東方万化録 〜変幻自在なこの世界を〜   作:人間の端

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第二十三話 宴の前準備

 

スサノオと軽く遊んだ次の日のこと

洩矢神社の境内に来ていた。

 

「っていうことで、代表戦頑張れよ。」

 

「“ていうことで”じゃないよ!大丈夫なの!?」

 

焦りや困惑をした様子で諏訪子が叫ぶ。

 

「大丈夫だろ。俺最強だし、ルーミアもいる。

諏訪子には翡翠とこの国の住人たちがいる。」

 

大和の方へ遊びに行く前に、ある程度諏訪の国の住人たちを観察させていただいた。

予想外なことに、諏訪の国に住む多くが、諏訪子のことを好いており、笑顔があふれるといった様子だった。

 

鉄を使った技術は、この時代にしては、目を見張るものであり、職人も多く、武器くらいなら容易に作ってくれるだろう。

 

「それに、少しくらいなら俺が鍛えてやってもいい。」

 

「マジで!?」

 

予想外の言葉に衝撃を受ける諏訪子、絶望した表情がどんどんと希望を持った表情に変わっていき、いつもどうりの調子に戻る。そんな事を話していると、後ろから声をかけられる。

 

「鍛えるのは私の方で受け持つわ。」

 

空からふわりと着地しながらルーミアが言う。正直予想外だ、いつものように適当に歩いて人間でも食ってるのかと思っていた。そういえば、最近は人を調理して食っているらしい。

 

「意外だな、こういうには興味ないものと思っていた。」

 

「興味ってよりかは、“閻羅が諏訪子に教える”っていうのが気に食わないのよねぇ。」

 

そう言い、ルーミアが軽く諏訪子を睨む。その目も気にせず、いや、気づかずに諏訪子がルーミアへ言う。

 

「クスクス…もしかして、やきもちってやつ?」

 

諏訪子が急にニヤニヤとしてルーミアを冷やかす。諏訪子の言葉で顔を赤くしたルーミアが諏訪子を弾き飛ばしてしまう。凄い勢いでとんでいった。

 

「…わ、悪い?//」

 

「俺はうれしいぞ、ルーミアがやきもちなんてな。」

 

「見せつけてんじゃないよ!私を鍛えてくれる話は!?」

 

数kmは吹き飛ばされたと思っていたが、腐っても神だ。戻ってきたと思えば元気が有り余っている。ルーミアが鍛えるとなると、相当きついだろうから、基本の身体能力があるのは良いことだ。

 

「それについてはルーミアに任せるとしよう。俺は近くに住んでいる友人にでも会ってくるとする。」

 

「友人とか居たんだ…」

 

諏訪子の特訓をルーミアが引き受けてくれるならば居座る必要もない。そういえば、もう100年も経ったのか。ちょっとは強くなってるかな。

 

「…誰。」

 

「ルーミアもよく知る奴さ、ヒントは酒だ。」

 

これだけでも分かるだろう、そういえば土産を持っていくように言っていたことを思い出した。ここ70年間、丁寧に管理してきた酒でも分けてやるとしよう。





お読みいただきありがとうございました。

投稿が遅くなりすいません。自分でも驚きです。いったいどこが悪かったのか、ゲームしたり、眠っていただけなのに…

因みに、閻羅がわざわざ能力を使うこともせずに、酒を管理して熟成させるのは、あくまで閻羅は効率重視ではなく、楽しさや面白さを重視するということが起因しています。

それでは次回もお楽しみに
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