気が付けば1カ月ぶりの投稿ですね。続きが遅くなってしまって、すみません。
「更新できた!ちょっと休もっと。」と思っていたらだいぶ経ってしまいました。もういつものことですね。
流石に毎回書くたびに「どうやって書くんだっけ?」となるのはストレスなので、今度こそ投稿頻度を上げていきたいと思います。口だけにならないように頑張ります。
こんな亀更新の二次小説に感想、評価、お気に入り登録をしてくださる方には感謝しかないです。
いつもありがとうございます。
それでは、本編へどうぞ。
○○県見滝原市のセーフハウス。
そこへ、暁美ほむらとイナリが突入するよりも10分ほど前に遡る。
地獄の魔人ハローの魔女結界によって管理・秘匿されている特異課のセーフハウスの敷地内に、黒のロングコートを着た一人の男が現れた。
彼は平凡な外観の二階建てのセーフハウスを見上げると、視線を前に戻して玄関扉へと向かう。
しかし、そこには黒スーツを着た一人のウィッチハンターが道を塞いで立っていた。彼は突然現れたロングコートの男の姿を見つけると、「あり得ない」と言いたげに目を見開いて驚きの表情を露わにした。
「なっ!?ど、どうしてあなたがここに!?確か今は出張中のはずでは__」
門番のウィッチハンターが動揺しながらもロングコートの男に尋ねようとする。
しかし、彼が全てを言い切ることは叶わなかった。
ロングコートの男が予備動作も無く突如として加速。一瞬にして両者の距離が縮まり、門番の懐にロングコートの男が入り込んだ。
咄嗟に対応しようと身を後ろへと引いた門番だったが、それよりも早く彼の視界が大きく揺さぶられた。彼の視界は明滅し、そのまま意識は闇の中へと落ちていった。
グッタリとした様子で気を失った門番を、ロングコートの男は無感情のままに見下ろす。
すると、どこからともなく少女の声が響いた。
『いきなり乱暴ね。要件を言えば案外通してくれたんじゃない?』
虚空から響くか細い少女の声に対し、ロングコートの男は淡々とした口調で応えた。
「マキマの支配の力で操られていた可能性がある。それを考えるとこうした方が後々面倒も少なくていい。」
『操られていなかった場合の方が色々面倒だと思うけど……。』
「マキマの支配の力は、ただ人を意思の無い操り人形にするだけじゃない。人の認識に違和感なく溶け込み、あたかも自然であるように振る舞う。”支配”という概念は単純な暴力によるものだけとは限らない。能力が使われているかどうかを一目で見極めるのは不可能に近い。」
『へぇ、それってマキマさんと
寄り添うような声音で”先生”と呼ばれたロングコートの男は、視線を倒れた門番からセーフハウスの玄関へと静かに移した。
「……分からない。だから、確かめに行く。」
『ふ~ん、そっか……あれ、
「そうだな。気づいたのなら片付けておけ。」
『えっ、なんで私が……はぁ、分かったよ。』
少女の声がそう言ってため息をついたかと思うと、ロングコートの男の背後で空間が裂け、漆黒の闇が広がった。
そこから刃物を付け足したような大きく鋭い爪が現れ、気絶している門番を闇の中に引きずり込んだ。
『あんまり先生以外の人間を結界の中に入れたくないんだけどなぁ。こういうのは今回だけだからね。』
「しー……黙れ。今からお前は静かにしていろ。」
『ッ……はーい。フフ。』
ロングコートの男がそう命じると、少女の声はなぜか喜色の混じったような返事と共に沈黙した。
セーフハウスの玄関前に静寂が戻ってくる。ロングコートの男は改めて向き直ると、見張りのいなくなった玄関扉へと向かって歩き出した。
ガチャリ、と何の抵抗も無く玄関扉は開いた。
屋内へと入った男は、中の様子を見渡す。
