖昧すぎて怖いんですよね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。