サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!! 作:DestinyImpulse
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一日安静にして回復した俺達は次のジムを目指してクチバシティを後には……していなかった。俺達は現在、豪華客船サントアンヌ号に乗船している。
港に停泊していた豪華客船を一目見ようと港に来ていたら、黒ギャルに変装したロケット団が辺りのトレーナーにサントアンヌ号で開かれるポケモントレーナーのパーティー参加券を配っており、俺達もターゲットにされて渡された。
正体に気づいたのは俺だけでリーフとカスミは豪華客船に憧れ、タケシはパーティーで出会う大人の姉さん達を夢見ており、とても参加を拒否できる空気ではないので諦めて乗り込む事に…
まぁ、いざとなれば伝説の超マサラ人のパワーで解決すれば良いと、この時の俺は楽観視しており…後悔する事になる。
「わぁー!」
「素敵ー!」
客船に乗り込み係員にチケットを見せて案内されたフロアに入ると、正に豪華絢爛と言える光景が広がっていた。
高級な装飾にシャンデリア、食事はバイキング形式で豪華な料理が並び、至る所に屋台が並び、多くのポケモントレーナーで賑わっている。カスミとリーフが目を輝かせるのも無理はない。そう感心していると船が揺れた、どうやら出発した様だ。
「…っと、出発したのか。どうする、少し各自で自由行動って事で見て回るのは?」
「それは良い!ドレス姿の美しいお姉さんが俺を呼んでいる!」
「はいはい、羽目を外しすぎない様にね〜。私は外を見てくるわ、豪華客船から見る夜景の海……なんてロマンチックなのかしら!」
「俺はパーティー会場をブラブラするよ」
「あ、私も一緒に行くよ」
各自自由行動にして、タケシはナンパにカスミは海を眺めに俺はパーティー会場をリーフと共に見て回る事に…様々な屋台にはTシャツやキーホルダーの小売品が並び、コイキングを売ってる店もある。
「あ、見てバトルしてるよ!」
リーフの声に視線を向けると、簡易なバトルフィールドでポケモンバトルが行われていた。流石はトレーナーのパーティー…バトルもできる様に配慮されているとは…
「おや、そこに居るのはリーフにサートシ君じゃないか!」
背後から聞こえてくる懐かしい声に思わず振り向けば、幼馴染のシゲルが黒いスーツを着こなして、ガールフレンド達に囲まれ、相変わらず自信満々の笑みを浮かべていた。
「シゲル!?」
「わー、久しぶり!」
「ふ、お互いに旅に出て、いつかは出会うと思っていたけど、まさか豪華客船で出会うとはね」
「まぁ、せっかくの機会だと思ってな。シゲルみたいに豪華な服装の人達の集まりだったらと不安だったが、普通の人達も大勢いてホッとしてる」
こんな豪華客船のパーティーだ。シゲルの様にスーツやらドレスを着てる人達の集まりだと思っていたが、普通の服装の人も大勢で内心ホッとしてる。
「どうやら腕のいいトレーナー達がこのパーティーに招待されているようだね。まあお爺様の孫であり、超一流のトレーナーである僕が招待されるのは当然のことであり、その同期である君達もこの場に居る事は喜ばしいよ!」
シゲルは髪をかき上げて爽やかに言うと、後ろのガールフレンド達が「イイぞ!イイぞ!シゲル!!」とチアガールの姿ではなくドレス姿でエールを送っていた。
それからお互いの旅の話に花を咲かせた。
シゲルがバッジを四つゲットし、ポケモンも数十匹ゲットしたとドヤ顔すれば、俺は“虹色の羽”とホウオウとエンテイのデータを見せてドヤ顔し返す。
「ぐぬぬぬ…時々、お爺様が大層機嫌が良さそうに何かのデータを見ていたかと思えば……」
「数はお前だが、質は俺の様だな」
「それは認めざるを得ない、流石は僕のライバル候補だ。……因みに僕にもデータ送ってくれないか?」
オーキド博士の孫と言うだけあり、シゲルもポケモン研究には興味がある様で伝説のポケモンであるホウオウとエンテイのデータが見たいと懇願するので、素直にデータを送る。
「貸し一つだからな」
「分かっている。貰いっぱなしは僕のプライドが許さないからね」
そんなやり取りをする俺達をリーフが微笑ましく見ていた。こうやって三人で集まるのも久しぶりだからな。
その後、俺達もバトル会場に飛び入り参加して、辺りのトレーナーを蹴散らしていく。御三家や新規加入のゲンガーでサイクルを回し手当たり次第に経験値にしていく。
「やるねぇサートシ君。ゲンガーなんて何処で捕まえたんだい?」
「色々あってな、シゲルこそガールフレンド達にうつつを抜かしてはいない様だな」
「本当にね〜。シゲルのニドクイン、強そうだし」
「ふふ、リーフのニドキングも中々じゃないか」
そうして楽しい時を過ごしていた時だ。突如としてドアとカーテンが閉まった。次の瞬間、客船の係員達が制服を破き見覚えのある【R】の文字が刻まれた服装に変わる。
「な、なに!?」
「何だかんだと聞かれたら」
「答えて上げるが、世の情け」
「世界の破壊を防ぐ為」
「世界の平和を守る為」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵役」
「ムサシ!」
「コジロウ〜」
「銀河を駆ける、ロケット団の2人には!」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ〜」
「ニャーんてな!」
何事かとリーフが俺の腕に抱きつく声に反応して、いつものロケット団が口上と共に現れる…コジロウはヤケにテンションが低いが。一方でシゲルが「あれが君達が言っていたニャースか……本当に人の言葉を喋るなんて!」…と驚愕していた。
ご丁寧に、この豪華客船もパーティーもロケット団の罠だと説明し、訳の分からん機械で下っ端達が参加者のモンスターボールを吸い込んだり、無理矢理取り上げたり、やりたい放題だ。
下っ端の一人がリーフに下衆な笑みを浮かべて迫るので殴り飛ばす、殴り飛ばされた下っ端が他の下っ端達にぶつかりボーリングのピンの様にすっ飛んでいく………ストライク!!
