そのあひる、狂暴につき   作:グゥワバス

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あひるの皮を被ったふれんず20

新人戦の県予選を制覇した。

世間一般で言われている強豪校を押し退けての優勝であったため文句無し。実力で押し切った勝利である。

 

なお、決勝の相手は夏に練習試合をした横浜大栄だったため、ある程度手の内を知っていたと言うのも大きかったと思う。110-103と点の取り合いを制した形だ。敗北を知りたい。

 

女子の方は惜しくも優勝は逃したものの決勝まで進められたので関東大会の出場は確定。

決勝は新見さんが執拗にマークされる展開ではあった。

が、そんなものお構い無しとばかりに点を量産したものの、円先輩とさやか先輩のクズ校女子の両翼の調子が全然上がらず72-76と惜敗。

 

逆に新見さんの凄さが際立つ試合となった。

もう彼女がエース(真)じゃないかな。本人も監督も頑なに認めようとしないけど。

 

 

 

勢いのまま関東大会に繰り出したが、そこでも男子は優勝。女子も準優勝と言う結果を残し、いよいよクズ校の名が全国に広まっていくこととなった。

 

横断幕も県大会優勝→関東大会出場→関東大会優勝 と大分大忙しの様子で増えていった。

 

 

 

増えたと言えば取材対応。これも最近する事が増えた。メインは僕。

やはりこの身長でのプレーは珍しいからなのか、「小さいけど凄い(小並)!」的な煽りでのインタビューが多かった。まあこの程度ではピキらないから淡々と答えてはいたけど、母さんの話を持ち出したと時は流石に釘を刺した。

 

ここで間違えた場合二度とそちら並びその関係社の取材には応じない、と。

 

その後は波風が立つこと無くインタビューが終わったから良かったけど。困ったものである。

 

 

 

 

 

 

さて、更に時間は進み、暖かい季節が巡ってきた。

4月。進級して僕たちバスケ部も晴れて全員学年を一つ上げることができた。

 

一年前に部員のシめたこと(一部除く)が遠い昔の出来事のようである。停学を食らったのも人生で始めてだったなぁ。

 

 

感傷に浸りながら体育館に向かったけど、まあ新入生がいっぱい。

そりゃあんだけ名を売ったらそうなるよね。

 

 

迫田キャップが挨拶→新入生緊張

七尾さんが挨拶→新入生の緊張が解れる

五月先生が挨拶→新入生が舐め始める

 

 

あ、ふーん(察し)

人見て態度変える系ね、なるほどなるほど。

別に人それぞれだからね。尊敬する人には謙るし、舐めたやつには相応の態度取るし、僕も人のこと言えた柄じゃないから。

 

けどね、五月先生ってば非常に模範的で良心的な大人なんだわ。

で、僕はそんな五月先生を尊敬してるわけなんだけど、君達は舐めても良い存在と捉えたか。

 

、、、、あ、五月先生、自分次に話しますんで。

 

 

 

 

 

「やあやあ新入生諸君。車谷空です。とりあえず端折って申し上げると、、、顧問の五月先生舐めてんじゃねぇクソガキ共。

 すでに義務教育期間終えた君達の目が節穴だと言うのは十分伝わりましたので、歓待ムードなんて君達にいりませんね。通常メニューでいくことにするわ。介助なんて求めるなよ。七尾さん、悪いけどいつものメニューで。

 ほら、キャップちゃちゃとやりましょうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、一年吐くならせめてトイレか外いけよ、ゲ○くせぇ。下の世話なんてやるやついないから惨めに自分で処理しろ。残してたら○す」

「女子見てる前で何うずくまっちゃってんの?構ってちゃんかよ、気色悪ぃ。お前のことなんて僕が貶す以外に誰も見てねぇから」

「何、ケンカ売ってんの?しょうがないなぁ。ほら、仲直りの握手、、、仲良くしたいなら加減間違えんなボケ、全然力入ってねぇぞ、、、うぜぇ声出すなよ。ひ弱で坊主頭とか、お前来る部活間違ってんじゃね?野球部いけよ」

