ジュエリーインザガベージヒル ~瓦礫の中の珠玉を求めて~ 作:メグリくくる
◆◆◆ ジブ ◆◆◆
「ジブ、駄目だ。こっちの道も武装した大人達に塞がれてる!」
「ニンギョーチョー・シティのマフィアも潰されたって話だ」
「ウエノ・シティ方面からは、螺旋翼持ちの多脚式戦車も来てるって。しかもAI補助の入った最新型だ!」
東西南北、四方八方から、銃声に砲音、爆発音に炸裂音が響いてくる。
空気が振動し、それらの威力を振るえる肌で感じながら、俺は歯ぎしりをしていた。
……クソっ、どうしてこうなった? 何が間違ってたんだ? 俺達は、必至に生きていただけなのにっ。
品行方正清廉潔白で生きてきた、とは、とても言えない。人を傷つけもしたし、殺したこともある。でもそれは、そうしなければ俺達が生きていけなかったからだ。
ただ笑い合い、思いやりだけで生きていける優しい世界で生きていのであれば、誰もこんな事していない。
でも、汚いことに手を染めないと飯は食えず、マフィアやゴロツキどもとの関係がなければとうの昔に死んでいた。俺や仲間もそうだし、体の弱いコウノはなおさらだ。
仲間達に指示を出した後、俺はすぐに二人で暮らしているビルに戻ってきていた。
俺の出した指示は、プランC。なりふり構わず、逃げ出せ、生き残れという意味だ。
だから俺も、コウノと共に逃げ出そうと思っていたのだが――
「おい、何やってんだよコウノ! 荷物まとめとけって言っただろ? 早く逃げるぞ!」
「あと、ちょっとだから。もう少しだけ、お願い」
珍しくコウノが、俺に懇願するようにそう言った。
口を動かしている間にも、彼女の指は高速でキーボードをタイプしている。ボロボロ過ぎてもはや半分以上もキーがなくなっているが、押下した電子信号がケーブルを伝ってデバイスに送れるのであれば用をなす。
コウノが叩くキーボードが有線接続されているのは、サムライブレイドと、タヅが開発されていたデバイスだった。
「もう少しでこっちにタヅを完全移植させられるの。お願い、時間を頂戴」
『コウノ。生物でもない私を持ち出すために時間を使うのは賢い選択ではありません。私を置いて、早く形見のサムライブレイドを持って逃げてください』
タヅの言った通り、あの刀は記憶デバイス以外にコウノの両親が残してくれたものだ。
コウノはあれが何で出来ているのかわかったらしく、珍しい金属で出来ていて、有効活用するにはちょっとしたコツがいると言っていた。
しかし、ストリートチルドレンだらけのこの場所で、あれに価値があるのであればそれに気付けるのはコウノぐらいなものだろう。彼女は頭が良く、俺はわからないことだらけだった。
そう、俺は何もわからない。わからないが、それを持って逃げろと自分の作ったAIに諭される彼女が、タヅの言葉にも首を振った理由は、もっとわからなかった。
「駄目よ。だって貴方は、私がこの世界にいたっていう証なんだから」
「馬鹿なことを言うな! お前は――」
「馬鹿はジブの方でしょ!」
俺が初めて見る幼馴染の剣幕に、何も言えなくなる。そうしている間にコウノは作業を続けながら、口早に言葉を吐き出してった。
「タヅのカメラで画像を見させたら、こっちに向かっている大人達の武装にBPP社のロゴがあったわ。最近業績が頭打ちだって話だったけど、私達と付き合いのあった奴らに襲われたのを期に、国に取り入って治安維持の為に再開発の案件を勝ち取ったんでしょう。だから彼らは、この仕事を失敗できないの。マフィアですら包囲網を抜け出せないのよ? それなのに、病弱の子供が逃げられるわけがない。貴方一人ですらギリギリなのよ、ジブ」
「クソッタレがっ!」
やり場のない怒りをぶつけるように、俺は壁を殴りつける。だがそれで得られるのは、この部屋に僅かに埃を立てるぐらいだ。
その時砲弾が飛んできて、窓から見えるビルにぶつかり、倒壊する。その振動で、俺が殴った以上に部屋が揺れて、天井の外壁が落ちてきた。相手の力と自分の力の差を見せつけられているようで、更に腹立たしい。
「何で、何でよりにもよって、このタイミングなんだ? 後もう少しだったのに。もう少しで、コウノをサイボーグ化する金も溜まりそうだったのに!」
「そのお金も置いてかないと駄目よ? ジブ。そんなかさばるものを持っていったら、絶対に逃げ切れないわ」
この時代は、物理至上主義だ。金も情報化出来ないので、物理的に持ち歩くしかない。
……あぁ、この世界は、この時代は、本当にクソッタレだ! クソが積み重なりすぎて、ここはゴミクズの山そのものだっ!
