Re:転生ライダーinキヴォトス   作:KIARU

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体調を崩してダウンしてました。
お待たせして申し訳ないゼクス


写真

「退学届…これで二人目だな」

 

「アビドスを見捨ててどっかにいくやつなんて放っておきましょう。どうせ戻ってこないですし」

 

「ホシノちゃん、そんな言い方は良くないと思うの。誰だって自分の自治区を離れるのは辛いはずだよ」

 

 俺が入学して早一か月、元々在校生が十数人しかいなかったアビドスはさらにその数を2人減らしていた。気持ちはわかるけどな。だってここ限界集落だし。

 

「でも結局、皆アビドスを捨てていくんです。校舎に居るまだ残っている生徒の顔を見ればわかります。ああ、こいつらもアビドスを離れていくんだなって」

 

「皆じゃないよ。少なくとも、ホシノちゃんとレクト君、それに私は最後まで一緒でしょ?」

 

「俺もいるぜ!」

 

「ふふ、そうだね。ナビルーちゃんも私たちの仲間だもんね」

 

 なんか当然のように一蓮托生扱いされている。いや、合ってるけども。俺はアビドスを離れるつもりはない。確かにめっちゃ不便だし砂はひどいし過疎ってるけど、もうすでに俺にとって大事な第二の故郷だ。卒業するまでなんだかんだいるだろう。

 

「何があっても、この3人なら大丈夫だよ!私が二人を守るから、二人も私を守ってね!」

 

「…ユメ先輩は自分の事だけ考えてください。弱いんですから」

 

「そ、そんな言い方しなくてもぉ…いや、でもでも!レクト君はヘイローもないしもしかしなくてもレクト君が一番危ないんじゃないかな!」

 

「ユメ先輩、俺結構強いですよ」

 

「そうだぜ!相棒は最強のライdもごもごもご」

 

 ナビルーが口を滑らせそうだったので慌てて口を塞ぐ。ナビルー、めちゃくちゃ良いやつなんだけどお調子者なんだよな。そこも魅力の一つではあるが。

 

「ライダーの事はまだ秘密だナビルー!」

「やべ!そうだった!」

 

「?…レクト君ってそんなに強いの?だってヘイローも無いし、持ってる武器は弓だし、こんなかわいい顔してるし…」

 

 …片目隠れオッドアイショタ顔のキャラメイクしたからかわいいって言われるのは想定してたがいざユメ先輩に言われると心に来るな…

 

「レクトの言ってる事は事実ですよ、ユメ先輩。どういう絡繰りかは知りませんが、身体能力は私達キヴォトスの生徒より高いですし銃弾が当たっても怯みもしません。ついでにその弓は一発一発が戦車砲並みの威力が出ます」

 

「うそぉ…」

 

「ホシノの言う通りなので、やっぱりこの中で一番危ないのはユメ先輩ですね」

 

「ひぃん…ホシノちゃんが特別強いだけだと思ってたのにぃ」

 

 ホシノが特別強いのは本当にそうだ。生徒という枠組みの中では個人戦闘能力はトップクラスと言って良い。神秘の量もダントツだ。いつぞやに見たモフモフ白髪ロリやミレニアムに居た口の悪いチビよりも多いかもしれない。

 

「そ、そういえばレクト君っていつも首飾りつけてるけどそれが強さの秘訣だったりするのかな?左手にも見たことないきれいな石付けてるし」

 

「はぁ…ユメ先輩、そんなわけないでしょう。石をつけてるだけで強くなれるなんて創作の中だけですよ」

 

「いや、左手につけてるやつはまた別だけど、首飾りは本当に効果ある奴だぞ」

 

「はぁ!?」

 

 残念ながら、これは創作の中の装備なんだ…中身は魂の絆・特と自己回復・特だ。厳選クッソ時間かかった。

 

「ユメ先輩達も要ります?まだいくつか持ってますよ」

 

「要りませんよ…そんな胡散臭いモノ」

 

「胡散臭くなんかないぞ!俺達の居たところでは必需品だったんだ!」

 

「どんなとこですかそこ」

 

「私はもらっちゃおうかな~。なんだか綺麗な石だし、効果がなかったとしてもお揃いのアクセサリーとして良いんじゃないかな」

 

「お揃い…レクト、私にもください」

 

「ほいほい」

 

 ホシノには魂の絆と精霊の加護の特、ユメ先輩には魂の絆と根性の組み合わせの護石だ。魂の絆を統一したのはここで得た絆が尽きないでほしいという願望も込めている。俺の筆頭神おまが二つも消えたけどまあこの二人にならいいだろ。

 

「本当に綺麗だねえこの石。見たことないや」

 

「そうですね…胡散臭いと言った手前アレですが、本当に効果があってもおかしくないくらい神秘的です」

 

「このお守りがある限り、私達アビドス生徒会の絆は不滅だよ!なんて」

 

「このお守りがなくても不滅ですよ」

 

「レクト、気持ち悪いこと言わないでください」

 

「えぇ~?私はそうだったら嬉しいけどなあ。あ、そうだ!写真撮ろうよ!」

 

 ふむ、確かに生徒会のメンバーで写真を撮った事は一度もなかった。お揃いのお守りもつけたことだし、記念に一枚とっておくのもいいだろう。

 

「なんでわざわざ写真なんか…」

 

「お揃いのアクセサリーをつけた記念だよ!お祝いの時には、写真を撮るものなの!」

 

「ナビルー、俺の肩に乗っかるといい。角度的に地面は見切れちゃうだろうから」

 

「おう、肩借りるぜ相棒!」

 

 ユメ先輩がどこからか三脚とカメラを持ってきてセッティングを終え、ユメ先輩が真ん中、俺が左でホシノが右だ。ナビルーは俺の左肩。

 

「ほら3人とも、もっと寄って!」

 

「ああ!ユメ!それ以上相棒をユメに寄せると相棒が気絶する!」

 

「え?なんで?」

 

「ユメ先輩、こういう時鈍感なんですよね。…ユメ先輩!当たってます!…まさか左側のレクトもこの状況に?」

 

「あ、ほらもうすぐシャッターだよ!みんな笑って!」

 

「この状況で!?」

 

「はい、チーズ!」

 

 そうして撮られた写真はユメ先輩に左腕で引き寄せられて目を回してる俺、慌ててるナビルー、右腕で抱き寄せられて何がとは言わないが若干埋まってる何を考えてるかわからないホシノ、満面の笑みのユメ先輩が写っていた。

 

 これはこれでいいんじゃないだろうか。青春の一ページって感じだ。

 

 あと、その…柔らかかったです。それだけです。

 

 さて、今日も生徒会の仕事を頑張るか。

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