デュエル・マスターズwithドラゴン娘   作:ファナト

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ストーリー編第1章の第1話となります。温かい目でどうか読んでください…‥!


本編
ドラ娘生徒会結成!?主人公登場!その名は切札勝一!


(どうして、どうしてこうなっているんだっけ?)

 

この時の俺はクラスメイト達とうまく馴染めず一人で浮きながら教室の窓際の席に頭を抱えながら自分の席に座って、まだ昼間ながら窓の外の景色を見ながら黄昏ていた。

 

あっ、初めて会う読者の皆にとりあえず自己紹介しておかなきゃな。

俺の名前は切札(きりふだ)勝一(しょういち)、少し秘密を抱えた今日から高校生になるこの小説の主人公だ!

以降よろしくな。

 

さて、どうしておれはこのクラスで一人で浮きながら黄昏ているのかというと、

小学生の頃は友達が多く充実していた小学生生活を送っていたんだけどその友達が色々と非常に濃い奴らばっかりで中学生になったときに中学の同級生たちが俺が勝利(ビクトリー)小学校の5年2組出身であることを知ったときに「あの魔の5年2組の生徒だったの!?」と驚愕の声が次々に上がっていって俺は困惑しっぱなしだった。

曰く魔の5年2組ではよく怪奇現象が起きているだとか、曰くクラスメイトを魔改造するマッドサイエンティストがいるとか等々根も葉もない噂(確かにある存在(・・・・)が引き起こすことで怪奇現象に似たようなことが起きたり、クラスメイトを魔改造したりしないがヤバいもんを発明する発明家のクラスメイトがはいるが)

俺はそのことを聞いて

 

『あっ、俺の周りの奴ら本当に色々と濃かったんだな』

 

ということに中学生の時に改めてそのことに気づいたんだよなぁ~。

そういったことがあって俺がいた小学校の噂により中学の同級生達が俺を避けたり距離を置いたりしたこともあり、うまく馴染むことができずそしてそのまま中学の友達一人も出来ずに三年経って卒業を迎えることになった……。

 

俺は灰色の中学校生活を送ったことに悔し涙を流しながら高校受験の時に俺は新しく生まれ変わり、そして素晴らしい青春の日々を送るんだ!と決心し、高校は中学校と地元からできるだけ離れた高校を受験しようとたくさんの高校のパンフレットを見ていた時だった。

それが今日から通うことになる私立桜龍高等学校のパンフレットだ。

俺はその私立桜龍高等学校のパンフレットの中から特待生についてのページに目が留まりその内容を確認してみると

 

 

入学金・授業料全額免除!奨学金も月〇万円も支給!

特待生条件内容

 

・成績が平均以上であること。

 

・デュエマ大会で数々の好成績を残していること。

 

・苗字が「切札」であること。

 

私立桜龍高等学校はこれらに当てはまる人を特待生として歓迎します。

                                       

校長より。

 

 

という内容を見た俺は思わず大声で「いや胡散臭っ!」って叫んじまったよ。

いやだって、最初の成績のところを置いておくとしても高校とは全く関係ないデュエマのことが書かれてあって部活動についての好成績ならまだしもカードゲームについての好成績だったし、特に最後に関しての『苗字が「切札」であること』って、完全に俺を指名しているじゃねーか!

俺はあまりの恐怖を感じて別の高校にしようと他の高校のパンフレットを見ようとしていた時に母さんがそのパンフレットを見ちゃって

 

 

「わー!これ完全に勝一に当てはまっているじゃない!!これは今すぐにでも応募しないと!!」

 

 

ということがあって俺は止める隙がなく、母さんがすぐに私立桜龍高等学校の特待生制度に応募しちゃってその結果、見事特待生制度に選ばれてこの高校に入学決定してしまったんだ。

母さん、一度心に火がついちまったらたとえ父さんでも止められないからなぁ。

俺はもう過去のことを考えてもしょうがないと自分のことを片付けてここで素晴らしい青春を送るぞー!

