夢現世界の災凶姫~Disastress in the Parasomnias~   作:サッドライプ

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 話が一旦区切りなのでここまで登場した人物?のおさらい。
 読み飛ばしても特に支障はありません。

………なんでクエスチョンマーク付いてるんですかねえ。




★人物?紹介集(18話まで)

 

霞悠斗(かすみ・ゆうと)

 仲間内に同じ「ゆうと」名の級友がいたらしく、もっぱら“ミュート”というあだ名が固着している、ちょっと妄想たくましい思春期の少年。朝起きたら見知らぬ場所だった系の転移者。転移先の遺跡で見つけた『封印されしお姫様』に一目惚れしたのと命懸けの戦いの毎日のストレスから、彼女に一日一告白するのが日課になっていた――幽体状態で観察していたプリナに全て聞かれているとも知らずに。

 キモがられなかったのは至上の幸運ではあるが、好感度MAXのヒロインに理想のシチュや仕草や言動を全部把握された上でそれを喜々として再現してもらえる現状は、幸福と羞恥の同時絶頂といったところである。

 プリナが可愛く甘えれば大抵のことは「まあいっか」で済ませられる単純くん―――それはきっといいことなのだろう。誰にとっても。

 

 抗魔士(イムニティ)としては雷撃の夢能(デルシオ)を持つ。直前にしていた最後のゲームが大乱闘な格ゲーだったので、自身の夢能(デルシオ)を「ゲームの能力を持って異世界トリップ」系と認識している……が、本人がそう思い込んでいるだけである。最高難易度ダンジョンでひたすら蝕魔(インフェクター)を倒し続けた影響で一部を除いて髪が鮮やかな金に染まっていて、本人はやはりピ●様のご加護と思っている模様。なお、現地の抗魔士(イムニティ)から見ればその髪色の薄さは生きていることがあり得ないレベルの化け物、闘争の権化と同意義である。白色透明のプリナちゃんの髪?うん、まあ。

 

 遺跡(裏ダン)暮らしで大量に溜め込んだドロップアイテムを放出すれば向こう千年はプリナとひたすらいちゃいちゃして暮らせるにもかかわらず蝕巣(フォーカス)に潜るのは、心があの遺跡の日々から未だ解放されていないから。

 学生だった頃の怠惰と同義の安寧が呆気なく崩れた経験があるから、現代日本という平和な世界で生きてきたからこそ『戦わないことに恐怖する』性格になってしまっている。彼に自覚はないものの、戦って戦って戦い抜いたからこそプリナという最愛の女神が自らに微笑んだという成功体験もあり、無意識に闘争に身を置く自分こそを肯定している。

 その女神さまは彼の心の(ひび)を認識しながらも、決して癒そうとすることはない。望まれた理想のお姫様を演じて日常という表層を彩るだけ。日に日に深さを増していく亀裂を埋めることなくただ見守っている。

 

――――当然でしょう?愛する伴侶がその闘争の果てに、やがて世界の毒(ばけもの)に至るなら。自分と同じ■■になってくれるなら。それはとてもとても幸福で、素敵なことなのだから。

 

 

 

S・■■リナ■

 異形はびこる絶死のダンジョンの奥底に封印されていた、ただの『プリナ』と名乗る謎多き少女。清楚で純真でたおやかなまさにイメージ通りのお姫様――に“見える”可憐な顔貌と物腰、白色透明だが光を浴びると仄かに虹色に輝く髪に翡翠色の瞳が特徴。口調は穏やかだが、譲れぬ一線は明確に引かれている。

 所持しているのは水を操る夢能(デルシオ)だが、それをそのままミュートとエルザ以外の他人の目のある場所で使うことは決してない。

 千年も封印されていると暇すぎて幽体離脱して魂だけで活動する能力も獲得したらしい。肉体からそう遠く離れることはできないが、毎日自分に愛の物語を紡いでくれるミュートの姿はずっと見ていた。ずっと、ずっと、ずっと、ずぅっと。

 

 その正体は※※※【閲覧制限】※※※。千年の刻を封じられた世界に嘆き、怒り、憎み、疲れ、そしてやがては自分がそんな世界に英雄として蘇ってしまうことにただ怯えていた。

 そんな中で何もないただ一人の少女としての自身に好意を向け、愛する人と結ばれて幸せに過ごす素敵な未来をたくさん語ってくれたミュートこそが、彼女の唯一の心の光である。そう、たった一つだけの、価値のあるもの。

 

―――彼女は今日もなぞり続ける。愛する人にとっての『理想の女(プリナ)』であることは、彼に好かれる為の手段でもあるが、それ以上に魂が焦がれる程憧れた恋物語を演じることそのものが至上の悦楽なのだから躊躇うことなど何もない。偏執的なまでに分厚い仮面(ペルソナ)を被って完璧に演じ切る内に、本来あった筈の人格も正気もすぐに見失って儚く霧散したが………そんな安いゴミ、今の幸福に引き換えて何ら惜しむほどのものでもなかった。

 

 封印されていたそもそもの理由として、※※※【閲覧制限】※※※前人未踏の『LEVEL4』。清らかな水面の下に溜まった致死毒の泥は、もし溢出すれば『世界を消す』脅威度となり得るだろう。

………ありえない想定ではある。プリナがただの女の子として、愛する人と睦み合う幸福な暮らしを続けている限りにおいては。

 

 

 

P・エルギノーザ

 愛称エルザ。栗髪碧眼のシスター。誰に対しても丁寧な口調だが、どこか柴犬を思わせる人懐っこさで相手の庇護欲と嗜虐心をくすぐる雰囲気を発している。プリナちゃんに魔改造されて本当にイヌミミが生えた。ロリ巨乳体形。

