カラカラ生活してエスコフィエに叱られたい 作:ミディアムステーキは俺の嫁
誰だよそんな阿呆はwww
俺か。
エスコフィエは困っていた。
幼馴染であるアルコのことでだ。
奴の料理に味の素が入らない日は無いし、休肝日は月に一回のみ。
どうすればあいつの食生活は治るのだろう?
そう考えて数日が経ったある日、エスコフィエは新作料理を発明する時と同じくらいのアイデアが思い浮かんだ。
そうだ、料理教室をしよう。
そうすればあいつもまともな料理を作れるようになるはずだし、あわよくば二人きりに.....
何でこんないいこと考え付かなかったんだろう?
そう考えながらアルコの家に向かった。
ーーーーー
「料理教室を開くわよ。明後日私のキッチンに来てね」
ウェ!?*1
どうも、急に予定が入ったアルコです。
突然家にエスコフィエが入ってきたと思ったら料理教室をするから明後日来いとのこと。
特に予定はないからいいけど。
でもどうやって家に入った?鍵はかかってたはずだけど。
スペアキー?
あっそっすか。没収です。流石に俺のプライパシーがなくなる。
でも料理教室かー。
人はいっぱいいたほうが楽しいよな。
ーーーーー
「どうしてこうなったのかしら...」
エスコフィエが考えていた料理教室のプランはこうだった。
アルコを料理教室に誘う
↓
アルコが一人で来る
↓
料理を一対一で教える
↓
アルコはちゃんとした料理を作り、二人の仲はより深まる
↓
大成功!
だが、現実は非情だ。
アルコは自分の友達(?)を連れてきた。
一人目:大団長ファルカ
二人目:もう一人の酒カスウェンティ
三人目:スイーツ仲間()フリーナ
四人目:フリーナが心配でついてきたヌヴィレット
波乱万丈の予感しかしない。
エスコフィエはこの料理教室を乗り切ることはできるのか!?
ーーーーー
「き、今日はオムレツの作り方を教えます」
というわけで始まってまいりましたエスコフィエにパーフェクト料理教室。
司会はワタクシアルコ。解説は隣に座ったフリーナがお届けします。
「僕!?」
何言ってんだ料理教室なんだから解説はエスコフィエがしないとおかしいだろ。
「急に梯子を外された!?」
「何かしらの法に触れないだろうか...」
ヌッさんそんなピリピリしないでくださいよ〜www*2
あまってヌヴィレット様ジョークですよジョーク。
だからその水元素をしまって?ね?
「はははっ!愉快な奴らだ」
「モンド以上に自由な人間だよ君は...」
なにわろてんねんファルカ。
またお食事会開こか?
そういうとファルカは黙った。
ハッアル中度がまだ足りないな。*3鍛えてから再挑戦しにくることだ。
「ふざけてないで本題に入らせて。まず卵、牛乳、オイル、調味料を準備します。アルコ、その味の素しまってて」
やっべバレたと言わんばかりに焦りながら味の素をしまうアルコ。
そんなアルコのことを呆れた目で見る他の面々。
一般人なら気まずさで心臓発作を起こして死んでいるがそこは楽観視の天才アルコ。
周りの目線を一切気にせず戻ってきた。
「はぁ...次に卵をといて行きます。ここでちゃんととかないとオムレツの表面に白身が混ざってしまうのでしっかり混ぜましょう」
ファルカが自慢の腕力で混ぜた。
卵が飛び散った。*4
エスコフィエは眉を顰めた。
ウェンティは風を使った。
卵が飛び散った。*5
エスコフィエは頭を抱えた。
「......しっかり混ざったら塩と胡椒を少量入れます。ここで牛乳も少し入れておくといいでしょう。卵が固まるまでが長くなり、たくさん混ぜてきめ細かくできます。アルコ、手に持ってるウィスキー片づけなさい。」
アルコは涙目になりながら片付けた。
モンド以外の三人はジト目だった。
モンドの二人はアルコを慰めていた。
エスコフィエが深呼吸をして気を取り直す。
「フライパンにオイルを引いて、火にかけます。弱めの中火で......アルコ?弱目の中火でって言ったわよね?なんでそんなに火を強めるの?」
強火の方が早く焼けるだろ。
料理は、調味料と速さ!
「素材と手間の方が大事よ。焼けてきたら、手首のスナップを活かしてひっくり返します」
フリーナは完璧にひっくり返した。
ヌヴィレットも慣れないながらもちゃんとできた。
ウェンティは風を使って空中でパフォーマンスみたいなのをしている。
ファルカは天井にまで打ち上げ、*6アルコはフライパンごとひっくり返した。*7
結果:3名成功、2名失敗。
がんばれエスコフィエ!アルコの料理スキルは伸び代しかないぞ!
ーーーーー
第一回料理教室が終わって数日後。
アルコは自分の家のキッチンに立っていた。
「えっと確かここは中火で...」
アルコは天才だった。
生まれて数週間で歩き、一年たたずに言葉を覚えた。
マシナリー制作においても1000年に一度の神童だと崇め讃えられていた。
故に、誰かに物を教わることが新鮮だったのだ。
「よし、これで完せ「アルコー?いるー?」...」
エスコフィエがきた。
前教わったオムレツを一人で練習してたなんて小っ恥ずかしくていけない。
アルコはオムレツに味の素をぶっかけた。
ヘタレである。