前置きは短めに、さっそく本編、どうぞ!
また少しだけ記憶が戻った。使っていた武器についてだ。失われている武器でも関係なしに、能力で、無理やり失っていなかったというふうに変えてしまう。取り出したのは、
刀身は紅く、鍔は白い大切羽で、柄は白く目貫から赤が見える。妖刀の一つ『
「久しぶりだな。」
そう呟き、一瞬妖力を解放し、奥の山に向けて、振るう。瞬間、山は真っ二つに分かれ、凄まじい衝撃が、辺りを襲う。
灼赫は、持ち主の力に反応して、威力を高める。自らの力を練ることで威力を数倍にできる。また、力の性質で、その姿を変える。
霊力に反応すれば、碧い刀身を見せ、美しく輝く。
妖力に反応すれば、紅い刀身を見せ、死を思わせる。
閻羅の今の妖力に反応した灼赫は、凄まじい力を発揮した。
(やはりこいつは手に馴染む。)
もとよりこの刀は、閻羅のために作成された代物であり、計算された設計は、もはや閻羅以外は振ることすら難しいとされる。
他にもいくつかある専用武器だが、いまだ灼赫以外は思い出せていない。
(何だ?)
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side???
(この山を登ることになるとは。)
山の中腹あたりで溜息をつく。
(凄まじい力、原因はおそらくあの謎の球体。)
「調査の結果、結界であることはわかりましたが。」
(それ以上のことは、分からずじまい。)
「なかに何か入ってでもいたんですかね、」
ようやっと山頂といったところで、違和感。
(何か、居る?)
山を登りきって、目にする。異様な雰囲気を纏う妖を。
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side閻羅
「誰だ。」
(神力をまとっている、神か。)
閻羅が問い、神はそれに対し、答える。
「失礼しました。私は
「なんの用だ。」
「大したことではありません。ただ…」
「ただ、なんだ?」
「あなたにご提案がございます。」
「ほう?」
閻羅にとって、この神はいつでも殺すことのできる存在、その程度。月夜見もそれを理解していた。
「この山の近くで、ある都市があります。実は私は、そこから来たもので排除するよう依頼されているのですが…それはできそうにありません。」
「なら、どうする?」
少し圧をかけながら問う。
「是非、お力添えをお願いしたいのです。」
「メリットは?」
「あなたの願うことをできる限り叶えさせていただきます。」
「…ククク…いいだろう。願いとして、強者との戦い、衣食住の提供を要求する。」
「ありがとうございます!」
「よし!そうと決まれば案内しろ。」
「畏まりました。」
お読みいただきありがとうございました。
月夜見のキャラをどういったものにするか?
迷った末ここに行き着きました。書くのは、難しいけど楽しい!
細かめに話数を区切っているので書きやすくて楽しい。
ここから先、予想外の展開をお見せしましょう。
次回、都市