作戦指令室での話し合いが終わり、それぞれが散っていく中、大神は花組の皆を探すように帝劇内を彷徨っていた。
「紅蘭はここ、だよな」
大神がまず格納庫で足を止めれば、そこにはいつも通り光武の最終確認をしている紅蘭がいた。
「紅蘭」
「大神はん、やっぱり来てくれたんやね」
大神が名を呼べば紅蘭は嬉しさを隠さない笑顔で迎えてくれた。光武の整備をしていた手を止め、作業服のまま紅蘭は大神に突然抱き着いてきた。
「大神はん。ウチな、大神はんのことめっちゃ好きやねん」
「こ、紅蘭?」
「わかっとる! 大神はんがすぐに結論出せんことも、ウチが一番になることが難しいこともわかっとるんや!」
大神が何か言おうとするのは掌を顔の前に突きつけて止めつつ、紅蘭はさらに言葉を続ける。
「でも大神はんの見る未来に、その未来で大神はんの隣に並んでたいって思ったから、ウチの気持ちを知っておいてほしいんや」
大神を見上げて必死に伝える紅蘭に、大神も照れながらもまっすぐ紅蘭の気持ちを受け止めていた。
「わかったよ、紅蘭。
でも、その・・・ こんなことを言ったらまた皆に文句を言われてしまうかもしれないけど、俺だって紅蘭のことを大好きだよ」
「ウチだけやないやつな、知っとる知っとる」
はいはいと笑って流そうとする紅蘭に、大神は否定する言葉が見つからなくて苦笑いしか出来ない。
「それはそうかもしれないけど、この気持ちは嘘でも冗談でもないよ」
「知っとるよ、大神はんは玄兄と違って嘘つかんもん。
大神はんのそういうまっすぐすぎるくらいまっすぐなところに、ウチは惚れたんやから」
照れながらもはっきりと惚れたと言ってのける彼女に、今度は大神が照れる番だった。
「さっ、他の皆のとこも行かなあかんやろ? ウチはとっておきの準備もせなあかんからさっさと行った、行った」
「あぁわかったよ、紅蘭。集合時間に遅れないようにな」
「わかっとるって、まぁ楽しみにしときや」
笑顔の紅蘭に見送られて大神は格納庫を後にし、一階へ向かえばピアノの音が聞こえてきて音楽室へ入ればそこにはピアノに向かう織姫がいた。
「中尉さーん、ピアノの音に誘き寄せられましたかー?」
「・・・そうかもしれない、いつもの織姫くんらしくない音な気がしたから」
「中尉さん、良い耳をもってますねー。
そうでーす、私こう見えて今とても心配してまーす」
心配や不安を抱いていることを隠さずにいつもの軽い口調で告げてくる織姫に、大神は少しずつ近づいていく。ピアノの音は織姫の心を表すように不安定で、いつ鍵盤を奔る指が止まってもおかしくはないように感じられた。
「それはその・・・ ミカサと俺のせい、だよね?」
「大正解でーす。
帝都を支えられるだけのミカサを撃破できるか、大きな戦いは何度も越えて来た筈なのに生まれて初めて戦うことを怖いと思いましたー」
そこでピアノを奔る指が止まり、いつもの明るい笑顔ではなく不安そうな織姫と大神の視線が交わった。
「中尉さん、私はあなたのことを愛しています。
中尉さんが結婚について聞いてくれた時、本当に、本当に嬉しかったでーす」
「それは・・・ 「謝らないでください、謝ってほしいわけじゃないです」 織姫くん?」
「私、ソレッタ・織姫は大神一郎と生涯添い遂げることを願っています。
この気持ち、受け取ってくれますか?」
胸に手を当てて秘めていた心を渡すように告げられた愛の言葉に、大神は呼吸が止まるほど見惚れてしまう。
「・・・君のその気持ち、心に刻むよ」
「中尉さんの心にはたくさんいろんなことが刻んでそーですけどねー。
でも、今はそれでいいです」
織姫はいつものようににこりと笑ってわざとらしく陽気なピアノの音を奏で、笑顔で大神に告げる。
