戦姫絶唱シンフォギア Answer   作:川井 アザト

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このお話は、戦姫絶唱シンフォギアの2期と3期の間の時系列から始まります。
ご了承くださいませ。


2話

「そうか・・・そんなことが・・・」

SONG本部のカフェテリアの一角。

そこには、SONGに所属するシンフォギア装者たちが座っていた。

装者たちは、席で、立花響を中心に話をしていた。

響が話しているのは、他でもない、転入生の田中真理のことだった。

「はい・・・真理さんは私を避けてるみたいなんです・・・」

先日の放課後での一件。

あの日から、田中真理は、響から、さらに距離を置くようになっていた。

授業中では、隣に座っているのだが、授業が終わる度に、目の前から姿を消してしまう。

「一度も話をしたことはないの?」

「いえ、真理さんが初めて教室に来たときに、少し話したくらいです・・・」

「そう・・・まあ、あなたは距離感にバグがあるっていうか、少し勢いがありすぎるところがあるわね。」

「響さんのそういうところに、私たちは救われてるけど・・・」

「がっつきすぎるのは、ジョーシキ的によくないのデス!」

「そう、なのかな・・・」

響は、自分と他人の距離感が近すぎるきらいがあるのは、他の装者たちも、よくわかっていた。

それ故に、敵対していた相手と、手を繋げられることもあれば、逆に突き放してしまうこともある。

「まあ、お前なりに努力してんのはわかるが、もう少し距離感を考えたほうがいいのかもな。」

「クリスちゃん・・・」

「そんな顔すんなよ・・・まあ、なんだ、もしもお前がまた、その転入生に近づくときは、アタシのことも呼べよな。少しなら付き合ってやる。」

「いいの・・・?ありがとう!クリスちゃん!」

響は、嬉しさのあまりクリスに抱きつこうとする。

「言ったそばから・・・!だからそういうところを気をつけろって言っただろ!」

「良いじゃ〜ん!クリスちゃんは、友達なんだし!戦友でもあるんだから!」

「離れろバカ!くっつきすきだ!」

響は、クリスを力強く抱きしめ続けた。

「雪音。あきらめろ。立花のことは、お前もよく知っているだろう?」

「このバカは知ろうとしすぎだ!ああ、もう・・・!」

クリスが響を強引に押しのけようとする。

そんな、やりとりをしていたときだった。

突然、SONG本部内に、緊急のアラームが鳴り響いた。

「クリスちゃん!」

「ああ!行くぞバカ!」

「私たちも行くぞ!」

「ええ!」「うん・・・!」「デス!」

シンフォギア装者たちは、現状を把握するため、司令室へと急いだ。

 

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「遅れました!状況はどうなってますか!?」

シンフォギア装者たちは、司令室へと到着した。

「あ、ああ・・・お前たちか・・・」

「ん?師匠?どうしたんですか?」

司令室にいた、SONGの司令、風鳴弦十郎は、動揺した後のような表情で、装者たちを見つめた。

「実はな・・・事態はもう収束したんだ・・・」

「はあ!?」 

「どういうことですか!?叔父様!」

翼とクリスは、弦十郎の一言に詰め寄った。

「そうだな・・・お前たちにも見てもらった方が早いか・・・」

司令室のモニターに、一つの動画が映し出される。

都内の第三区域にて発生した、大規模火災の模様を映した映像。

そこには、フードを被り、学校の制服を来た人物が、立っていた。

「っ・・・!まさか、真理さん!?」

響は、映像に映し出された人物の特徴を見て、瞬時に理解した。

「まさか、あなたの言っていた子なの!?」

「は、はい!でも、どうして・・・!?」  

映像が、再生される。

そこには、カメラに映っていた新入生こと、田中真理が、一瞬消えたように見えた瞬間、その場に、瞬時に大量の煤まみれの人間が現れたところを記録していた。

「なにが起こったの・・・!?」

「あの人、一瞬消えたデスよね!?」

調と切歌も、一瞬の出来事に困惑した。

「叔父様、この後はどうなったのですか?」

「ああ。閉じ込められていた民間人は、全員無事が確認されている。現在、消防隊の消火活動で、建物の火災は鎮火の傾向にある。」

「こいつの行方はどうなってやがる・・・!」

「現在も、彼女を探すための行動はしているのだが、彼女は、民間人を救出した後、また一瞬で姿をくらましてしまったんだ。」

田中真理は、民間人を助けた後、まるで、その場にいなかったかのように、姿を消してしまったという。

「一連の事件の英雄が、まさかあなたの同級生とはね・・・」

「そうだな。まさか響君の知り合いだったとは・・・」

響は、田中真理が、超常的な動きをしたことにも動揺していたが、それと同時に、彼女のことについて、みんなに、弁明しようとした。

「真理さんは悪い人なんかじゃありません!私は知っているんです!あの人は、歌が大好きな普通の女の子です!だから、不信がらないであげてください!」

響は、その場に響き渡るように、彼女のことを、装者や、司令、オペレーターの藤堯や友里に説明した。

「なるほどな・・・君がそこまで言うのであれば、信頼に足る人物なのだろう。ただ・・・」

「これだけのモノを見せられて、黙って見ているわけにはいかない・・・ということですね?叔父様。」 

「ああ。引き続き、彼女についての調査は進める。安心してくれ、彼女に手荒な真似はしない。約束する。」

「師匠・・・!」

弦十郎は、響に対して男の約束を交わした。

それを聞いた響は、弦十郎を信じて、調査の件を任せることにした。

「真理さん・・・」

響の胸の内は、田中真理のことで、いっぱいになっていた。

彼女の、真理への想いは、増々膨らんでいった。

 

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