「せっかくゴミクズの山からコツコツと、ちょっとずつ金を拾い上げて貯めてきたのに。価値あるものが、美しい未来が欲しくて頑張ってきたのに、そんなのってねぇよ!」
「でも、それが現実よ。だから、私はもう助からない。もう一度あれだけの金額を集めるまでに、私の体が持たないから。だから、だから私の代わりに、サムライブレイド(タヅ)を持っていって欲しいのよ。私の生きた証と、一緒に生きていて欲しいのよ、ジブ」
そう言うとコウノはキーボードから手を離し、俺に向かって小指を差し出してきた。
彼女が何をしようとしているのか、頭では理解している。だが感情がその意味を理解するのを拒否し、俺は首を振った。
「何、やってんだよ。やるなら、早くタヅをサムライブレイドに移せよ」
「後はもうデータを転送するだけで、今はその時間待ち。さ、小指を出して、ジブ」
「……嫌だ」
「ワガママ言わないの」
「嫌だ!」
「ジブ、お願い」
そう言ったコウノの瞳に涙が溜まっているのを、俺のクソみたいな目ん玉が認識してしまい。
俺は歯茎がぶっ壊れそうなほど上顎と下顎に力を入れて、指を差し出す。
俺の小指に、コウノの冷たい指が、優しく絡みついた。
「いい? ジブ。私のことは、これから忘れるのよ?」
「無理だよ、そんなの、絶対、無理だ……」
「私の復讐なんて、絶対考えないで。世界なんて旅しなくていいから、無理に色んなモノを見ようとしなくていいから。無理せず生きて、死のうとしないで」
「ごめん、俺、約束したのに。救うって、言ったのに、もっと色んなモノ見せるって、鳥だって無理なぐらい、色んな所、連れて行くって、俺……」
「そんなに私一人に一生懸命になれるんだもの。ジブはきっと、色んな人に役立つ事が、困っている人に手を貸す事が出来るわ。だから、辛くて、生きるのも苦しくなったら、そうやって生きてみて? 貴方は、人を救える人よ」
「でも、俺はお前を救えなかったっ!」
「馬鹿ね。もう救われてるわよ。タヅ、転送終わったでしょ?」
『ですが、データに非情に重大な欠損があります。ジブとコウノのやり取りが記録されているデータが――』
「ごめんなさい。それは重すぎて、転送する時間がなかったの」
サムライブレイドに向かってコウノがそう言った瞬間、一際大きい砲撃音が聞こえてくる。どうやら、近くのビルに着弾したみたいだ。粉塵が、この部屋の窓からも吹き込んでくる。
「そろそろお別れの時間みたいね。タヅ、ジブをお願い。あ、持っていけそうなお金は、出口の所にまとめておいたから、それだけは忘れずに持っていきなさいね? ジブ」
『開発者(マザー)、私はまだ貴方から――』
「行きなさい! それから、声は、抑えるようにジブに言っておいて。それじゃ、見つかっちゃう、から……」
そこからは、もう互いに言葉にならなかった。いや、言葉を口に出来なくなったのは、俺の方が先か。
滂沱の涙と生まれたばかりの赤子のように、俺達は泣きながら今生の別れを済ませる。
ガキみたいに泣くのがみっともないとか、そんな感情は全く沸かなかった。でも考えてみれば、まだガキの俺達が、こうして泣き喚くのはそれ程おかしい事なんだろうか?
