4月29日 昭和の日
私の名前は、逢阪 楓 24歳。私はある人から手紙を読んで、悲しい気持ちになって来た。
「楓さん、お元気ですか、先日は大変な失礼なことをしてしまいました、どうか、お許しください、ただ、決して私はあの時は、ふしだらな気持ちではなかった、これだけはわかって下さい、あの一件で私は、私の人生を大問題と対決せねばと痛感しました、しばらくお会いできなくなると思います、どうか、わけを聞かないで下さい。」
と、手紙に書いてあった。
「会えない。」
「プロポーズの事には触れないで。」
と、書いてあった。
「豊さんにも、そんな事も考えていたのね。」
そう言って、楓は窓を眺めながら呟いた。
その頃、特捜班では我々は普段通りに仕事をしていた。
「ほう、そろそろ黄金週間か。」
「偶には仕事を休んで、列車に乗って何処かへ行きたいぜ。」
と、岩泉は言った。
「ぼやくな、ぼやくな、我々は旅客の安全を守るのが仕事なんだから。」
「そうですよね。」
「高山、いつも暢気だね。」
「桜井、桜井もそう思うのか。」
「ええ。」
楓は、東京駅から7時52分発の東海道新幹線「のぞみ5号」に乗って岡山へ向かった。
「島根か、島根に行けばあの人に会えるわ。」
と、彼女は車窓を眺めていた。
「失礼ですが、あなたは悩みを抱えていますか。」
「はい、あなたは。」
「私、あなたと一緒の席の人ですけど、どちらへ行くんですか。」
「はい、私は島根の方へ。」
「そうですか、実は私もそうなんです。」
「よかったら、一緒に行きませんか?。」
「ええ。」
11時08分、楓が乗った新幹線「のぞみ5号」は岡山に到着した。
そして、楓と男は岡山駅で下車した。
「次の特急「スーパーやくも9号」は11時18分か。」
「ええ。」
「とにかく、ホームへ行きましょうか。」
「はい。」
楓と一緒に入た男は、一体何者なんだろう。
「出雲行か、これだな。」
「ええ。」
ファーン!
と、警笛を鳴らし、11時18分。
楓と男は特急「スーパーやくも9号」出雲市行が発車した。
「すいません、乗車券を拝見。」
「はい。」
「どうも。」
と、2人は車掌に乗車券を拝見した。
一方、特捜班では。
「えっ、結婚詐欺犯が逃走している。」
「そうだ、若い女性ばかり狙って金品を騙してるんだよ。」
「それ、本当なんですか。」
「ああ、そうだ。」
「それで、犯人は。」
「名前は二塚 雅、32歳だ。」
「ほう。」
「同様の手口が、他に札幌と仙台でも起きているんだ。」
「やはり、若い女性ばかり狙うなんて。」
と、松本は言った。
「一体、どこへ逃げたんだろうか。」
13時36分、特急「やくも5号」は出雲市へ到着した。
「じゃあ、出雲大社へ行きしょうか。」
「ええ。」
「お参りすれば、あなたの夢もかなえますよ。」
と、言って2人は出雲大社へ向かった。
出雲大社は、島根県出雲市大社町杵築東にある神社。祭神は大国主大神。式内社(名神大)、出雲国一宮で旧社格は官幣大社。神社本庁の別表神社。宗教法人出雲大社教の宗祠。二拝四拍手一拝の作法で拝礼する。明治維新に伴う近代社格制度下において唯一「大社」を名乗る神社である。
「きっと、あなたも恋はかなうはずです。」
「そうですか。」
「ええ。」
そう言って、楓と二塚は玉造温泉へ向かい、1泊することにした。
次の日、南と高山はこの日東海道新幹線「のぞみ3号」の警乗任務に当たった。
「ご苦労様です、岡山まで警乗させていただきます。」
「わかりました。」
そう言って、南と高山は車内を回った。
「どうやら、二塚の姿はありませんね。」
「ええ。」
「岡山で下車したって事は。」
「それも、考えられるな。」
「とにかく、岡山で聞き込みするか。」
「ええ。」
10時11分、南と高山は岡山で下車した。
「えっ、岡山から山陰本線の列車に乗って行った。」
「ええ、女と一緒だったな。」
「あのー、もしかして男って言うのは、この人かな。」
と、高山は写真を見せた。
「そうだよ、この男だよ。」
「確か、出雲行きの列車に乗って行ったぜ。」
「それ、本当か。」
「うん。」
「と言う事は、11時18分発の特急「やくも5号」に乗って出雲へ行ったんだな。」
「そうか。」
高山は、すぐに高杉班長に報告した。
「何、二塚が島根に逃げ込んだ。」
「ええ、どうやら「のぞみ」と「やくも」に乗って出雲へ逃げ込んだと思われます。」
「そうか、うんわかった、我々もそっちへ向かう。」
「了解、直ちに島根県警に連絡しておきます。」
と、高山は電話を切った。
翌日、南と高山は高杉班長と小海と菅原と松本と合流し、島根県警のパトカーに乗って二塚を追った。
楓は宍道湖である男を待っていた。
「でも、あなたはどうしてここに。」
「へへへ、俺はな手は水中の結婚詐欺なんだよ。」
「ひ、ひっ、酷い、私を騙していたのね。」
「悪いが、お前はこの湖で死んでもらうぜ。」
と、そこへ南と高山達がやって来た。
「やめろー、二塚。」
「ちっ、くそー。」
と、二塚は逃げたが特捜班が確保された。
「おい二塚、もう逃げられないぞ。」
「お前を殺人未遂と詐欺の容疑で逮捕する。」
高山は二塚に手錠をかけた。
「大丈夫ですか、逢阪さん。」
「はい、ありがとうございます。」
「よかった。よく無事で。」
「私、バカでした、失恋した位で詐欺にあうなんて。」
「気にするなよ、あなたは愛していた男を別れて辛い思いしたから、いつかは彼は出来るさ。」
「ええ。」
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この作品は2023年に制作したものを再編集したものです
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