サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 アニメでゲットしたポケモンは余す事なくゲットして欲しいと要望がありましたが、あまり多過ぎると扱い切れないのと、ポケモンの被りが頻繁に起きてしまう恐れがあるので厳選する必要があると考えました。

 ひとえに私の技術が無いせいなので申し訳ありません。

 あと、サトシがアニメでゲットしたポケモンが他のキャラの手持ちになったりと、アニメとは違う展開を考えており、それを前提で話を汲んでいる事をご了承ください。


 とは言え初代の特別感を否定する訳にはいかないので、カントー編とオレンジ諸島編の間にピジョンをゲット出る様に話を組んでみます。




捨てられたヒトカゲ

 

「もー、最悪!?」

 

「文句言ってる暇があったら走れ…」

 

 ミドリさんに教えてもらった道を進みもう少しでポケモンセンターに辿り着くといった所で突然の大雨に襲われた。服もビチャビチャでこのままでは風邪を引いてしまうので、とにかく急いでポケモンセンターを目指す。

 

 

 その時だ、伝説の超マサラ人の超感覚がナニカを捉えて反射的に視線を向けると岩場の上で葉っぱを傘にして雨を凌ぐポケモンを発見して思わず立ち止まる。

 

「ヒトカゲだと…?」

 

 オレンジの体色にトカゲのフォルムに尻尾の炎。カントー御三家ポケモンの1匹であるヒトカゲだ。

 

 俺の声に三人も気づき心許ない傘の下で震えるヒトカゲを保護しようと提案する。いくら炎タイプでもこの大雨は厳しい筈だ。

 

 行動に移そうとした時、突然嬉しそうに顔を上げたヒトカゲが葉っぱを放り出して、一目散に走り出した。

 

 その先を見れば特徴的な茶髪の少年トレーナーが見た事もない二足歩行のオオカミの様なポケモンを連れて歩いていた、それを見て俺達はトレーナーが迎えに来たのだと安心してしまった。

 

 しかし、そのトレーナーは嬉しそうに脚にしがみ付いてきたヒトカゲを躊躇なく蹴り飛ばしたのだ。

 

 そこからの行動は早かった。飛び出した俺は蹴飛ばされて動けないヒトカゲを抱えながら、トレーナーに怒鳴りつける。

 

「おい、幾ら鬱陶しく思っても蹴飛ばす事はないだろ…!」

 

「なんだお前?そんな事知るか、そいつは弱いから捨てたんだ。ついてくるなって言ってるのにしつこいからそこで待てって言ってたんだがな」

 

「なんだと?捨てるにしたってやり方があるだろ…!最低限、ポケモンが野生に戻れる様にフォローするのが、ゲットしたトレーナーの責任だろ!」

 

「知るか。弱いから悪いんだ」

 

 クソ、なんて奴だ!

 ニビシティでジョーイさんからヒンバスを話を聞いた時に、こう言うモラルの無いトレーナーが居る事は知っているが、ここまで酷いとはな!

 

 クロスと名乗ったトレーナーは俺が鬱陶しく思ったのか、側に居た見た事ないポケモンを仕掛けてくる。……が、今の俺は気が立ってるんだ!容赦なく蹴り飛ばし近くの木に叩きつける。

 

「キャウウン!?」

 

「る、ルガルガン!?」

 

「躾のなってない犬だな、トレーナーのモラルが悪いからか?」

 

「き、貴様…!?」

 

「おいおい、そんなに睨むなよ?お前が鬱陶しく思ってヒトカゲを蹴飛ばしたのと、俺が鬱陶しく思った……ルガルガン?を蹴飛ばした事に違いなんてないだろ?」

 

「ふざけるな!あんな雑魚とルガルガンを一緒にするな!」

 

「お前が選んでゲットしたって点は同じだろ?」

 

 俺がそう言えば何も言い返せずに口籠った後にモンスターボールを取り出すクロス。……上等だ、ピカチュウ!君に決めた!

