「ようこそ迷える魂、早速だけど君は死んだんでよろしく♪」
「ゑゑゑ!?」
目が覚めると白いスーツを身に纏うイケメンからそんな事を告げられた俺の名は
「ま、マジで死んだのか……?エナドリとコーヒーと紅茶を飲みすぎて変な夢を見てるのか……………?」
「ところがどっこいマジだよ。過労死とはかわいそうに、あともうちょいでハサウェイとまどマギの映画見れたのにね」
「ぐぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
アニメや漫画の為に生きてきたオタクの俺に何てこと言いやがるコイツ!!だったら生き返らせてくれよォ!!
「無理だねぇ」
「こいつ、俺の心を……………!?そういや、あんた誰?」
「俗に言う神様だよ、愛条朔久くん」
一瞬で背後に回り込まれて肩をポンポンと叩かれる。……………どうやら俺はガチで死んだみたいだ。俺がいる場所も無量空処みたいな宇宙空間だし、目の前の男も何もない所からヨ〇ボーを取り出して座った。こんな芸当はガチで神様でもなきゃ無理だろう。てか、神様もヨ〇ボー使うんかい……………取り合えず俺もヨ〇ボーに腰掛ける。
「はー……………まぁ、でもこれで良かったかもな。もうあそこで働かなくて済むし。両親も何年も前に天国に行っちゃって独り身だったし」
「君の経歴は把握しているけど苦労の多い人生だったね。同情するよ、特に君は死ぬまでバキバキ童貞だったしね。誠に遺憾だ」
「もっと同情するところあんだろ!!」
……………まぁ、そりゃ卒業したかったけどさぁ!(本音)
「はー……………何か、こういうくだらない会話とかすげー久しぶりで楽しいわ」
「そりゃ良かった。もう少し話しても良いが、その前に君の今後についてだ」
俺の今後?
「君は転生の資格を得た。好きな漫画やアニメの世界で新たな生を受ける事が出来るけど、どうする?」
転生!?それマ!?
「いきますねぇ!(即決)」
「だろうね。行きたい世界とかある?」
「んー……………」
そうだな……………できれば比較的平和な世界観のところがいいな。ぱっと思いつくので、ごちうさ、ぼざろ、ゆるキャン△、おにまい、昼飯の流儀()……………まずい、考えれば考える程無限に候補が出てくる。どこも行ってみたいし……………これは1年悩んでも決めきれない気がするわ(確信)
「流石に1年も迷われるのは困るので、そんな君に抽選という選択肢を提示しよう。この箱に有名どころからマイナー作品までのあらゆる作品の名前が書いてあるくじがあるので、引いた世界に転生してもらう。どうかな?」
「おお、ええやん!」
ナイス提案や神様!俺、昔からくじ運は良かったしな。そうしよそうしよ。
「じゃあ引くぜ……………俺のターン、ドロー!」
ボックスにある無数の紙束から『これだ!』と思うくじを引く。さて、引いたくじを広げるとそこに書いてあったのは────────。
「……………お、ヒロアカじゃん。アニメも最近完結した人気作品だし良かっ……………え、どうした?」
「…………………(無表情)」
見なくても分かる。今の俺は死んだ顔をしている。もう死んでるけど。
「いや、俺ヒロアカあんま興味ないと言うか……………もうダメだ……おしまいだぁ…………(ヘタレ王子)」
「まぁ、くじだしね。にしても、さっきまでのテンションが……………おもろw」
「人の心とかないんか(キレ気味)」
……………まぁくじを承諾したのは俺だししょうがない。ヒロアカねぇ…………はるか昔に1話だけ読んだけどもう内容は忘れた。色々と忙しくて放置してたら興味なくなってたんだよね。追うのもめんどかったのもあるけど。
別にヒーローになる気は1ミリもないし……………こうなったらホワイト企業に就職して今度こそ平穏な日常を送ることを目標にするか!