わからない。わからないまま、俺はタヅを、サムライブレイドを握りしめ、コウノを救うはずだった金の一部をポケットに突っ込んで、廃ビルを階段から転げ落ちるように降りていく。降りながら、このまま俺も死んでしまえばいいと、ずっと思っていた。
その時、隣のビルが砲撃で吹き飛んだ。その爆風を受けて、俺も吹き飛ぶ。そしてそのままカンダ・リヴァーに頭からダイブした。
そうなると人間というものは現金なもので、息ができないと息を吸おうと反射的に水面に向かうらしい。
死にたくなるが、さっきから結んだ小指が熱くって、俺は必至になって塗装されたコンクリートがボロボロになった川岸に泳いでいく。
『ジブ。このまま物陰に隠れるようにして、西に向かいましょう。スイドウバシ、オチャノミズ・シティ方面からの銃声は収まりつつあるようです。あちらの方が、生存率は高くなるでしょう』
そう言われるが、川で息継ぎをするように、既に息苦しい。
それでもコウノと交わした小指と約束が、必至に俺の体を動かしていく。
なんとか川岸の物陰に辿り着くと、その上にいる大人達の声が聞こえてきた。
「こっちの方は、あらかた片付いたな」
「多脚式戦車も、そろそろ引き上げられるだろ」
……俺達を襲った奴らかっ!
思わず身を乗り出してしまいそうになるが、タヅが最小の音量で俺を引き止める。
『駄目です、ジブ。コウノの決意を無駄にするつもりですか?』
「っ!」
サムライブレイドの柄を、自分の手の指が折れそうなぐらいの力で握りしめる。
俺が忍耐と自分の骨の不毛な耐久テストをしている頭上で、大人達の声が相変わらず聞こえてきた。
「しかし、まさか多脚式戦車まで引っ張り出してくるとはな」
「全く。砲弾だってタダじゃないんだぞ?」
「仕方がないさ。今回のBPP社の現場責任者は、あのクラウンだからな」
「最近社の中で頭角を現してきたって話だが、結構強引なやり方も目立つらしい」
「今回だってそうだろ? 治安維持の再開発って名目なら、別にこんな強引なやり方じゃなくても、この辺りを取りまとめてたマフィアや徒党を潰すだけで良かった話だし」
「そうだよな? アキハバラ・シティを本格的に根城にしていた奴らはいなかったんだろ?」
「一応いたにはいたらしいが、実質緩衝地帯みたいなもんだったらしいな」
「でもいたっていっても、所詮ガキの集まりだったじゃないか。ギルドもそこまで目くじら立ててないみたいだし、マフィアに比べたら可愛いもんじゃないか」
「見せつけたかったんだろ? BPP社の力を。これで国にアピールして次の案件受注に繋げられたら、いよいよ次期CEOはクラウンに決まりだ」
「ってことは、あいつの出世のためにここまでやったのか? エグすぎるだろ」
……何を、言ってるんだ? こいつら。
それじゃあ、何か? 俺達の身に降り掛かったこの地獄は、本来起きなくても良かったものだ、っていうのか?
だったら、どうして俺達はこんな目にあっている? コウノとのあの別れは、一体何だったんだ?
