喧嘩慣れ2
有段者1
怪物(もどき)1
怪物(ガチ)1
この構成は流石に聞いてなかった。
円パイセン、もう少し詳しく教えてほしかったっす。
結論だけ言ってしまうとバチくそにしばいた。
但し思った以上に手間取ってしまった。
おかげでスマートに処理して逃亡を図ろうと思ったつもりが、体育館系運動部にがっちり目撃されてしまい、そこから通報を受けた先生達(メガネ先生が筆頭っぽい)に連行されてしまった。
で、生徒指導室でことの経緯を説明。
不良挑発→買い言葉→不良の先制攻撃→正当防衛じゃー!
説明したらキレられた。
僕もバスケやるつもり(割りとガチ)でバスケ部来たら不良の巣窟になってるし、そもそもそんな状況だとは知るわけ無いし、そんな状況を放置したからこうなったんでしょうが、と逆ギレ。
暴力はいかんよと言う当たり前の言葉で講釈垂れる前にこんなクソったれな状況改善しとけと。
入学前直後の新入生がバスケ部が不良の巣窟なんて知るか!
こっちに我慢強いる位なら、不良をシバいた方がまだましな選択肢だわ。
こいつらの目を気にしてバスケするなんてそれこそストレスだ。
最悪この学校でのバスケにこだわる必要はないし、退学さえしなければいいやの精神ではあった。
故に先生達の前でも先輩らにぶちまけた。
4対1+追っかけタイマンは人生の先達としてどうよ。
しかも相手が入学したての新入生。それも見た目小学生。
返り討ちにされてねぇどんな気持ちww
後このバッシュは入院してる先のねぇ母のお下がりなんだわ。
次手荒に扱ったらお前らの火葬場を今度こそそこの焼却炉にしてやっから。
僕が3人をシバいてる間に金髪リーゼントが「焼却炉行きだ」なんて僕のバッシュを持っていくものだから、思わず本気出して、逆に金髪リーゼントを焼却炉まで引き摺ってった。
その道中にリーゼントの兄(ガチ)のアフロが参戦してきたからこいつもシバいた。
直後に僕も連行された。
、、、あ、火葬場の件はジョークですよ。
ただバッシュの件はマジなんで、それくらい大切なものだってことですから。
人の頭を焼却炉なんて、それこそ大惨事になりかねないってのは流石に分かりますから。真に受けないで下さい。
引き摺ってたのはただの見せしめです。以上!
結果は1週間の停学謹慎処分。
退学じゃないからセーフセーフ。
一応父には指導室から解放直後に連絡を入れておいた。
先に述べた事情にプラスして、不良の親から連絡来た時のため、もしかしたら迷惑かけるかも、と。
なお、それ以外のことは一切反省していないとも。
帰ったら無茶苦茶苦虫を潰したような顔をしてたけど、拳骨一発で済ましてくれたからオッケー。
「焼却炉はやり過ぎだ」って言われたけど、「ジョークだってばよ」って返したら「ウソつけ」って返された。
まあ、半分は本気だったけど。
リーゼント燃やすくらいならセーフでしょ。
ちなみに相手方の親からの凸は無かった。
相手方の親の素性を知るのはもうちょっと先の話である。
さて、停学明け。
教室行ったら色々聞かれた。
弁明のため、クラスメイトに経緯を話したら無茶苦茶引かれた。
だ、大丈夫だから。
僕から話聞いても先輩達から目はつけられないから。
その辺はきっちり絞めたから。
弁明をしてたら間の悪いタイミングで例の先輩達がやって来た。ガッデム。
「おい、車谷はいるかぁ?」なんて、柄の悪そうな話し方で来るものだから早々に僕も戦闘モードで迎撃。
「それが新入生を5人で袋にしようとしてシバかれた連中の態度かよ。次は行き着くとこまで行くぞ。僕はその覚悟だけど?」
と返したら流石に大人しくなった。
全く、粋がるなら相応の覚悟示せっての。
「で、何なんですか」
「いや、ここおm、、1年の教室じゃ」
だから何だと。
別に僕に後ろ暗いことは無いから。
わざわざあんたらのために移動とかあり得ないし。
勝手にクラスメイトの席に座ろうものならと睨みを利かせたけど、気を遣ったクラスメイトがそこは譲ってくれた。
我が物顔で来てこれだもん、ホントしょうもない。
とは言え僕も動きたくなかったし、一応クラスメイトの前でもコイツら程度抑えられるういうこともアピールしておく、という頭も働いていた。
「そもそも先輩らの顔と名前が一致しないんですけど。名前聞くより先に手が出てしまったので」
「、、、花園百春だ」
「茶木正広」
「鍋島竜平」
「安原真一」
ふむ。
リーゼント(金)、メガネ、ひげ、リーゼント(黒)と。
「もう一人は?