中は特別豪華でなければ派手でもなく、落ち着きのある一般的な内装になっていた。複数人でも滞在できるように設計されているためか、やや空間が広い作りになっている。玄関からでも見えるリビングには大きなソファとテーブル、テレビなどが設置されているのが確認できる。しかし当然ながら、それらに使われたような形跡はない。なにせこのセーフハウスは今、マキマの行動を制限するために一時的に利用されているに過ぎないのだから。
だが、監視対象であるマキマの近くに人を配置せず、門番一人だけを外に立たせているというのは、警備としてはあまりに杜撰であるように見える。とはいえ、この建物に閉じ込めているのが
それもまた、そもそも公安対魔特異課のほとんどのシステムが、マキマ一人におんぶにだっこという状態でなければの話であるが……。
それを理解しているロングコートの男は、いくら対策を練ったところで特異課にマキマを縛り付けることは不可能だということを知っている。
そして、唯一マキマを抑え込むことができるのが自分であるということも知っている。
故に、男は靴も脱がずに上がり込むと、まるでマキマのいる位置が分かっているかのように二階に続く階段を上がり、その先にある一室へと真っ直ぐに向かった。
男がマキマの拘束されている部屋の前に立った。
すると、予め男が来るのを分かっていたのか、部屋の中からマキマの呼びかける声が響いた。
「よ、ようこそいらっしゃいました、先生!どうぞおは、おはいりくだ、ください!」
「…………。」
所々言葉を詰まらせながら響いた歓迎の言葉を受けたが、男は返事も無しに扉を開けて部屋の中へと入った。
中へ入ると、そこには「気を付け!」の姿勢でピンと立つマキマの姿があった。なぜかギクシャクと緊張しているようだが、彼女の体は手錠や縄などで拘束されている様子は無く、シャツとパンツ、そして革靴を着用したウィッチハンターとしての制服を纏ったマキマがいた。どうやら、見滝原市を襲った大規模魔女災害が一時治まった後、そのままここに連れてこられたらしい。
部屋へ入った男と直立不動……いや微動しているマキマが対面する。
先に口を開いたのは、マキマだった。
「い、いや~、お久しぶりですね、先生!まさかこんな形の再会になってしまうなんて夢にも思いませんでしたよ!なんか見滝原市を襲った大規模魔女災害の犯人として疑われてしまっているみたいでして……いや~困ったもんですよねー!ははははは!」
「…………。」
「それにしても、今日はどうしてこちらにいらっしゃったんですか?」
「はははははは、はは、……は…………。」
矢継ぎ早に喋り出したマキマだったが、無表情のまま一切目を逸らさずにジッと見つめてくる男の視線に耐えかねたのか、最後の笑い声は徐々に尻すぼみになって消えていった。
すると、部屋に入ってから一言も発していなかった男が、マキマに向けて口を開いた。
「マキマ。」
「へ?あ、
「…………黙って俺の質問に答えろ。」
そう言うと、男は
「お前は誰で、マキマに何をした?」
「…………はい?」
男の質問を耳にして、マキマはポカンと口を開けて首を傾げた。それも当然だろう。目の前の男の発言は、自分自身を偽物だと問い詰めているのだから。
故に、質問を投げかけられたマキマは
「えっと……すみません。私にはなんのことを仰っているのか分からないです。」
「……そうか。やはりお前は偽物だな。」
男はそう口にした瞬間、真っ直ぐマキマに向かって歩き出した。それは決して走り出したわけではないにもかかわらず、まるで衝突を避けられないようなプレッシャーを伴っていた。
ソレを感じ取ったマキマは顔を引きつらせてながらも弁明の言葉を口にしようとして___
ヒュパッ!