「中尉さんの人誑しなところに惹かれたのも事実ですから、心の広ーい私は許してあげちゃいまーす。
私はもうしばらくピアノの楽しい音を皆さんに届けようと思いますから、中尉さんは皆のところに行ってあげてくださーい。中尉さんなら誰がどこにいるか、きっとわかっちゃうんでしょ?」
「ありがとう、織姫くん。
でも俺は、そんなに自信があって回ってるわけじゃないよ」
「それなら中尉さんが行くところに皆がいることは、きっと運命ですね」
ダダダダーンとピアノが響くのを背にして、大神は舞台の方へと足を向ける。
舞台ではすみれが一人で稽古の練習をしており、外は混乱の真っただ中にあるにもかかわらずおもわず見入ってしまうほどの演技に大神が足を止めた。
「中尉、やはりいらっしゃったのですね」
大神の気配に気づいたらしく彼女の演技は止まるが、大神の傍に駆け寄ってくることはなかった。
「あぁ、すみれくんは舞台の稽古かい?」
「えぇ、戦いが終われば舞台が待っています。それならば少しでも練習するのが役者の気概というものでしょう」
劇場の古参であり、けして自称ではない帝劇のトップスターである彼女の女優としての誇りを感じる言葉に大神はからかうことが出来なかった。
「流石、すみれくんだね」
「当然ですわ、私は帝劇のトップスターですもの。
ましてや今回は、モギリだった中尉が総合演出という大出世を果たした最初の舞台。演者である私達だけでなく、中尉自身も気合が入るというものでしょう?」
「改めてそう言われると、緊張してくるよ」
「フフッ、誰しも初舞台は同じ気持ちでしたわ。私も、さくらさんも」
すみれは微笑みながら大神の前に立ち、いつも持っている扇子を大神の胸の前で止める。
「中尉、この舞台必ず成功させますわよ。
この帝国劇場の歴史に長く語られるほどの、大舞台にするのですわ」
「す、すみれくん?」
「そうして私の女優人生で一番の舞台を終えた後、中尉には大事なお話がありますの」
笑みを深めるすみれは言外に『なんのことか、わかっていますわよね?』に告げており、大神は静かに息を飲んだ。
だが、すぐに女優である彼女を総合演出として支えるのだと理解し、大神はまっすぐ視線を返した。
「あぁ勿論だ、最高の舞台にしよう」
「そう、それでいいですわ。
いつ何時も己の役目を懸命に果たす姿、それでこそ中尉ですもの」
大神の答えに満足したのか、すみれは身を翻して再び舞台に戻っていく。それはもうこれ以上話すことはないと態度で示しており、大神も彼女の想いを察して舞台を後にする。
すると食堂の方から漂ういい香りに誘われるように辿り着くと、食堂では食事の準備をしているコクリコがいた。
「あっ、イチロー! イチローもご飯?」
「いや、そう言うわけじゃないけど・・・ 朝食か、そういえばすっかり忘れてたよ」
「駄目だよ、朝ご飯はしっかり食べなきゃ。
ほらっ、そこで座って待ってて。僕がすぐに用意してあげるから」
「何か手伝おうか?」
「いいから! イチローはそこで待ってて」
そう言って五分も経たないうちにコクリコはオムレツとパン、簡単なスープを二人分用意して同じ席に着いた。
「本当に早いね、オムレツもとっても上手だ」
「エヘヘ、イチローが帰った後、たくさん練習したんだ。また前みたいに一緒にご飯が食べたくて。
ほら見てるだけじゃなくて、食べてみて」
コクリコに急かされながらも大神はオムレツを口にすれば、ふんわりとした柔らかいオムレツに優しいコンソメの味をしたスープがとても美味しくて大神は自然と笑みを零していた。
「うん、うまい。とっても美味しいよ、コクリコ」
「よかったぁ」
「ハハッ、そんなに不安だったのかい?」
