遊戯王ZEXAL 転生決闘者『築根ゆうや』   作:ふわ×フワ

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 一ヶ月ぶりくらいですね。遅くなりました。
 夏風邪とか賞味期限切れのバターとか、後シンプルに筆乗不の亀ダス。

 前書き書いてますね。この人自分で言ったこと守る気あるんか? と言われそうですが、これは私にとって大事な事なんです。
 だってそうでしょう! 新規ドリアード! 効果を持たないモンスターを素材にする儀式テーマ「セネト」! そうですね。陸人君と優希君強化ですね!(お目々ぐるぐる時代錯誤)
 ドリアード公開→寝込んでる場合じゃねえ!から周回遅れになりながら書き上げ、見直しもせずに投稿です。
 誤字報告などなどよろしくお願いします。



No.29 情報共有と早めの休息①

 

     

 アンナへの事情説明を道中で済ませた遊八たち。

 

『と、言うわけで、中々の面倒事に巻き込まれた僕たちでしたとさ』

 

『締め方が雑』

 

 病院に着いたところで、丁度優希、堅護と合流。

 

『あれ、優希君⁉︎ もう大丈夫なの⁉︎』

 

『うん。処置もしてもらったし、無理しなければ大丈夫』

 

 その後、落ち着ける場所に行こうとのことで、近くにある遊八の自宅に来ていたのだった。

 

「……不親切じゃないか?」

 

「でも細かく話す必要も無い気がして……へへ」

 

 遊八と陸人で、今に至るまでの一連の流れを共有。遊八の雑さに陸人が苦言を呈したところである。

 ジト目の彼に、遊八は笑って誤魔化した。

 

「まぁいい。とにかく、ⅢとⅣには何かしら事情がありそうだった」

 

「ふーん……正直、まだ許せそうにないけどな」

 

 まだ怒りが残る堅護は、優希に視線を投げる。

 

「ボクなら気にしなくていいよ。もっと強ければ良かっただけなんだから」

 

「そうは言ったって……」

 

 事も無げに言う優希。

 包帯や湿布。手当の跡が痛々しく映る彼の言葉に、堅護は複雑そうだった。

 無理もないだろう。友達を傷付けられて、簡単に許せる人の方が少ないだろうから。

 そんな中、陸人が口を開く。

 

「ま、どうするかは自由だ……けど」

 

 堅護の心中を理解した上で、提案を一つ。

 

「もし、俺に任せてくれるなら——Ⅳとの決着は俺が付ける」

 

 強い意志の籠った目。優希の敵討ちを買って出る。

 

「……そっか。ま、オレじゃⅣにゃ勝てないしな」

 

 陸人の意志を聞いた堅護は、フッと体の力を抜いた。

 

「わかった。だったら、オレのこの怒りも一緒にぶつけろ。ボコボコにしてやれ」

 

「最初からそのつもりだ」

 

 自らの感情を陸人に託し、陸人も迷う事なく受け取る。

 合わせた拳は、強く信頼し合っていることの証明だ。

 

「……ねぇ、その決着さ、僕にも見届けさせてよ」

 

 そう声をかけたのは遊八。

 原作からのズレを気にするも、とっくに崩壊しているからと、自らの心に従って行動だ。

 原作知識は、一応参考程度に持っておく。

 

「だったらボクも見たいな」

 

 遊八に便乗する優希。

 身近にいる最強と極東チャンピオン。その二人の対戦に胸が高鳴っている様子。向上心共々隠しきれていない。

 

「当事者が一番軽い……ま、見に来るのは良いぜ。寧ろ来い」

 

「やった」

 

 優希に苦笑を浮かべる陸人。だが、お陰で空気の重さは払拭された。

 

「優希。お前はあのⅣを相手に、最後まで戦い抜いた。あと一歩まで迫れたんだ……よく頑張ったな。教えた甲斐があったってもんだ」

 

 優希に笑いかけ、彼の健闘を讃える。そして拳を突き出し、宣言する。

 

「お前の敵は、必ず討つ」

 

 それに優希は、拳を合わせて返す。

 

「勝ってね。応援してる」

 

 次に会った時が決着の時。それまでに、より強くなることを心に決める陸人だった。

 

 こうして、ⅢとⅣへの感情に整理を付け、一応の解決。

 

「また、蚊帳の外だなぁ」

 

「ごめんね。アンナ」

 