……そう思っていたんだけど、俺はこの高校は中学からエスカレーター式で入学する生徒が多いということは俺は知らなかった。

このクラスも中学で結成されたグループが多くそこに入れそうな雰囲気ではなく、グループ入れることができずどう話しかければいいのかも分からず

そして地元が違う俺はクラスの中で一人だけ浮いて今に至るというわけだ。

 

 

(ちくしょう、俺はここでもまたボッチなのか?)

 

 

ここでもまた灰色の青春を送らないといけないのか?そんなの嫌だ!!けど一体「あのぉー」どうすればいいんだ?

もうこうなったら「そのー」無理にでもグループに乱入して話しかけたらいいのか?でも「えっと……」そしたら下手したら俺は嫌われ者に

 

 

「す、すみません!少しいいですか!?」

 

「うわぁっ!?」

 

 

俺は今まで気づかなかった声に驚き、その声が後ろから聞こえたので振り返ってみたらそこには同じクラスメイトでおどおどしている美少女がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は流星アーシュ、中学では友達が一人も出来なかった私は高校生になったらギャル友を作って可愛くてエモちいJK生活を送ろうと思っていたのだけど、すでに周りがグループ形成しており、私は一人でクラスで浮いていた。

 

 

(私、ここでもボッチなのかなぁ…)

 

 

そう思っていた私は気を紛らわすためなのかはわからなかったがクラスを見渡すと頭を抱えながら死んだ目で窓の外を見ていた男子の同級生が目に映った。

 

 

(も、もしかして彼もボッチでいることに頭を抱えているのかな?……あれ?もしかして話しかけるチャンス?男子に話しかけるのは少し、いやかなり緊張しちゃうけどここで話しかけないと私の高校生活が終わる!)

 

 

私はそう決意し、彼の近くに移動し彼に話しかけることにした。

 

 

「あのぉー」

 

「……」

 

「そのー」

 

「……」

 

「えっと……」

 

「……」

 

(む、無視されてる!?いやでも顔をよく見るとまるで百面相みたいにころころといろんな困った顔になっているし、もしかして単に気づいていないだけ?それならもっと大きな声で。)

 

「す、すみません!少しいいですか!?」

 

「うわぁっ!?」

 

 

そして今に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、えっと君は?」

 

「ご、ごめんなさい!急に大声出して!」

 

「いや、えっと、もしかしてずっと話しかけていた?」

 

「は、はいその気づいていなかったのでつい大声を」

 

「あぁ、そうだったんだ。ごめん気づかなくって。」

 

「いえ、その、こちらこそすみません。あ、あのはじめまして、私は流星アーシュといって範田(ハンター)中からきました。」

 

「俺は切札勝一、勝利(ビクトリー)中から来たんだ。君も別のところから来たんだ。」

 

「はい、そうなんです……」

 

……

 

((か、会話が続かないっ!!!))

 

「そ、そういえば流星さんて生徒代表のスピーチしてたよね!ということは首席合格なんだよね。すごいなぁ。」

 

「い、いえ私はそんな……」

 

ピンポンパンポーン

 

『1年2組、流星アーシュと切札勝一。流星アーシュと切札勝一。至急「旧生徒会室」にある備品を校長室に持ってくるように……!』

 

「え?私!?」

 

「俺も!?」

 

 

 

 

 

そして場所は変わって旧生徒会室にて

 

「ここが、旧生徒会室……?」

 

「あっ流星さん、奥にあるものって」

 

「もしかしてこれかな?」

 

「俺のはこのカードのようなものを持つから流星さんはこの小さい竜みたいなものをお願いして良いかな?」

 

「あ、分かりました。」

 

アーシュが備品と書かれた札が付いてある竜の形をした置物を持ち上げたその時

 

ピシッ…

 

「えっ……」

 

バラバラ

 

「こ、壊しちゃった……」

 

「どうしたの流星さん?」

 

「き、切札くん、私壊しちゃった……」

 

「あぁ…、その、えっとドンマイ……」

 