___その瞬間、空気を切り裂く音がした。
「………………。」
「………………。」
手の届く距離にまで近づいた二人。
その
しかし、攻撃はまだ続いている。
男はマキマの突き出したナイフを首を逸らして躱し、マキマは予め重心を後ろに置いていた状態から距離を取った。
男はマキマが距離を取ったのを見ると、手に持っていたナイフをマキマへと投げつけた。その狙いは寸分違わずマキマの脳天へと向かう。
しかし、飛んできたナイフの先端がマキマの頭に突き刺さるよりも先に、彼女は間に自分のナイフを割り込ませ、その一撃を弾き飛ばした。
だが、この時すでに、男とマキマの形勢は攻めと受けという構図になっていた。マキマが致命の一撃を防いでいる間に、男はまた
懐に潜り込もうとする男に向けて、マキマは防御に使ったナイフを振り下ろす。
男はその攻撃を視認することなくナイフで切り払った。
そして、男は空いている方の腕に突進の勢いを乗せ、そのままマキマを押し倒した。
衝撃でマキマの手からナイフが吹き飛び、床に転がった。
仰向けに倒れたマキマと、彼女を床に押さえつけた男の目が合う。同心円状の心を引き込むような瞳と、全てを闇に沈めるような漆黒の瞳が逸れることなく交わった。
勝負は決したものの、互いに一歩も譲らず、両者は睨み合う。
男はナイフと、視線を以てマキマを押さえつけながら、偽物と断定したマキマへと再び問い詰めた。
「……もう一度だけ聞いてやる。___
マキマに何をした?」
「一体何を言っているのか、分かりませんよ、先生。」
その瞬間、部屋の扉が蹴破られ、暁美ほむらが現れたのだった。
<暁美ほむら>
イナリからの情報提供によって、マキマが特異課によって拘束され、見滝原のセーフハウスに隔離されていることを知った私は、イナリと共にマキマのいるはずのセーフハウスへと駆け付けた。
そして、不思議にも人影の無いセーフハウスの中を探索していると、マキマが拘束されているという部屋の中から大きな音がした。マキマの身に何かがあったのだと悟った私はイナリと共に部屋の中へ突入し、そこでとんでもない光景を目にした。
部屋の床に押し倒され、大振りのナイフを胸に突き付けられているマキマ。
そして、マキマを上から抑え込みながらナイフを構えている謎のロングコートの男。
見るからに緊急事態だと察した私は、準備していた拳銃を男に向けて突き出した。
「そこのあなた!一体何をしているの!?今すぐ彼女から離れなさい!」
引き金に指を添え、いつでも発砲できるようにしながら、マキマを押さえつけている謎の男を拳銃越しに睨みつける。
すると、男は視線だけで私の方へと意識を向けてきた。だけどそれ以上に動く気は無いらしく、私の「マキマから離れろ」という指示には従うつもりが無いようだった。
こうなったら威嚇射撃でもして、再度警告を発するべきかと口を開きかけた。しかし、それを制止したのはまさかのイナリだった。
『待て、ほむら。』と、私の肩に乗っている小狐が私の頬に手を押し当ててきた。
「どうしたの、イナリ。」
『アイツは敵じゃない。私達の同僚で、マキマをウィッチハンターとして育てた男だ。名前は____』
「しーー……黙れ。」
イナリが男の素性を説明しようとしたとき、その男は人差し指を一本立ててイナリの言葉を遮った。
私とイナリの視線は自然と男へと吸い寄せられ、こちらに目を向けた男と眼が合った。
その瞬間、私は小さく息を呑んだ。これほどまでに黒く濁った眼を持つ人間がいるのかと、自分の目を疑ってしまった。それはまさに、魔女へと堕ちる魔法少女のソウルジェムのように、彼は暗い目をしていた。
その瞳に見つめられ、思考がフリーズしている間に、男が徐に口を開いた。
「今は取り込み中だ。部外者は出ていけ。」
「…………え。」
男はそれだけ言うと、床に拘束しているマキマへと視線を戻した。
いやこのまま出ていくわけにはいかないとか、マキマに何をしているのかとか、色々と問い質したいことは頭の中に湧いて出てくるが、男の異様な雰囲気のせいで喋るタイミングを見失ってしまった。
なんとかして話をしなければと焦りを感じた時、オホンッと咳払いをしたイナリが、マキマを押さえつけている男に向けて話しかけた。