「おいおい僕ちゃーん。こっちは150cm(誇張)しかないんだぞ。当たり負けすんなよなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日新入部員が殆ど消えた。

が、なんと2名程生き残りがいた。

 

そいつらは五月先生に詫びを入れ、その後に部室に来るや否や僕にも詫びを入れたので、まあ溜飲を下げることにした。

 

2名の生き残りの名前は紺野道郎と五十嵐行太。

五十嵐、いがらし、イガラシ、、、ダメだ思い出せない。

聞くと夏のモンスターバッシュで僕に突っ掛かって返り討ちにされたと聞いて、あの時のクソガキかと思い出せた

。紺野は知らん。

 

二人に共通する事は生半可な覚悟でバスケ部の門戸を叩いたわけでは無いと言うこと。昨日の態度で門前払い食らったらそれこそここに来た意味はないと思い、自らを顧みて今に至ったようである。

 

練習は練習で相当きつかったらしいけど、それは入部を諦める理由には全くなら無いらしい。

 

 

ふむ。なら別にいいや。

この部の発足事態大した理由はまあ無かったし(未来を覆すそうという下心はあった)足切りとか別に考えてるわけでもないし。昨日のあれは単に僕が気に入らなかっただけだし。

 

 

 

「まあ改めてよろしく」

「うっす」「おう」

 

 

 

僕が離れると他の連中が二名の後輩を労り出す。

「洗礼を受けたな」「俺らも通った」「生きてればいいことあるで」と。なんかこんな感じの去年もあった気がする。

トビ君が率先して面倒かける当たり、人って変われるんだなー、と思ったよ。

 

ちなみに女子の方も大方同じ感じらしい。

ただ男子より生き残りは多い。

根性強い娘が多くてなによりである。父は甘いからそこが懸念である。

 

その甘さの象徴が石原美里さん。

新入生だけど実は既に部員とは馴染みがある。

今年の年明け、県予選が終わった当たりから顔を出すようになった女の子である。

 

 

色々あったんだ、ホント(遠い目)

最終的に父の判断で見学期間と言うことで超例外的に仮入部を認められたわけである。

 

実力事態は延び盛りといったところであるが、そのセンスは本物。バスケを始めたのは仮入部と同時と言うのだから驚きである。

 

根性もあり、新入生(男子)が尻尾巻いて逃げ出した練習にもすでに帯同できるくらいに優秀である。

 

 

 

「空先輩、勝負」

「いいけど、本人に挑みなよ」

「まだまだ勝てないから」

「ならなおさら僕には勝てないでしょう」

「はぐれメタル的な?」

 

 

そんなんで経験値上がったら誰だって強くなれる。

まあ理屈は分かるけどさぁ。

 

ちなみに標的は新見さんらしい。

いきなり女子の序列1位は無理過ぎて草。

 

最近の個人練時間は毎回彼女が突撃してくるものだから他の連中と1on1時間が(僕の中では)十分確保できてないと思う。、、、連中は有意義そうに練習に励んでいるように見えるがまあ同じ思いだろう(一方的)

 

ちなみに1年坊(男子)はグロッキー状態。

おらぁ、さいみっ、、、じゃなかった。立てごるぁあ。

美里ちゃん(ホント色々あったんだ)との練習が終わった後はこいつらの指導である。

 

全てが中学レベルであるこいつらに洗礼を浴びせる。

そのあまりの惨状に他の連中(男子)も固唾を飲む。と言うか練習そっちのけでバックアップ体制を確立してるし。

 

 

「冬合宿の優しさはどうした!」など甘ったれたことを言ってるから真顔で「まだまだ限界じゃないですよね」と返した。男子諸君はバックアップ体制を捨て一層練習に励み出した。薄情な先輩達である。

 

しかし新入生が入ったからって浮き足立っちゃって。

流石にそれくらい僕が見極めるし、やばそうなら自分で動くわ。それくらいの優しさは僕にだってある。

 