「って、切札くんのも!」

 

「へ?」

 

ビシッ…バラバラ

 

「えぇぇぇ!?俺のも!??」

 

「ど、どうしよう?」

 

「……とりあえず、この2つ持って校長室に持っていこう。」

 

「う、うん。」

 

 

そして二人は二つの備品を持って校長室に行くと、入学式にも参列していた三等身の校長がいた。

 

 

「二つとも、やっと割ってくれたか……」

 

「え?」

 

「校長先生、今やっとって?」

 

「ゴホンッ!いやなんでもない!、実はその二つの置物じゃが……すっっっっごく大切な我が校に伝わる伝統工芸品で~~~~~~~大切なんじゃよ。そうか、二つとも割ってしまったのか~。」

 

「す、すみません……」

 

「申し訳ありません……」

 

「二人とも、特に特待生である切札くんは退学……は避けたいじゃろう?」

 

「(切札くん、特待生だったんだ……て、今それどころじゃ)それは、困ります……!」

 

「こっちに非があるとはいえあんまりです……!」

 

「じゃよな?退学は困るじゃろ~~?ではこういうのはどうじゃ?」

 

「それは一体?」

 

 

校長が提案したもの、それは!

 

 

「二人を、流星アーシュを新生生徒の生徒会長に、そして切札勝一を生徒副会長に任命する……!」

 

「生徒会長……?」

 

「俺が副会長……?」

 

 

なんでも昔はこの学校にも生徒会があったらしいが、初代生徒会長が問題を起こしてしまい生徒会が解体されたという。

「旧生徒会室」はその名残だという

そこで新入生が入ってきたことを機に新しい生徒会を結成することにしたらしい。

 

 

「ですが、私には生徒会長なんて務まるとは……」

 

「俺も入学して早々に副会長は……」

 

「主席合格と特待生が何を言っとるんじゃ!流星アーシュ君、優秀なおヌシなら生徒会長をできると思うんじゃ……」

 

「うっ……」

 

「期待していたんじゃがのう……」

 

「……わ、私で良ければ……」

 

「流星さん!?流されてるけどそれで良いの!??」

 

「では決まりじゃな……新生徒会、『ドラ娘生徒会』の結成じゃあああ!!」

 

「へ?ドラ娘??」

 

 

勝一が疑問を口にしていたその時、突如学校の外が暗雲で曇りそして校長の姿が変わり巨大な竜の姿になった。

 

 

「流星アーシュ、おヌシはドラゴン娘となり切札勝一は、我が校の決闘者(デュエリスト)となった……!」

 

「ば、化物~~~!!」

 

「流星さん、下がって!!」

 

 

勝一はアーシュをかばうように前に立ちはだかる。

勝一はまるで慣れているかのように冷静に行動していた。

 

 

「そんなに怖がんでもよい。」

 

「あれ?さっきのは……」

 

「校長先生、あんたまさか」

 

「さっきの姿もワシじゃよ、にしても切札くんワシの真の姿を目にしてもにげるどころか彼女を守るために前に出るとはのぉ……やはりワシの目に狂いは……」

 

「あのぉ~、さっきのは……」

 

「さっきのもワシじゃよ。実はなワシは校長でもありドラゴンでもあるんじゃ。」

 

「はあ?」

 

「校長先生、やっぱりあんたクリーチャーだったのか。」

 

「ウム、じつはな……」

 

 

校長先生が言うには半年ほど前からクリーチャーが呼ばれる存在が不可解な事件や事故を起こしている犯人であるのだという。

そしてこの学校にもクリーチャーの魔の手が忍び寄っており、学校生活を脅かしているのだとか。

それに対処ができるのが、流星さんに付与した「ドラゴンのチカラ」という。

流星さんは混乱しっぱなしで話が理解できなかった。そりゃそうだろう。

 

 

「そのチカラがあれば、ワシのようなドラゴンにもなれるぞ!」

 

「いや、そういう問題じゃないでしょ!!」

 

「……たくない……です。」

 

