遊戯王ZEXAL 転生決闘者『築根ゆうや』 作:ふわ×フワ
あの世界シンクロってあるんすかねぇ。こちら無い想定でやっております。
あれからデッキをいじり続けている。
本来の僕はたった一話、ほぼ名前だけのモブだったからなのか、今の手持ちにカードは少ない。当然レアも。
この世界は高打点のモンスターを中心に強いカードは軒並みレアカード、中々手に入らない。だが攻撃力が低ければ効果が強くてもそこそこ手に入れられるので、それを俺の知識と合わせ、補って二枚のナンバーズを使い熟さなくては…!
「この世界打点正義なところもあるし、手元に来てくれて嬉しいカードだったかもな。後は周りを固めなきゃ」
エクシーズ召喚が主体のこの世界はシンクロ召喚が無い、よってカードプールが少し(と言ってもそもそもが膨大だから枚数的には誤差に等しいが…)狭い。欲しいモンスターがいない事があるのは辛いな、ヴェーラー欲しかった。
「これはレベル4二体、こっちが三体っと、4レベ必須……お、良いのいる。いや、こいつ効果使うなら他エクシーズいるな、あったっけかなー、どれどれー」
正直この試行錯誤してる時間は楽しい。前世だと大抵のデッキが複雑かつ長時間の展開を行い、それらテーマの研究も非常に進んでたのもあってオリジナル構築はどうにも粗が目立つ。仮に組んでも研究の進んだデッキ相手じゃどうしても分が悪い。その点こっちならそこそこ殴り合えるから長期的なコンボも考えられる。ま、出来るかは腕次第だし、そもそもそう言うの苦手なんだけど…。
これまで集めたカードの束を種類別にまとめて、手に取り、見比べる。
コンセプトやシナジーの都合で全部を活かすことは当然出来ない。けれど全てのカードに愛を持って丁寧に扱う。これが俺だった頃から、そしてこれから変わらない、変えるつもりのない僕の信念だ。
「カードを信じれば、カードもまた応えてくれる。オカルトがほぼ無いと言ってもいい前世でも心に刻んでいたこれは、きっとこの時の為にあったんだ」
生まれ変わり前提の運命などおかしな話だとは思う。
「でも、この世界じゃバカにできない概念だろうから」
そうして夜も明ける頃、遂に——
「これでよし…だな。これがナンバーズを組み込んだ俺が生まれ変わる為のデッキだ!」
まだまだ粗はあるがとりあえず形にできた。これが俺のデッキ、そして僕のデッキの第一案。これからこのデッキを少しずつ完成形にしていくんだ。
「さ、一眠りしたら早速試運転しに行こうっと」
そのまま学校の事を忘れて眠り、その後しっかりと遅刻しましたとさ。ちゃんちゃん。
——ハートランド学園
遅刻した事を陰で笑われた気がするがそんなのはきっと被害妄想なのでスルーしましょう。この後のデュエルで全勝してやんよ!
「フェルグラントドラゴンで
……
「
……
とりあえず何度か勝利。
よくよく考えたらナンバーズを下手に使うのは良くないことなのでは? となり、結局ナンバーズは封印。
ここでのデュエルは早めに切り上げて、人目のつかないところにいる不良デュエリスト探さないとかなー、やだなぁ。
「ま、デッキ自体は問題無く動いてくれそうか。改良はまだいるだろうけどまずは実戦データを、それもナンバーズ込みで欲しいところだね」
…………
と、言うことでやって来ました。はあ、やだやだ。ナンバーズを使う為と言えどこんなとこ来たくないんだけど、やっぱ帰ろっかなーあ……無理そ。
「んだテメェ、ここはオレのシマだぞオイ」
最低限の観察完了、デッキ確認。デュエリストです。ま、カード持ってない奴の方が少ないからあまり気にすることは無いのだろうが、一応ね。でも怖いや。
「あのー、迷子になっちゃって……」
「ほーん、んじゃあ案内してやるから金目のもん寄越せや」
うわーくっそニヤついてやがる。下心見え見えじゃん。
「え、いやあの……持ってなくて、見逃してくれたりは」
「勝手に人ん家入ってごめんなさいで許せってか?」
「いやここ家じゃ」
「゛あ? 」
ヒェッ…逃げたい。
「……」
いや、ダメね。しゃーない腹括るか…力を貸してくれナンバーズ。
「んだよ、何黙ってんだ?」
大きく息を吐き、不良を睨みつける。
勝てば良いのだ。よし、覚悟完了
「おい、デュエルしろよ」
「テメェが? オレと? 馬鹿言うなよ。勝てると思ってんのか?」
無言で睨み続ける。
「さっきまでビビっていやがったくせによぉ…どうやら道だけじゃなく身の程も知らねえようだなぁ。いいぜわからせてやるよ」
試合成立。
「デュエルディスクセット。Dゲイザーセット……行くぞ」
「かかってこいや」
「「デュエル!!!」」
遊八 LP:4000 不良 LP:4000
「先行は俺がもらう、ドロー…モンスターセット。カードを三枚伏せてターンエンド」
「ハッ、それで終わりかよ。オレのターンドロー!」
不良が手札を見てニヤリと笑う。
「あのカードが来りゃこのデュエル、オレの勝ちかもなぁ! 手札から魔法カード、
俺の手札は丁度二枚、手札交換だね……ふむ。
「よし、来たぜ。死者蘇生だ。暗黒の侵略者を特殊召喚! 更にガンナードラゴン! こいつは攻守を半分にしてリリースなしで召喚できる」
『暗黒の侵略者』ATK/2900
『ガンナードラゴン』ATK/1400
レベルは揃ってない、攻撃力2900の速攻魔法封じ? いや、ガンナードラゴンを出した理由は?