じゃけん、みっちりしごいてやるけぇのぉ(トビ君口調)

 

 

覚悟決めてくるだけあって根性はある。

行太坊やは全てにおいてスケールが(僕から見て)中学生レベルだけど、パスセンスだけは千秋先輩程度にある。

 

ミチローはまだまだ線が細いけど磨けばそれなり。

現時点でトビ君以上の身体能力はあると見た。と言うかギリキャップ、花園ブラザーズの枠組みで比較していい程度にはポテンシャルはある。現時点でピンキリのキリの方ではあるけど。

 

現状の完成度と言った点では行太の圧勝だけど、春の関東大会予選当たりで評価はひっくり返せる程度の差でしかない。

 

、、、ですよね、七尾さん!

 

 

 

「ミチロウ君は中学の後輩なので。現状見ての通りだけど、試合前とかいつも調子崩してたからそこが不安」

「メンタル面に疑義ありね。なら緊張感もったゲームの積み重ねだね。ケアだよなぁ。僕の苦手分野だ。

 ミチロー、試合は怖い?本音で言え」

「そ、そんな「どもるってことは疑いが残る。もう一度言う。本音で言え」

「き、緊張します。ミスしたら迷惑かけるって。でも弱み見せたら皆にバカにされるし、ミスったって同じだしで、だから緊張し、怖いっす」

「オーケーよく言った。ミスしようが何しようが当然指摘はするしきつい言葉も行き交う。ミチローが思っているようなバカにすることはない。暴言は無茶苦茶飛ぶけど」

「ひ、ヒエッ」

「陰口だの裏でこそこそ言われるだの、だったら本音ぶちまけられた方がマシでしょ。僕達ウソは付かないから、、、ですよね、百春君」

「あー、ウソは付かないと言うか時間の無駄なんだ。ダメならさっさと話して改善してくってのが大原則だからな。あと俺は吹かしこいてこいつに殺されかけた」

「うう、ウソですよね」

「マジ。焼却炉で火葬(未遂)されたぞ」

「正確には火葬(移送のみ)です」

「「(とんでもなとこに来てしまったのでは)」」

「とにかく経験値稼ぐしかないね。それこそ試合方が気楽だと思える位に。と言うか僕達にとって試合結果ってそこまで重要じゃないし。ですよね、キャップ」

「負けるなんて考えちゃいねぇ」

「そうそう。僕がいる時点勝ち確だし」

「そ、それって」

「ミチロー始め連中の尻拭い程度じゃ揺るがないってこと。但し、つまらないことで尻拭いさせたら○す。だからほら、再開するよ」

「は、ハイッ!」

「お、俺だって」

「あー、行太は悪いけどちょい順番待ち。ミチロー搾ったら搾りに行くから。新見さん!相手して差し上げて」

「え、私!?」

「うん、力加減だけは間違えないで」

「いいけど、、、、ってあれ!?

 五十嵐君、本当にクズ校にしたんだ!」

「おや、知り合い?」

 

 

 

聞くと県大の時に知己を得たらしい。

で、色々相談にも乗ったらしいとのこと。

 

ほーん、相談ねー。

やりたい盛りの中坊が可愛女の子に粉かけてただけだろう、てのが同じ男としての感想。

 

ほーら香り真っ赤にさせちゃって、結構可愛いとこあるじゃん、、、これなら僕が搾る前に現状を知って貰える。

 

 

この後僕はミチローを徹底的に扱き抜いた。

その間行太も新見さんにぶちのめされてた。

 

これが現実。

ミチローなら今時点でギリ勝負になるかな。フィジカルだけなら。

 

 

 

「分かったと思うけど君達一年坊は男バスの底辺だから。でかい面したけりゃ死ぬ気で上手くなってね」

「お、お「返事はハイ。二度言わすな」、、はい」

(((ねじ伏せた、、、)))

 

 

まあ鼻っ柱は折ったかな?

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