「ん?なにか言ったか?」

 

「流星さん?」

 

「ドラゴンになんてなりたくないです!私はただ楽しいJKライフを送りたいんです!なので、生徒会長はお断りしますーーーっ!」

 

「あっ!流星さん!」

 

「待つんじゃ切札くん!」

 

 

走って校長室を出て行ったアーシュを追いかけようとした勝一は校長によって阻まれる。

 

 

「流星くんならきっと大丈夫じゃよ。それよりも君と少し話がしたいんじゃが……」

 

「……ハァ、流星さんのことが気になるけど校長先生にも色々と聞きたいことがあるからな。」

 

 

勝一は溜息を吐きながらそう言いながら校長と向き合うように応接椅子に座った。

 

 

「さて、切札くんやはり君はここに入学する前から」

 

「えぇ、クリーチャーのことを知ってますよ。もちろんクリーチャーワールドのことも。校長先生、俺のいや、切札家のことを」

 

「無論、知っておる。切札家はこの世界とクリーチャーワールドを救い続けた。まさに『英雄の一族』と呼ばれておるからのぉ。」

 

「そっかぁ、なら改めて聞かせてもらいますけど校長先生、あんたクリーチャーで合っているよなそれもドラゴンなんだよな。しかもあの姿もしや……」

 

「うむ、どうやらワシの正体を知っているみたいじゃな。では名乗ろう。ワシはこの私立桜龍高等学校の校長にしてその正体は『五龍神』の一体、真の名は『天龍神アークゼオス』じゃ。」

 

 

『五龍神』、それは太古の時代五つの文明の原初の支配者である五体のドラゴンたちの呼称である。

彼らの争いは激しく、その争いで世界は分断し文明が五つに分かれるきっかけとなったといわれている。

 

 

「やっぱりあの伝説の、しかもその『五龍神』の一体だったなんて……でも父さんたちから聞いた話じゃ『五龍神』が存在したのは大昔の話でもうすでに滅んだはずじゃ……」

 

「いや、その認識も正しいものじゃよ、より正確に言えばワシは別のクリーチャーワールドからこの世界に舞い降りたアークゼオスということになるな。」

 

「別の世界?それってどうゆうことなんだ?」

 

「ウム。」

 

 

校長先生が言うにはクリーチャーワールドは、なんと無数に存在しているらしくその一つ一つの世界がある意味ではパラレルワールドともいうべきものでもあるという。

校長先生ことアークゼオスはその無数にあるクリーチャーワールドからやってきた存在であるため、父さんたちが知っているアークゼオスとは全くの別人いや別龍だということらしい。

 

 

「そうだったのか、じゃあやっぱりあのパンフレットに書かれてあった特待生制度は俺を」

 

「そうじゃ、何としててもおヌシを我が校に入学させるためじゃ。あまりにもおヌシに当てはまりすぎて運命を感じたじゃろ☆」

 

「あまりにも当てはまりすぎて運命じゃなくて恐怖を感じたわ!!!」

 

 

あの特待生制度での条件で完全に個人指名のようなものが書かれていたら恐怖を感じないほうが無理がある。

もし母さんがいなかったら別の高校の受験を受けていたのだから。

 

 

「まぁ、仮におヌシが別の高校を受験しようとしてたとしてもワシがあの手この手を使って我が校に入学させていたからの「おい!今聞き捨てならないこと聞いたぞ!!」オホン……!ともかく先ほども申したクリーチャー事件の解決にはおヌシの、『切札家』の血筋を引くおヌシが必要不可欠なんじゃ。」

 

「俺が必要?」

 

「無論、君が切札家に連なるものということだけで選んだわけではない。無理やり流星君に『ドラゴンのチカラ』を渡したことに少なからず罪悪感を感じている。自分勝手だということ重々承知している。しかし彼女一人この先の困難を乗り越えられるのは難しいことは確実じゃ。だからこそクリーチャーと戦うことができるだけじゃない。クリーチャーと家族のように過ごし、クリーチャーと友達にもなれるおヌシだからこそ頼みたいことなんじゃ。」