「ちょっとだけね。
僕ね、皆と一緒にご飯を食べるのが大好きなんだ」
少しだけ悲しみを覗かせながらも、コクリコは笑顔で告げてくる。
「ねぇイチロー、僕の家族になってよ。
毎日一緒に朝ご飯を食べて、たくさんいろんなことをして笑いあって、たまにはちょっとだけ泣いちゃうような、そんな家族に・・・ 僕はイチローとなりたいんだ」
「コクリコ・・・」
「困らせてごめんね、イチロー。でも、僕は僕の気持ちを素直に伝えたくなったから言っちゃった」
「コクリコ、その・・・」
「でも心配しなくていいよ。
イチローがすぐに答えを出せないことも、誰か一人を選べるなんてきっと誰も思ってないから」
笑顔でとんでもないことを言って大神の心に白木の杭を打ち付け、大神もその痛みを誤魔化すように必死に笑みを取り繕うことしか出来ない。
「でもね、僕らはそんな優柔不断なイチローも大好きなんだ。
だから一人で何も抱え込まなくていいんだよ、僕らがイチローを受け止めてあげるから」
「コクリコにはなんだかいつも励まされてるなぁ」
「それはお互い様だよ、僕だってイチローにたくさん励まされてるもん」
「それでもだよ。いつもありがとう、コクリコ」
「エヘヘ、どういたしまして」
互いに礼を言いあい、食事を終えてからは解散し、大神は二階へと昇っていく。
自然と個室に足が向かい、確信を持ってアイリスの部屋の扉を叩いた。
「お兄ちゃん?」
「あぁそうだよ、アイリス。入ってもいいかい?」
「うん」
いつもより元気のないアイリスの声に、心配しながら部屋に入ればアイリスはやはり多くの人形に埋もれるようにしてベッドに座っていた。
「アイリス、怖いのかい?」
「うん・・・ ねぇお兄ちゃん、アイリス達死んじゃうの?」
「そんなことは絶対にさせない、俺達は生きて帰ってくるんだ」
大神がそう励ませばアイリスは顔をあげて、まっすぐ大神を見た。
「うん、アイリスね、お兄ちゃんのことを信じてる。
でも、でもね、もし明日が来ないって考えた時、アイリスたくさん後悔しちゃうと思って・・・ その中で一番嫌だって思ったことがあるの」
大神の服の裾をぎゅっと握って、アイリスは必死に伝えようと口を開く。
「アイリスね、まだまだ全然大人じゃないけどお兄ちゃんのことが本当に好きなの。大好きなの」
「アイリス・・・」
「こういう気持ちを、愛してるって言うんでしょ?」
問われている大神の答えを聞く前に、アイリスはいつになく真剣な目をして大神を見つめてはっきりと伝える。
「アイリスね、お兄ちゃんのことを愛してる。
劇場であった日から今日までずっと、ずぅ~っと愛してるの」
その真剣な面持ちに大神も中途半端な答えをしていないと理解し、背筋を伸ばした。
「ありがとう、アイリス。俺もアイリスのことが大好きだよ」
「エヘヘ、お兄ちゃんが嘘を言ってないことはわかるよ。お兄ちゃんの誰にでも優しい所、アイリスだ~い好き」
満面の笑みで大神に抱き着くアイリスを受け止める。
が、アイリスはとんでもない言葉を続けた。
「だから、結婚することになったら皆の分もウェディングドレス用意しないと駄目だからね?」
「えっ!? あ、アイリス!?」
「ちゃーんと責任取らなきゃだめだからね?」
「それはその、あのっ」
「はいはい、言い訳は聞きませーん。
ほらっ、皆のところ回らなきゃいけないでしょー、行った行ったー」
アイリスの人形たちに追い立てられるように部屋を追い出され、大神は困った顔でカンナの部屋の前に立った。
「カンナ、いるかい?」
「あぁ隊長か、入りなよ」
部屋に入ればいつも通りの様子のカンナに、大神は安心したように肩を降ろした。
