そのあひる、狂暴につき   作:グゥワバス

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短め


あひるの皮を被ったふれんず8

GWが終わり学校が始まった。

今日は球技大会があるらしい。

 

僕の担当はもちろんバスケだ。

イキりたい年頃なのである。

 

ついでに誰ぞ使えそうな人材落ちてないかなー、と体育館を眺めていたらなんかひょろっとして長い人がいた。

 

、、、い、いやいや。

まさか都合良くバスケできるなんてねぇ。

ほら、体調悪そうだし試合前なのに交代入ったし。

そう都合良くいくわけないっしょ。

 

で、でもでもちょっと気にはなる。

試合出ないかなー(チラッチラッ)

 

 

と、期待して観てたらなんとのっぽ君出るじゃないですか!

ボールを持ったわけだけど、こりゃやってる人の持ち方ですわ。

 

で、これまたやってた?ぽい人がのっぽくんにぶちかましを決めてた。

いや、それファールな。自分から当たりに行ってるから。

 

にしたってのっぽくん体幹よえー。

ふらふらじゃん。この次点で技巧派だと判断がついてしまう。

 

じゃあフィニッシュブローは、、、だろうね。フックだね。

 

正直僕が一番相手し難い人種である。

手足長いのはもうこれ僕にもどうしようもないのだ。

 

迫田先輩、花園ブラザーズは結構脳筋だからな。

この手のセンターはめっちゃほしい。

 

 

勧誘、いってみますか。

ちなみに大会は僕のクラスが優勝した。敗北を知りたい(どやぁ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあ」

「、、、だれ?」

 

 

放課後。

何故か僕のインスピレーションが化学室にいると訴えていたのでそこに行ったらいた。

 

面白そうな実験しているため、とりあえず手が空くまで待機させて貰うことに。

実験が一段落着いた段階で話を持ちかけた。

 

 

「突然申し訳ない。バスケ部の車谷です」

「ああ。あのーー」

「あのの先が気になるけど単刀直入に。

バスケしません?ガッツリではなく軽いノリで構わないので。兼部も可」

「バスケですか」

 

 

反応を見るになんか芳しくない。

断る理由を探してるっぽい。

 

まあこと今回は無理に勧誘はできない。

今までは先方の弱味(迫田先輩除く)に付け込んでたが、今回ばっかりは純粋に僕の興味の範疇だから。

 

 

「ごめん、無理筋ならいいんだ。球技大会でプレー見てちょっと興味湧いただけだから」

「なるほど」

「そっちにも事情があると思うし。ああ、言わなくて大丈夫。とりあえずさ、また気が向いたら体育館でも覗いて見てよ。悪いね、時間取らせて」

「いえ」

 

 

ま、顔繋いだだけで良しとするか。

さて、練習練習、、、あれ?何故に付いてくる。

 

 

 

「どしたん?」

「僕も純粋に、君のプレーが気になって」

「OK。ま、気楽に観てってよ。あ、名前教えて」

「要。茂吉要」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、いつも通りの練習である。

GWが終わってしまったため通常練ではあるが、チームで動く練習にも着手するようになった。

「集団生活にも慣れておきなさい」と言う七尾ママの指示の元、僕はフル稼働で動いている。

 

ただし合わせるつもりは一切ない。

寧ろ僕に合わせろといった風に動いている。

 

始めは僕も気を遣っていたのだが、なんか僕の練習にならんから、途中からは全力で動くようになった。

 

何か言うようなら妥協しようと思ったけど、七尾さんも何も言ってこなかったから続けることにした。

 

始めこそ付いていけなかった部員達だったが、合宿の鬼フットワーク練が少しは実を結んだのか、徐々に順応を見せてきているのが救いだ。

 

 

 

で練習の後半は個人練と言う名の1on1タイム。

相変わらず僕の相手筆頭は百春君である。

 