 

「……」

 

 

最初のほうでも語ったのだか俺の抱えている秘密、それはクリーチャーのことを知っているのはもちろん、そのクリーチャーの友達がいたり家族であったりもするんだ。

何よりも俺は人間とクリーチャーのハーフだということでもあるんだ。

そのせいなのか幼い頃、クリーチャーに狙われることが多くて、クリーチャーを知らない人達からの被害もあって周りからは疫病神扱いされて悲しくて辛い毎日を送っていたこともあった。

そのときから勝舞おじさんやじいちゃん、父さんに助けられることが多くあった。そんなある日に父さんたちがデュエマのデッキが入ったデッキケースを渡してきたんだ。

最初はデッキケースを渡したのは自己防衛のためだと思っていたんだけど、けどデュエマを通じてクリーチャーと戦えるようになっただけじゃなくて友達がたくさん出来た。

きっとみんなは強くなるためだけじゃなく友達をたくさん作ってほしいと願ってデッキケースを渡したんだと思う。

色々と濃すぎるけどみんな良い奴らばっかりでクリーチャーのこと、そして俺の秘密を知ってもなお今でも仲良くやってくれているんだ。

そして今の校長先生は、先ほどの態度とは違って真剣であることが伝わってくる。

何より今は流星さんのことが気になる!このまま放っておいたら完っ全に後悔する!!

この時には俺の答えは既に決まっていた。

 

 

「分かりましたよ。俺もクリーチャーのことを放っておけないし何よりも、流星さんのこともそのままにもできないしな。喜んで副会長を引き受けるよ。」

 

「おぉ!引き受けてくれるのか!」

 

「あんたが真剣であることが分かったからな。流星さんのこともあるし……あれ?てことはやっぱりあの備品が壊れたのって校長先生が仕組んだってことになるんじゃ「おっと!急用を思い出したわい。切札くん!流星くんのことあとは頼んだぞ~!」て!?逃げやがった!待てやオイ!!」

 

 

あ、あんにゃろ~~逃げやがっっった!やっぱり断ればよかったか?

 

 

「て、今それどころじゃなかったな!」

 

 

急いで流星さんを追いかけないと!

俺は校長室を後にして流星さんを探しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

(思わず飛び出してきたけど大丈夫かな…?でもあんな無茶なお願いを聞いていたら憧れのJKライフを楽しめないし…)

 

「お~~~い!流星さん!!」

 

「え?切札くん?」

 

「よかった、見つかったぜ~。」

 

「も、もしかして私を探して…ご、ゴメンなさい!急に飛び出して」

 

「いや、あれはしょうがないよ急にあんなことがあったら普通そうなるよ。流星さんが悪いわけじゃないし。」

 

「そ、そうですか?それを言ってくれるなら心が少し軽くなりました・・・あっそういえば切札くん、副会長の件については」

 

「受けることにしたよ。」

 

「えぇぇっ!?そうなんですか!!?」

 

 

アーシュは驚きを少しも隠せなかった。

そりゃぁ異世界から来たクリーチャーの存在やら対抗する力を与えるやら頓珍漢にも程がある話を受けるといったのだ。

驚くのも無理はない。

 

 

「ど、どうして受けたんですか?」

 

「まぁ、俺個人としてもクリーチャーのことを放っておけないからな。」

 

「そ、そうなんですか?(そういえば切札くんクリーチャー、だっけ?それを知っているみたいだし、なによりさっきの校長先生のあの姿を見てビビるどころか私を庇ってくれて

カッコ良かったような…て!?そうじゃなくて!??切札くんがなんで生徒会副会長を引き受けたのかでしょ~~~!???何考えてるの私~~~~~!????)「それに」

そ、それに?」

 

「流星さんのこと、放っておけなかったしさ。」

 

 

勝一は笑顔でそれを当たり前のように言った。

 

 

「……(私のこと心配してくれていたんだ……私どうすればいいんだろ)「流星さんはどうしたい?」え?」

 