「まだ終わりじゃねぇぞ、オレはフィールドの二体のモンスターをリリースして、合成魔獣ガーゼットを召喚。コイツの攻撃力はリリースしたモンスターの元々の攻撃力の合計、つまり5700だ!」
『合成魔獣ガーゼット』ATK/5700
なるほどそう来たか。だいぶアド損だが、この世界のライフでこの打点は一撃必殺になるな。
「バトルだ! ガーゼットでセットモンスターに攻撃!」
「破壊されちゃうか」
「これでもう壁は無い、次で終わりだ。カードを伏せてターンエンド」
「待った。このタイミングでリバースカードだ、サイクロン発動。その伏せカードは破壊する」
伏せを警戒しないのはどうかと思うので、剥がせるなら剥がしとく。
「チッ、神の宣告が」
強っ、なんてカード伏せてんだ。
「俺のターン、ドロー」
相手はハンド無しのガーゼットのみ、妨害は無いし好き勝手やらせてもらおうかな。
「罠カード発動、リビングデッドの呼び声。墓地の蒼血鬼を特殊召喚。そして俺もこいつだ。死者蘇生、黄血鬼。通常召喚、紅血鬼」
「おいおい、そんな雑魚三体並べたところで——」
おや、気づいてなさそう。ふむ、調子に乗ってよさそうだし上から目線で行くか。
「ヒントをあげようか。レベルだ」
「レベル? レベル4が三体……なっ、まさか」
流石に気づいたみたいだ。
「そう。俺はレベル4の蒼血鬼、黄血鬼、紅血鬼でオーバーレイ! 三体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! 現れろ、No.57 奮迅竜トレスラグーン!」
『No.57 奮迅竜トレスラグーン』ATK/100
「何だあのカードは…⁉︎ 聞いたことも無いぞ…だが攻撃力はたった100じゃないか。ビックリさせやがって」
効果を警戒しないあたり、決闘者としても不良と言ったらところか。あまりデータとしては参考にできなそうで残念。ま、初戦だしいっか。
「慌てんな、これからだよ。特殊召喚されたトレスラグーンの効果! 相手モンスター一体の攻撃力を加える。今、お前のフィールドにいるのは5700のガーゼットのみ、よって攻撃力は——」
ATK/100→5800
「5800だと⁉︎ けどまだライフは残るぜ」
「いいや、これで終わりだ。手札より魔法カード、エクシーズエナジーを発動。自分フィールドの
「そ、そんな馬鹿な…このオレが——」
「トレスラグーンでダイレクトアタック!」
「うわああああああ!!」
LP4000→0
YUYA WIN
「ふぅ、じゃあ俺の勝ちなので帰らせてもらうよ」
つっても聞こえて無いか? リアルダメージでもあったのか気絶してるし……死んでは無いだろうし気にせんでええやろ。さ、帰宅帰宅。
「トレスラグーンは反撃で使うのがメイン、もう一枚もサポート特化だし結局はナンバーズ以外が主力になる。ならやっぱ現状だと、僕の持つ数少ない上級のフェルグラント、ダークブレイズあたりになるな」
絶妙に使いづらい感じがするのが辛い所、蘇生札は必須、続投。
「エクシーズが欲しい、特に4と5……と」
いつの間にここまで、家までもう直ぐじゃん。ずっと呟いてたし変に見られて無いと良いけど、今更だね。
「またカードと睨めっこかなぁ、でも今の手持ちだと現状が最適解っぽいんだよなぁ、うーん」
決めた。今日はささっと寝ちゃお! そしたら明日は今日のデュエルの振り返りとしよう。全部じゃないけど内容はメモってるからね、ナンバーズは一度きりだけど十戦分のデータがあるわけだし……少ないな、終わったらまた相手を探すかな、明日は休みだし。
「くぁー、はぁ、とりあえず今日は早く寝よ」
初デュエル。短めだが中々難しい…毎回構成考えてる人達はとても凄いと思います。ここにキャラの心情とか乗せるんでしょ? 私も頑張らねば…。