遊戯王ZEXAL 転生決闘者『築根ゆうや』   作:ふわ×フワ

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 投稿してから急にプレミが気になってくる…確認はしてるんですけどねぇ。




No.2 虚ろなリベンジャー

 

 

 今、俺はここまでのデュエルの振り返りをし終えて、街に繰り出したところだ。

 そういえばこの時期のシャーク、『神代凌牙』って確か学校に行かずに不良とつるんでたよな……対戦相手に丁度良さそうな奴知ってないかな……探してみるか? いや、案内してくんなそうだな、そもそも互いに面識無いし、やめとこ。でもシャークとはデュエルしてみたいなぁ。会えたらダメ元で頼んでみよ。

 

 そんなこんなで結局カードショップに来たわけだ。下手にナンバーズ使うと騒ぎになるんじゃないかと心配しております。いや、使う奴が軒並み操られてる——暴走か? 何にせよ力に呑まれてるだけなんだけど……あれ? そいや僕普通に使えてる。数字は手に浮かぶんだけど、何故? まあ無害な奴もいるって聞いたことが、何だったっけ……あーだめ、もう記憶が薄い。ま、とにかく僕に協力的なのか何か企んでんのかは知らないけど、使えるなら使わせてもらうだけだね。

「と、良いカードが引けた。ダークストーム・ドラゴン。デュアルモンスターだから一手間かかるけど、特に何の制限も無く使える。これは主力確定だな」

 パック剥き剥きタイムで出たカードを早速組み込んで、店舗の小規模な大会に出てみることにした。

……

「ダークストーム・ドラゴンの効果発動。自分フィールドの表側の魔法・罠、俺はリビングデッドの呼び声を墓地に送る。これで互いの魔法・罠を全て破壊する」

「ぐっ、だけどそれじゃ君のダークストームも破壊される。君のフィールドはガラ空きだ!」

「それはそっちもだろ? それに、俺にはこの一枚がある! 死者蘇生発動。フェルグラントドラゴンを特殊召喚!」

「ここで攻撃力2800の上級を出すかッ。でもまだこっちのライフを削り切るには足りない。次のターンで——」

「フェルグラントは墓地から特殊召喚された時に発動できる効果がある! 墓地のダークストームを対象に効果発動。対象のレベル×200、つまり1600の攻撃力アップだ」

「4400だって⁉︎」

「ダイレクトアタックで俺の勝ちだ」

「…ははっ、良いデュエルだった。対戦ありがとう」

「こちらこそ」

 

 優勝、ぶい。

 デッキが応えてくれるってこう言うことなんだろうな。必ず何かしら手が打てる。そして、フェルグラントドラゴン。僕が初めて手に入れた上級モンスター、ずっとデッキのエースであり切り札であるこのカード、ここ最近は特に顕著だがよく手札に来る。んでもってちゃんと召喚できる。他のカードも増えてきたけど、なんだかんだモンスターのフィニッシャーは大体このカードだ。

 ずっと使ってるのもあって僕自身愛着もある。なら、このカードが僕のデッキのエースで、僕のデュエルの象徴になるだろう。

 フェルグラントのカードを手に取り微笑みかける。

 

「これからもよろしく。相棒」

 

 さてさて、優勝景品も受け取って再び街をぶらぶらと。次はどうしようか……。ん? 何か騒がしいな。覗いてみるか。

……

「邪魔だオラァ!」

「ぐうっ」

 

 あれって昨日の不良? デュエル中か? しかしこの人だかり、いや何人か倒れてる。無双して目立ってるって訳ね。でもあんな連勝出来るほどの奴だったか?

 

「ハンッ! またオレ様の勝ちだな……あ? ハハッ見つけたぜぇ」

 

 あかん目が合った。まさか僕が目当てだったのか?

 

「まさかもう見つけられるとは思わなかったが、これはついてるぜ。これを手に入れてから何もかも上手くいく」

 

 一枚のカードを手にそう言う不良。その手には何かが刻まれている様に見える。

 

「昨日のリベンジだ。コイツでテメェをぶっ潰してやるよ」

 

 こりゃ逃げれそうにない、まさかこうなるとはね。

 

「ふぅ、変な因縁つけられたくなかったんだけど、仕方ない。受けて立つ」

 

 覚悟を決め、デュエルディスクを起動する。と、

 

「き、君。大丈夫なのかい?」

 

 不良に負けたであろう一人が話しかけてきた。

 

「大丈夫です。一度勝ってますから」

「そ、そうか。だが油断しないでくれ、彼は恐ろしいカードを——」

「わかってます。昨日とは雰囲気が違う。けど僕、いや俺は負けるつもりないんで」

 

 再び不良と向き合う。

 見た目はもちろん言葉遣いにも変化は無い。だがどこか虚ろと言うか何と言うか……とにかく正気とは程遠く感じる。ナンバーズだろうか?