「流星さんは生徒会長引き受けるのかどうかって話だよ。」

 

「え、えっと。私は」

 

「嫌なら俺が校長先生に頼んで説得してみるよ。」

 

「な、なんで初対面の私のためにそんなことまで」

 

「だって結局、生徒会長引き受けるかどうかの決定権は流星さんにあるじゃん、その本人が受けたくないなら無理にやらせる必要ならないだろ。それにあんなことがあったしな。」

 

「切札くん。」

 

 

勝一がそこまで自分のことを考えてくれてアーシュがジーンと感動していたその時だった。

 

 

ガシャン!

 

「邪魔だ邪魔だ!こんな場所で駄弁ってんじゃねえよ、ゴラァ!」

 

「な、何!?」

 

「流星さん、向こうから聞こえるぞ!行ってみよう!」

 

「う、うん!」

 

 

二人が声がした方向に向かうとそこには、ひと昔の格好をしたヤンキーが赤髪と緑髪の同じクラスの女子たちに恐喝していた!

 

 

「ジブン何モンや!急に喧嘩売ってきよって…それに見たところ他校の生徒やろ?」

 

「ああん?なんだテメエ?俺様の喧嘩を買おうってか?やめときな、怪我するぜ。」

 

「なんやこいつ…中二病か?」

 

「ギャイ、多分この人イタイ人だよ。向こう行こ。」

 

「せやな…」

 

「どうしてこの学校に古の不良が……!?しかも……、後ろになんかついてるー!??」

 

「あいつ!クリーチャーに憑りつかれてる!」

 

「え!?もしかしてあの人の後ろにいるのが?」

 

 

そう、そのヤンキーの後ろにいる両腕が改造されたサイボーグのような存在がいた。あれがこの世界に現れたクリーチャーの一体なのである。

 

 

「で、でもみんなクリーチャーの存在には」

 

「クリーチャーは普通の人には見えないんだ!」

 

「なら、なんで切札くんは見えるの!?「流星さん、話は後だ!早くあいつを何とかしないと!」う、うん!」

 

「逃げんじゃねえ!!」

 

「「うわっっ!」」

 

 

クリーチャーに憑りつかれた不良が二人に殴りかかろうとして、が誰もが間に合わないと思い勝一は腰に付けたデッキケースで何かをしようとしたその時だった。

 

 

(くそっ、このままじゃ二人が!こうなったら!!)

 

「(ウソ、このままじゃ殴られちゃう…!)やめてえええ!!」

ド ドゴォッ!

 

「…!!」

 

「え?」

 

「な、流星さん?」

 

その時アーシュの体が変化してドラゴンの角と尻尾が生えて、不良を壁に殴り付けたのである。

 

 

「あれ?今、何が…」

 

 

するとこれまでの一連を見ていた生徒たちがざわつき始めた。

 

 

「すごい!今の見た?ワンパンで倒したよね?」

 

「すごいよ流星さん!!主席合格なのに、格闘技もできるの?」

 

「いや…えーっと…」

 

 

周りが驚くのも無理もない、美少女であるアーシュが一撃で不良を倒したのだから騒ぎになるのは必須なのだ。

勝一は一瞬呆けていたが、すぐに正気に戻りみんなを落ち着かせようとしていた。

 

 

「みんな、気持ちは分かるが少し落ち着「おやおや、この流星アーシュが他校から乗り込んできた不良を撃退してくれたようじゃな。」こ、校長先生?」

 

 

とそこに校長が出現した。

 

 

「さすが、我が校の生徒会長じゃ!」

 

「「「「「生徒会長?」」」」」

 

「え”!?」

 

「皆のもの、流星アーシュが生徒会長で異論はないな…?」

 

「もちろん!」

 

「賛成です!」

 

「ピッタリだと思います!」

 

「ええーーー!」

 

 

校長の策略によりアーシュが生徒会長になることが決定してしまった!

