IS インフィニット・ストラトス~春夏秋冬!? 二人目の天才!!!~(仮)   作:村人K

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 ファーストレッスンで疲れて机に突っ伏してる一兄は放っておいて朝からボクはほー姉と内緒話。

 

「んで、昨日はどうだったん? 箒姉」

 

 あの後、一兄はボクのファーストレッスン――必要最低限抑えておくべきISの基礎を一週間で叩きこむことを前提にした授業――を終えてクタクタに疲れきっていたはず。そこに箒姉がおいしい料理を振る舞えば多少なりとも心は動くでしょ。

 

「それが……」

 

 とはいえやっぱりほー姉だ。素直になること事態に手一杯で料理のレシピが飛んだらしく、見た目はいいけど味付けを間違えたとか。

 

でもその味付けを間違えた恐らくは食べれたもんじゃない料理を一兄はちゃんと食べてくれたらしい。そういうことをさらりとやるんだから一兄は困る。そりゃぁ全方位にモテちゃうよね。

 

「春人さん? この間のこと、忘れてはいらっしゃらないですわよね?」

 

 なんて話をしていたら面倒ですっかり忘れてたクラスメートにいきなり声をかけられてボクはちょっとげんなり。

 

「当然、忘れるわけないよ」

 

 わざとらしい皮肉った笑みと一緒に返す。忘れてたけどね。

 

 声をかけてきたのは金髪碧眼の見た目美少女なイギリス国家代表候補生セシリア・オルコット。

 

 この前、一兄にちょっと上から目線で絡んだりしたようなこのクラスメートとは面倒なことがあったり。まあ代表候補生になれるのはほんの一握りの人間だし、驕ってもおかしくはないんだけどさぁ。

 

 ではその回想をどうぞ。

 

「これより、再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める」

 

 IS学園での生活が始まって二日目のLHRで千冬姉がクラス代表者について自薦他薦は問わずに誰かいないかと聞くといきなり

 

「はい! 織斑君を推薦します」

「はーい、私は春人君を推薦しまーす」

 

 なんて意見が上がりだしたもんで、突然自分の名前が挙げられた一兄が慌てふためく中、ボクは手を上げて千冬姉に進言した。

 

「ボクは忙しい時と重なったら無理だよ? 千冬姉?」

 

「ふむ、なら織斑のみが推薦されたことになるな」

 

 ボクにはIS開発という立派な仕事があって、学園へ入学してもそれは続けてる。さすがに量は束姉に言って抑えてもらってるけど、それでも忙しくなって通学すら危うくなることも当然あるだろうし、それらは既に特例として認められている。

 

 ボクは別に卒業することが目的じゃなくて学園生活を送りたいだけだし、認められなかったらここはISについて教える学び舎とは言えないでしょ。

 

「他にはいないか? いないなら無投票当選となるぞ?」

 

「納得いきませんわ!」

 

 突然叫びながらガタリと立ち上がったのはもちろん、セシリア・オルコットだった。

 

「男子がクラス代表だなんてクラスの恥です! そのような屈辱を一年間もわたくしに味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 典型的女尊男卑思想に染まってるなぁ。そもそもISが起動できるのがボクと一兄を除いて女性、しかも適正がある者のみだし、社会の全てが女性によって回ってるわけじゃないんだけどなぁ。

 

「まだ春人さんがクラス代表になる方がいいですわ」

 

 ありゃ飛び火。

 

「だからボクは仕事があるって言ってるじゃない?」

 

「しかし、開発者でもなければ男子がクラス代表なんてクラスの恥です! それに春人さんもISを起動できるんでしょう?」

 

 部分展開したりするようなこともあったし、噂は流れてるよねそりゃぁ。

 

 でもこれじゃ堂々巡りだ。

 

「いい加減にしろっ」

 

 って一兄? おかんむり?

 

「さっきから聞いてりゃ好き勝手言いやがって。大体イギリスも何年まずいメシで世界一だよ」

 

「な、貴方、わたくしの祖国を侮辱しますの!」

 

 火花が散ってるかのように二人は睨みっている。

 

「決闘ですわ!」

 

 口火を切ったのはセシリアだった。

 

「ああ、おもしろい、受けて立つぜ」

 

「もちろん春人さん、貴方もですわよ!」

 

 ビシっと指を指される。いや、なんでボクまで巻き込まれるんだこの流れで。

 

 他にも色々あったけど、こんな感じでボクとセシリア、一兄が決闘することになった。

 

 ことの発端は一兄とセシリアなので二人が戦い、勝った方がボクと戦うってことらしいんだけど、ボクと戦う意味なんてあるの? とか考えちゃうなぁ。

 

「あなたがどれだけの実力を持っているのか、わたくしは非常に興味がありましてよ」

 

「んー……セシリアはIS起動時間はどれくらい?」

 

「300時間ほどですわ」

 

 それを聞いた周りのクラスメートたちがざわつくけど、ボクは大して驚くこともない。代表候補生ならそれくらいは当然だろうし。

 

「大したことないね」

 

 誇らしげにしていたセシリアが何かを言いかけるけど、それを許さずにボクはすぐに言う。

 

「ざっと6000時間」

 

「は?」

 

「だーかーら、起動時間。ボクのIS起動時間は6000時間越えてるの。君の20倍以上。開発者兼操縦者なんだから当然じゃない?」

 

 ボクは十歳の頃からISの操縦もしてる。半分以上が戦闘時間じゃなくてテスト時間だけど、それでも代表候補生程度じゃ敵わない程の時間でしょ。

 

 起動できるって時点で予想はつきそうなものだけど、周りの皆はざわつくどころかポカーンと沈黙しちゃってる。

 

 そんなに驚くことかな?

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