カラカラ生活してエスコフィエに叱られたい   作:津那真夜御仁霧

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懲役3ヶ月を言い渡されたアルコ。
流石に反省しているでしょう。
さて、そんな反省している(はずの)アルコの様子を見てみましょう。


メロピデ要塞の中の人

テーマパークに来たみたいだぜ。

テンション上がるな〜*1

こんな経験あんまりできないからね。

経験できるうちに楽しまないと損よ損。

え?反省?してるしてる。*2

でも後悔はしてない。生きてるだけで偉いのだ。

俺はメロピデ要塞の牢屋のベッドに寝転がりながら、天井のひび割れを数えていた。

石の壁は冷たいし、ベッドは硬いけど、意外と悪くない。静かで集中できるし。

 

「また何か危ないもの考えてるのか、お前……」

 

危ないものとはなんだ危ないものとは。失礼だぞお前

こいつは隣の牢屋のやつ。

なんか月初めに紙飛行機飛ばして捕まったらしい。可哀想に。

俺は心の中で親愛なる隣人と呼んでいる。*3

それはそうと今俺は天井のひび割れからアイデアが出てきそうなんだ邪魔しないでくれ

 

「ひびからなにが出てくるってんだよ...」

 

うるさいな。天才の閃きというものだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

ここメロピデ要塞は買い物ができる。

でもモラがない。*4

一体どうやって買い物すれば!

はっはっは俺を呼んだかね?

なっお前は特別許可券!

俺がいれば飯に酒、なんなら味の素を取り寄せることだってできる!

えっじゃあアル中パウダーも!?

いやあれは刺激物判定で無理だった。

クソオオオオオオオ!!!

 

 

......なんだこの茶番。*5

 

上で言った通り、ここではモラじゃなくて特別許可券で買い物をする。

この制度があるおかげで、すごい大富豪が収監されても一から稼がないといけないのだ。

ということで今日も今日とてお仕事お仕事。

俺たち囚人に課された仕事は自律機械「クロックワーク・マシナリー」の生産だ。

ちなみに俺は天才なので生産ラインの改良、機械類の点検、新しいマシナリーの考案と作成を任されている。

なんだこの仕事の量は!

過労死してしまうよ!

でもまあ働けば酒が飲めるから頑張るお!

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

〜2ヶ月後〜

 

 

くぁwせdrftgyふじこlp。*6

くぁzwsぇdcrfvtgbyhぬjみこlp。*7

plもkにjぶhvygctfcrdぜすぁq。*8

と言うことで刑期を早く終わらせる方法を考える!

 

「作業中は私語厳禁だぞ」

 

さーせーん

 

でもあと一か月がクソ長いのは事実だ。

親愛なる隣人くん、何かいい案はないか?

 

「お前なら壁爆破してからの脱獄とかは軽くしそうだがな」

 

そんなことはしない。多分。

 

「不安でしかないが」

 

まず案1

真面目に作業する

 

次に案2

シグウィンを人質にとって交渉

 

最後に案3

リオセスリとタイマン

 

三つのうちどれがいいと思う?

 

「1。圧倒的に1。逆に他二つはなんだ他二つは」

 

えー?いい案だとは思うんだけどな

 

「ほう?俺は三つ目に興味があるなぁ?」

 

(^ ^)

こんにちはリオセスリさん今日は大変いいお天気でしてねオホホホさてワタクシお仕事がありますのよだからねその頭を掴んでる立派なおててを離してくださいましおねがいします

 

「ああわかった離してやる。」

 

さっすが旦那わかってるぅ!

ところで旦那?なんで拳を構えてるんですか?

危ないですよ

 

「大丈夫だ。手加減するからな。」

 

(; ;)

ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!待って!助けて!待って下さい!お願いします!ワアアアアアアアア!!!!!

 

 

〜〜〜

 

 

「冷蔵庫の氷嚢使って安静にしてなさい。」

 

はい...

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

〜3ヶ月後・出所の日〜

メロピデ要塞の正門がゆっくりと開いた。

俺は両手に荷物を持って外の光を浴びた。眩しい。空気がうまい。

ようやく出所だ。

まずはエスコフィエのご飯が食べたい。

後ろから看守のおっさんが声をかけてきた。

 

「二度と来るなよ、本当に」

 

もう2度と来たくない。

けどまあ世話になった。

飯の味の素持ち込みは感謝してる。

 

「感謝するなよバカ」

 

正門の外には、待ち構えていたエスコフィエの姿が。

 

「アルコ」

 

重圧がすごいですお嬢様。

 

...ただいま。

3ヶ月ぶりだな。

 

「はぁ......本当...出てこれてよかったわ。看守の人から色々聞いたわよ。

独房で発明の設計したり、リオセスリさんに喧嘩売ったり...貴方、本当に反省してたの?」

 

反省はしたよ。一応。

 

「全然してないでしょう! 顔が完全に『次は何やろうかな』って言ってるわよ!」

 

バ、バレテーラ

 

「今日は私が普通の食事を作るから、貴方は何もするんじゃないわよ! 素材の味をちゃんと活かした料理を食べなさい!」

 

はいはいわかったわかった

 

「......貴方がいない間、静かすぎて落ち着かなかったんだから...」

 

ごめんて

 

「明日は試食会よ。貴方がいなかった時間にレシピをたくさん考えたの。」

 

わーい今日の晩御飯抜きにしよー

 

「ご飯はちゃんと食べなさい!」

 

 

 

 

〜数日後〜

 

て゛き゛た゛ぁ゛!゛!゛(大盛り豚肉お好み焼き)

 

「アルコ!貴方ほんっっっっとうに反省してないのね!」

 

今日もフォンテーヌは平和である

*1
全くもって反省してないのである

*2
嘘つけ

*3
スパイダーマッ!?

*4
某岩神

*5
それに関しては完全同意

*6
エスコフィエのご飯が食べたい。

*7
失って初めて大切なものに気づくってのはほんとだね。

*8
ここの飯がまずい訳じゃない。エスコフィエのご飯がうますぎるんだ。

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