勝一はさすがにあんまりではと思い抗議しようと思ったその時だった。

 

 

「校長先生!さすがにそれは「因みに、副生徒会長は特待生である切札勝一であるが、そちらも異論無いな……?」校長先生!?」

 

「特待生!?凄いっ!」

 

「特待生なら異論無いな!」

 

「首席合格が生徒会長で特待生が副生徒会長なんて凄すぎるだろ!」

 

「え?いや確かに、やるとは言ったけど、いや、えーーーーー。」

 

 

こうしてまたもや校長の策略により二人は生徒会入りが決定したのだった。

 

 

 

 

 

そして放課後

 

 

「はぁ~~~、どうしてこうなったんだろう。」

 

「まぁ、決まってしまったものはしょうがないよ。俺もできる限り手伝うから元気出してくれ。」

 

「うぅ~、ありがとうございます。」

 

 

あの後アーシュは校長室で自分の身に何があったのかを校長に問いただした結果、ドラゴンのチカラを付与したということ、『ドラゴン娘』に変身できるようになったということ、クリーチャーが現れると強制的に変身してしまうこと、学校に現れるクリーチャーの問題を片付けないとドラゴンのチカラは宿したままということ、

そして自力で生徒会の仲間集めをしなければいけないということという散々なことになってしまったのだ。

 

 

「できるかなぁ、生徒会のメンバー集め。」

 

「そのために俺もいるんだから一緒にがんばろうぜっ!」

 

「切札くん、……ありがとう。」

 

 

二人で帰宅していた時、アーシュは勝一に聞きたいこといや、聞かなければいけないことを思い出し立ち止まった。

 

 

「あ、あの切札くん!」

 

「ん?」

 

「その、どうしても切札くんに聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「…なぜクリーチャーのことを知っているのかということだよね。」

 

「う、うん!」

 

「…信じられないかもしれない話になるけどいいかな?」

 

 

勝一は真剣な目でアーシュを見ていた。

 

 

「長くなるし、それにこの世界の真実だっていうことにもなるけど良い?」

 

「…うん!聞かせて!」

 

 

勝一はアーシュの覚悟を決めた目を見て、勝一はクリーチャーワールドのこと、『切札家』のことについて詳しく話した。

そして彼は話した。クリーチャーワールドのこと、そしてなぜ知っているのかということ、生まれたころからクリーチャーと共に暮らしていたこと、

勝一が生まれる前から『切札家』は代々クリーチャーと関わっていたこと、そして自分がクリーチャーとのハーフであることも明かし、

 

 

「俺の父さんが人間で母さんがクリーチャーに当たるんだ、だから俺は実質的に人間とクリーチャーとのハーフでもあるんだ」

 

「は、ハーフ!?」

 

「といっても母さんは赤ん坊のころから人間界に暮らしてたからあんまり人間と変わりはないけどね。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

 

アーシュは勝一が人間とクリーチャーのハーフだという真実に驚きを隠せなかった。

 

 

「そのせいなのかな、俺はその時からクリーチャーから狙われるのが多くてな。普通の人にはクリーチャーが見えないこともあって、そのせいで俺の周囲の被害があったから周りの人達から全部俺のせいにされて疫病神扱いされたりしてイジメられたこともあったんだよな。」

 

「ひどい……!切札くん何も悪いことしてないのに……!!」

 

 

その話を聞いてアーシュは泣きそうになっていたが勝一は何とか落ち着かせ話を続けた。

その時は大叔父たちが、祖父母が、両親が助けてくれることが多かったことも話した。まぁ、やり過ぎなことがあって引いたことが幾度もあったが(主に大叔父たちと祖父母の関係で)

そして家族からデュエマのカードが入ったデッキケースを渡されたことを話した。

最初は自己防衛のために渡したと思ったがそれだけじゃなくデュエマを通じて友達を作ってほしいことに気づいてそしてたくさんの友達ができたことも話した。

そして勝一は自分が知っている範囲のことを包み隠さずすべて話し終えた。

 

 

「……これが俺が話せることのすべてだよ。」

 

「……」

 