「凹む君をもう少し見ていたい気もするが、僕も暇じゃないので最後に転生特典を3つ決めてくれ。終わったらさっさと転生させるよ」
「へいへい……………前世の漫画やアニメ、ラノベとか全部見れるようにしてくれるのが1つ。ま〇マギの映画やワンピースとか色々と完結まで見届けたいのがあるんだわ」
「フッ……………良いよ。このタブレットでそれは全部出来るから後で渡すよ。このタブレット自体もそうだが、音や映像も君にしか見れないし聞こえない仕様だ」
……………何か用意が良いな。俺みたいな考えをする奴は多いのだろうか。まぁいい。
「2つ目……………そうだな、神様に色々と相談できる権利。会ったばっかだけど何か気が合いそうだし」
「ふむ、構わないよ。ただし、アドバイスだけだけで干渉はしないよ。もし仮に世界が滅ぼうと僕は一切何もしないからね」
「おk」
まぁ、どうせジャンプ作品だ。名前忘れたけどあのモジャモジャ頭の主人公が何とかすんだろ(適当)
「最後3つ目。これが1番重要なんだが…………」
「うん」
「ブラック企業かホワイト企業かを判別できる特殊能力を授けてくれェ!!(迫真)」
「分かったから揺らさないでくれ。それと引っ付くな、暑苦しい……………」
───────そんな会話から4年が経った。この世界は悪くない。確かにヴィランはちょくちょく事件を起こすが殆どヒーローに鎮圧されている。即ち、至って平和。最高っス。
『本日市内で銀行強盗がありましたが、我らがNo1ヒーローのオールマイトがあっという間に解決し、世間からは称賛の声が上がっています!』
「いいぞぉ!オールマイトのパワーでこの世からヴィランを消し去ってしまえ〜!」ピロロロロー/
「全く、朔久は相変わらず変わっているというか……………」
「まぁ良いじゃないか、元気そうで何よりで。にしても、朔久ももう4歳か……………そろそろ個性が発現がしても良い頃だが……………」
テレビのニュースにそう叫んでいると母さんと父さんのそんな声が聞こえてくる。個性は世界人口の約8割が個性を持っている先天性の超常能力の事だ。もれなく4歳までに両親の個性のどちらかの能力、もしくは両親の個性が複合したものが発現するらしい。ちなみに、俺の父親は手から水を出す能力。母親は風を起こす能力だ。
「…………なぁ朔久。明日病院に行かないか」
「えー、何で?」
「そろそろ個性が発現する頃だから調べてもらうのよ」
いやぁ、別に個性なんていらないんだよなぁ。俺の最終目標はホワイト企業に就職してワークライフバランスを充実させる事なのだから。その為に必要なのは個性ではなく学歴と資格、そしてコミュ力なのだから(現実主義)
「めんくさイー…です」
「帰りにこの前気になってた映画でも見に行こうと思ったんだが、じゃあ無かったことに」
「ダニィ!?(ベ〇ータ)なら早速病院に行くぞ。後に続け!」
「いや、行くのは明日だぞ……………」
病院
「うん、無個性だね」
「アラーッ(某教祖)」
どうも、無個性確定マンです。目の前の禿げた医者からそんな診断結果を下されたが、別に対してショックではない。どうでもいいのだ、俺の目的は変わらん。その後も両親に関節がどうとか話してたが、『はよ終わんねーかなー(鼻ほじ)』とか思いながら半分以上聞いてなかった。
「すまない、朔久………」
「ごめんね……個性がある子に産んであげられなくて……………」
待合室で待っていると両親が泣きながらそう言ってくる。別に気にすることないのに、ここまで泣かれると何か申し訳なくなるな。俺は涙を流す両親のほっぺを掴んで俺の方に顔を向かす。
「はぁー(クソデカため息)父さんも母さんも個性がなければ俺が不幸になるだなんて思ってるんだったら、♰悔い改めて♰(迫真)」
「さ、朔久…………」
「別に俺はヒーローになりたい訳でもないし。今までみたいに一緒に思い出作って、アニメと漫画と生き、母さんの美味いご飯を食う。個性がなくてもこんな幸せな生活は続けられる。これって………最高ですよぉ?(ねっとり)」
「っ……………………朔久っ……………!」
「ほんとに強い子だ、お前は!俺の自慢の息子だ!」
両親は俺の言葉に感極まったのかさらに泣き出して俺を抱きしめる。俺の事を大切に思ってくれているいい親なんだが…………てか、ここ病院なんよなー。めっちゃ目立っとるんやけどー。何か待合室にいる人も何人か釣られて泣いてる人いるし……………見世物じゃねぇんだぞ、散れ、散れ!(理不尽)
その後、約束通り映画見て帰る時に『色々とごめん(意訳)』と謝罪を受けてめでたしめでたし。なのだが、あんだけ騒がしくしておいてもうあの病院行けんわ!どうせ行かんけど、病気に掛かった事ないし。僕、最強だから(五〇悟)
まぁ、無個性だという事で幼稚園ではクソガキからは馬鹿にされる事もあったが大抵は『ワザップジョルノ』を繰り出せば身を引いていった。まだガキだから意味はよく分かってないだろうが、訴えるとか裁判とか、犯罪者とか言われて本能的にビビッたのだろう。やはりワザップジョルノは全てを解決する……。
実際はヤベー奴だと思われて距離を取られただけである
「はーい、皆聞いて!今日から新しいお友達がこの幼稚園にやって来ます!」
へー(興味ゼロ)
「透明化の個性を持っているから先生にも皆にも姿は見えないけど、仲良くしてあげてね」
透明人間か……そんな個性があれば女子風呂覗き放題だな。……………べ、別に羨ましくなんかないんだからね!(ツンデレ)
「さっ、葉隠ちゃん入っておいで!」
先生がそう言うと扉が開く。ちゃん付けという事は女の子かぁ……………まぁ見えないけどさ。ほら、現に俺の目には絶世の美女が映って────────。
ん?
「はじめまして!」
んん?
「はがくれとおる です! 」
んんんん!?
「これからよろしくね、みんな!(ニコッ)」
「\カワイイ!/(ブ〇リー)」
ダァァァァァァァァン!!(壁に叩きつけれる音)
「!?」
「愛条くん──────!?」
この日が
to be continued……………
作者の秘密:最近はブロリーmadが笑いのツボ