無個性だけど愛の力があるんで   作:音速のノッブ

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※なお、主人公は無個性な模様(分類的には)


個性把握テスト

──────時はあの日の誓いの翌日へ遡る。

 

俺は神様に早速『誓い』の事を話した。

 

「つー訳で悪いな、3つ目の特典が無駄になっちまった」

 

『それは別に構わないよ。良い話を聞かせてもらったし、寧ろこっちとしてはホワイト企業で働く君なんぞ見てても死ぬほどつまらんから好都合よ』

 

こ、この神……………俺と言う物語を楽しんでやがる。まぁ、恩もあるんで良いんだが。

 

『じゃ最強のヒーロー目指して是非頑張ってねー……………って言う応援の言葉が欲しいだけじゃないでしょ?』

 

流石は神様、お見通しか。

 

「じゃあ、ストレートに言うけどさ……………強くなるにはどうすれば良い?」

 

『………なるほどね』

 

「転生してからそこそこの付き合いだ。神様自身の過去とかもちょこっとだけ教えてくれたから分かるけど、神様って文字通りの『最強』だろ?戦闘面でも知能面でも敵う奴は恐らくいない。そんな存在に色々と相談できる権利を貰っておいて使わない奴いる?いねぇよなぁ!」

 

そんな存在に相談できる権利がここに来て活きた。今まで勉強とかしかしてなかったから、ヒーロー目指すって言っても何すれば良いのか分からんから頼れる存在に相談するのが手っ取り早い。この特典をお願いした俺、マジでグッジョブ。

 

『んー………………よし、分かった』

 

おっ、アンサーが来るか?何だろ、肉体強化の方法?それともアフィリエイト絡みの参考書籍紹介?もしくは亀〇人紹介か?

 

『君、次の土曜空いてる?』

 

……………ん?

 

「まぁ………空いてるかと言えば空いてるけど………」

 

『じゃ、お次の土曜にここのショッピングモールの中に来て。後、君が大好きな彼女も呼んでも良いよ。ほんじゃ、僕は準備があるんで』

 

「あ、ちょっ何をするのか位教え………………切られた」

 

スマホには位置情報が表示されていた。…………………え?マジで何があんの?予想は色々と出来るけど、天才の考える事はマジで分からんから不安だーすの犬なんだが!?(つまんな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌土曜日

 

「朔久の大人のお友達ってどんな人なんだろう、楽しみ!」

 

透は誘ったら一瞬で快諾した。まぁ、お友達と言ったが……………まぁ間違いではない。たぶん、恐らく。

 

「任意だけど、ほんとに来て良かったのか?」

 

「んー………まぁ暇だし?」

 

そんな理由でええんか?……………さて、送られた地図によるとここだ。目の前にあるのは再開発の影響で閉店したショッピングモールか。

 

「よーし、行くか」

 

「え、勝手に入って良いの?」

 

「まぁ、たぶん」

 

知らんけど、まぁこれで捕まったら神様を全力で恨むだけだ。空いていたドアから中に入るとスマホが震える。神様からの電話だった。

 

『5分前集合とは感心だね』

 

「どーも。で、来たけどどこにいるんだ?」

 

『ここにはいないよ。でも、すぐに会うさ』

 

どういうことだってばよ、と言おうとしたその時だった。

 

「朔久、足元!」

 

「ファッ!?」

 

いつの間にか床には光り輝く魔法陣があった。次の瞬間、俺達は眩い光に包まれた────────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ……………どこだここは」

 

「朔久……………」

 

不安そうに服の袖を掴んでくる透が可愛すぎる!!……………いや、今はそれよりも。

 

「ここは僕が『個性』で作り出した空間だよ。………まぁ嘘だけど葉隠さんもいるからそう言っておくのが都合が良いかな

 

声のした方を振り向くと、対面では数年ぶりの神様がいた。透は俺の後ろに隠れる。まぁ、いきなり現れたそうもなるか。

 

「やぁ、朔久君。対面で会うのは久しぶりだが、元気そうで何よりだよ」

 

「うおっ、対面で会うのは久しぶりだなおい!えーっと………」

 

まずい、何て呼べば良いんだ?今まで神様で呼んでたけど、流石に透の目の前で神様なんて呼べないし…………。

 

「……後ろの彼女にも自己紹介しなくちゃね。初めまして、僕は朔久君のお友達だ。僕の事は創真と呼んでくれ。あと、敬語とかいらないからね。いつも通りに話してくれて良いよ」

 

「えっと、それじゃあ……………はじめまして、葉隠 透です!そう言えば、個性って使って大丈夫なの?」

 

「………ああ、公共の場で使ってはいけないのは知ってるよ。でも、ここは私有地(・・・)だから問題ないね。先週買ったし♪」

 

「金持ちめ…………で、いい加減ここに呼んだ理由を教えてくれるか、かm…………創真さんよ」

 

神様改め創真は『勿論さ』と続ける。

 

「君からの相談は『強くなるにはどうすれば良い?』だったね。その問いに対する答えはこうだ。『僕プロデュースの特訓を受ければいい!』以上、完了!」

 

な、何だって……………と言うと思 っ て い た の か ?

