古の灯火   作:丸亀導師

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1941年 開戦前 空海航空戦力

ここから皇暦となる

 

 

1.零式 艦上/局地戦闘機『烈風(れっぷう)』

(Type 0 Carrier/Land-based Fighter "Reppu")

 

一〇年式汎用戦闘機の完全なる後継。海軍・空軍(陸軍)で部品の九割を共通化した、太平洋戦争初期における絶対的な「空の王者」です。史実の零戦の軽快さと、F6Fヘルキャットの重装甲・大出力を併せ持ちます。

 

* エンジン: 三菱「金星」六二型(空冷星型複列一四気筒)

* 出力: 離昇 1,560 hp

* 全備重量: 3,200 kg(防弾と重武装化により増加したが、大出力で相殺)

* 最高速度: 610 km/h(高度 6,000 m)

* 航続距離: 2,200 km(落下増槽装備時。MBF製タンクの軽量化恩恵)

* 武装:

* 九九式二〇ミリ機関砲(長砲身・ベルト給弾式) × 2門(翼内・各200発)

* 一一ミリ重機関銃 × 2門(機首・プロペラ同調装置・各400発)

* 防御・特記事項:

* パイロット背面および座席下に一二ミリ厚の「MBF+表面硬化鋼」複合防弾板。

* 全燃料タンクを「自己防漏(セルフシーリング)+自動消火装置付き」に統一。

* 自動空戦フラップ: 速度とG(重力加速度)を水銀柱センサーが感知し、旋回時にフラップが自動で最適角度に下がる機構。これにより、重武装の機体でありながら、格闘戦において米軍機を圧倒します。

 

2.零式 艦上攻撃機『流星(りゅうせい)』

(Type 0 Carrier Attack Bomber "Ryusei")

雷撃(攻撃機)と急降下爆撃(爆撃機)を完全に一機種に統合した、単発複座の万能打撃機。史実の流星改のコンセプトを開戦時に実用化し、さらに装甲を強化した機体です。

* エンジン: 三菱「火星」二五型(空冷星型複列一四気筒)

* 出力: 離昇 1,850 hp(金星より一回り大きな大排気量でトルクを稼ぐ)

* 全備重量: 5,500 kg

* 最高速度: 540 km/h

* 航続距離: 2,500 km

* 主兵装: 八〇〇キロ航空魚雷(改・空中姿勢安定装置付き) × 1本、または八〇〇キロ徹甲爆弾 × 1発。

* 自衛・対地武装:

* 二〇ミリ機関砲 × 2門(翼内。急降下時に敵の対空砲座を沈黙させる)

* 一一ミリ重機関銃 × 1門(後方旋回。射界制限を電磁式で制御)

* 構造・特記事項(襲撃機の遺伝子):

* 逆ガル翼(W字型の主翼)を採用し、長いプロペラと巨大な魚雷を抱えつつ、主脚を短くして空母での運用性を高めています。

* 機体下部(爆弾倉周辺)に一〇年式襲撃機の遺伝子である**「MBFバスタブ装甲」**を継承。急降下爆撃時や雷撃の低空進入時に、敵艦の対空砲火(二〇ミリ機銃弾等)を弾き返し、生還率を劇的に引き上げます。

 

3.一式 陸上(中型)攻撃機『深山(しんざん)改』

(Type 1 Land-based Attack Aircraft "Shinzan-Kai")

史実の一式陸攻の弱点(葉巻型の防弾皆無)を完全に克服し、双発の「中型爆撃機・雷撃機」として最適化された機体です。フィリピンやマレーへの渡洋爆撃の主役となります。

* エンジン: 三菱「火星」二五型 × 2基

* 出力: 離昇 1,850 hp × 2

* 最高速度: 480 km/h

* 航続距離: 4,000 km

* 主兵装: ペイロード 2,000 kg(八〇〇キロ魚雷×2本、または各種爆弾)

* 武装・防御:

* 尾部に二〇ミリ機関砲(手動旋回)× 1門。

* 機首および背面に一一ミリ機関銃 × 計3門。

* **「MBF製防弾ゴムタンク」と「炭酸ガス充填システム」**の標準装備により、被弾しても絶対に燃えない「不沈の陸攻」として完成しています。

* 特記事項:

* 機首に**「小型・対水上電探(レーダー)」**を標準搭載。夜間や悪天候下でも、敵艦隊を正確に捕捉し、雷撃隊を誘導する「夜の目」として機能します。

 