どす黒い感情に全身が侵されている最中、俺の耳には別の男の声が聞こえてきた。
「貴様ら、こんな所で何をやっている? 売るほど油があるのであれば、是非俺に売ってもらいたいものだな」
「こ、これはクラウン現場責任者殿!」
「どうしてこちらに?」
「どうしたも何も、現場責任者の私が現場に出るのに何か不都合があるか? もうすぐ再開発の責任者の方がいらっしゃるので、その前の確認だ。アキハバラ・シティは元々東西への駅になっていた場所だからな。その再開発案件を受注できれば、我が社は更なる発展が見込める。念入りに掃除をし、きれいにしておく必要があるからな。無論、貴様らはそのために雇っているのだぞ? 清掃員。わかっていんだろうな?」
「も、もちろんです、クラウン現場責任者殿!」
「なら、あれはなんだ?」
その言葉に、彼らはどこかへ視線を向けたようだ。クラウンの疑問に、別の大人が答える。
「あれは、この辺りに住んでいたストリートチルドレン達です。完全に抵抗する意志もなく、投降してきたので――」
「あれは、ゴミだ」
その言葉に、俺だけでなく他の大人達も固まる。
だがその反応に全く思うことはないのか、クラウンは淡々と言葉を口にする。
「聞こえなかったのか? あれは、ゴミだ」
「ですが、相手はまだ子供で――」
「ゴミは、掃除する必要がある。ゴミには何か与えられた機能は存在するのか? ないだろう? なのに、何故ゴミを生かす必要が? その価値は? ない。ないだろう? そんな事、子供でも知っている」
まるで俺達が子供ではないと言わんばかりの言い草だが、実際クラウンは本気でそう思っているようだった。
「多めに見られているとはいえ、奴らも人殺しだ。所詮直情的な感情でしか動けない、人ですらない動物。いや、脳内のニューロンの電気信号のやり取りによって発生する感情のコントロールが出来ない奴らは、やはり動物以下だな。ネットワークが死んだこの時代で、自らのニューロンネットワークすら死んでいる奴らは、やはりゴミと評するのが相応しいだろう。だからあれは、ゴミクズの山なのだ。汚い存在だ。私は再開発の責任者に、この辺りを、『きれいにする』とお約束している。故に、ゴミ掃除をするんだ。今すぐに」
一瞬、間があった。
だが、すぐにある音が連続して聞こえてくる。
銃声だ。
仲間達の悲鳴と怒号が聞こえる中、俺はその兇弾が吐き出され続ける音を、川の中に潜んで聞き続けていた。
外壁に連射音が反響して、水面と俺の体を揺らす。
そんな中、クラウンは更に指示を出していた。
「他にもゴミが残っているかもしれん。きっちりときれいに掃除しておけ。塵一つ残すなよ」
「わかりました」
「ですが、これらの死体の処理はどの様に? 瓦礫と一緒に運ぶにしても、コンクリートと違って人体は再利用出来ません」
「川にでも捨てておけ」
そしてその言葉通り、仲間達だったモノの雨が、俺の頭上から降ってくる。
ぼとり、どぶん、じゃぱん。
ぼとり、どぶん、じゃぱん。
ぼとり、どぶん、じゃぱん。
銃で頭蓋が割れた死体(仲間だったモノ)が、胸に大きな開いた死体(仲間だったモノ)が、口から舌と血を出している死体(仲間だったモノ)が、俺の上から降ってっくる。
それは、まだマシな方だった。千切れた足、腕、臓腑、顔が、どんどんと川に放り込まれた。
それも、雨と表現してしまうぐらい、たくさんたくさん、たくさん降ってくる。
それを俺は、自分の手の指を頬に突き立てんばかりに強くめり込ませて、口を抑えて耐えていた。タヅの、堪えて、という声が、どこか遠くから聞こえてきて、人ごとみたいに感じてしまう。
そしてまた、俺の上から降ってくる。
ぼとり、どぶん、ごつん。
それは川に直接落ちず、俺の頭の上に降ってきた。