『あー、すまないが、私達もマキマに用が会って来たんだ。取り込み中の所申し訳ないが、マキマと話をさせてくれないか?』
「……イナリか。なら、そこにいる子供は暁美ほむらか。」
『ああ、そうだ。もうマキマから話は聞いているみたいだな。それで私はこのほむらと一緒に、特異課に拘束されたマキマと今後の話をするためにここへ来たんだ。だから、とりあえずマキマを離してやってくれないか?』
男をなるべく刺激しないように穏やかな口調で説得を試みるイナリ。
しかし、___
「ダメだ。俺はコイツに聞くことがある。」
『なっ!?』
彼女の説得に対して男が返したのは、明確な拒否だった。
これにはイナリも驚きを隠せないらしい。目を見開いて固まっていたイナリは、息を整えて男にもう一度説得を試みた。
『そういう訳にはいかない。現場はマキマと魔人達がいなくなったことでひどく混乱している。本部から派遣されてきた特異課や対魔課の部隊は魔人の手を借りられずにどこも人手不足で、交通網も未だ復旧できていない状態だ。市内に散った野良の使い魔どもが撤去作業や救助活動を邪魔しているせいだ。このままでは使い魔どもによる二次災害が発生するのも時間の問題だ。』
「………………。」
『分かるだろ?この状況を打開するにはマキマの力が必要なのだ。マキマが一体何をやらかしたのかは知らないが、今は開放してやってはくれないか?』
イナリは慎重に声を抑えながら、男が説得に応じてくれるのを期待して目を向ける。
だが、____
「だからこそだ。尚更こいつを部屋の外に出すわけにはいかない。だから、俺が良いというまで、お前たちは外で待っていろ。」
その言葉は、これ以上私達を相手するつもりはないという意思表示に違いなかった。
そして、頑なとして変わらない男の態度を見せられたイナリは、遂に我慢の限界を超えてしまった。
『今がどんな時か分かっているのか!?街一つが魔女災害によって壊滅の一歩手前にまで破壊されたんだぞ!次また同じ規模の、いやそれ以上の魔女災害が起こるのか分からないのだ!だからこそ見滝原の復興の早期化と今後の対策のためにマキマを呼び戻さなくてはならんのだ!それくらい、お前なら分かるはずだろう!?』
声を荒らげて男に語り掛けるイナリの様子は、普段の飄々とした雰囲気からはかけ離れたものだった。それだけ、強大な魔人であるイナリにも今回の事態は余裕がないということなのでしょう。
しかし、これだけ必死さのこもった説得を以てしても、男はマキマを開放するつもりはこれっぽっちも無いようだった。
「こうなったら実力行使に出るしか……」と、銃を握る手に力が入った、その時だった。
「なんか聞き覚えのある声がしたと思ったら、ここで何してるの、ほむら?」
「っ!?その声は、さやか!?」
突然背後から聞き慣れた声が聞こえ、まさかと思って振り向いてみれば、そこにはここにいるはずのない人物_さやかが立っていた。
さやかは開けっ放しになっていた部屋の入り口で、私たちを見渡していた。そんな彼女に「あなたこそどうしてここに?」と問おうとするも、真っ先に目に入った彼女の姿に私は言葉を失った。
「あなたこそどうして……っ、さやか、その姿は__」
「あー、うん。これね。ちょっといろいろあってね。生き残るには魔法少女になるしかなかったって言うか……。」
純白のマントを纏った瑠璃色の剣士姿のさやかは、バツが悪そうにそう言った。「生き残るには」という言葉からして、彼女も街で魔女に襲われ、その危機から脱するために致し方なく魔法少女になったのだろう。そのさやかが魔法少女へと至る過程が私の知る”過去”とは異なるとはいえ、何度も見てきた凄惨な結末が一瞬だけフラッシュバックした。
左手が不自由になった片思いの少年を救うために、自身の魂を売り渡した美樹さやか。
しかし、救われたことを知らない彼はさやかに振り向くことは無く、別の少女と交際を始めてしまう。
「彼の恩人になりたかったのか?」「彼に幸せを取り戻してほしかったのか?」建前と本音がないまぜになった彼女は、人々を救う正義の魔法少女としての意義を見失ってしまう。
そして、最期に彼女は____
(さやか、あなたはまた、同じ結末を歩んでしまうというの?)