 ついさっき知り合ったばかりなので、置いてけぼりを食らうアンナ。遊八の胸中を、申し訳なさが埋め尽くした。

 そんな二人が次の標的となる。

 

「ところで遊八クンよぉ。アンナちゃんといつの間に仲良くなったんだなァ?」

 

 堅護が遊八を肘で小突く。顔がちょっとゲスい。

 

「揶揄わないでくれよ。そっちが想像するようなのじゃないからな」

 

「へぇ、まだ違うのかぁ」

 

「うん」

 

 頷いた遊八。これに堅護はしたり顔。

 

「まだ?」

 

 揚げ足を取りにかかったのだが、そこに返ってきたのは短い一言。

 

「? うん」

 

 意味を理解できないほど遊八も馬鹿ではないはず。しかし彼は、さも当たり前のように言うので、流石の堅護も呆気に取られた。

 

「……そっか」

 

「はぁ……そこまでにしとけ。相手が悪い」

 

「ああ。こうなりゃもう揶揄えねぇ」

 

 陸人が止めて、堅護もその気を失った。後は陸人が、言いたいことだけ言っておく。

 

「おい、遊八。大事にしてやれよ」

 

「陸人君。それはちょっと気が早くない?」

 

「でも、いずれはそうなるだろ?」

 

「……そっか。なら…良いのか?」

 

「早いか遅いかだし、今のままでも同じだろ」

 

「確かに」

 

 顎に手を当て、納得したように呟く。

 それを確認した陸人がアンナと向き合い、軽く一言言い残す。

 

「と、言うわけで、改めてよろしくな。遊八の彼女さん」

 

「ああ! 俺の方こそよろし…く……ん?」

 

 陸人の言葉を脳内で反芻。するとどうだ、アンナの顔がみるみるうちに赤くなる。

 

「か、かの、彼女⁉︎ まだそこまでは……まだ⁉︎」

 

 先程のやり取りまで遡り、勢いよく遊八と視線を合わせる。

 

 ニコッ

 

 何故見られたのか、流石に遊八もわかっているはず。その上での笑顔だ。優しげで、彼女を慈しむ笑顔。

 

「な、バ………——」

 

「あれ、アンナ?」

 

 林檎のように真っ赤な顔。頭から湯気が出ている。キャパオーバーだ。遊八の声も聞こえていなさそう。

 

「うーんダメそうだ」

 

 このまま倒れられても困るので、自室のベッドでアンナを寝かせることにした。

 

「なんでまだなんだ……」

 

「少し可哀想な気がするね」

 

「ったくお前は……」

 

 それぞれが反応を零す。困惑や呆れが強い。

 

「段階を踏んでかないとでしょ。こういうのは」

 

 それだけ言って自室へ向かう。

 それからすぐ、遊八が戻って来たところで仕切り直す。

 

「で、ホントに何があった?」

 

「前にね。互いに気持ちの行き違いがあってさ、それを解決して来たの」

 

 ざっくりと何をして来たかだけ話す。詳細に話す必要はなく、そも関係する過去を話したくないのが本音だ。遊八自身はともかく、アンナを思うと……。

 

「それが『やっておきたいこと』だったのね……てことはもしかして、昔の知り合いってアンナちゃん? 全然昔じゃねぇけど」

 

 思い出したように堅護が言う。

 

「え、と……? あ、そういや暈して伝えてたね」

 

 研究会結成時のやり取りを思い出す。よく覚えてたものだと感心した。

 

「なるほど。悩み事が解決したと」

 

「うん。そっから行動を共にして、今に至る……何さ」

 

 頷きながら聞く陸人の、安心したような顔が気になった。

 

「いや何も。ただ少し、今朝は雰囲気が固かった気がしてたんでな。それが無くなって良かったなと」

 

「え、そうだったの?」

 

「自分の事だろ……」

 

 遊八自身気付いていなかったのだが、よく見ている。

 やはり彼の観察眼は鋭いらしい。遊八は内心で羨んだ。

 

「ま、まぁとりあえず、僕の方はそんな事がありましたって事で、成果報告としましょ」

 

「そうだな。んじゃあみんなハートピースを出せ」

 

 ここは特筆すべき事は無いだろう。陸人が仕切り、恙無く成果報告を終える。

 そして——

 

「俺から一つ、伝えておきたい事がある」

 

 陸人から追加で報告があるとのことで、全員が耳を傾ける。

 