子供とはいえ、人間一人が頭の上から降ってきたのだ。俺は痛みにうめきつつ、その降ってきた死体(仲間だったモノ)を見る。見てしまう。
それは――
こめかみがぶち抜かれた、コウノだった。
俺は獣のような叫び声を上げて、手にした銃を引き抜いていた。それはかつて、プランAで手に入れたものだった。
顔を上げた先に、銀髪のオールバック姿の男が見える。その男目掛けて、俺は引き金を引き絞った。
カチン。
もう一度、引き金を引く。
カチン。
カチン。カチン。カチン。
何度引いても、結果は同じ。当たり前だ。
弾は高くて、買っていない。
買わなくても脅しに使えるので、金は貯めてコウノのサイボーグ化の資金にしていたのだ。
だから俺の手元には、あいつを今すぐ殺す手段がない。どれだけ叫んでも、どれだけ引き金を引いても、仲間の死体が川に落ちる音で、そもそも奴に俺の存在すら認知されない。
奴にとって俺は視界にすら入らない、ゴミクズ以下の存在だった。
気づけば俺は叫ぶのをやめて、仲間の血で真っ赤になった川に浮かんでいた。浮かんでいるのは仲間だったものも多くいたが、息をしているのは俺だけだった。
上にいた男達の気配も、もうなくなっている。あるのはただ、川に浮かぶ静謐な死だけ。
そんな俺に、タヅの冷たい声がかけられる。
『ジブ。私とも、約束してください』
「……何をだ?」
『絶望の淵で、それでも抗いたいと思った時は、私を握ってください。私の柄を手に取ってください。お願いですから、そんな弾がなければ何も出来ない、自分の想いも込められない低処理デバイスなんかに、貴方の想いを託さないでください。お願いですから』
「……わかった」
『他に、言うことがありますよね?』
「………………………………ごめん」
『よろしい。では、予定通り西に向かいましょう。貴方が生きる事をコウノは、私の開発者は望んでいたのですから』
その言葉に頷き、俺は川を泳ぎ始めた。
そんな俺達の頭上を、一匹の鳥が飛んでいく。地上はこれだけ破壊と血の匂いに溢れているのに、あいつは全く無関係だとでも言うように、悠々と空を羽ばたいていた。
俺達は、あの鳥のようになれなかった。自由に世界を巡ることも、駆けることも出来ないまま、ゴミクズの山にされたのだ。
ここにはコウノが集め、読んでいたような、優しくて美しく、幸せな物語みたいなものは存在していない。
ましてや、挫折や苦難を乗り越えた先にある輝かしい成長譚なんて、あるわけがなかった。
あるのはただ、痛みと辛さだけだ。それが現実だというのであれば、この世は、この時代は、この世界はまさに地獄だ。
俺以外の人間は、一体どうやってこの地獄を生きているのだろう? 生きようと思えるのだろう? 生きなければならないのだろう?
そう思うが、俺は生きなくてはならない。コウノに、このサムライブレイドを託されたから。あいつが、タヅを自分のために残してくれたから。
そこから俺はタヅの言葉通り、オチャノミズ・シティで川から這い出した。そして暫くそことスイドウバシ・シティを行き来しながら清掃員のマネごとをして、ウエノ・シティの方なんかも転々としながら、本格的に清掃員の仕事をこなしていった。
それは偏に、コウノからの生きる指針を授かったからだ。
……俺は、色んな人に役立てる。困っている人に手を貸す事が出来る。辛くて、生きるのが苦しくなったら、そうやって生きてみろ、って。
だから俺は、割に合わない依頼ばかりを引き受けていた。復讐も考えるなと言われたから、それを考えないぐらいに依頼もこなしてきた。
でも、どれだけ仕事をしても、どれだけ危険な目にあっても、この辛さと苦痛から開放されることはなかった。
そして気づけば、俺はこう呼ばれるようになっていたのだ。
『死にたがりのジブ』、と。