「カンナはいつも通りみたいだな」
「ハハッ、そう見えるかい?」
「あぁ、カンナはいつも落ち着いてて、いろいろなことに助けられてきたよ」
「そりゃ嬉しいけどさ、あたいだって昨日のことでいろいろ思うところはあるんだぜ?」
「えっ、それってどういう・・・」
「なぁ隊長、組手しようぜ。
迷った時は組手が一番だし、同じ武道を心得た者同士それが一番気持ちを伝えられるだろ?」
カンナの突然の申し出に大神は断る理由がなく、頷いた。
「あぁ、いいとも」
「じゃぁ最初は隊長があたいの拳を受け止めてくれよ」
「あぁ、来いっ!」
大神が気合を入れれば、カンナもいつものように構えて早く鋭い正拳突きを受け止める。
受けた手が痛むほどの拳に、カンナの想いが詰まっているのがわかる。
「隊長、あたいさ、隊長のこと好きだぜ。
玄さんみたいな家族に対する思いじゃない、異性として、隊長のことが好きなんだ」
「カンナ・・・」
「あたいみたいな男女に好かれても困っちまうかもしれねぇけどさ、隊長に告白されたと思った時はガラにもなく舞い上がっちまったんだよ」
「俺は、カンナのことを男女なんて思ったことないぞ。
カンナは気配り上手で仲間想いな、素敵な女性だよ」
「た、隊長、恥ずかしいだろ。よせよ」
「隙ありっ」
「おっと、そうはいかねーぞ」
大神の突然の拳をカンナは難なく受け止め、互いに微笑みあう。
「ほらっ、また受け止めてくれた。
そうやっていつもカンナは皆のことを受け止めてくれるじゃないか」
「それはあたいだけの力じゃないさ。互いを認め合い、信じることが出来る最高の仲間だからだろ。
光武を動かせたからじゃない、霊力があったからでもない。玄さんと隊長の尽力があったからこその花組さ」
「それなら尚更、君がいたから成り立つ花組でもあるよ。誰か一人でも欠けたら花組じゃなかったんだから」
大神のその言葉にカンナが照れたように鼻の下をこすり、頭をかいた。
「隊長のさ、大切なことを言葉にしてくれるとこが好きなんだ」
今度は大神が照れる番となり、互いに少しの間顔を真っ赤にしてからカンナの部屋を後にした。そして、大神はかえでの部屋と自室を通り過ぎ、サロンから遊戯室に入ればテーブルの上にチェス盤を置いて腕を組むグリシーヌが座っていた。
「グリシーヌ、何をしているんだい?」
「あぁ、今の戦況をチェス盤で再現しようとしたのだが・・・ チェスの駒では味方の数すら再現出来なくて笑ってしまった」
「ハハッ、そうだね。俺達には心強い仲間がたくさんいるから」
「あぁ、その通りだ。
考えてみれば・・・ 隊長には私の常識を覆されてばかりだな」
「そうかい?」
大神が問えばグリシーヌは大きく頷きながら立ち上がり、窓の外を見る。
「貴族としてパリと家を守ることだけを考えていただけのかつての私であったなら、こうして帝都に足を運ぶことはなかっただろう。
友を得て、仲間が増え、副隊長となって・・・ 貴公に恋をして、愛した女となった今の私だからこそ、全てを守りたいと思えるのだ」
誇らしげに伝えてくるグリシーヌの言葉を聞き入る大神に、海のような青い瞳が優しく見つめてきた。
「貴公にとっては耳に胼胝かもしれぬが・・・ 私は本気で貴公を婿に迎えたいと思っている。
生涯を共に歩むのならば貴公がいい。いいや、もはや貴公しか考えられぬ」
「グリシーヌ・・・」
「相手が誰であっても間違っていれば諫言を口に出来る、誰に対しても真摯な貴公を私は愛しているのだ」
堂々と告げられる愛の言葉に、大神は胸を撃ち抜かれたような衝撃を受けた。
「貴公が曖昧な答えに出すことを己に良しとしていないことも、誰か一人とすることを迷う気持ちもわかっている。