 

「さ…サトシ…」

 

 ピカチュウが任せろ!っと殺気だって飛び出そうとした、その時だった。リーフが震える声で俺に語りかける。ん?そう言えばリーフ達が黙っているのは変だな、こんな状況を黙って見てる程、三人は心が荒んでない。

 

 リーフはある一点を見つめフルフルと震えながら指差しており、タケシとカスミも驚愕の表情で固まっている。一体何だと、リーフが指差す方を見れば俺は固まった。

 

 リーフ達は口を出さなかったんじゃない、出せなかったんだ……()()()が放つプレッシャーに…

 

 リーフが指差した方向には一体のポケモンが佇んでいた。

 

 全身の茶色い毛皮と背中と胸から生えている鋼色の甲殻、冠のようにも見える額の黄色い飾りが特徴で、四肢は獅子のような逞しさを持っており、顔は頬が赤色の甲殻に覆われ、後頭部からは火山の噴煙を思わせる鬣が、背中全体を覆うように伸びている

 

「え、エンテイだ…!」

 

 震える声で言うタケシの言葉に俺は思い出す。オーキド博士が俺やリーフ、シゲルの三人に、“昔出会った”、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の話をするついでに、スイクンと関わりのある伝説のポケモンを教えてくれた。

 

 曰く、体内で抑えきれないほどに漲る力で大地を駆け抜け、その咆哮は大地を震わせるほどに力強く、そのポケモンが吠える度に世界のどこかの火山が噴火すると言い伝えられる。

 

 【かざんポケモン…エンテイ】…伝説のポケモンが俺達の目の前に現れ、俺を見ている。

 

「は、ハハハハー!!見つけたぞエンテイ!俺の、俺のポケモンになれ!行け、ルガルガン、ガオガエン!!」

 

「ガルゥ!」

 

「ガエン!」

 

 俺達同様にエンテイを見て固まっていたが、次の瞬間、笑い出して俺に蹴り飛ばされたルガルガンと持っていたボールから見た事ないポケモン…“ガオガエン”を繰り出しエンテイに攻撃を仕掛ける。

 

「ルガルガン、ストーンエッジ!ガオガエン、DDラリアット!!」

 

 クロスの指示の下、エンテイに攻撃を仕掛ける二体のポケモン。しかし、エンテイが口から放った“はかいこうせん”が容赦なく二体のポケモンを薙ぎ払った。

 

「な、なんだと!?」

 

 クロスのポケモンは決して弱くはなかった。負けるつもりはサラサラないが俺が戦えば苦戦は必至だろう。それを一撃で倒すとは……これが伝説のポケモンか。

 

「さ、サトシ…何か光ってるわよ」

 

 エンテイの強さに戦慄しているとカスミが俺の懐が光っていると言うので、もしやと思い“虹色の羽”を取り出すと、取り出した“虹色の羽”が神々しい光を放っていた。

 

「グオゥ…」

 

 輝きを放つ“虹色の羽”にエンテイが目を細めて俺を爪先から頭のテッペンまで凝視する。

 

「………エンテイ。アンタが何で現れたのか、何で“虹色の羽”が光ったのか俺には分かりようがない。だけど、コイツを急いでポケモンセンターに連れて行かなきゃならない。頼む、行かせてくれ」

 

「ピッカ!ピッカチュウ!」

 

 しかし、今はヒトカゲの安否を一刻も争う事態だ。早くポケモンセンターに運ばなければ命に関わる。ピカチュウもエンテイに懇願しエンテイは俺が抱えるヒトカゲに視線を移した後………俺に炎を放ってきた。

 

「「「サトシ!?」」」

 

 リーフ達の悲鳴が木霊するが、エンテイが放った炎は俺に当たる事なく俺の目の前に着弾。俺の目の前で炎が轟々と燃えていた…

 

「凄い…こんな大雨なのに炎が一向に消えない」

 

 そう、こんな風が吹き荒れ大雨が降り注ぐにも拘らずだ。エンテイが小さく俺に向かって吠えると、ピカチュウがジェスチャーでエンテイの言葉を伝えてくれる。それを信じて俺は両手を炎に突っ込み抱えるヒトカゲを炎に浸す。不思議と炎は熱くなかった……

 

 すると弱々しかった尻尾の炎が強くなり、ヒトカゲの顔色も良くなっていった。その直後、役目を終えた様に炎が一瞬で消えた…後には灰だけが残っておりピカチュウが掻き集めているので、縁起物だと思い俺も掻き集めて袋に詰める事にした。