 

「なーんだ、要は訓練ね。それなら最初からそう言ってくれれば良いのに。てっきり改造人間にとか、ドーピングしてやるとか言うのかと」

 

「君は僕の事を何だと思っているのかなー?」

 

「お兄さん、やめちくり~(煽り)……………すいません、マジで痛いですごめんなさい」

 

いてて、ほっぺが……………だって、天才の思考はよく分からんのが世の常だし……………。

 

「朔久君から君達がヒーローになると誓った日の事を聞いたよ……………素晴らしい、素晴らしいよ!僕は猛烈に感動した!幼馴染同士がヒーローになる事を誓い合う場面!もう最終回なのかなと思ったよ!今年のアカデミー賞はこれでも良い!……………って思ったんだよね」

 

うわっ、急に落ち着くなびっくりする!透も少し引いてるわ。

 

「で、だ。朔久君から強くなるにはどうすれば良いと相談を受けたこともあって、折角だから僕が直々に鍛えてやろうと思ったわけだ。最近は平和で本業の仕事がやることなくて暇だしね」

 

暇つぶしの側面もあるんかい!……………まぁ、でもこっちに時間を割いてくれるならありがたい。

 

「ただまぁ、折角あんな感動的な誓いの話を聞かせてくれたんだ。そのお礼に彼だけじゃなくて、葉隠少女も鍛えてあげても良いと思ったんだ。勿論、訓練は女の子だろうと厳しくいくよ。任意だから断ってくれても全然構わないが……………………君はどうしたい?」

 

創真は透にそう問い掛ける。透は俺の服の袖から手を離すと俺の隣に立つ。

 

「私は……………私も一緒に特訓したい!朔久みたいに誰かを守れるヒーローになる為にもっと強くなりたいから!」

 

「………良い目をしているね。分かったよ」

 

創真は満足そうに頷く。にしても、透。カッコいいな。黄金の精神って奴が見えた気がする。俺も見習わなければ。

 

「取り合えず雄英の入学試験に受かることを目先の目標としようか。さぁ、これからたっぷり扱かせてもらうよ。もう後戻りは出来ないけど、本当に良いね?」

 

俺は透と目を合わせて頷く。

 

「うん!後戻りなんてする必要ないもんね、一緒に頑張ろう朔久!」

 

「ああ。…………『地獄の特訓を乗り越える』、『雄英の試験に受かる』……………『両方』やらなくちゃいけないのが『未来のヒーロー』のつらいところだな。覚悟はいいか?オレはできてる」

 

「言いたいだけだろそれ」

 

あ、バレた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳で俺達は雄英入学試験まで神様のスパルタ指導を受けた。ぶっちゃけ前世でのブラック企業勤務よりもきつかった希ガス。だが、あの時と違って隣には透がいたので頑張れた。これも愛の力だな!(確信)

 

「しっかしー、広いなオイ」

 

「校舎も凄い綺麗だね!」

 

ふむ、埃も何もないピカピカや。ピカ〇ュウやん(?)

 

「にしても、また同じクラスで良かったね!」

 

「そうだな。俺も神社でお祈りした甲斐があった」

 

お参りの際に万札をぶち込んだのが良かったのだろうか(適当)

 

「さーて、1Aはあそこか……………ん?」

 

何か目の前に人が……………あ、試験説明の時に眼鏡に何か言われてたモジャモジャだ。未だに名前は思い出せないが………何か見覚えがある辺り主人公か?まぁ、別に何でも良いが。

 

「何を四天王?何を四天王?(ヒ〇キン)」

 

「えっ!?あ、いやその……………ちょっと入るのに緊張しちゃって………」

 

あの眼鏡がいたら、とか考えてんのか?しょうがねぇな(悟空)

 

「じゃ、俺が開けてやっか(親切心)おっす、お邪魔しまーす」

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」

 

「思わねーよ!てめーどこ中だよ端役が!」

 

え、何これは(困惑) てか、後ろの彼は死んだ目をしている。外れか。

 

「ボ……………俺は私立聡明中学出身の飯田天哉だ」

 

「くそエリートじゃねぇか、ぶっ殺し甲斐がありそうだな」

 

もうコイツヴィランだろ(確信)……………あ、眼鏡が俺達に気づいた。

 

「俺は私立」

 

「安心しろ、全部聞こえてた。俺は愛条だ」

 

「僕は緑谷、よろしくね飯田君…………」

 

「私は葉隠透だよー!」

 

「3人ともよろしく。…………緑谷君、それに愛条君。君達に謝罪させてくれ。あの時は試験で気が立っていて、余計な一言を言ってしまった。申し訳なかった!」

 

「いや、そんな………喋ってた僕も悪かったし………」

 

「そうだよ(便乗)まぁ、これでこの件はチャラって事で。これからよろしく」

 

「ああ、改めてよろしく頼む!」

 

眼鏡改め飯田か。真面目そうな人だな。こう言う謝れる人ってマジ貴重な存在だからな。世界遺産として保護しなきゃ()

 

「あ、そのモサモサ頭は!」

 