だが、そんな貴公を私達が愛していることを心に留めておけ」
「あぁ・・・ わかったよ、グリシーヌ」
「それでいい。
私はまだしばらくここにいる、貴公は次の者の元へ向かうがいい」
グリシーヌに促される形で遊戯室を後にし、大神の足は自然と観客席へと向いていた。
不思議なことに大神には、彼女達がどこにいるかをなんとなくわかっていたのだ。
今の彼女ならそこにいる、そんな確信にも似たものを感じながら二階の客席の扉を開ければ、そこには大神を待っていたかのように微笑んださくらが立っていた。
「さくらくん」
「お待ちしていました、大神さん」
笑顔で出迎えるさくらに吸い寄せられるように隣に立つ。
「さくらくんは舞台が好きだね」
「はい、とっても。
五年前に宮城から帝都に来て、まさか自分が舞台に立つことになるなんて思ってもいませんでした」
「ハハッ、俺もまさかモギリになることになるなんて思ってなかったから一緒だね」
「そうですよ、私と大神さんは一か月違いの同期なんですから。あっ、でも私が一か月だけ先輩とも言えますね」
互いに初めてあった頃をもい出して笑顔になりながら、さくらはさらに言葉を続けていく。
「この五年間、たくさんの演目と多くの戦いがありましたね。
笑って、怒って、泣いて、皆と過ごした大切な日々がこの劇場には詰まっている。
そう思うと本当にこの場所は大切で、とても特別な場所なんだなって思うんです」
「俺も同じ気持ちだよ」
心からさくらの言葉に同調する大神に、さくらは体を大神へと向ける。
「ねぇ大神さん、知ってますか?
私の初恋って大神さんなんですよ?」
「えっ?」
「上野公園で初めて会った時、私は大神さんに一目惚れしたんです。
真っ白な軍服を着こなした、姿勢の正しい少し緊張していたあなたを、私は一目で惹かれていたんです」
まるで秘密を打ち明ける少女のように小声で話す彼女の言葉に、大神は頬に熱が集まるのを感じていた。
「あなたがいないと不安になって、巴里にまで追いかけていっちゃうほど好きで、あなたが見ていてくれると思うとどんな時だって勇気が湧いてきて、堂々と自分らしくあれるんです。
大神さんにとって私は、そんな存在になれていますか?」
「俺は・・・ 皆が思ってくれるほど凄い奴じゃないよ」
「自分がしてきたことを『皆があって成し遂げた』と言えるあなただから、私達は惹かれてやまないんです。
大神さんがそこにいてくれたから、私達はいつだって安心して背中を預けることが出来た。大神さんあっての私達なんですよ」
大神の両手をとって、さくらはまるで花束を持つように大神を見つめる。
「なにも迷うことはありません。いつも通りのあなたで、私達を受け止めてください」
「・・・本当に俺でいいのかい?」
「私達は大神さんじゃなきゃ嫌なんです」
さくらの即答に大神は面をくらったような顔になり、一度目を閉じてから再度開いた時、大神の目からは迷いが消えていた。
「俺も覚悟を決めるよ、さくらくん」
その視線を受けて、さくらは嬉しそうに微笑んだ。
「でも、私が一番ですけどね」
「さ、さくらくん」
いつかと同じやり取りに大神が情けない声をあげ、さくらは楽しそうに観客の扉を開けた。
「さぁ行きましょう、大神さん」
「あぁ、行こう」
そうして劇場に共に来たあの日のように、二人で共に作戦指令室に向かうのであった。
アイリス アイリスはイチローになんて伝えたの?
えへへ ないしょー♪ でも いつか皆でなんて話したか おしゃべりしたいね
ハッハッハ そうだな 隊長をど真ん中にして今日の話をしようぜ
次回 『鎮魂の舞』
太正桜に浪漫の嵐! 愛の御旗のもとに
玄治 なんでこんな時まで生身で出撃するんだ!?