Re:転生ライダーinキヴォトス   作:KIARU

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はい、みなさんお久しぶりです。初めましての方は初めまして。
大変長らく失踪してた私ですが、単に書く気が起きなかっただけで体調不良とかではありません。何度か筆をとろうとはしたんですが、そのたびになんかスン…ってなってしまって本当に書けませんでした。そして気が付けば年が明け…という具合ですね。いや本当に楽しみにしていただいていた方には申し訳ないです。
転生ライダーinキヴォトスも、ほぼほぼ最終編の構想は出来上がっていたんですが、今まで自分の書いてきた駄文(主に最初の方)を見て「なんだこれは…」となり「これは読者が最初で脱落するやろ」という考えに至りました。
そうしてリメイクに至った訳ですが、書き始めの段階で既に元の転生ライダーinキヴォトスとは全く違う道をたどっており「なんだこれは…(二回目」となったりもしましたがまあ同じ道を辿る物語を見せられても二週目の読者は退屈だよね、というもう一人の自分に諭され完全に違うモノとして書いております。「じゃあこれタイトル詐欺では?」というツッコミは吞み込みます。すいません。

これからはなるべく筆をとるようにするつもりですが、相変わらず不定期更新のやる気次第なところがありますので、気長にお待ちいただけると幸いです。

というわけで、長くなりましたが生まれ変わった転生ライダーinキヴォトスをよろしくお願いします。


プロローグ

 ほーん。なるほどね。完璧に理解したわ。

 

 つまり、俺はトラックに轢かれて転生したらモンスターハンターストーリーズの自キャラになってて、このキヴォトスとかいう銃弾の飛び交う意味わからん学園都市にいた、というわけだ。学生証もちゃんと推定自分の寝室の机に置いてあって、【龍塚 レクト】と書かれておりそこにまぎれもなく今動かしている体の顔が写っている。そして所属はアビドス高等学校。うん、わかってはいたけど微塵も知らない高校だ。

 

 至って普通の高校生活を送っていた俺としてはさっき外に出たらスケバンが銃を撃ってた現実を受け入れたくないのだが、今俺がここにいるのならこの世界で生きていかなければいけないのは事実。外出たくなさすぎるな。

 

 まあでもポケットに手突っ込んだらゲーム時代のアイテム全部出てきそうなことが分かったし、モンハン世界の防具つけてりゃ銃弾とか大丈夫でしょ。多分。

 

 重ね着要素があって助かった。防具の上から制服を着れば見た目は普通の男子高校生、防御力はモンハン世界準拠というインチキができる。生身で銃弾喰らったら普通に死ぬんだからな!なんでこの世界の住人は痛いで済むんだ。おかしいだろ。

 

 そもそもモンスターハンターストーリーズの自キャラになってるのも意味わからん。なんで本編じゃなかった?いや、好きだけどさストーリーズ。クリーチャーコレクターRPGがモンハンで出来るのは素直に面白かったし、ストーリーは並~良くらいだとしてもやりこみ要素もそれなりにあった上で自分の好きなモンスターを好みにカスタマイズ出来るのは本当に面白かった。育成システムとかは正直初代の方が好きだったけど、2も2で良いところはあったしな。

 

 さて、現実に目を背けず部屋の隅でもぞもぞしてる薄茶色のもこもこした物体をどう対処すべきかを考えよう。転生憑依先で動物飼ってるとか聞いてねえぞ。

 恐る恐る摺り足で近づき覗き込んだその瞬間、もこもこが飛び出し俺の顔面にHIT!

 

「「いったぁ!?…ん?」」

 

 顔面に超会心Lv3並みのクリティカルヒットを食らった事よりも、今聞いた声が聞き馴染みありすぎて思わず地面に落ちた相手の顔を覗き込む。

 見つめ合うこと3秒。俺達は互いに誰なのかを把握した。 

 

「ナビルー!」

「相棒!」

 

 飛びついてくるナビルーを抱き上げ一回転し自室のベッドに倒れこむ。アイルーとは思えない一見ブサイクにも思える愛嬌のある顔は一度見たら忘れない。マネルガー博士によって魔改造されるも見事復讐を果たした性格も良いスーパーアイルーである。

 

「相棒、一体ここはどこなんだ?俺、気が付いたらこの部屋に居て外に出たら見たこともないボウガンを撃ちあう人ばっかで怖くて引きこもってたんだ」

 

「俺にもわからない。さっき目覚めたばかりなんだ。今わかってるのは俺が学校に所属してて一週間後から通うことになってることと、外はナビルーも見た通り危険地帯ってことだ」

 

「そうなのか…いや、悪いところばっかり見てても仕方ないよな!前向きに考えようぜ、相棒。俺達の全く知らない土地、文明のある場所でこれから冒険の続きができるんだ!アユリアやリヴェルトもいるかもしれないし、ここに来たのが俺達だけってことはないだろ!」

 

「そうだな。流石はナビルー、頼りになるな」

 

「ふふん、だろ?ここら辺の事はまだわからないけど、相棒のナビをしっかりこなしてみせるさ!…ところで相棒、なんか雰囲気変わったか?」

 

「それは…」

 

 さて、何と言うべきか。ナビルーの言う通り、俺はプレイヤーであって主人公そのものではない。初代も2もやってきたが、それは主人公を介して世界を覗き見てたに過ぎない。これを言ったらナビルーからは距離を取られるかもしれないし、ここでお別れすることにもなるかもしれない。だが、ナビルーを騙し続けてこれから活動するのは主人公に対してもナビルーに対してもあまりに不義理だ。

 

「ナビルー、俺はナビルーの知ってる俺じゃない」

 

「どういうことだ?」

 

 ナビルーにはしっかり説明した。俺がナビルーの知ってるレクトじゃない事。俺は別の世界からレクトを通して物語を読むようにナビルー達を知ったこと。マキリ・ノワからアルトゥーラまで、俺はレクトの視点で物語を見ていたに過ぎず、俺はレクトではなく、ナビルーからしたら赤の他人だということ。その上で、俺はナビルー達が大好きだったし、俺がその世界を楽しんでたことも伝えた。

 

 それを聞いたナビルーはほんの一瞬だけ考え込んだ顔をして、すぐに笑顔でこう言った。

 

「じゃあ、オマエが3番目の相棒だな!」

 

「ナビルー…いいのか?」

 

「確かに俺の知ってる相棒じゃない事は驚いたけど、それでも俺達と一緒に冒険したんだろ?だったら、白の奇跡を起こしたライダーでも、大いなる者を打倒したライダーでもない、これからここで新たに一緒に冒険する相棒として相応しいライダーだと、俺は思うぜ!それに1人目の相棒と2人目の相棒の冒険を共有できる新しい相棒だ!きっと楽しい冒険になるぜ!」

 

「…本当、ナビルーは良いやつだよな」

 

「へへっ、そうか?」

 

 ナビルーが良いやつ過ぎて涙が出そうだ。いや、ほんとマジで。ここで唯一知ってる人物(?)のナビルーにまで別れを告げられたらちょっと生きてく自信がなかった。俺の心は硝子なのだ。固有結界はない。

 

「よし、そうと決まれば情報収集だ。ナビルー、この世界の事を調べていくぞ。期限は俺が入学する一週間後まで。身の安全に気を付けながら行動しよう」

 

「おうともさ!白の奇跡に負けない伝説をこの地でも築き上げてやるぜ!」

 

「あ、ナビルー。先に言っておくが多分ここは俺達の居た世界じゃない」

 

「な、なんだってぇぇえ!?」

 

 …銃やスマホの事などもナビルーには説明しなきゃいけないな。

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