遊戯王ZEXAL 転生決闘者『築根ゆうや』 作:ふわ×フワ
ZEXALの公式配信がとっくに終わっていると言うのに今更投稿。…え、もうクリスマスが終わって今年もあと僅かなのですけど? ARC-V終わってしまうが…?
遅ぇよ俺…。
ここはハートランドシティ。遊戯王ZEXALの舞台となる街だ。ひょんなことから僕はこの世界に転生してしまった。
ひょんなことって? わからない、多分死んだんだと思う。それっぽい記憶があるから…。いやなに転生してからざっと10年くらい経っているから、前世の記憶なんてほとんど忘れてるのだ。わからないじゃなかったね、ハハ。
俺は前世で死んで、一部記憶を残し今の僕としてこの世界に生まれ変わった。
物心ついてからどれくらいだったか…事故に遭ったのをきっかけに思い出して、覚えてることを書き出し記憶の整理と今の世界との擦り合わせをしたのだけど…幼子の頭だとどうしてもすぐ疲れてしまうのもあってか、ここが恐らく遊戯王ZEXALの舞台になるだろうと知って、それに関連した記憶しかメモ出来なかった。
ちなみにというか当然の事実だけど僕はデュエリスト、前世からね。カードが唯一の友達だったって言う悲しい記憶もある。いやそれは今もか…ホント悲しくなるね。
この世界のことを知った時、それはもう内心喜んだとも。なにせ最期の瞬間まで、その身から離さず持ってるぐらい好きだったからね遊戯王は……だから、希望を抱いてたんだ。ここでなら輝かしい人生を送れるはずって…そう思ってた。推しキャラに会えるかも、なんて思いもあった。
現実はそう簡単なもんじゃなかった……一応推しには会えた。
『神月アンナ』それが俺の推しの名前だ。
さて、ここで今の僕の自己紹介だ。僕の名前は
当時は前世の記憶を完全に保持できていない事もあり、名前の漢字が違う(うろ覚え。確証無し)からと名前被りを気にしてなかったため楽観視していた。が、アニメ本編をご覧なった方々はご存知だろう。過去のアンナの所業と築根ゆうやとの関係を…。
簡潔に言う。嫌がらせを受けていたのだ、僕は。
補足、彼女は築根ゆうやが嫌いなのでは無い。寧ろ好き、そう好きなのだ。しかし素直になれず、けど自分を見て欲しくて、毎度嫌がらせ同然の行為を繰り返してきた。
好きな子に意地悪したくなるとはよく聞くがこういうもんなのか? 今でこそこうして少しは落ち着いていられるが、当時はそれはもう辛かった。本当に、デュエルが無ければ僕の人生はもう終わっていただろう。間違いなく、そう言える……。
俺はこれを既に経験している。それも好意が故に、なんてものじゃない。明確な害意を持ったもの、嫌がらせどころではないイジメを。
そのトラウマが生まれ変わった今も尚、僕を傷つけている……まだ完全に立ち直れていないのだ。
俺は、本当に生まれ変わっていると、そう言えるのだろうか…これじゃ前世と同じじゃないか…。
心の中で、どこか絶望しかけていた。学校の屋上で遥か遠くを眺める。絶望を抱いても目の前の柵を越える勇気はない。尤も、そんなものはいらないのだろうが……。
「……変わりたい」
空に手を伸ばして強く願う。でも、と恐怖が纏わりついて離さない。
「変わりたいんだ…」
それでもまだ願う。トラウマを振り切って、前世から本当の意味で生まれ変わりたい。
「その為の勇気が…力が欲しい」
瞬間、強烈な光。目の前が真っ白に染まり、気づけば倒れていた。
違和感。この手に宿る熱の、その正体を確かめる。
「これは、カード? いつの間に」
輝きを放つ2枚のカード、それは——
「ナン…バーズ…?」
アニメ本編開始の合図。だがそれ以上に驚き、困惑する。
「あ、え、これとんでもない厄ネタでは…?」
遊戯王ZEXALにおけるキーカード『No.』、それは主人公『九十九遊馬』の目の前に突如現れた『アストラル』の記憶の宿る100枚のカード。
「どうしよ待ってこの展開知らない俺」
欲望を増幅させるんだったか、そんな力を持った——俺の知るただの紙とは違う——本物。それが今、僕の手の内にある…2枚も、だ。
「しかもこれ、ナンバーズの中で特に好きなカードだ。こんな偶然あるんだなぁ……あー、手に入ったもんは仕方ない…かな、うん、よし」
少し現実逃避。そして諦め。これで僕は最悪の場合、魂を賭けなくてはならなくなったのだから。
「……でも、力を貸してくれるんだろう?」
何となく聞いてみて、応えてくれた気がした。
「ありがとう。少し、まだ少しだけど前に進めそうだよ。やっぱ
今のままじゃダメだとわかっているから——
「力、存分に貸してもらうからね。俺が生まれ変わる為に!」
そして遊馬君、君のようになるために。
「かっとビングだ! つってね」
不敵に笑う。
ここからが本当の僕の人生。本来の歴史とは異なる遊戯王ZEXALの、その裏にあるもう一つの物語。
「なんて、大袈裟かもね。フフッ」
デュエルはまだ待ってください。すぐにでもお出しできる…はずです…頑張りゃっす…。