4.一式 戦略(超重)爆撃機『連山(れんざん)』

(Type 1 Strategic Heavy Bomber "Renzan")

一〇年式四発爆撃機の完成形。史実のB-29に匹敵する、帝国航空技術の「空飛ぶ重工業プラント」です。アメリカ本土(ハワイ・アリューシャン含む)やオーストラリア奥地を灰燼に帰すための戦略兵器。

* エンジン: 三菱「ハ四三」一一型(空冷星型複列一八気筒) × 4基

* ※誉のような小型化・高回転を狙わず、シリンダー容積を大きく取った信頼性重視の大型エンジン。

* 出力: 離昇 2,200 hp × 4(排気タービン過給機装備)

* 全備重量: 35,000 kg

* 最高速度: 580 km/h(高度 9,000 m)

* 航続距離: 7,500 km(ペイロード 3,000 kg 時)

* 最大爆装量: 8,000 kg

* 武装・特記事項:

* 完全与圧キャビン(乗員は酸素マスク不要)。

* 電磁式シーケンサーによる自動火器管制網: 上下左右のMBF製遠隔銃塔(二〇ミリ連装)を、中央の火器管制手がレーダー照準器で一括制御。計算機が偏差を自動で弾き出し、接近する敵戦闘機に濃密な弾幕の檻を被せます。

 

5.一式 高高度戦略偵察機『彩雲(さいうん)』

(Type 1 High-Altitude Strategic Reconnaissance "Saiun")

「我に追いつく敵機なし」の伝説を、史実より遥かに高い次元で実現した双発の超高高度偵察機。一〇年式の発展型であり、戦闘機を完全に置き去りにする成層圏の監視者です。

* エンジン: 川崎-BMW 改「ハ-九」液冷V型一二気筒 × 2基(タングステン合金製ターボチャージャー装備)

* 最高速度: 650 km/h(高度 11,000 m)

* 航続距離: 5,000 km

* 武装: 完全非武装。

* 特記事項:

* 流麗な胴体はMBFの恩恵で極限まで軽量化・平滑化されています。

* **「赤外線航空写真機」および「電波探知機(逆探)」**を搭載。敵のレーダー波を逆探知して位置を特定しつつ、雲の上から夜間でも鮮明な敵陣の写真を撮影、データバーストで味方へ送信します。

 

 

1.一式 大型飛行艇『蒼海(そうかい)』

(Type 1 Large Flying Boat "Sokai")

「オーパーツ」であった昭和一一式超大型飛行艇の運用実績と反省を踏まえ、徹底した**「生産性の向上と、実戦的なダウンスケール」**を行った結果誕生した、史実の二式大艇を洗練させた傑作哨戒機です。

 

【設計思想の転換(一一式からのダイエット)】

 

一一式で最大のネックとなった「艇底全体を覆う巨大なMBF一体成型」を放棄。代わりに、衝撃が集中する**「艇底のキール(竜骨)と着水面の一部」のみにMBFの強化ブロックを使用**し、それ以外の船体は電気溶接と沈頭鋲を多用した全金属製モノコック構造に戻しました。これにより、波浪耐性を史実の二式大艇レベル(波高3メートルでの離着水)に保ちつつ、製造コストを劇的に下げ、量産化(月産数機ペース)に成功しています。

 

* エンジン: 三菱「火星」二二型(空冷星型一四気筒) × 4基

* 出力: 離昇 1,850 hp × 4

* 全幅: 38.0 m / 全長: 28.1 m

* 最高速度: 470 km/h(高度 5,000 m / 史実の二式大艇と同等以上)

* 航続距離: 7,100 km(偵察過荷重時)

* 電子装備: 機首・側面に「二号電波探信儀(対水上レーダー)」を標準装備。

* 武装:

* 二〇ミリ旋回機関砲 × 5門(機首、尾部、背部、左右側方。死角のない防御火網)

* 航空魚雷 × 2本、または 八〇〇キロ爆弾 × 2発(対艦・対潜攻撃能力)

* 戦略的役割:

南洋諸島(トラック、ヤルート等)や台湾を拠点とし、長大な航続距離とレーダーを活かしてハワイ方面やオーストラリア近海まで進出。米艦隊の動向を丸裸にし、必要とあれば単機で雷撃を仕掛ける「太平洋の巨大な目」として君臨します。

 

2.一式 水上観測機『瑞雲(ずいうん)』

(Type 1 Observation Seaplane "Zuiun")