赤いほっぺたとショートボブにした茶髪の女の子が背後から声を掛けてきた。まぁ可愛いが……………透には遠く及ばないな!!(ドヤ顔)

 

「プレゼント・マイクの言ってた通り受かったんだね!!そりゃそうだパンチ凄かったもん!」

 

「いや!あのっ………!」

 

めっちゃ目を逸らすしテンパってるな。さては童貞だな(俺もだけど) まぁ、俺も前世では似たような感じだったから気持ちは分かる、2週目は透という最高の幼馴染と知り合えたが。

 

「何か面白い人が沢山いて楽しそうだね、朔久!」

 

「…………まぁ、面白枠というかキャラが濃い人は多そう(嗅覚SS)」

 

ぱっと見でそんな感想を抱いていると、事件は起きた。

 

「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」

 

後ろを向くと廊下で寝袋に入って横になっているおっさんがいた。こいつ、いつから─────しかも何故廊下で横に……………ハッ!?

 

「(透の個性では服とかは消えない……………こいつ下から透の下着を覗こうとしている変質者か!!)」

 

採択決定──排除シマス(この間0.7秒)

 

「死ねこのく〇吉がァ!!」

 

俺は男が入った寝袋を持って廊下の窓を開けて遠くに放り投げる。この間約0.5秒。これも愛がなせる技だ。ふぅ、悪は消え去った。

 

「あ、愛条君!?何やってるの!?」

 

「何って緑谷君よ……………見りゃ分かるだろ、女の敵をこの世から排除しただけだ。どう見ても変態だったと思うんですけど(名推理)」

 

「誰が変態だ。ったく、いきなり投げやがって………」

 

ファッ!?戻ってきやがった!何だこのおっさん!?(驚愕)

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね。早速だが体操服着てグラウンドに出ろ。……………あと愛条、お前は後で反省文な」

 

「えぇ……………(困惑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「個性把握テストォ!?」」」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローにそんな行事に出てる暇はない」

 

まぁ、俺は前世でも寝てる派だったから良いんだけどね(不真面目)

 

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈───中学の頃からやってるだろ?『個性』禁止の体力テスト」

 

ありましたねぇ、そんなの。まぁ、俺はラブパワーの事はここに来るまでは伏せておきたかったので、1位を取れる力を隠しつつ能無しと思われないように記録を調整(・・)したが。

 

「実技試験トップは愛条だったな。中学のソフトボール投げは何mだ?」

 

「36m……………普通だな」

 

※平均以上です。……………てか何か机の上に足を乗せてた奴から睨まれてるな、どうでも良いが。

 

「じゃあ、個性………いや、『全力』で投げてみろ。円から出なければ何しても良い」

 

……………やはり把握しているか、ラブパワーの事を。そりゃそうか。どうせいずれ聞かれる事は分かっていた。だから、願書の備考欄に『多分実技やったら色々と聞きたい事はあると思うんですけど(名推理)、詳しくはこの人に聞いて、どうぞ(迫真)』と連絡先と伴に書いていた。『この人』が誰かって?俺のパワーに詳しい人だ(・・・・・)

 

「じゃあ、遠慮なく…………!!」

 

毎度の如く身体がピンクのオーラに包まれる。力が溢れる。全能感で満ち溢れる。

 

「(透も見てるんだ。フルパワーでカッコつけさせてもらうよ!!)ガン〇ァァァム!!」

 

俺は咆哮とともにボールをぶん投げる。どんな掛け声なん的な声が聞こえるが、とりま無視!おー、結構行くねぇ。

 

「先ずは自分の『最大限』を知る。それが今後の素地を形成する合理的手段だ」

 

相澤先生が記録を見せてくれる。2026m……………普通だな(適当)

 

「なんだこれ、すげー面白そう!」

 

「2000mってすげー!」

 

「面白そう、か。ヒーローになるための3年間をそんな腹づもりで過ごす気か?」

 

あ、何か地雷踏んだな(確信)

 

「よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう。「そして、1位を取った者は反省文無しだ」………おい、愛条。勝手にルールを追加するな」

 

「流石にバレるか…………だがしかし撤回はせぬ、緑谷の命にかえても」

 

「……………え、僕!?」

 

「はぁ………総合で1位を取ったら無しにしてやる」

 

シャアッ!!

 

「最下位除籍って…………まだ初日なのに理不尽すぎる!初日じゃなくても理不尽だけど!」

 

「日本は理不尽まみれだ。そういうピンチを覆していくのがヒーロー。これから3年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。Plus Ultra、全力で乗り越えて来い」

 

誰かの失言のせいでこの始末☆ はてさて、この先どうなりますことやら

 

to be continued……………




キャラクター紹介

神様

朔久を転生させた本人。いつも朔久から相談半分で葉隠の話を永遠と聞かされる被害者。文字通りの『最強』。朔久と葉隠の師匠であり『創真』と名乗っている。

全巻買って一気見したけどおもろかったなあ……………7000円位でしたけど価値があったわい。
朔久とかのキャラクター紹介はまたどっかで。

今年もよろしくお願いします!
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