「ⅢとⅣに会う前なんだが、影と遭遇した。遊八にはこれだけで伝わると思うが、アレが現実に出て来やがった」

 

「陸人君も? 実は僕も、アンナと会う前に遭遇したんだ」

 

「なんだって? まさか同時にか……」

 

 何かの予兆か。それとも偶然か。陸人は考える。

 

「影? それならオレたちも。な、優希クン」

 

「うん。確かにアレは影だった」

 

 研究会内にて、同時に遭遇した事実が共有される。陸人がより深く頭を悩ませる。

 

「もうお前らにも影響が出てたか」

 

「もしかして、何か心当たりが?」

 

 少し意味深に聞こえる発言。影についての新たな情報を期待する遊八だが——

 

「いや、無い。ただ一つの予想として、何かが近づいて来ているんじゃ。とは思っている」

 

「近づいている……その何かの力なり何なりが影響しているってことか」

 

「ああ。夢の中の存在だと思っていたが、それが現実になったとなりゃ警戒しなきゃならねぇ。現にⅢとのデュエルがあるだろう?」

 

「そうだね」

 

 影に似た力。偽のナンバーズ。

 確信は無い。しかし彼らの目線では、急激に影響力を強めたように感じられた。

 

「とにかく、今後いつ、どんな形で出会すかわからん。みんな警戒しとけ」

 

 全員が頷く。

 

「んじゃあ報告会終了。この後どうする?」

 

「それなんだけどさ」

 

 少年説明中…。

 

「なるほど。遊馬たちに、成美って人へのお詫びも兼ねてねぇ」

 

 遊八宅にて予定しているパーティ。その手伝いを頼んでみた遊八。

 

「オレは手伝うぜ。遊八の作る飯…楽しみだな」

 

「お前中々食い意地張ってるよな。ま、俺も断る理由は無い。それに今日は色々あったし、気分転換は必要だろう。良いぜ」

 

「理屈付けやがって…楽しみなクセに」

 

 陸人に向かってボソッと吐き捨てる。

 

「あ?」

 

 当然威圧される。

 

「いやぁ? 何も」

 

 慣れているのだろう。どこ吹く風と受け流す。

 

「はは…。ボクも手伝うよ。一人で準備するのも大変だろうしね」

 

「ありがとう! 助かるよ。よーっしこれなら安心して準備に取り掛かれる!」

 

 みんな協力してくれるようで、遊八は更に気合いが入る。

 

「じゃあまずは連絡しとかないとね」

 

「遊馬たちには俺からしとくぞ」

 

「サンキュー陸人」

 

 

 と、いうことで。

 

 陸人たちは買い出しへ。遊八は先に成美に会いに行き、それから陸人たちと合流する運びとなった。

 そして今、遊八は成美との待ち合わせ場所にいる。

 

「遊馬君たちは、まだデュエルの相手を探すらしくて、そうなると……えっと…ナンバーズの……7か。その後になるよう時間を調整しないとね。まあ一日目終了間際くらいか……あ」

 

 原作の流れも踏まえて予定時間を考えていると、見知った姿を視界に捉える。

 

「遊八君。さっきぶりです」

 

 星守成美、合流。

 

「はい。来ていただいてありがとうございます」

 

「こちらこそ、誘ってくれて嬉しいです」

 

「いえいえ、家事を教える約束もしましたし、面倒事にも巻き込んじゃったのでお詫びしないとですから。でも! その分楽しんでもらえるよう頑張ってますので!」

 

 少し申し訳なさは滲ませるが、しかし折角のパーティだ。余計な感情で楽しめなくなるのは勘弁願いたいと、すぐに引っ込め、ふんすと意気込む。

 

「気になさらないで良かったのに。でも、はい。楽しみにしています」

 

 彼女がおおらかな人で良かったと、心の底から思う。

 

「では早速…あ、実は友人たちに買い出しに行ってもらってて、先にそっちに合流しますね」

 

「わかりました。それじゃあ行きましょう」

 

 成美が遊八の手を引き歩き出す。

 

「案内するの僕ですよね⁉︎」

 

「はい! お姉ちゃんに、遊八君のお友達を紹介してくださいね」

 

「姉でも無いでしょ⁉︎」

 

「ふふっ」

 

 再会早々振り回される遊八なのだった。

 





 サクサクっと進めていく。雑でごめんね。

 最後に、忘れてないよベクター。強化おめでとう。
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