IS インフィニット・ストラトス~春夏秋冬!? 二人目の天才!!!~(仮)   作:村人K

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 そして授業はあっという間に流れていって放課後。色々新鮮で楽しいから時間の流れが早い早い。

 IS学園の授業は聞いた感じで知ってる専門学校と近いと思う。ISについて比重を起きつつも必要最低限の高等学校相当の授業があったり。

 ま、でも今はそれは置いといて

 

「ふっふーん」

 

 得意気にしてるボクの前で一兄とほー姉が唖然としている。その理由はボクの後ろ。グラウンドの横、空けてもらったスペースに絶賛着陸中のボクの“家”だ。

 

「これがボクの家、スプリング号だよ」

 

 ネーミングセンスに関しては自分で認める数少ない欠点、非常に悪い。だから自分の名前からモジって春っていう安直なネーミング。あまり好評ではないよ、当然。なんか呑気だもの。

 

「いや、これは家じゃなくて」

「どう見ても輸送艦だろう……」

 

 あっけにとられていた二人が息ぴったりに弱く突っ込んできた。

 

「ま、細かいことは気にしない気にしない」

 

 実際この中で生活してるしおくれるんだから家で間違いない。これは現在何もかもが最新鋭の設備を搭載しつつ、生活空間も完備してる技術者から見れば夢の様な空間のはず。外見はガ●ペリーの飛行機部分をおっきくして前まで持ってきてもっと現代的にして後ろに居住区追加した感じ……って大分ガン●リーじゃないね。

 

「さ、中に入った入った」

 

 静かにほんのわずかに地面が揺れる程度に着陸したスプリング号の入り口へ二人を引っ張っていく。

 

『ツヴァイ、二人の認証追加お願い』

『了解しました、マスター』

 

 その間にスプリング号のセキュリティを担当してもらってるツヴァイにプライベートチャネルで通信。これでボクと一緒の時はパスなしで入れるわけで。認証の仕方は技術上、セキュリティ上の問題もあるので秘密。

 

「おかえり、ご主人」

 

 ボクらを迎えたのは赤を基調としたメイド服を身にまとうアインだ。

 

「ご主人……?」

 

 まあ、だいたいの人は第一声を聞くと疑問に思うよね。

 

「これはまーテンプレだけど、ボクはそういう趣味の持ち主じゃないから。この娘はアイン。ボクの警護、世話係のアンドロイドだよ」

 

「アンドロイド? どう見ても人間にしか見えないぞ?」

 

 一兄が疑問に思うほどにアインはパっと見では頭の上に様々な機能が圧縮された猫耳型のレシーバーをつけている点以外は人間にしか見えない。派手な赤髪が似合うキリッとした容姿は女性的でありながらも凛々しさを伺わせるし、出るところは出てるってボク何説明してんだろ。

 

 とにかく、アンドロイド自体は現在の技術で作ることはできるけど、それらに見られガチなロボット的特徴はほぼない。

 

 精巧に人を模して産み出されたアイン、ツヴァイは人間のそれに構造上はもっとも近く、そして比べ物にならないくらいに頑丈な金属骨格と人工筋肉、人口皮膚を身体として持ち、様々な経験を元に進化する電脳――まあAIって言った方がいいかな? を頭脳として搭載した自己進化する人により近い二人だ。

 

「束姉がボクのために産みだしたのがこの娘らだよ」

 

 そう言ったら二人とも「あー」とか言いながら納得。束姉がやったと言えば大抵のことは納得されるんだよね。ちなみにボクは一切知らなかったよ。

 

「マスター、着陸場所は間違いありませんね?」

 

 さらにもう一人。長い青髪をポニーテールにまとめたツヴァイが操縦席がある方からやってきた。つり目がちで相変わらず知的な雰囲気を漂わせてる。

 ツヴァイには主に技術面でのサポートを担当してもらってる。アインはロボットなのに精密作業があまり得意な方ではなく、ツヴァイは得意中の得意だからだ。逆に荒事になるとアインの方が強い。

 とはいえ二人ともスーパーとついてもおかしくない最新鋭のアンドロイドだ。学習によって得た経験からの得手不得手はあれど、ほぼ全ての事柄が平均より上だけどね。

 

「うん、バッチリ。おつかれ、ツヴァイ」

 

「ありがとうございます、マスター」

 

「ウチの妹は相変わらずこういうことは得意すぎるんだよなぁ。こりゃコンマのズレ程度しかないな」

 

「正確で()いことなら正確にするのは()いことでしょう? 姉さん」

 

 アインがセンサーをピクピクと稼働させながらぼやくのにツヴァイが突っ込みを入れてるけどそれは日常的な光景。

 

 二人は同時に産み出されから双子よりも厳密に姉とか妹とかの区別はないはずなんだけど、なぜだかアインが姉でツヴァイが妹ってことで決まってるらしい。ここらへんは束姉ですら知らずの内に二人の間で決まったみたいだ。

 

 怖いってほどじゃないけど、実際に自己進化してるところを見ると世間一般に普及しちゃまずいっていうのが凄く分かる。悪いことを悪いことだと“教えない”主の元にいれば非常に危険だ。もちろん、ボクはそこらへんはちゃんと教えてるし、教育プログラムもちゃんとしたものだから問題はないよ。

 

 ついでに言うとISに積まれてる自己進化技術は二人の一個下のバージョンです。あれ? ISの次の技術? とか疑問に思ったけど細かいことを考えだすと束姉のやることはワケガワカラナイヨとか言っちゃいそうだから考えないようにしてる。聞いたら聞いたでボクの面倒が増えるだけだろうしね。

 

「さって、アイン、連絡した通り箒姉をお願い」

 

「あいよ、ご主人。ほら、箒、こっちに来な」

 

 一兄とほー姉は二人の登場とアンドロイドということについていけずに唖然としていたけど、アインが箒の腕を引っ張ってキッチンの方まで連れて行く。

 

「な、ちょっと待てなんなんだ一体」

 

「まあまあ箒姉。アインに任せれば上手くいくから」

 

 アインは料理が超絶的に上手い。そしてそれを人に教えるのも上手いのでこれ以上の適任は他にいない。胃袋を掴めっていうしね。

 

「お? なにすんだ?」

 

「おっと、一兄はこれからボクの授業を受けてもらうよ」

 

「へ?」

 

 ここは隠しておきたいところだし、アインと箒姉についていこうとする一兄の腕を引っ張ってボクは満面の笑みを浮かべてそう言った。

 

「んー最低でも一ヶ月かなぁ。一兄は覚え始めれば早いんだから充分だよね」

 

 あの分厚いマニュアルよりも効率的に教えるわけだし、と内心では付け足しておくけど、ここは後から周りにえこひいきだーとか言われたりしないように言わないでおこう。ボクが教えるって時点で反則的だーとか言い出す輩はいるかもしれないし、念には念を入れてね。

 

「あーその、お手柔らかに頼む、春人」

 

 まあ、少なくとも鬼教官のようにはいかないから、そこのところは安心してくれていいよ、一兄。でも面倒なこともあったし、ちょっと今週は詰め込み教育気味にいこうか。

 

「マスター、私はここでの生活環境を整えに各種設備の設置や申請をしてまいりますので失礼します」

 

 ツヴァイは光熱水を整えに外に出て行ったわけだし、一兄にほー姉が料理してるところを見せるわけにもいかないからとりあえずはリビングルームでファーストレッスンだ。

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