「……それで流星さんは俺のことどう思ったかな?」

 

「え?」

 

「今日はただでさえ色々あって混乱しかない出来事が起こってばかりで、

そして俺がハーフであったりクリーチャーと深く関わっていることとかいろいろ聞いてわけわからないものが多いけど、その話を聞いて流星さんは俺のことを聞いてどう思ったのかな?俺のこと恐くなった?」

 

 

そう勝一は怖かったのだ。中学のこともありまた距離を置かれてしまうのではと恐怖していたのだ。

それでも彼女の信頼に応えようと自分の知っていることをすべて話した。

しばらく沈黙は続いたがアーシュが口を開いてこう言った。

 

 

「……確かに今日はわけわからないことが多すぎて正直まだ分からないこととかありすぎるけど、だからって切札くんを怖がることなんてありませんよ。」

 

「え?」

 

「だって私が聞きたいことを嘘偽りなく話してくれたんですよね?そんな人を怖いとは思いませんよ。だから切札くんのことを信じようって思います。」

 

「流星さん……!ありがとう……!!」

 

 

勝一はそんな彼女の気持ちを知って嬉しさのあまりに泣きそうになったが何とか堪えた。

 

 

「……それで切札くん」

 

「ん?」

 

「それで、その、お願いがあるのですがいいですか?」

 

「俺ができることなら」

 

「その、……よかったら私と友達になってください!!!」

 

「……へ?」

 

 

勝一はアーシュのあまりにも予想斜めのお願いに一瞬呆けてしまった。

 

 

「えっと、それでいいの?」

 

「その、ダメでしたか?」

 

「いや、驚いたけど俺も高校の友達欲しかったから俺で良ければになるけど良いかな?」

 

「!も、もちろん改めて末永くよろしくお願いします!!切札くん。」

 

「使い道が違う言葉が出てきたけど、改めてよろしくな流星さん。あっ!俺のことは勝一でいいよ、流星さん。」

 

「そ、そうですか?なら私もアーシュて呼んでください。」

 

「分かった!ならこれからもよろしくなアーシュ!」

 

「はい!!」

 

((やったーーーーーーー!高校の友達出来たーーーーーーーーーーーーーー!!))

 

 

二人は高校での初めての友人が出来たためか内心、テンションが爆上がりしていた。

かくして、切札勝一と流星アーシュの物語はここから始まっていくのだった。

勝一がデュエマとドラゴン娘たちと共に巻き起こる物語が始まるのだ・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

そう、ここから俺たちの物語が始まっていくんだ。

けど、どうして、どうして……

 

 

「ねぇねぇ、ショーちゃん!今日の放課後一緒にスタ〇に行こうよ!もちろん二人で!」

 

「なぁ勝、放課後ウチとココ一緒に買い物に行かへん?」

 

「ショウ!今日はわらわの用事に付き合ってもらうぞ!」

 

「ねぇ、ショウ。今日は朕と一緒にイイコト、シマショ?」

 

「あの!勝一くん!!この後の用事って空いていますか!?」

 

 

なんで、なんでこうなった!!!!?

 

 

 

 

そして勝一とドラゴン娘たちによるハーレムラブコメの物語も始まっていくッ!!

果たして、勝一と結ばれるのは一体誰だッッッ!!!!!




次回予告
俺は切札勝一!
入学初日で副生徒会長になってしまったけど、自分でやると決めたことだしやらなきゃな!
同じく初日で生徒会長になったアーシュと一緒に生徒会メンバー集めを始めたんだけど中々集まらなくて苦労するぜ~。
あ、そこの二人!良かったら俺たちと一緒に生徒会を……て!?なんだ!?二人の側から怪しい影が!?まさかあの影は!二人には指一本触れさせないぞ!
次回!新しい生徒会メンバー登場!?そしてデュエマスタート!
これが俺たちのビクトリーロードだ!







デュエマやるのを楽しみにしていた皆様、本当にすみません!
デュエマは次話以降となります。ご了承ください。|
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