 

 抗魔士(イムニティ)としての夢能(デルシオ)は霊媒体質。現世に迷い出た亡霊に対しては極力対話で昇天させることを望み、その手段として精神感応を行う。残滓に過ぎない死者の霊が特攻の夢能(デルシオ)持ちであるエルザを害し得ることはそれまで全くなかったが―――善意で辻除霊をしていたある日、うっかりどこぞの千年モノの生霊と接続したせいで精神が完全に砕け、その(おびただ)しい愛執を核に魂が練り直されてしまった。

 

 ミュートとプリナというこの世界のこの時代の常識に疎い二人組を色々と補佐する、ペット枠扱いの割にフォロースキルの高い子。妄愛の対象であるミュートに頭を撫でられるのが一番のお気に入り。

 

 

 

始原蝕魔(マルフォーマ)

 太古の昔より闇に潜み、世界の終焉を齎す使者と予言される蝕魔(インフェクター)。月を裂き、海を枯らし、星を隠し、大地を割り、そして世界を闇に染める五体の王がいるとされている。蝕魔(インフェクター)を共食いし成長、城を呑む程の巨大さを得た時点で真の形態となって災厄を振り撒くという。

 

ポリダクティリ

 始原蝕魔(マルフォーマ)第一の闇。宇宙に舞い上がり月を裂くと言われている……蟹。ストレプト湖底遺跡にて、封印が解ける前のプリナを抹殺しようと配下をけしかけていたがミュート一人に粘られた挙句、それによって逆に覚醒を前倒してしまったお茶目さん。しかもプリナ達が地上に上陸する際に襲撃し、深海2万メートル相当の水圧(海より深い愛情)で圧殺されるという返り討ちを喰らう。

 誰に認識されるでもなく、かませにすらならずに瞬殺されたが、まあ蟹なので。

 一応こいつが“月裂き”を成功させると、全世界の蝕魔(インフェクター)が数・質ともに圧倒的な強化を受けるほか、人間が裂けた月を目視すると精神が砕け一気に※※※【閲覧制限】※※※になってしまうという凶悪な結果を招く能力があった。だが、所詮蟹は蟹だった。

 

 

 

P・ジンジヴァリス

 抗魔士(イムニティ)ギルド・エンテロ国州支部長。基本的に所属の抗魔士(イムニティ)達からは嫌われていて、冷血陰険鬼畜眼鏡と陰口を叩かれているがまあ外見上は否定が難しい程度にはそういう人相である。言動についてもシビアで、いわゆる『正論なんだけどもう少し言い方があるだろう』となるような物言いでギルドへの陳情や外部折衝、アクティの精一杯の色仕掛けなどを日々斬り捨てている。

 

 

 

A・アクチノミセテムコミタンス

 ギルドの看板受付嬢アクティちゃん。本名は苗字の「アグリゲイティバクター」を含めて彼女自身ですら噛まずに言えないので大嫌い。由来を知ったら更に嫌いになると思われる。登場人物の横文字ネーミングに困ったからって本当に引用文献もうちょっとなんとかならなかったんだろうかこの作者。

 地味めの文官服にはち切れんばかりのたわわを収めている清楚系インドア美少女。普通に可愛くてエロい上に「垢抜けないこの子なら俺にも手が届きそう」感で更に男を引き寄せる、ある意味魔性の女。が、ギルド内部で暴力沙汰はご法度なこともあり男達はひたすら互いを牽制することに終始している為、仕事場で自らに集中している矢印に彼女当人だけが気付いていないのであった。

 

 

 

E・クロケ

E・エロゲネス

 ギルド受付嬢その1とその2。明るくノリの軽いクロケはほどほどの熱心さで業務をこなし、要領よく日々楽しく仕事場で過ごしていた。ある日化け物ネズミが現れてその担当になるまでは。

 一方ロジー(名前の響きが好かないといって周囲にはこう呼ばせている)はクールで仕事の出来るおねえさんだが、ギルド長と男性が二人きりになると妙に興奮して近づいてくるらしい。多分彼女には何か現実と違うものが見えている……。

 

 

 

H・デュクレイ

 『デュクレイ鍛冶店』を営む縦ロール長髪のナイスマッチョ。ギルド提携の抗魔士(イムニティ)向け武具店の中でもB~Cランク相当のアイテムを取り扱っており、パーシャルの街でも最上級の腕利きアイテム職人である。

 蝕巣(フォーカス)産の不思議ドロップアイテムをこよなく愛していることで有名で、「アイテムちゅわぁ~~ん♡♡」と獣のごとく吠えながら頬ずりせんばかりの勢いで間近でガン見して鑑定を行う姿は、誰もが温かく引きつり笑いをしながら関わり合いにならないよう後ずさる。

 

 

 

P・アグロメランス

 アグロ婆ぁ。上級区画の商店通りの奥まったところで古書店を営んでいる。薄暗い店内でもフードで常に目元を隠し意味深に笑いながら、客に何かを示唆するような語り掛けをする。―――特に何か知っているわけではなく、そういうムーブを愉しんでいるだけのとぼけたババアである。一応元Bランク抗魔士(イムニティ)で二百歳を超えており、全盛期は現ギルド長のヴァリスと同格レベルの実力者だったのだが、その戦闘力が発揮される機会はないだろう。

 当然だがこんな変なババアがやっている陰気な古書店が繁盛している訳もなく、ただの道楽経営である。時々本棚にヤバめの遺宝として魔導書が交ざっていたりいなかったり。

 

 

 





 いじょ。

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