 何であれ全力でやることに変わりは無いな。

 

「言ってくれんじゃねぇか。そうじゃねえとぶっ潰し甲斐が無ぇ」

「あんま目立ちたくないんだけどなあ。ま、これも人助けと思えばやる気は出るかな。よし、来い!」

「行くぜぇ」

 

「「デュエル!!!」」

 

 不良 LP4000  遊八 LP4000

 

「オレ様の先行。ドロー!」

 

 不良の自信に満ち溢れつつも、しかし正気も油断も無いその目が勝利への道筋を見据える。

 一度敗北を経験し、ナンバーズを手にした彼は一筋縄で勝てる相手ではない。

 

「まずはこれだ、手札のサンダードラゴンを捨てて効果発動。デッキから二体のサンダードラゴンを手札に加える。そして融合! 手札のサンダードラゴン二体を素材に双頭のサンダードラゴンを融合召喚! モンスターセット、カードを一枚伏せてターンエンドだ」

 

 淀みない動作に別人かと錯覚する。警戒対象はナンバーズだけじゃない、遊八はそう認識を改めた。

 

「早速高打点モンスターがお出ましか、効果を持たないとは言え伏せもある。気は抜けないな……俺のターン、ドロー」

(サンダードラゴンの攻撃力は2800、ダメージを受けるかもだが相手がナンバーズを持ってるとなればここは——)

「俺は紅血鬼を召喚してバトル。セットモンスターに攻撃」

 

 紅き蝙蝠が突撃する。その先に姿を現したのは——。

 

「セットされていたのはキラー・トマト、コイツが戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスターを一体、攻撃表示で特殊召喚できる。オレ様は二体目のキラー・トマトを特殊召喚するぜ」

「しまったトマトか、モンスターを減らせなかったな。カードを二枚伏せてターンエンド」

(数字があるだろうことは確認できたが、何番かまではハッキリとわからなかった。さて何が来るか……)

 

「オレ様のターンだ。ドロー。仮面竜(マスクド・ドラゴン)を召喚してバトル! 双頭のサンダードラゴンで紅血鬼を攻撃!」

 

 開かれた二つの口から今にも雷撃が放たれようとしている。それを見た遊八がここぞとばかりに動き出す。

 

「ただじゃ喰らわん! 罠発動、魔法の筒。その攻撃を無効にして攻撃力分のダメージを与える」

「チッ…速攻魔法、融合解除。双頭のサンダードラゴンをEXデッキに戻して、墓地のサンダードラゴン二体を特殊召喚する。これで対象がいなくなり不発だ」

 

 雷竜が攻撃を放つより先にその姿が二つに分かれ、雷が霧散する。

 

(伏せはそいつだったか、回避されたがこれでこのターンのダメージは無くなった。いや、だが、まさか…ありえるか?)

「バトル終了。けど安心するにはまだ早いぜぇ。これで俺の場にレベル5のモンスターが二体」

 

 ニヤリと笑みを浮かべるその姿に、嫌な予感が的中したと確信する。

 

「やっぱり来ちまうか、ナンバーズ!」

「オレはレベル5のサンダードラゴン二体でオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚‼︎ 現れろ、No.5‼︎」

 

 瘴気を撒き散らしオブジェのようなものが現れる。どこか亡者のように朧げで、死を想起させるそれは姿を変え、一体の竜となった。

 

「亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン!」

 

『亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン』DEF/0

 

 かつての世界で、その姿を見せることなく進化形態のみ登場した幻のナンバーズが、今目の前にいる。動いている。

 

「マジか、コイツが出てくんのかよ」

 

 歪む口元、それは想定外の登場をしたかの存在の威圧感によるものか、それとも歓喜に打ち震える己を抑えられないからか……否、その両方だろう

 

「ハハッ、ヤベェや……ちょっと面白くなってきたかも」

 

 力無く笑う。けれど勝利を諦めたのでは全く無い……気をしっかり引き締めて、再び身体に力を込めたら不敵に笑う。勝負はまだ、始まったばかりだ。

 

 

————

 

 

「カイト様、ナンバーズの反応をキャッチしました!」

「…行くぞオービタル」

「カシコマリ!」

 

 物語は既に動き出している。時間は決して待ってくれはしないのだ——。






 キャラの使い回し。遊八君以外のキャラの活躍はいつになるのか。

 今年ももう終わり。まだまだ始まったばかりの本作ですが、もし宜しければ来年もよろしくお願いします。
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