今まではまどかを救うことにだけ注力していた私だったが、この時間軸でさやかや巴さん、マキマやイナリといった魔人達という多くの人たちと触れ合ったことで、蓋をしていた感情が外にあふれ出してしまった。今の私には、彼女の行く末を見て見ぬふりをするなんて、もうできない。
その時、唐突にさやかと眼が合った。そして、彼女は柔らかな笑みを浮かべて言った。
「そんな顔しなくても私は大丈夫だから。」
その一言で、私は考えていることが顔に出てしまっていたことに気づいた。
さやかは私の肩を叩き、安心させるように笑った。その笑顔は嘘偽りのない彼女の本心であるように思えた。
だけど同時に、一つだけ心残りを隠しているようにも見えた。
そのことを尋ねるべきか悩んでいる間に、さやかは私を通り過ぎて部屋の中へと入った。
彼女の目の前には、床に押し倒されているマキマと、ナイフを構えるロングコートの男がいる。一見すると、マキマが謎の襲撃者に襲われているようにしか見えないでしょう。
しかし、さやかはここに至ってもなお、その冷静さを崩さなかった。
むしろ、彼女の声は私に向けられていた時とは真逆の冷たさを纏った声になっていた。
「それで、なんでソイツが床に押し倒されてるのかは知らないけど、もしかしておじさんはそのマキマ先生の偽物について知っている感じ?」
「っ!?マキマの、偽物ですって?」
さやかの口から飛び出した言葉に、私は耳を疑った。それはイナリも同様だったようで、私の耳元で「そんな馬鹿な」と声を震わせていた。
一体どういうことなのか?それを彼女に問おうとするよりも早く、男がさやかの問いかけに応えた。
「そういうお前は、コイツの正体を知っているのか?」
「私?ううん、知らないよ。だけど、マキマ先生じゃないことだけは分かる。おじさんも、そいつがマキマ先生じゃないって気づいているみたいだね。」
さやかはそう言うとマキマへと向き直り、鋭利な視線を向けて言い放った。
「こうなった以上、もう全部喋っちゃった方が良いんじゃない?アタシともう一人の子をここに連れて来て口封じしようとしてたみたいだけど、それも結局できなかったみたいだし、みんなにバレるまで時間も無いと思うよ。話を聞いてくれる今のうちに大人しく話しちゃった方が、賢明だと思うけど?」
「………………。」
さやかの僅かに敵意のこもった言葉が、マキマの顔から感情を奪った。
スンと表情を消したマキマは、次の瞬間、作り物のような笑みを浮かべて口を開いた。
「本当はもっと上手くやれるはずだったんだけどなぁ。あの子が君たちを大切にしているからか、どうにも手が鈍ってしまうみたいだね。」
マキマは、いやマキマの顔を持った偽物はそう言うと、ナイフを突きつける男へと向き直った。
「あなたのお望み通り、全てお話しします。ですから、コレを退けてくれませんか?」
「その言葉を俺が信じると思うか?」
「たとえ信じなくても、あなたはあの子と何かしらの契約を結んでいますよね。それがあれば、あなたはいつでも私をどうとでもできるのでは?」
「…………。」
しばらくして、男はナイフを懐にしまいながら立ち上がった。自由になった偽マキマは身を起こして体の埃を払うと静かに立ち上がり、私達へと向き直った。
朝日の差し込む窓を背景に立つ偽マキマの前に、ロングコートの男とさやかが並んだ。それを見た私も、状況を呑み込めてはいないけれど、これから始まる話を聞くためにさやかの隣に立った。
一体、どんな話を聞かされるのか。それに対する興味と警戒がないまぜになりながら、マキマと同じ顔をした何者かを見つめた。
偽マキマは私達を順に見渡して、一息を付いた。
そして、ゆっくりと彼女は語り出した。
「それでは、お話ししましょう。私、そしてあなた方の知るマキマが何者なのかを__。」
____ついに明かされる、マキマの秘密。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
シリアスパートに入ってから、書く難易度がぐんと上がったように感じました。早くオリ主マキマには帰ってきてほしいところですね。
感想や評価など、よかったらよろしくお願いします。僕のモチベーションが上がります。
オリ主マキマがオリジナル技を使うのってアリ?
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いい。
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まあいい
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どっちでもいい
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あんまりよくない
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よくない