 

「………ありがとうエンテイ」

 

「……ガウ」

 

 何はともかくエンテイが助けてくれた事には変わりないので礼を言うとエンテイは小さく頷き森の奥へと消えていった。

 

 まさに嵐が過ぎ去った感覚だが、取り敢えず大雨なのは変わらないのですぐにポケモンセンターに向かう事にした。クロスの奴は「何であんな奴がホウオウに…」とブツブツ訳の分からん事を言っていたから無視する事にした、特に関わりたい訳でもないしな。

 

 ポケモンセンターに辿り着き、ヒトカゲの治療をジョーイさんにお願いした俺達は濡れた身体を温めて身体を休める事にした。

 

 話題は勿論、クロスとエンテイだ。

 まぁ、クロスは思い出したくもないので、最低な奴だって、すぐに話を終わらせる事にしてエンテイだ。伝説のポケモンであるエンテイをあんな間近で見たのは初めてだと言うタケシとカスミだったが、次の瞬間には俺が持つ“虹色の羽”について問いただしてきた。

 

 素直に旅達の時にホウオウに貰ったと言えば二人の驚愕と同時に「何で教えなかったのよー!」とカスミに怒られた。いや、タイミングが無かったのと取られそうで…

 

「取る訳ないじゃない!リーフにだけ先に教えて!ズルイわよ!」

 

「まぁまぁ、しかし本当に綺麗だな。持ってもいいか?」

 

「ああ、いいぞ」

 

 タケシが触れてみたいと言うので“虹色の羽”を渡すとタケシが持った瞬間に虹の輝きが消えてしまった。まさかの事態に慌てたタケシが俺に返すと虹色の輝きを取り戻し元の“虹色の羽”に戻る。

 

「よかった、元に戻らなかったらどうしたもんかと…!」

 

「不思議だよね。オーキド博士が言ってた様にサトシを選んだって事かな?エンテイも反応していたし…」

 

 うーむ、もしかしてあのエンテイはホウオウが蘇らせた伝説に登場するエンテイなのかもしれないな。

 

 そんな話をしつつ翌日になるとジョーイさんからヒトカゲが元気になったと知らされ受け取る事に…

 

 

「ヒトカゲ……お前、これからどうしたい?」

 

「カゲ…」

 

 ヒトカゲはクロスに捨てられた事を自覚しておりショックを受けて俯いている。

 

「お前が野生に戻りたいって言うなら俺達も協力する。だけど、クロスの奴に弱いって言われたままで終われない、強くなりたいってなら……俺達と一緒に強くなろう」

 

 本音はゲットしたい。しかし、それがヒトカゲの望みでないのなら無理強いはしたくない。決めるのはお前自身だと、俺がそう言ってモンスターボールを取り出すとヒトカゲは考えていた。

 じっくり考えていた。そして考えた結果、ゆっくりと顔を近づけ、おでこをボールに当てモンスターボールの中へと入っていった。一緒に来ることを選んでくれたのだ。

 

 

「ヒトカゲ、ゲットだぜ!」

 

 

 旅立ちの時に憧れたヒトカゲをゲットした喜びが込み上げる、俺を選んでくれた事、絶対に後悔はさせないとヒトカゲのボールを掲げる俺の懐で“虹色の羽”が静かな輝きを放った事に、この時の俺は気づいていなかった。

 

 

 





・サトシ(転生者)

 実はヒトカゲの憧れは捨てては居なかったのでゲットしたのを内心歓喜していた。出会った時にカスミに虹色の羽を言わなかったのは、取られるかもと若干疑ったから。

・タケシ

 虹色の羽が光を失って、壊したと内心メチャクチャ焦っていた。

【ゲットしたポケモン】

・ピカチュウ

・バタフリー

・ヒンバス(色違い)

・サイホーン

・フシギダネ

・ヒトカゲ

今回はヒトカゲゲット回で、クロスの登場です。サトシ憑依ssだと大抵登場するイメージがありますね。まぁ、扱いも良くないですが、シンオウに言えば完全上位互換が居ますし。
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