反応はまずまず。

フィジカルも多少向上(僕比)が見られるが、僕を止めるには至っていない。

もっと飯食え、飯。

 

けどまあ得点力は向上したかな。

フリースローエリア(ボックス周辺)位なら高さの利で得点を拾えるようにはなった。

ダンクは汚ないと思う。

 

ムカついたから次のDFではボックス内への侵入は徹底的に許さなかった。

 

 

「凄い。真っ向勝負だ」

「まあね。小技に頼る前に先ずは付けられるだけ力を付けようと思ったから」

「脳筋だね。でも結果になってる」

「成長期なのか、最近また力が付いたんだよね」

 

 

皆一斉に僕に目を向けた。

明らかに人を見る目じゃなかった。

我、同じ人類ぞ。

 

 

「リーゼント(金)の人も、もっとゴール下のバリエーション増やせばいいのに」

「器用じゃねぇからな」

「、、、差し出がましいとは思いますが、フックシュート、教えましょうか」

「フックシュートって、稔がよくやってるやつか。教わろうと思ったけど、今一掴めねぇんだよな」

 

 

 

どういう風の吹き回しか。

茂吉君は百春君にフックシュートの伝授を謳い出した。

 

どうも見ているだけでは満足いかなくなったらしい。

ニヤニヤしながら僕は「そのままマッチアップどう?」って誘ったけど、それは固辞してた。残念。

 

 

百春君が茂吉君の匍匐を受けている間にトビ君と遊んであげた(20勝7敗)

最近食べるようになったトビ君は筋力だけでなく身長も伸ばしてきてるから念入りに遊んでやった。

 

まだまだドライブは荒削りだからまだまだ余裕で止められるけど、シュート成功率はかなり上がってきてる。

打点高めでフェイダウェイとか器用過ぎる。

 

もちょっと力いれてぶつかりいってもいいいかも。

というか行ったら七尾さんに怒られた(21勝7敗)

 

線が細いといっていつまでも純粋培養じゃぬるま湯過ぎでしょ。

大丈夫大丈夫。怪我させない程度の手加減はまだまだできるから。

 

ほい、22勝。

 

ちなみにトビ君は笑っていた。

え、喜んでる(ヒキッ)

 

 

ちなみに茂吉君は「息抜き程度に、参加させていただければ」ということで仮助っ人入部部員として扱うことになった。

 

きっかけは何でも良いのだよ(暗黒笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ちなみに来週は総体予選なので、予定明けといてくださーい」

 

軽いノリから放たれる割とメジャーな公式戦のお知らせ。

じゃけんこの部でその大会の重要性を知ってるのはトビ君位だろうなー。

 

というか滑り込みで五月先生が申請しておいてくれたらしい。

五月先生ぇ、しゅきぃ。

 

ちなみに皆今一つピンと来てないようだったから「スラムダ○クで出たやつですよ」と言ったら無茶苦茶盛り上がった。

単純すぎワロタ。

 

もっとも、組み合わせ表を見てもどうせピンとこないだろう(僕も知らんし)

と思ったら茂吉君が真顔になっていた。

いやきみ、仮入部部員っすよね。

何故に因縁めいたものを感じているのか。

 

気になって「どの高校にときめいてるの」って聞いてみたら嫌そうな顔して「西条」って教えてくれた。

 

七尾さん曰く県大会常連とのこと。

ふーん、それなりに強いんだ。

 

ちなみにうちと同じ山なので1回勝てば当たるっぽい。

それもうフラグじゃん。

 

かー。

でも大会申込期限終わってるぽいしなー(棒読み)

しかも茂吉君は仮入部部員出しなー(棒読み)

正式な部員じゃないから試合には出せないしなー(棒読み)

 

え、メンバーの訂正・追加エントリーはまだ可能!?

正式な部員ならエントリー可能!!?(拡大解釈)

兼部も認める!!!?(超重要)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部員が増えた(にっこり)

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