公安特捜班捜査行 事件は特急と共に起きる   作:新庄雄太郎

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登場する列車 特急スーパーやくもは1994年12月3日に「やくも」のうち速達列車の列車名を「スーパーやくも」に変更されました。


乙女心・失恋特急11時発

4月29日 昭和の日

 

私の名前は、逢阪 楓 24歳。私はある人から手紙を読んで、悲しい気持ちになって来た。

 

「楓さん、お元気ですか、先日は大変な失礼なことをしてしまいました、どうか、お許しください、ただ、決して私はあの時は、ふしだらな気持ちではなかった、これだけはわかって下さい、あの一件で私は、私の人生を大問題と対決せねばと痛感しました、しばらくお会いできなくなると思います、どうか、わけを聞かないで下さい。」

 

と、手紙に書いてあった。

 

「会えない。」

 

「プロポーズの事には触れないで。」

 

と、書いてあった。

 

「豊さんにも、そんな事も考えていたのね。」

 

そう言って、楓は窓を眺めながら呟いた。

 

その頃、特捜班では我々は普段通りに仕事をしていた。

 

「ほう、そろそろ黄金週間か。」

 

「偶には仕事を休んで、列車に乗って何処かへ行きたいぜ。」

 

と、岩泉は言った。

 

「ぼやくな、ぼやくな、我々は旅客の安全を守るのが仕事なんだから。」

 

「そうですよね。」

 

「高山、いつも暢気だね。」

 

「桜井、桜井もそう思うのか。」

 

「ええ。」

 

楓は、東京駅から7時52分発の東海道新幹線「のぞみ5号」に乗って岡山へ向かった。

 

「島根か、島根に行けばあの人に会えるわ。」

 

と、彼女は車窓を眺めていた。

 

「失礼ですが、あなたは悩みを抱えていますか。」

 

「はい、あなたは。」

 

「私、あなたと一緒の席の人ですけど、どちらへ行くんですか。」

 

「はい、私は島根の方へ。」

 

「そうですか、実は私もそうなんです。」

 

「よかったら、一緒に行きませんか?。」

 

「ええ。」

 

11時08分、楓が乗った新幹線「のぞみ5号」は岡山に到着した。

 

そして、楓と男は岡山駅で下車した。

 

「次の特急「スーパーやくも9号」は11時18分か。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、ホームへ行きましょうか。」

 

「はい。」

 

楓と一緒に入た男は、一体何者なんだろう。

 

「出雲行か、これだな。」

 

「ええ。」

 

ファーン!

 

と、警笛を鳴らし、11時18分。

 

楓と男は特急「スーパーやくも9号」出雲市行が発車した。

 

「すいません、乗車券を拝見。」

 

「はい。」

 

「どうも。」

 

と、2人は車掌に乗車券を拝見した。

 

一方、特捜班では。

 

「えっ、結婚詐欺犯が逃走している。」

 

「そうだ、若い女性ばかり狙って金品を騙してるんだよ。」

 

「それ、本当なんですか。」

 

「ああ、そうだ。」

 

「それで、犯人は。」

 

「名前は二塚 雅、32歳だ。」

 

「ほう。」

 

「同様の手口が、他に札幌と仙台でも起きているんだ。」

 

「やはり、若い女性ばかり狙うなんて。」

 

と、松本は言った。

 

「一体、どこへ逃げたんだろうか。」

 

13時36分、特急「やくも5号」は出雲市へ到着した。

 

「じゃあ、出雲大社へ行きしょうか。」

 

「ええ。」

 

「お参りすれば、あなたの夢もかなえますよ。」

 

と、言って2人は出雲大社へ向かった。

 

出雲大社は、島根県出雲市大社町杵築東にある神社。祭神は大国主大神。式内社(名神大)、出雲国一宮で旧社格は官幣大社。神社本庁の別表神社。宗教法人出雲大社教の宗祠。二拝四拍手一拝の作法で拝礼する。明治維新に伴う近代社格制度下において唯一「大社」を名乗る神社である。

 

「きっと、あなたも恋はかなうはずです。」

 

「そうですか。」

 

「ええ。」

 

そう言って、楓と二塚は玉造温泉へ向かい、1泊することにした。

 

次の日、南と高山はこの日東海道新幹線「のぞみ3号」の警乗任務に当たった。

 

「ご苦労様です、岡山まで警乗させていただきます。」

 

「わかりました。」

 

そう言って、南と高山は車内を回った。

 

「どうやら、二塚の姿はありませんね。」

 

「ええ。」

 

「岡山で下車したって事は。」

 

「それも、考えられるな。」

 

「とにかく、岡山で聞き込みするか。」

 

「ええ。」

 

10時11分、南と高山は岡山で下車した。

 

「えっ、岡山から山陰本線の列車に乗って行った。」

 

「ええ、女と一緒だったな。」

 

「あのー、もしかして男って言うのは、この人かな。」

 

と、高山は写真を見せた。

 

「そうだよ、この男だよ。」

 

「確か、出雲行きの列車に乗って行ったぜ。」

 

「それ、本当か。」

 

「うん。」

 

「と言う事は、11時18分発の特急「やくも5号」に乗って出雲へ行ったんだな。」

 

「そうか。」

 

高山は、すぐに高杉班長に報告した。

 

「何、二塚が島根に逃げ込んだ。」

 

「ええ、どうやら「のぞみ」と「やくも」に乗って出雲へ逃げ込んだと思われます。」

 

「そうか、うんわかった、我々もそっちへ向かう。」

 

「了解、直ちに島根県警に連絡しておきます。」

 

と、高山は電話を切った。

 

翌日、南と高山は高杉班長と小海と菅原と松本と合流し、島根県警のパトカーに乗って二塚を追った。

 

楓は宍道湖である男を待っていた。

 

「でも、あなたはどうしてここに。」

 

「へへへ、俺はな手は水中の結婚詐欺なんだよ。」

 

「ひ、ひっ、酷い、私を騙していたのね。」

 

「悪いが、お前はこの湖で死んでもらうぜ。」

 

と、そこへ南と高山達がやって来た。

 

「やめろー、二塚。」

 

「ちっ、くそー。」

 

と、二塚は逃げたが特捜班が確保された。

 

「おい二塚、もう逃げられないぞ。」

 

「お前を殺人未遂と詐欺の容疑で逮捕する。」

 

高山は二塚に手錠をかけた。

 

「大丈夫ですか、逢阪さん。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

「よかった。よく無事で。」

 

「私、バカでした、失恋した位で詐欺にあうなんて。」

 

「気にするなよ、あなたは愛していた男を別れて辛い思いしたから、いつかは彼は出来るさ。」

 

「ええ。」




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この作品は2023年に制作したものを再編集したものです

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