「汚ねえツラでリーフに近寄んじゃねぇよ」
「さ、サトシ…!」
「こ、このガキ…何だテメェは!?」
「通りすがりのポケモントレーナーだ、覚えておけ!」
そう言って下っ端共を殴り飛ばしピカチュウの“10まんボルト”で一掃する。それを見た他のトレーナー達も応戦、一気に大乱闘へと発展する。
「サトシ、リーフ!君達の旅はこんなトラブルで一杯なのかい!?」
「ああ悲しい事にな、リーフ!」
「うん!シゲル、代わってくれる?」
「ふ、丁重にお断りするよ!」
そうしてロケット団共を迎撃し歓喜に沸くサントアンヌ号の乗客だったが、一難去ってまた一難とばかりに船が左右に大きく揺れ始める。
「きゃあ!?」
「な、何だ!?」
「あ、嵐だ!」
シゲルの言葉に窓の外を見れば猛烈な嵐が吹き荒れ豪華客船を襲っていた。広がる不安、一部の乗客が船長に詰め寄るが碌な事を言わない役立たず船長。
そうこうしている内に船は大きく揺れて立つのも苦労する程だ、しかも最悪な事に、隙を見て逃げ出した船長が「船は沈みませんから安心してください!」なんて、戯言を抜かして我先にと救命ボートに乗って脱出したせいで大パニックだ。
「くそ、あの船長ふざけやがって!絶対にタダじゃおかねぇ!」
「気持ちは分かるが僕達も脱出だ!」
パニックに陥った人々は我先にと救命ボートに駆け込み俺達も急いで向かうが混雑しており中々進めない。
「サトシ!リーフ!」
「こっちこっち!」
そうしている内に次々と救命ボートに人々が乗り込み脱出し、残りボートは一つ。其処には俺達を待っていたのだろうタケシとカスミが手を振りながら俺達を呼んでおり、シゲルのガールフレンド達を先に乗せて最後に俺達が乗り込もうとした時だ。
「え、きゃぁぁあ!!?」
「リーフ!?」
大きく揺れ、傾いた船にバランスを崩したリーフが傾いた船内の奥に消えてしまう。このままでは不味い!リーフを見捨てる事はできず、かと言って救命ボートを下さねばシゲル達も巻き添えだ。
「ピカチュウ、皆んなを頼むぞ!」
「ピッカ!?」
俺は即座に結論づけた。
ピカチュウと咄嗟に腰から取り出した三つのモンスターボールを救命ボートに居るシゲルとタケシに投げ、手刀で救命ボートを支えるロープを切り……皆んなを脱出させる。
「リーフを連れて戻る、心配すんな!」
「「「「さ、サトシ!?」」」」
「ピカピー!!?」
最後にそう言い残してリーフを追って船内に飛び込む。背中越しに聞こえるシゲル達とピカチュウの声を聞いた所で…… 船は完全に沈没した。
・サトシ(転生者)
ロケット団の罠と気づいていたが、何とかなると楽観視して痛い目を見た。どう脱出するかは次回…
・リーフ
せっかく幼馴染の三人が久々に揃って楽しく過ごしていたのに、とんでもない事になってしまった。
・ジゲル
久々の登場。相変わらずガールフレンド達に囲まれて旅をしている。数十匹のポケモンをゲットしており数ならトップだが、質はサトシの方が上。
リーフがニドキングなのでシゲルはニドクインにした。
【ゲットしたポケモン】
・ピカチュウ
・バタフリー
・ヒンバス(色違い)
・サイホーン
・フシギダネ
・ヒトカゲ
・ゼニガメ
・クラブ
・ゲンガー