新たな部員が入ってきた。
迫田稔パイセンというらしい。
一言で言うと百春先輩の上位互換である。
フィジカルこそ若干百春先輩に及ばないが身体の使い方やシュート力はかなりのもの。
何でバスケをしなかったのか聞いたところ、部の有り様に唖然として心が折れたとのこと。
一度声を掛けてみたらしいけど、一瞥もされなかったとか。
よくブチギレ無かったですね、と聞いてみたら退学は勿論停学も避けたかったんだとか。
どうも卒業したらすぐに就職するらしく、問題を起こすことはしたくなかったようである。
あーあ。
先輩らは善良な同級生の1年を無駄にさせちゃったわけか。
いーいけないんだ、いけないんだー(ガチ)
その事については僕が先輩達をシバいたからもう後腐れはないとのこと。
日わく「胸が空く思いだった」とか。
というかもうあれだね。
先輩達を無理に練習に参加させるつもりは無かったけど、こういう被害者がいるなら話は別だ。
少なくともこの人が納得いくまでは付き合って貰わないとだね。
かー、割りと緩めに練習して貰うつもりだったんだけどなー。
これは本格的にやってもらわなくちゃだわー(歓喜)
とは言え練習の方向性に変わりは無い。
但し負荷強度は強めるものとする。
と言うかこれあれだ。
百春先輩の兄貴も強制徴収だべ。
とりあえず今日の練習が終わったら百春先輩に言伝を頼もう。
ちなみに来なかったら校外まで波及させることも辞さないと伝えておいてください。
百春先輩、よろしくっす!
「すまなかったのだ。本当に申し訳ありませんでした」
「俺はもういい。練習に協力してくれさえすれば」
「僕もいいですよ。練習に協力してくれさえすれば」
翌日の放課後には百春先輩の兄貴が謝罪に来てくれた。
流石に逃げることはなく真っ当に謝罪してくれた。
ちなみに練習の件も承諾してくれた。
やったぜ。
えぇ~、アフロ先輩うましゅぎぃ。
で、でもこの人は僕に喧嘩売ってきたし。
しかもゲロ強でむっちゃ手こずったし。
か、簡単に気を許すわけじゃないんだから「肘でパァス」わー、えるぼーぱすだぁ(キャッキャッ)
ま、まあ弟を守るという名目があったわけだし、情状酌量の余地は大いにあるよね。
と言うか何も知らずに弟が廊下引き摺り回されていたら誰だって驚く。僕も驚く。弟いないけど。
例によって何故バスケを辞めたのか聞いてみたけど、百春君と同じチームのレギュラーメンバーだったらしいが、チームが大敗の超得点差をつけられて、それがカッコ悪く感じて逃げ出したらしい。その試合とバスケから。
はぁ(クソでかため息)
これだからゆとりは(唐突な掌返し)
もっともこの人と、フィジカルモンスターな弟を要して弱小チームしか作れなかった指導者にも問題があるのでは?
そりゃ、地域の部活動でボランティアコーチが教える分にはしゃあないと思うけど、半端に練習も熱が入ってたようだし。
どうせ経験者枠の大人が粋がってたんだろうな(鼻くそほじー)
くっ、五月先生バリの人格者が入れば、どうとでもなっただろうに、、、、それは高望み過ぎか。
しかしあれだ。
宝くじに当たったレベルで経験者が集まる。
当面は素人3人のレベルアップにもリソースを割かねばと思ってたけど、迫田先輩と千秋先輩にも方針伝えて面倒見れば、結構いい感じになるな。
これはマジでこの高校で試合まで出きるかもしれない。
おら、ワクワクしてきたぞ!
何かやべぇ髪型の男子ぃがバレーボール部(女子ぃ)の練習中にバスケをしている件。
もうなんなん、このバスケ部。
ってゴール前にあのまま突っ込むと女子ぃ、に接触事故ががががが
「コラ!どけぇや」
「え?」
「そぉおおおいい!!」
バレーボール女子ぃ、に突っ込むコーンロウヘアにドロップキック。
すみません、全く関係ない部外者だと思うんです。
ただあなた様に危機が生じたと思ったのですみません。
とは言えバスケ部っぽい風貌をしている以上全くの無関係ではないとも思えるので、とりあえずコイツは回収していきます。
また、遅らせながら。皆様方の練習をお邪魔して大変申し訳ありません。
バスケ部員を装った不審者については厳正に対応して参りたいと思いますので、今回はどうかご容赦ください。
え、許していただける?
寛大な処分ありがとうございます!
バスケ部員っぽい部外者は十分に絞めておきますので。
こう見えて僕、腕力には自身があり、、、え、知ってる?
なら話は早いです。
とりあえずコイツは坊主にして「こんがきゃぁ!」「だまるふぉい!」
ちょっと首絞めてタップアウト。
安全確認、ヨシ!
ホント、お騒がせして申し訳ありません。
とりあえず部室に引き摺って運んだ。
部室までは近いから目撃者はそんな多くなかった。
円先輩の顔がすっごい引き吊ってたのが印象的でした、かわいい。
部室で水ぶっかけて覚醒させたらまた暴れてきたので、腹パンして蹲ったところで髪を掴んで地面と顔面をパンパンし続けて大人しくしてもらった。
百春先輩にも同じことしてたけどやっぱりこれが一番スマートですわ。
とりま落ち着いてくれたところで先ずは笑顔で自己紹介から。
とりあえず、お話しよっか(まじきちスマイル)
で、話を聞いて見ると案の定ヤンキーの溜まり場に嫌気差してたとのこと。
天丼過ぎてお腹一杯なんですけど。
ただコイツ自身も素行に問題があるタイプらしく、広島の親元(産みの母と再婚相手の父あり。種違いの妹あり)を強制的に離されて神奈川にインしたとか。
せめて思いっきりだーい好きなバスケをしようと思ったら、不良の巣窟で迫田先輩よろしく一瞥されてブッチして今に至ってるんだとか。
この学校バスケ好きな強面多すぎぃ。
先輩達も恨み買いすぎでこれもうわっかんねぇや。
結論。まあ無罪っしょ。
ギリギリ実害は出なかったし、コイツの怒りも元は先輩達の体たらくなわけだし。僕もきっちり落とし前(腕力)をつけたし。
先輩達に詫び入れさせて、折見てバレーボール部員女子ぃにも詫び入れて一件落着としましょう。
って思ってたんだけどなぁ。
1on1(バスケ)で勝負せぇ、ときたかぁ。
僕としては勝負すること事態に異論はないんだけど、いかんせんまだ禊は済んでないと思うところもあるし。
悩ましい。
ただ黙ったままでいて、自信無いと思われるのも癪だしなー。
、、、まあいっか。
「いいよ。とりあえず、負けた方は坊主ってことで」
「上等じゃぁ」
バスケ部に部員(坊主)が増えた。