史実の「零式水上観測機(複葉)」の格闘性能と、「瑞雲(単葉)」の高速・急降下爆撃能力を、一九四一年の開戦時に前倒しで統合させた、戦艦・巡洋艦搭載用の多目的水上機です。

カタパルトからの射出を前提とし、着弾観測、対潜哨戒、そして**「敵の偵察機や爆撃機を追い払う自衛戦闘」**までこなす万能機です。

【設計思想(単葉・双フロートの極北)】

空気抵抗の大きいフロート(浮舟)を二つぶら下げながらも、戦闘機並みの機動性を確保するため、主翼にフラップと連動する**「空戦フラップ(自動空力ブレーキ兼揚力向上装置)」**を搭載。さらに、フロートの支柱を極限まで空気抵抗の少ない流線型に成型し、かつMBFを用いて軽量・高剛性化しています。

 

* エンジン: 三菱「金星」五四型(空冷星型一四気筒)

* 出力: 離昇 1,300 hp(水上機としては異例の大馬力)

* 最高速度: 450 km/h(フロート付きでありながら、米軍の旧式戦闘機に匹敵)

* 航続距離: 1,500 km

* 武装(強力な自衛・攻撃力):

* 二〇ミリ固定機関砲 × 2門(翼内。敵の索敵機を確実に撃墜する)

* 一一ミリ旋回重機関銃 × 1門(後方)

* 二五〇キロ爆弾 × 1発(胴体下。急降下爆撃用のダイブブレーキをフロート支柱に内蔵)

* 特記事項:

 

戦艦『大和』や『長門』、巡洋艦のカタパルトから射出され、主砲の着弾観測を行うのが本務ですが、遭遇した敵の水上機や哨戒機に対しては、その二〇ミリ機関砲と高い格闘性能で「水上戦闘機」として圧倒的な優位に立ちます。

 

 

3.一〇式 水上偵察機(改)

(Type 10 Modified Reconnaissance Seaplane)

一九三五年に採用された一〇式水上機を、より通信・索敵能力に特化させたアップデート版です。

主に「索敵・着弾観測仕様(航空型)」に改装された夕張型軽巡洋艦(四隻)や、前線基地において運用されます。

* エンジン: 三菱「金星」四三型(1,000 hp)

* 最高速度: 380 km/h

* 特徴: 武装を自衛用の後方旋回機銃(一一ミリ)一丁のみに絞り、余ったペイロードを**「高性能吊り下げ式ソナー(磁気探知機)」と「長距離短波無線機」**に全振りしています。

* 運用: 船団護衛の際、母艦から射出されて周辺海域を飛び回り、海中の敵潜水艦を磁気探知機で発見。直ちに六〇キロ対潜爆弾を投下しつつ、母艦へ正確な位置を無線誘導する「対潜ハンター」として活躍します。

 

 

 

 

特殊攻撃機晴嵐

 

1. 主要諸元(1,000馬力級・使い捨て仕様)

 

項目 仕様案 備考

エンジン 空冷星型「栄」二一型(1,130馬力) コストダウンと信頼性

 

最高速度 520km/h フロート廃止による空気抵抗激減で、馬力が減っても晴嵐(474km/h)を凌駕

 

航続距離 1,500km以上 フロート分の重量を燃料に回し、潜水艦の安全圏から発艦可能

 

武装 800kg爆弾 1発 回収不要のため、機体重量の限界まで爆装が可能

 

構造 主翼・尾翼の一部MBF化 資源節約とレーダー反射断面積(RCS)の低減

 

着水装備 胴体底部強化・非常用膨張式救命筏 パイロットの生存と、潜水艦による迅速回収を最優先

 

 

2. 特殊な仕様・メカニズム

「射出専用」機体構造:

カタパルト射出時の加速度に耐えるだけの強度に特化し、繰り返しの着水に耐える重い補強を削ります。

 

簡易折り畳み機構:

手動での精密な展開をあきらめ、格納筒からスライドして出ると同時にスプリングや油圧でバネのように「カチッ」と固定される、使い捨て前提の簡易ラッチ機構を採用。

 

パイロット脱出ポッド的設計:

着水時に機体が沈んでも、コックピット周辺だけが浮力を維持、あるいは座席後部の救命ボートが即座に展開する設計。潜水艦は「機体」を無視し、浮いている「人間」だけを磁石や網で回収します。

 

 

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