金髪リーゼントさんを引き摺ってる途中乱入してきたあのアフロなんですけど」
「あいつは俺の双子の兄だ。千秋っていう」
「いない理由は」
「、、、4対1でシバかれた挙げ句に弟の敵討ちと思って返り討ちにあって、会わす顔が無いと」
「ふーん。先輩達は?」
「、、、正直色々虫の居所が悪いし、今お前を見てるとイラつくってのも正直ある。
あるけど、明らかに悪いのはこっちだし、圧倒的に負かされて力関係ってのもはっきりした。教室入って啖呵切られた時に4人も雁首揃えてんのにブルッちまった」
「長い。何が言いたいんですか」
「「「「喧嘩売って申し訳ありませんでした」」」」
ったく、はよ言えや。
ここで謹慎処分受けたことをなじってもいいんだけど、それはこっちも腕力で分からせたって負い目もあるし。
とりあえず手打ちで、、、いや、待てよ。
よくよく見たら先輩らがたいいいし、特にリーゼント(金)はかなり背も高い。
ワンチャンいけるかな?
「分かりました。事情やら背景やら先輩らの心情やらは複雑だったとは思いますが折角の謝罪です。それは受け入れます」
「、、、面目ねぇ」
「それとは別に課題を課します。先輩らにはこのままバスケ部で全うに部活動してもらいます。具体的に言うと僕の練習相手です」
「はぁ?」
「そもそも僕はただバスケをしたかっただけです。コートがあって、部員もいるんであればそれで十分です。ちなみに経験者は?」
ダメ元で尋ねるとリーゼント(金)だけ経験者。
マジですか。こりゃ棚ぼたですわ。
そうと決まれば話は早い。
行動の鬼と化した僕はそのまま先輩達を連れて職員室に直行。
6人揃って来たものだからお礼参りか、なんて疑われ、生徒指導のメガネ先生(五月先生というらしい)に指導室に連れてかれもしたが、迷惑かけたことを改めて謝罪し、部活動について言及。
あれだけの騒ぎを起こしたが直接の被害はあくまで部員同士(僕含む)の揉め事だけ。
部に対して処分が下ったわけではない。
そこを主張すると五月先生も部活動を続けることについては何も言えそうになかった(下衆顔)
とは言え現状の男バスは対外的に見たら不良の巣窟のまま。このまま放置したらそれこそ問題放置に他ならない。
よって五月先生が監督者として顧問を引き受けることとなり、問題を起こしたら部活動は停止、とのことで話はついた。
うーん、五月先生いい人しゅぎぃ。
顧問の問題があるかなーと思ってたけど、まさか生徒指導の先生が自ら立候補してくれるなんて。聖人かな?
しかもコート利用のルールを示し、男バスの利用申請まで出しておいてくれるなんてアフターフォロー付き。
僕、五月先生、しゅきぃ(ちょろい)
見た感じ感情を面に出さなそうな人だったけど、むっちゃ仕事してくれるやん。
なんだったら自身の進退もかけてくれてるやん。
これは先輩らにも発破掛けないと。
「先輩達。僕は己の欲望のまま部活動をしようと思いましたが、五月先生があまりにも神対応でしたので敢えて言わせてもらいます。
絶対に問題を起こさないでください。何が問題かは言わなくても分かる、、なんてことが分からなかったためこうなってるので具体的にいいます。
他校と揉め事を起こすな。
もっと詰めて言うと腕力の伴うケンカはするなってことです。
後飲酒喫煙はするな。当たり前ですよね。20歳未満の飲酒喫煙は法律で禁止されてるって小学生でも分かりますからね。
他にも色々ありますが、運動部が守る当たり前ってまずはこれです。
これすら守れそうにないのであれば申し出てください。バスケ部を退部してください。マジで迷惑です。
先生は人生を背負いながら我々みたいなリスキーな生徒のケツ持ちをしようとしているんです。覚悟決めてるんです。
それでもなお知ったこっちゃねぇと思ってるなら、先ずはその口で反論してください」
「い、いや。なにもそこまで」
「言わせてください。
周りがやってるからとかふざけたことを抜かすようであればどうぞご自由に。お帰りはあちらです
周りがやってるから法は犯してもいい。
今さら別に攻めはしません。
けど、てめえのケツをてめえで拭けず、学校に温情を貰った挙げ句、先生にまでここまで言わせてそれでもなおぐだぐだ何かを抜かすような奴がここにいるなら、今すぐ申し出てここから消えてください。
とっとと逃げるなら逃げ出した後、一切僕に関わらないで下さい。まじでだせぇと思うので」
シーンとなった。
でも言っとかないと分からんと思うし。
後何もバスケを強要するわけではない。
あくまで僕が練習するのに介助をお願いできればと思っただけである。毎日鬼の特訓、なんて言うつもりは更々ない。
そりゃあ、他校とゲームとかできば最高ではあるが、別に高校という枠組みに拘らなければいくらでも経験は詰めるし。
ただそれを言っちゃうと逃げ道作っちゃうことにもなるし、今は言わんとこうと思う。
緊張感あった方が練習にも張りは出るし。
結局偉そうに講釈垂れてもあくまで僕の練習の礎となってほしいだけである。
言ってることは全部本心からだけど。
結局先輩らの敗因はただ一つ。
僕に絡んじゃったのが失敗だったってことだね。
ここまで言われて逃げるような根性があるなら、以降出会う度に追い込みを掛けよう。
と思ったところで先輩らはバスケ部員として真っ当に活動することを快く誓ってくれた。
うむ、一件落着である。